ハン・ヒョジュ主演の韓国映画「愛を歌う花」を映画館で観た。

日本占領下の朝鮮で、妓生(キーセン)として育てられ親友同士だった2人が、やがてそのうちの1人が嫉妬心を抱くようになり、思わぬ行動へと出てしまう姿を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

主人公の気持ちがよく分かり、とても泣いてしまった。

誰もが自然に抱く、妬み、ひがみ、憎悪の感情を、非常に丁寧に描いている作品だった。

きっと誰もが自然に抱く感情だからこそ、多くの人が共感できる作品だと思う。


「愛を歌う花」予告編 動画

(原題:해어화(解語花))




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キャスト&スタッフ


出演者

ハン・ヒョジュ
…(「ゴールデンスランバー」、「ビューティ・インサイド」、「監視者たち」、「ファイアー・ブラスト 恋に落ちた消防士」、「王になった男」など)

チョン・ウヒ
…(「哭声/コクソン」、「ビューティ・インサイド」、「明日へ」など)

ユ・ヨンソク


監督

パク・フンシク
…(「メモリーズ 追憶の剣」など)

2016年製作 韓国映画


韓国映画「愛を歌う花」


あらすじ


1943年。日本統治下の朝鮮。

妓生(キーセン)養成学校で育った二人の女性ソユル(ハン・ヒョジュ)とヨニ(チョン・ウヒ)は、無二の親友同士であり、共に歌うことが好きで歌手になることを夢見ていた。

そして、ソユルには以前より付き合っていた男性ユヌ(ユ・ヨンソク)がいるのだが、ソユルはユヌが大学生だと思っていたのに、隠れて作曲家として活動していたことを知る。

それからソユルはユヌが作曲した歌で歌手になることを夢見ていた。

しかし、ユヌはヨニが歌を歌った時から、ヨニのために曲を書きたいと思うようになり、ヨニはユヌの曲でレコーディングをする。

そしてユヌの心は、次第にヨニに惹かれていく。

その事実を知ったソユルは、ヨニに対し嫉妬心を抱くようになるが…。


韓国映画「愛を歌う花」ハン・ヒョジュ



感想(ネタバレあり)


舞台は朝鮮最後の妓生養成学校


主人公は、日本統治下の朝鮮で、妓生(キーセン)として育てられたソユルとヨニ。

妓生は、またの名を『解語花』(ヘオファ)(言葉を解する花(美人))と言うのだとか。

歌や踊りで言葉を感情豊かに表現することで、男性を喜ばせることが仕事だと教育された女性たちだ。

日本の芸者に近いのかなと思う。

韓国ドラマの時代劇などでは、政治の大事なファクターとして登場することもあるこの妓生。

朝鮮が日本から独立するまでいたんだと思った。

この妓生養成学校の様子を見たのは初めてだったので、とても興味深かった。

中でも、芸を売りにする紅組と、娼婦のような仕事をする青組に別れていた初めて知ったことで、ちょっとビックリした。



韓国映画「愛を歌う花」



感情豊かな彼女たちだからこそ、夢見る思いも強い


この映画で描かれたのは、そんな妓生として解語花として育てられた2人だからこそ起きた悲劇だった。

美しいものを美しいと表現するために、感情豊かに育てられた2人。

そして、小さい頃から歌を歌い、将来は歌手になることを夢見ていた2人。

しかし、現実は残酷だ。

ソユルとヨニが共に夢見た歌手。

先に夢を叶えたのはヨニだった。

複雑な心境だったソユルだったが、ヨニの成功を祝っていた。

少なくとも表面上は。

そして更なる悲劇が襲う。

ソユルの恋人ユヌは歌手の才能に溢れたヨニを愛してしまう。

韓国映画「愛を歌う花」チョン・ウヒ



全てにおいて自分より優れている友人に対する嫉妬心


ここで、ヨニに対するソユルの嫉妬心が爆発してしまう。

これ、気持ち分かるなぁと思った。

同じ夢を観て、隣にいる親友がその夢を先に叶えていく切なさ。

さらに、恋人までも取られてしまうなんて。

人に対する妬み、ひがみ、憎しみといった感情は、口には出さなくても、誰でも一度は経験があること。

同じだけがんばったはずななのに、神様は、友人だけを優遇していると思ってしまう哀しさ。

そして、その友人が誰よりも輝いて見えてしまう切なさ。

さらに、輝いている友人に比べて、自分はなんでもないちっぽけな存在なんだと感じてしまう劣等感。

こんなに惨めなことはないと思う。

そんなソユルの気持ちが痛いぐらいに良く分かり、彼女の姿に涙が止まらなかった。


韓国映画「愛を歌う花」ハン・ヒョジュ、ユ・ヨンソク



嫉妬心は全てを壊し、失ってしまう


そして、その嫉妬心は気持ちの処理の仕方を間違えると、凶器にも成り得る。

鋭い刃は、人を殺すほどの勢いがある。

嫉妬心は、誰も抱く感情だからこそ、その気持ちを込めて歌で表現すれば、多くの人の心に届いたはず。

しかし、気持ちに余裕がなかった当時のソユルはそのことに気付けずにいた。

彼女の嫉妬心は凶器となり、ヨニの心を殺してしまう。

彼女の仕返しの方法(日本兵を喜ばせるために歌う娼婦として送り込む)は、あまりにも酷すぎると思った。

これは、可愛さ余って憎さ百倍なのか。

ヨニは死に、ユヌもヨニの後を追う。

ところが、最後にユヌがソユルのために遺した歌「愛と嘘」という歌がある。

これは、ユヌがソユルに対する謝罪の歌だったのだが、ソユルが最も得意とする歌い方で作られた曲だった。

結局、ソユルの歌手としての才能を最も理解し、評価していたのはユヌだった。

しかし、そのユヌを死に追い込んだのもソユルだった。

そして、ソユルは友人も、恋人とも、歌手になる夢も全て失ってしまう…。

彼らは出会うにはあまりにも若すぎて、生きていくことが精一杯だった。

もっと大きなことに目を配ることができず、目の前のことに必死だった。

そこから生まれた悲劇は、あまりにも悲しすぎた。

もしかして、本当にこんなことがあったのかもしれないと思う程のリアリティを感じる作品だった。







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