チャニング・テイタム主演、スティーヴン・ソダーバーグ監督の映画「ローガン・ラッキー」を東京国際映画祭で観た。
何をやってもダメダメなローガン兄妹が、スピードウェイから現金を強奪するクライム・コメディ。
【満足度 評価】:★★★★☆
面白かったなぁ!文句なしの娯楽作!
笑って、笑って、時にはジーンとするコメディ映画。
おバカちゃんしか出てこないから、難しいことは何もない(笑)
何も考えずに、頭を空っぽにしたい時におススメの作品!!
◆ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 「ローガン・ラッキー」
◆ポスター/スチール写真 A4 「ローガン・ラッキー」
…(「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ジュピター」、「フォックスキャッチャー」、「ヘイトフル・エイト」、「ヘイル・シーザー!」、「22ジャンプストリート」、「マジック・マイク」など)
〇アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「パターソン」、「沈黙-サイレンス-」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「あなたを見送る7日間」など)
〇ダニエル・クレイグ
…(「ディファイアンス」、「007/スカイフォール」、「007/スペクター」、「ドラゴンタトゥーの女」など)
〇キャサリン・ウォーターストン
…(「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「エイリアン:コヴェナント」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「スティーブ・ジョブズ」など)
〇セバスチャン・スタン
…(「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」など)
〇ヒラリー・スワンク
〇セス・マクファーレン
〇ケイティ・ホームズ
…(「マジック・マイク」、「コンテイジョン」、「トラフィック」、「エリン・ブロコビッチ」など)
2017年製作 アメリカ映画

離婚した妻(ケイティ・ホームズ)との間にいる娘と暮らすためにはお金が必要だが、仕事がない。
そこでジミーは、弟のクライド・ローガン(アダム・ドライヴァー)と共に、サーキットの金庫から現金を強奪する計画を立てる。
しかし、それには優秀な金庫破りが必要なため、ローガン兄妹はその地域で一番の名手、ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)を誘うが、彼は刑務所の中にいて…。

文句なしの娯楽作!
おバカちゃんしか出てこないから難しいことは何もないし、何も考えずにただ笑えば良い!!
ウェストバージニア州の小さな田舎町で暮らす3兄妹のジミー(チャニング・テイタム)、クライド(アダム・ドライヴァー)、メリー(ライリー・キーオ)が、町にあるサーキット場からレースの当日に売り上げを強奪しちゃおうっていうクライム・コメディ。
なぜ、彼らは強盗しようと思ったのか。
ジミーはそのサーキット場で行われている工事現場をクビになってしまうけど、地元には仕事がない。
しかし、離婚した妻との間にいる娘が遠くに引っ越そうとしていて、娘に会いに行くには金がかかる!!
そこで、サーキット場に詳しいジミーは、あがりの現金を強奪することを思いついた。
そんなお兄ちゃんに協力するのが、弟のクライドと妹のメリー。
しかし、現金を強奪するのに、『金庫の開け方が分からない!!』(笑)
そこで、彼らが思いついたのが、金庫破りの名人・ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)だった。
その話を聞いて、「オーシャンズ」シリーズを思い浮かべる人もいると思うけど、私としては、「オーシャンズ」シリーズよりも、この「ローガン・ラッキー」の方が面白かったし、好き。
こっちの方が笑えるし、楽しかった。
それに、いろんなスターが登場するところは、「オーシャンズ」も「ローガン・ラッキー」も変わらない。
登場人物たちのおバカっぷりに笑い、スターたちのおバカ演技を楽しみ、頭を空っぽにして楽しむ!!
この「ローガン・ラッキー」は、そんなタイプの映画だった!!

