世界的ベストセラー小説「ミレニアム」を原作にした映画「ミレニアム2 火と戯れる女」をWOWOWで観た。

 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の続編。スウェーデンで横行する人身売買の黒幕を追うミレニアム編集部。
しかし、その裏側から見えてきたものとは。

【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

前作「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の衝撃からは、やや劣るけれども、これはこれで面白かったなぁ。

リスベット(=ドラゴン・タトゥーの女)一家の壮絶なる家族ゲンカ。

なんと言っても、リスベットの個性が際立つシリーズなのだ。

「ミレニアム2 火と戯れる女」予告編 動画

(原題:FLICKAN SOM LEKTE MED ELDEN/英題:THE GIRL WHO PLAYED WITH FIRE)





「ミレニアム2 火と戯れる女」DVD

ミレニアム2 火と戯れる女 [DVD]

新品価格
¥3,150から
(2016/5/12 11:53時点)



原作本「ミレニアム2 火と戯れる女」 (上)

ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

新品価格
¥950から
(2016/5/12 11:53時点)



原作本「ミレニアム2 火と戯れる女」(下)

ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

新品価格
¥950から
(2016/5/12 11:54時点)



***********

〇前作 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」観ました!!

映画の感想はこちらから →「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」全世界でベストセラーのサスペンス小説を映画化。ある富豪の失踪が結ぶ猟奇的な殺人事件。ハリウッドでリメイクされたオリジナル版【感想】

***********





あらすじ


雑誌「ミレニアム」の編集部では、ソ連などの東欧から流入してくる人身売買について取材を始めていた。

スウェーデンに売られてきた少女たちは、売春をさせられている事実があり、その顧客のには、国で有数の政治家や、弁護士、銀行家などのセレブが名を連ねていた。

しかし、あともう少しで記事が発売される寸前に、担当の記者が何者かに殺されてしまう。

そこで、その事件の裏側について調査を始めたミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)だったが、やがて話はリスベット(=ドラゴン・タトゥーの女)(ノオミ・ラパス)へとつながっていく…。

ミレニアム2火と戯れる女


感想(ネタバレあり)スウェーデンにまともな男はいないのかっ!!(怒)


このシリーズ面白いなぁ。

「特捜部Q」に続き、私の中で、「今、読みたい原作No.1」だな~。

ジャーナリズムとサスペンスをからめてスウェーデンの社会的暗部を描きつつ、その裏側で生まれた社会の犠牲者リズベットのずば抜けた個性が光ってる

スウェーデンと言ったら、センスの良い家具と社会保障の国で平和なイメージしかなかったけど、やっぱり他の先進国と同じく病んでるなぁ…というのがよく分かる作品に仕上がっている。

とにかく、出てくる男性たちが、みな変態か人でなしばかりで、「まともな男はいないのかっ!!」と、思わず画面に向かって口に出して言ってしまう酷さ。

そして、社会的弱者であり、犠牲者である女性たちの悲惨さ。

スウェーデンは太陽の位置が低いのか、常に気候がどんよりした雰囲気もあり、そのグレーな空気がこの病んだ社会を見事に演出していた。

ミレニアム2火と戯れる女5

リズベット(=ドラゴン・タトゥーの女)は、社会的弱者である女性の代表選手


そんな中から、社会的な弱者で犠牲者である女性たちの代表として登場するのが、我らがドラゴン・タトゥーの女、リスベットである。

前回の「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」は、天才ハッカーであり、謎めいた女性であるリスベットを紹介する第一章。

そして、この「ミレニアム2 火と戯れる女」は、彼女の出生の秘密をたどる第二章となっている。

ソ連の秘密警察で暗殺者の役割をしていた父がスウェーデンで亡命し、それこそ、大人しく、物が言えない社会的な弱者の母を道具のように扱い、その末に生まれたのがリズベットだった。

リズベットは、子供の頃に火だるまにして殺したと思っていた父が、実は生きていたことを知ってしまう。

そして、父のために人生の大半を失ってしまった母と、実は人生を操られていた彼女自身のために、リズベットは父との全面対決を開始する。

しかし、残念ながら、父を殺すことができず、その決戦は、次回に持ち越されることとなった。

ミレニアム2火と戯れる女3


残念なのは「ミレニアム」の編集部のお気楽さ


この映画で、やや残念なのは、リズベットの鋭さや、際立つ個性に対し、「ミレニアム」の編集部があまりにものほほんとしていること。

本当だったら、まずは編集部がどこよりも率先して歩き、事件の匂いを感じ取るような鋭さを持ってほしいところ。

ところが、どうにも「社会悪を糾弾してやる」的な鋭さが感じられず、のんびりと構えているように見える。

「人身売買」について取材した担当たちが殺される場面でも、「あまりにも脇が甘すぎて、殺されて当然」と思ってしまう。

その先の展開についても、編集部より観ているこちら側の方が早く読めてしまうので、謎解きの面白さに驚きが少ない。

だから、観終わった時に心に残るのは、リズベットの生き様ばかりになってしまう。

その辺は、原作ではどの様に描かれているのか、とても気になるところだった。

原作の方が、もっと鋭く、面白いのでは…と。

ミレニアム2火と戯れる女2

結局のところ、ドラゴン・タトゥーの女の物語


とはいえ、リズベットの父は、さすがにソ連の元暗殺者だけあって、人を人と思わず、薄気味悪さが満点であり、今回、初登場のリズベットの兄も、父に似た薄気味悪さを存分に放っていた。

やはり、この映画は、個性がさく裂するリズベットのためにあり、彼女の出生や家族の秘密をたどるころにその面白さがあったように思う。

いや~、好きだなぁ。このシリーズ。

昔からロシアやドイツなどの大国の影響を多大に受けてきた上に成り立っている北欧諸国の社会的な位置とか、どこの先進国でも観られる国民たちの貧富の差とか、ヨーロッパ全体の問題である移民流入の問題となどが、その背景として描かれているのも良い。

すごく遠い国のように思っていたスウェーデンという国が、これで少し近づいたように思う。

そして、「ミレニアム3」で、父と兄を殺すことができなかったリズベットの運命はどうなるのか。

続きを見るのがとても楽しみだ。

ミレニアム2火と戯れる女4

関連記事

〇シリーズ1作目
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」全世界でベストセラーのサスペンス小説を映画化。ある富豪の失踪が結ぶ猟奇的な殺人事件。ハリウッドでリメイクされたオリジナル版【感想】

〇シリーズ3作目
「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」3部作完結!150cmの怒れる女が巨人と暗殺者に戦いを挑む。今のスウェーデン政情を知るサスペンス映画【感想】





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





「ミレニアム2 火と戯れる女」DVD

ミレニアム2 火と戯れる女 [DVD]

新品価格
¥3,150から
(2016/5/12 11:53時点)



原作本「ミレニアム2 火と戯れる女」 (上)

ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

新品価格
¥950から
(2016/5/12 11:53時点)



原作本「ミレニアム2 火と戯れる女」(下)

ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

新品価格
¥950から
(2016/5/12 11:54時点)