スペイン、カナダ合作のホラー映画「MAMA」を観た。
山奥の一軒家で5年ぶりに見つかった行方不明の姉妹。彼女たちを探し続けた叔父夫婦が引き取ろうとするのだが…

【満足度 評価】:★★★☆☆
途中までは、怖くて面白かったんだけど、終盤になって失速しちゃったな…。残念。
ヴィクトリアとリリーの姉妹は、幼い頃に両親を亡くし、山奥にある空き家で5年間二人だけで生き延びていた。
まるでオオカミに育てられた子供のように四足歩行をし、あまり言葉を発しないリリーを世間は好奇な目で見ていた。
行方不明になった彼女たちを探し続けていた叔父のルーカス(ニコライ・コスター=ワルドー)と、その妻アナベル(ジェシカ・チャステイン)が、姉妹を引き取ることに。
そして、世間の目から引き離すために、姉妹を担当する精神科医の用意した家に住むことになったのだが…。
引き離された子供を探し、さまよい続ける母親(MAMA)の怨念が霊となって現れるのは、ホラー映画ではよくある話。
この映画が面白かったのは、その霊が子供を育て、子供もそれを受け入れているっていうところ。
物心つかないうちから、目の前に幽霊のMAMAしかいなかったら、そうなるかもね!!
幽霊に育てられた子供たちは、生きているのに、まるで幽霊みたいでとても怖い。
お姉ちゃんのヴィクトリアは、そもそも目が悪いから、ただでさえ目つきが悪いし、妹のリリーはすっかり自分を幽霊の娘だと思いこんでるから、人間的な行動がない。
この姉妹の言動が怖くて、序盤はかなり面白かった。

しかし、ヴィクトリアはもう結構大きくなってしまっただけに、徐々に幽霊よりも人間のぬくもりの方が良いということに気付き始めた。
本当は、リリーも薄々気付いてる。
そこで、MAMAが怒り出す!!
「あんたたち!人間のアナベルと仲良くしやがって!!誰が育てたと思ってんのよ!!!」って、ところかな。
それまでは枯れ木だったり、煙だったMAMAが、クリーチャーになって登場。
そのMAMAのクリーチャーが「ムンクの叫び」みたいで怖くないんだよねぇ。
これーー怖くないなぁって思っちゃうと白けちゃうんだなぁ。

そこは、是非、もっとMAMAの深いところを掘り下げて欲しかった。
なぜ、MAMAはその「かわいそうな人たちが収容されている施設」にいたのか
なぜ、MAMAはその施設を逃げ出そうとしたのか。
なぜ、MAMAは男の人たちを見ると、すぐ殺そうとするのか・・・などなど。
もっと、MAMAの深層心理を理解しないと、あの行動が理解できないし、恐怖を感じないんだよね。
序盤は面白かったのに、結局、メインであるMAMAの人物像が薄い仕上がりになっているから、作品自体も薄味な仕上がりに。
ホント、ホラー映画ってそういう作品が多いんだよね。
イチイチ残念なんだな~。

この映画の雰囲気が、以前観た映画「永遠の子供たち」に似てるなぁと思ったら、どちらも製作総指揮がギレルモ・デル・トロだった。
なるほどね。それでどっちも不思議ワールドなんだね。
それまでは子供に興味なんかなかったのに、姉妹を預かり育てるうちに、母性に目覚め、最後までMAMAと闘うことになるアナベルを演じるのは、ジェシカ・チャステイン。
彼女は、今、最もハリウッドで注目されている女優のうちの一人だよね。
なるほど。どの映画を見ても、ガラリを雰囲気を変える上に、その映画の雰囲気に自然に溶け込んでいるところを見ると、かなり将来有望だねぇ。
姉妹の父と、その弟の二役を演じるのは、ニコライ・コスター=ワルドー。
デンマークが産んだスターでハリウッドからも注目されている男。
常に穏やかで優しそうな雰囲気がいいね。
監督は、アルゼンチン出身のアンディ・ムスキエティ。
この映画「MAMA」がデビュー作。
幼い姉妹をめぐって、怨霊と人間との間で母性を闘わせ、激しい奪い合い。
結局のところ、一人ずつ分け合って喧嘩両成敗となった。
でも、MAMAは、自分の娘が帰ってきたところで成仏してあの世に行くのが筋だったような気がするな。
成仏するどころか、姉妹をアナベルに奪われそうになると、自分の娘の骨なんか放り投げてたもんね(笑)
そんなバカな。母性がテーマじゃなかったのかい(笑)
そういう細かい部分の描き方が、ちょっと雑だったかなぁ。残念。
↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村
◆Amazonプライムで観る:「Mama」(字幕版)
◆DVDで観る:「MAMA」
山奥の一軒家で5年ぶりに見つかった行方不明の姉妹。彼女たちを探し続けた叔父夫婦が引き取ろうとするのだが…