主人公のローガン兄弟は、地元でも「悪運兄弟」として有名だった。
高校時代、アメフトのスター選手だった長男ジミー。
将来はスター選手の道も約束されていたのに、膝の故障をして、選手生命を絶たれてしまう。
次男のクライドは、スター選手だった長男の影で暮らしていて、自分も違う道で名をあげるために入隊する。
しかし、そのクライドは戦地で片手を失ってしまう。
そんなツイてない二人は、地元で「呪われたローガン兄弟」(Logan Cursed)と言われるようになる。
そこで、2人はその悪運を一発逆転で幸運に変えよう!と考えた。
二人にとって、この強盗は「Logan Cursed」を「Logan Lucky」へと運を変えるためのものでもあった!!
そのため、彼らはローガン兄弟に負けないぐらいおバカな三兄弟のバング兄弟も巻き込み、サーキット場で最も売り上げが上がる日を狙うことになった。
私たちも日常生活の中で悪いことが続いたりすると、「呪われているかも」と考え、神社に行こうとか、お墓参りしてお墓の掃除をしようとか、何か良いことをして運気をあげようって考える。
しかーーーし!!
この、ローガン兄弟は発想が真逆だからね(笑)
強盗を見事成功させて、お金をガッポリもらって、運気も上げようって考えるんだから、やっぱりどうかしてる。
そんな「どうかしてる」ところが、この映画の面白さでもある。
もう、彼らの会話を全部スクショしておきたいぐらい面白かったんだけど、そんな脚本を書いたレベッカ・ブラントにとっては、これが初めて書いた脚本なんだとか。
やっぱり、この人も「どうかしてる」わ(笑)

そして、この映画の見どころの一つは、スターたちの共演。
ソダーバーグの手にかかると、どんなスターもただの映画を彩るただの駒にしかすぎない。
それは、これまでのソダーバーグ作品、「トラフィック」、「オーシャンズ」シリーズ、「コンテイジョン」でもそうだった。
しかし、この「ローガン・ラッキー」は今までの駒とはちょっと違う。
彼らスターたちが笑える駒となってスクリーンに登場するのだ。
中でもダントツで面白いのが、ダニエル・クレイグだった!!
ダニエル・クレイグって言ったら、現007で、いつビチッとスーツで決めててカッコイイ!!
そんなイメージなのに、今回の彼はシマシマのベビー服(笑)を着て、品の無い笑いをする化学オタクの金庫破り。
しかし、未だかつて、こんなに笑えるダニエル・クレイグを私は見たことがない!!
元アメフトの高校生スターだったチャニング・テイタムはいかにもそんな感じだし、戦場で腕を落としてきたアダム・ドライヴァーは哀愁漂ってて、どことなく暗黒面が出ちゃってる(笑)
「俺のOSがぁぁぁぁぁ」と叫びまくるセバスチャン・スタンには爆笑だったし、まさか、ヒラリー・スワンクに笑わされるとは思っていなかった。
それぞれのスターがキッチリと見せ場を作って笑わせて楽しませてくれる。
それが、この映画の面白さの1つでもある。

私がこの映画を観た時、映画祭の後半で、毎日続く映画館通いにちょっと疲れていた時だった。
正直、「寝ちゃったらどうしよう」なんて不安を抱えたまま観始めたら、寝ちゃうどころか、笑って笑って元気になって帰ってきた。
映画っていうのは、問題提起をして、考えさせるような作品も必要だと思うけど、時にはこんな風に何も考えずに笑える映画も必要だって、身をもって体験してきた(笑)
それに、笑うだけじゃない、私の疲れた体にジミーの娘が歌うカントリーロードが染み渡り、ちょっと泣きそうになった。
これは、単なるおバカなコメディ映画というだけでなく、古き良きアメリカが残る田舎町で、助け合いながら暮らしている家族を称える映画でもあるのだ。
最近のアメリカでは、家族を描いた作品がとても増えている。
それは、テロや銃乱射など悲惨な事件が増えていく中で、愛し合っている家庭からは殺人犯は生まれない。
だから、もっと家族を大切にするべきという思いから来ているのだと思う。
この映画でも、初めは「呪われたローガン兄弟」(Logan Cursed)と言われていた彼らが、共に助け合ってお金を手にし、ローガン・ラッキーへと運を上昇させる話だった。
家族とは、どんなに辛いことがあっても帰りたくなる場所。
運気を下げるものではなく、運気を上げるものである。
そんな想いが、「カントリー・ロード」の歌に込められているのでは…と思った。
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何をやってもダメダメなローガン兄妹が、スピードウェイから現金を強奪するクライム・コメディ。
【満足度 評価】:★★★★☆
面白かったなぁ!文句なしの娯楽作!
笑って、笑って、時にはジーンとするコメディ映画。
おバカちゃんしか出てこないから、難しいことは何もない(笑)
何も考えずに、頭を空っぽにしたい時におススメの作品!!
「ローガン・ラッキー」予告編 動画
(原題:Logan Lucky)◆ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 「ローガン・ラッキー」
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キャスト&スタッフ
出演者
〇チャニング・テイタム(兼 製作)…(「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ジュピター」、「フォックスキャッチャー」、「ヘイトフル・エイト」、「ヘイル・シーザー!」、「22ジャンプストリート」、「マジック・マイク」など)
〇アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「パターソン」、「沈黙-サイレンス-」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「あなたを見送る7日間」など)
〇ダニエル・クレイグ
…(「ディファイアンス」、「007/スカイフォール」、「007/スペクター」、「ドラゴンタトゥーの女」など)
〇キャサリン・ウォーターストン
…(「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「エイリアン:コヴェナント」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「スティーブ・ジョブズ」など)
〇セバスチャン・スタン
…(「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」など)
〇ヒラリー・スワンク
〇セス・マクファーレン
〇ケイティ・ホームズ
監督
〇スティーヴン・ソダーバーグ…(「マジック・マイク」、「コンテイジョン」、「トラフィック」、「エリン・ブロコビッチ」など)
2017年製作 アメリカ映画

