ベン・アフレック主演・監督・製作の映画「夜に生きる」を映画館で観た。

禁酒法時代のアメリカの裏社会で生きる男の生き様を描く


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

バリバリのハードボイルド作品なのかと思いきや、女性に影響されて人生が変わったり、黒人女性と結婚したり、わりとフェミニストで硬派じゃない主人公が魅力的だった。

男を生かすも殺すも女次第。そんなことを感じさせる映画だった。


「夜に生きる」予告編 動画

(原題:LIVE BY NIGHT)




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キャスト&スタッフ


出演者

ベン・アフレック(兼 監督・脚本・製作)
…(「ザ・コンサルタント」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「ジャスティス・リーグ」、「ゴーン・ガール」、「消されたヘッドライン」、「ペイチェック 消された記憶」、「世界で一番パパが好き!」、<監督・主演>「アルゴ」、「ザ・タウン」(兼 脚本)など)

シエナ・ミラー
…(「アメリカン・スナイパー」、「マリリン&モナ 踊って、泣いて、輝いて」など)

エル・ファニング
…(「メアリーの総て」、「パーティで女の子に話しかけるには」、「20センチュリー・ウーマン」、「ネオン・デーモン」、「マレフィセント」など)

ゾーイ・サルダナ
…(「バーバラと心の巨人」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、「スター・トレック BEYOND」、「ファーナス/訣別の朝」、「スタートレック イントゥ・ダークネス」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、「アバター」、「スター・トレック」など)

ブレンダン・グリーソン
…(「ロンドン、人生はじめます」、「パディントン2」、「ヒトラーへの285枚の葉書」、「アサシン・クリード」、「未来を花束にして」、「ある神父の希望と絶望の7日間」、「白鯨との闘い」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」など)

クリス・クーパー
…(「カーズ/クロスロード」(声の出演)、「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」、「8月の家族たち」、「ザ・タウン」、「シービスケット」、「遠い空の向こうに」など)


2016年制作 アメリカ映画

夜に生きる

あらすじ


禁酒法時代のアメリカのボストン。

警察官の父(ブレンダン・グリーソン)を持ち、厳格な家で育ったジョー(ベン・アフレック)は、親に反発するようにギャングの世界へとのめり込んでいく。

そして、敵対するマフィアのボスの愛人エマ(シエナ・ミラー)と付き合い、二人で駆け落ちしようとするがエマの裏切りにより、そのことがボスに知られ、ジョーは刑務所送りになってしまう。

刑務所から出たジョーだったが、彼を刑務所送りにしたボスと対立するマフィアのボスからマイアミ郊外にあるタンパの酒とドラッグの取引を任され、タンパに向かうが…。


夜に生きる2


感想(ネタバレあり)


現代にも通じる社会問題が織り込まれた作品


禁酒法時代のアメリカを舞台にしたマフィアもの。

ベン・アフレックが監督・脚本・主演・製作を担当。

と聞いて、「ほぉ。男の人というのは、誰もが一度はマフィアものをやりたがるものなのかなぁ」と思った。

マシンガンを連射して、クールに決める姿に憧れるのかなと。



しかし、この「夜に生きる」の主人公のジョーは、そんなステレオタイプのマフィアものとは違っていた

当時は許されていなかった黒人女性との結婚、KKKとの対立、ドラッグが引き起こす社会問題、カジノのもたらす影響、若い女性の自殺など、現代のアメリカでも起きている社会問題を織り交ぜて描かれていたので、非常に見やすかった

それに、ジョー本人もクールで硬派な女好きな男というより、見た目はギャングでも、内面はソフトで何より女性に優しかったから、女性が観ても嫌な気分にならないマフィア映画だった。

(中には暴力的な男性ばかり登場して嫌になってしまう作品もあるので)



夜に生きる3



女性に影響され、翻弄されながらの人生


その中で、私がこの映画を良いなと思ったのは、常に女性に翻弄されながら生きているジョーの人間性だった。

そこが、よくあるタイプのマフィアものとは明らかに違う部分である。

ボストン時代に出会ったエマと付き合っていた頃は、マフィアのボスと対立したり、刑務所に入れられ、挙句の果てにタンパへ送られるなど散々だった。



しかし、タンパでグラシエラと出会ったことで、KKKと対立することにはなるが、仕事に張りが出て、自分の行いの責任について考えるようになる。

さらには、“グラシエラの希望で”貧しい女性たちのための施設をタンパに作ることになるが、これが移民たちの救済施設のような趣もあり、現在のトランプ政権へのベン・アフレック流の批判も感じられる。

その施設の設立は、ボストンにいたころのジョーだったら考えられなかったような出来事だった。



また、タンパにいた頃に、「カジノの建設は悪魔の仕業だ」と訴え続けるロレッタに対しても、よくあるマフィア映画だったら、即刻彼女のことを殺していたはず。

しかし、ジョーは彼女を生かしたことで、彼女のが起こした住民運動が勝ち、念願だったカジノ建設を諦めるという事態になってしまう。



それで、弱腰と言われたジョーはボストンにいるボスに目を付けられてしまう。

結局、ロレッタはこの世を絶望して自殺してしまうのだが、彼女もジョーの人生に影響を与えた一人だった。



夜に生きる4



男を生かすも殺すも女次第


そんなジョーの生き様を見て思ったのは「男性を生かすも殺すも女性次第」だということ。

エマのような「さげまん」タイプと、グラシエラのような「あげまん」タイプ。



もちろん、女性を好きになって付き合う時、その女性がどちらのタイプかなんて気付かないはず。

(女性から見れば明らかに分かっても、男性からは見抜けないかも…)

そこを見極めるポイントは、「俺は君にふさわしい男になるよ」というジョーがグラシエラに言ったセリフにあるように思う。



自分と同等か、もしくはマフィアのボスの愛人で満足しているような女性と付き合えば、自分が成長するスピードも遅くなる。

しかし、常に自分よりも先を行っている女性と付き合えば「その人にふさわしい人間になる」ために、必死になってがんばろうとするし、自分も成長していく

その見極め一つで人生はガラリと変わっていくのではないかと思う。



夜に生きる5



成功する人生を歩みたいなら、それにふさわしい人と共に歩むべき


マフィアの世界で夜に生きるジョーだったが、彼を支えているのは、酒でもドラッグでもなく、彼の周りの女性たちだった。

一見、強面のジョーも、女性たちに影響され、翻弄され人生が変わっていくのを見ているのが楽しかった



マフィア映画というのは、ひたすら人を殺したり、女を道具だと思っている映画が多くて、ちょっとうんざりしてしまうことが多いんだけど、この映画はそうではなかったのが良かった。

それに、確かに主人公はマフィアの男だけれども、人生に対する考え方はマフィアじゃなくても一般の人たちにも当てはまるような話だったのも良かった。



どんな人生を歩みたいのかと考えた時、大切なのは、どんな人と共に歩み、人生を考えていくのか

その時、共にいる人がどんな人なのかによって、人生はガラリと変わってしまうのだ。



どうせ同じ人生なら、成功する人生を歩みたい

それならば、誰と共に歩むのかをじっくり考えた方が良い。

私もパートナーのせいで人生をダメにしている人をさんざん見てきているので、そんな人たちの顔を思い浮かべながら、この映画を観た。



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