【満足度 評価】:★★★☆☆
途中までは、怖くて面白かったんだけど、終盤になって失速しちゃったな…。残念。
「MAMA」予告編 動画
(原題:MAMA)キャスト&スタッフ
出演者
〇ジェシカ・チャステイン…(「真夜中のゆりかご」、「おやすみなさいを言いたくて」など)
〇ミーガン・シャルパンティエ
〇イザベル・ネリッセ
〇ダニエル・カッシュ
〇ハビエル・ボテ
監督
〇アンディ・ムスキエティ
製作総指揮
2013年製作 スペイン・カナダ合作映画
あらすじ
ヴィクトリアとリリーの姉妹は、幼い頃に両親を亡くし、山奥にある空き家で5年間二人だけで生き延びていた。
まるでオオカミに育てられた子供のように四足歩行をし、あまり言葉を発しないリリーを世間は好奇な目で見ていた。
行方不明になった彼女たちを探し続けていた叔父のルーカス(ニコライ・コスター=ワルドー)と、その妻アナベル(ジェシカ・チャステイン)が、姉妹を引き取ることに。
そして、世間の目から引き離すために、姉妹を担当する精神科医の用意した家に住むことになったのだが…。
感想(ネタバレあり)
幽霊に育てられた!?幼い姉妹たち
引き離された子供を探し、さまよい続ける母親(MAMA)の怨念が霊となって現れるのは、ホラー映画ではよくある話。
この映画が面白かったのは、その霊が子供を育て、子供もそれを受け入れているっていうところ。
物心つかないうちから、目の前に幽霊のMAMAしかいなかったら、そうなるかもね!!
幽霊に育てられた子供たちは、生きているのに、まるで幽霊みたいでとても怖い。
お姉ちゃんのヴィクトリアは、そもそも目が悪いから、ただでさえ目つきが悪いし、妹のリリーはすっかり自分を幽霊の娘だと思いこんでるから、人間的な行動がない。
この姉妹の言動が怖くて、序盤はかなり面白かった。

やっぱり、MAMAは幽霊よりも人間が良いなぁ
しかし、ヴィクトリアはもう結構大きくなってしまっただけに、徐々に幽霊よりも人間のぬくもりの方が良いということに気付き始めた。
本当は、リリーも薄々気付いてる。
そこで、MAMAが怒り出す!!
「あんたたち!人間のアナベルと仲良くしやがって!!誰が育てたと思ってんのよ!!!」って、ところかな。
それまでは枯れ木だったり、煙だったMAMAが、クリーチャーになって登場。
そのMAMAのクリーチャーが「ムンクの叫び」みたいで怖くないんだよねぇ。
これーー怖くないなぁって思っちゃうと白けちゃうんだなぁ。

もっと人物像について掘り下げて欲しかった
そこは、是非、もっとMAMAの深いところを掘り下げて欲しかった。
なぜ、MAMAはその「かわいそうな人たちが収容されている施設」にいたのか
なぜ、MAMAはその施設を逃げ出そうとしたのか。
なぜ、MAMAは男の人たちを見ると、すぐ殺そうとするのか・・・などなど。
もっと、MAMAの深層心理を理解しないと、あの行動が理解できないし、恐怖を感じないんだよね。
序盤は面白かったのに、結局、メインであるMAMAの人物像が薄い仕上がりになっているから、作品自体も薄味な仕上がりに。
ホント、ホラー映画ってそういう作品が多いんだよね。
イチイチ残念なんだな~。

ハリウッドが注目する若手のスタッフ&キャスト
この映画の雰囲気が、以前観た映画「永遠の子供たち」に似てるなぁと思ったら、どちらも製作総指揮がギレルモ・デル・トロだった。
なるほどね。それでどっちも不思議ワールドなんだね。
それまでは子供に興味なんかなかったのに、姉妹を預かり育てるうちに、母性に目覚め、最後までMAMAと闘うことになるアナベルを演じるのは、ジェシカ・チャステイン。
彼女は、今、最もハリウッドで注目されている女優のうちの一人だよね。
なるほど。どの映画を見ても、ガラリを雰囲気を変える上に、その映画の雰囲気に自然に溶け込んでいるところを見ると、かなり将来有望だねぇ。
姉妹の父と、その弟の二役を演じるのは、ニコライ・コスター=ワルドー。
デンマークが産んだスターでハリウッドからも注目されている男。
常に穏やかで優しそうな雰囲気がいいね。
監督は、アルゼンチン出身のアンディ・ムスキエティ。
この映画「MAMA」がデビュー作。

幽霊 vs 人間 母性対決!!
幼い姉妹をめぐって、怨霊と人間との間で母性を闘わせ、激しい奪い合い。
結局のところ、一人ずつ分け合って喧嘩両成敗となった。
でも、MAMAは、自分の娘が帰ってきたところで成仏してあの世に行くのが筋だったような気がするな。
成仏するどころか、姉妹をアナベルに奪われそうになると、自分の娘の骨なんか放り投げてたもんね(笑)
そんなバカな。母性がテーマじゃなかったのかい(笑)
そういう細かい部分の描き方が、ちょっと雑だったかなぁ。残念。
↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村
◆Amazonプライムで観る:「Mama」(字幕版)
![]() |
新品価格 |

◆DVDで観る:「MAMA」
![]() |
新品価格 |




コメント