あらすじ
ジミー・ローガン(チャニング・テイタム)は、片足が少し不自由なことを隠してスピードウェイの工事現場で働いていたことがばれてしまい、仕事をクビになってしまう。離婚した妻(ケイティ・ホームズ)との間にいる娘と暮らすためにはお金が必要だが、仕事がない。
そこでジミーは、弟のクライド・ローガン(アダム・ドライヴァー)と共に、サーキットの金庫から現金を強奪する計画を立てる。
しかし、それには優秀な金庫破りが必要なため、ローガン兄妹はその地域で一番の名手、ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)を誘うが、彼は刑務所の中にいて…。

感想(ネタばれあり)
おバカちゃんたちの銀行強盗を腹の底から楽しむコメディ映画
文句なしの娯楽作!
おバカちゃんしか出てこないから難しいことは何もないし、何も考えずにただ笑えば良い!!
ウェストバージニア州の小さな田舎町で暮らす3兄妹のジミー(チャニング・テイタム)、クライド(アダム・ドライヴァー)、メリー(ライリー・キーオ)が、町にあるサーキット場からレースの当日に売り上げを強奪しちゃおうっていうクライム・コメディ。
なぜ、彼らは強盗しようと思ったのか。
ジミーはそのサーキット場で行われている工事現場をクビになってしまうけど、地元には仕事がない。
しかし、離婚した妻との間にいる娘が遠くに引っ越そうとしていて、娘に会いに行くには金がかかる!!
そこで、サーキット場に詳しいジミーは、あがりの現金を強奪することを思いついた。
そんなお兄ちゃんに協力するのが、弟のクライドと妹のメリー。
しかし、現金を強奪するのに、『金庫の開け方が分からない!!』(笑)
そこで、彼らが思いついたのが、金庫破りの名人・ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)だった。
その話を聞いて、「オーシャンズ」シリーズを思い浮かべる人もいると思うけど、私としては、「オーシャンズ」シリーズよりも、この「ローガン・ラッキー」の方が面白かったし、好き。
こっちの方が笑えるし、楽しかった。
それに、いろんなスターが登場するところは、「オーシャンズ」も「ローガン・ラッキー」も変わらない。
登場人物たちのおバカっぷりに笑い、スターたちのおバカ演技を楽しみ、頭を空っぽにして楽しむ!!
この「ローガン・ラッキー」は、そんなタイプの映画だった!!

