ミュージカル映画「ロンドン・ロード ある殺人に関する証言」をWOWOWで観た。

イギリスのイプスウィッチで実際に起きた連続殺人事件をミュージカル映画化。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

実録風な連続殺人事件を描いたサスペンス映画をミュージカルにするなんて面白いなと思ったら、ロンドンで先に舞台化されていたものだった。

リアルに描けばおぞましい話も、ミュージカルにするとちょっとポップになる。

序盤の沈痛な雰囲気から少しずつ希望が見え始め、町が再生していく姿には感動した。

「ロンドン・ロード ある殺人に関する証言」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:London Road)




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キャスト&スタッフ


出演者

…(「女王陛下のお気に入り」、「ロブスター」など)


トム・ハーディ
…(「ヴェノム」、「ダンケルク」、「裏切りのサーカス」、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、「レヴェナント 蘇りし者」、「チャイルド44」、「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」、「ウォーリアー」、「レジェンド 狂気の美学」、「インセプション」など)

監督

〇ルーファス・ノリス

2015年制作 イギリス映画

ロンドン・ロードある殺人に関する証言

あらすじ


2006年イギリスのイプスウィッチにある小さな町ロンドン・ロードで5人の売春婦が殺されるという連続殺人事件が発生。

その頃、路上で客引きをする売春婦たちが増えたことを住民たちは嘆いていた。

その事件以来、町は静まり返り、客引きをする売春婦たちの姿は見えなくなり、住民たちもあまり外を出歩かなくなってしまう。

その後、容疑者が逮捕されるが、町のイメージは悪化したままで…。


ロンドン・ロードある殺人に関する証言3



感想(ネタバレあり)


暗いイメージから始まって徐々に活気を取り戻していくミュージカル映画


ロンドンの演劇界って、どんなネタでもミュージカルにしちゃうんだな。面白いなと思った。

これは、2006年にイギリスのイプスウィッチにあるロンドン・ロードという町で実際にあった連続殺人事件をミュージカルにしたもの。

その連続殺人事件について、住民たちへのインタビューを交えながら彼らの反応を中心に構成されている。

正直、前半部分の殺人事件は実話と言ってもありきたりなもので、これといった特徴がない。

私がそれよりも心惹かれたのは、後半に町が再生していく姿だった。

だから、あえてミュージカルにしたのかなと思った。

連続殺人事件で活気を失った街が、ガーデンコンテストで活気を取り戻していく。

それだけだとなんともインパクトが弱くて観客の興味を惹かない。

でも、この感動的な話を人々の心に届けるためにミュージカルにしてみたらどうだろう。

そんな風に考えたんじゃないかなと思った。

実際、5人の売春婦が殺される連続殺人事件って聞くと、血生臭いし、イメージが暗い。

しかし、音楽に乗せて語られると、話がちょっとポップになって面白くなる。

そのままの雰囲気で、後半の感動的な結末に観客を引っ張っていく。

ロンドン・ロードある殺人に関する証言4

殺人事件が町に落とした影


2006年のロンドン・ロードは、売春婦たちが町に立って客引きをすることが増えていた。

そのせいで町の治安が悪くなったと住民たちは嘆いていた。

5人の売春婦連続殺人事件は、その矢先のことだった。

事件を恐れた町民は、あまり出歩かなくなってしまい、町は静まり返ってしまう。

その後、意外にも容疑者として捕まった男性はロンドン・ロードに引っ越してきて10ヶ月しか経っていなかった。

住民たちもイマイチ顔が思い出せない程であり、事件の裁判は全国ニュースでも取り上げられ、ロンドン・ロードの名前はイメージダウンしていく。

確かに、近くにそんな事件が起きた町があったとしたら、私だったらなるべく近づかないようにしようと思うかも。

たとえ事件が解決して、裁判が終わったとしても、もやもやとした悪いイメージがつきまとってしまう。

ロンドン・ロードある殺人に関する証言2

町のイメージをどうやって払拭させるか


そこで、住民たちは「どのようにして町を再生させるか」について考えた。

町をにぎやかで華やかにするために、各住宅の庭を花で埋める「ガーデンコンテスト」を開催した。

そもそもガーデニングはイギリス発祥の地で、バスケットを使って釣ったり寄せ植えをしたりするのは、イギリスのお家芸。

だから、例えば日本で「みなさんの家でガーデニングをしてください」と言われるよりもずっとカジュアルに取り組めるんだと思う。

それにしても、住民たちがとても積極的に協力したことが素晴らしいと思った。

もちろん、これは映画だから、実際よりは盛って描かれているかもしれない。

でも、住民たちは自分たちの住む街がイメージダウンしてしまったことを憂い、なんとかしなきゃと思っていた。

だから積極的に動くことができたという、そのポジティブが考え方と行動力が良いなと思った。

これまでガーデニングなんかに興味がなく、花の名前なんか知らなかったような叔父さんも積極的に庭仕事をしている。

その姿が素敵だなぁと思った。


ロンドン・ロードある殺人に関する証言5

イメージダウンしてしまった町を再生させるモデルに


その結果、ガーデンコンテストは成功し、再び町には人と活気が戻って来る。

そこでようやく、この映画はショッキングな連続殺人事件ではなくて、町の再生を描きたかったんだなぁと分かる。

忌まわしい事件があってから、町に活気が戻るまで3年かかったという。

これは殺人事件に限らず、シャッター商店街とか、活気を失った町を再生させるヒントになるかもしれない。

「最近、すっかり人手がなくなっちゃって」と嘆いているよりも、何か行動をを起こした方が良いということなんだろう。

ちなみに、この映画にトム・ハーディが出ていることが話題になっているけど、2シーンぐらいしか出てこない。

しかも、歌を歌っている場面は1シーンだけなので、トム・ハーディ目当てで観る人は、彼の姿をお見逃しなく。



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