悪運なんて、強盗を成功させて吹き飛ばせ!!
主人公のローガン兄弟は、地元でも「悪運兄弟」として有名だった。
高校時代、アメフトのスター選手だった長男ジミー。
将来はスター選手の道も約束されていたのに、膝の故障をして、選手生命を絶たれてしまう。
次男のクライドは、スター選手だった長男の影で暮らしていて、自分も違う道で名をあげるために入隊する。
しかし、そのクライドは戦地で片手を失ってしまう。
そんなツイてない二人は、地元で「呪われたローガン兄弟」(Logan Cursed)と言われるようになる。
そこで、2人はその悪運を一発逆転で幸運に変えよう!と考えた。
二人にとって、この強盗は「Logan Cursed」を「Logan Lucky」へと運を変えるためのものでもあった!!
そのため、彼らはローガン兄弟に負けないぐらいおバカな三兄弟のバング兄弟も巻き込み、サーキット場で最も売り上げが上がる日を狙うことになった。
私たちも日常生活の中で悪いことが続いたりすると、「呪われているかも」と考え、神社に行こうとか、お墓参りしてお墓の掃除をしようとか、何か良いことをして運気をあげようって考える。
しかーーーし!!
この、ローガン兄弟は発想が真逆だからね(笑)
強盗を見事成功させて、お金をガッポリもらって、運気も上げようって考えるんだから、やっぱりどうかしてる。
そんな「どうかしてる」ところが、この映画の面白さでもある。
もう、彼らの会話を全部スクショしておきたいぐらい面白かったんだけど、そんな脚本を書いたレベッカ・ブラントにとっては、これが初めて書いた脚本なんだとか。
やっぱり、この人も「どうかしてる」わ(笑)

どんなスターも観客を笑わせるための駒にしか過ぎない
そして、この映画の見どころの一つは、スターたちの共演。
ソダーバーグの手にかかると、どんなスターもただの映画を彩るただの駒にしかすぎない。
それは、これまでのソダーバーグ作品、「トラフィック」、「オーシャンズ」シリーズ、「コンテイジョン」でもそうだった。
しかし、この「ローガン・ラッキー」は今までの駒とはちょっと違う。
彼らスターたちが笑える駒となってスクリーンに登場するのだ。
中でもダントツで面白いのが、ダニエル・クレイグだった!!
ダニエル・クレイグって言ったら、現007で、いつビチッとスーツで決めててカッコイイ!!
そんなイメージなのに、今回の彼はシマシマのベビー服(笑)を着て、品の無い笑いをする化学オタクの金庫破り。
しかし、未だかつて、こんなに笑えるダニエル・クレイグを私は見たことがない!!
元アメフトの高校生スターだったチャニング・テイタムはいかにもそんな感じだし、戦場で腕を落としてきたアダム・ドライヴァーは哀愁漂ってて、どことなく暗黒面が出ちゃってる(笑)
「俺のOSがぁぁぁぁぁ」と叫びまくるセバスチャン・スタンには爆笑だったし、まさか、ヒラリー・スワンクに笑わされるとは思っていなかった。
それぞれのスターがキッチリと見せ場を作って笑わせて楽しませてくれる。
それが、この映画の面白さの1つでもある。

思い切り笑った後に残る。「家族」への想いとカントリー・ロード
私がこの映画を観た時、映画祭の後半で、毎日続く映画館通いにちょっと疲れていた時だった。
正直、「寝ちゃったらどうしよう」なんて不安を抱えたまま観始めたら、寝ちゃうどころか、笑って笑って元気になって帰ってきた。
映画っていうのは、問題提起をして、考えさせるような作品も必要だと思うけど、時にはこんな風に何も考えずに笑える映画も必要だって、身をもって体験してきた(笑)
それに、笑うだけじゃない、私の疲れた体にジミーの娘が歌うカントリーロードが染み渡り、ちょっと泣きそうになった。
これは、単なるおバカなコメディ映画というだけでなく、古き良きアメリカが残る田舎町で、助け合いながら暮らしている家族を称える映画でもあるのだ。
最近のアメリカでは、家族を描いた作品がとても増えている。
それは、テロや銃乱射など悲惨な事件が増えていく中で、愛し合っている家庭からは殺人犯は生まれない。
だから、もっと家族を大切にするべきという思いから来ているのだと思う。
この映画でも、初めは「呪われたローガン兄弟」(Logan Cursed)と言われていた彼らが、共に助け合ってお金を手にし、ローガン・ラッキーへと運を上昇させる話だった。
家族とは、どんなに辛いことがあっても帰りたくなる場所。
運気を下げるものではなく、運気を上げるものである。
そんな想いが、「カントリー・ロード」の歌に込められているのでは…と思った。
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