イアン・マッケラン主演の映画「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」をWOWOWで観た。

探偵業を引退してから30年、田舎町で隠居暮らしをするシャーロック・ホームズが引退を決意した最後の事件を振り返る。


満足度 評価】:★★★☆☆

90歳を超えたホームズが「死」と向き合い、最後まで彼が持つことがなかった「家族の愛」について考える。

シャーロック・ホームズというわりに、サスペンス色が薄いのが私としては物足りなかったけど、「完璧」だと思われているホームズにも「弱み」があるという描き方は面白かった。

「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」予告編 動画

(原題:MR. HOLMES)




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キャスト&スタッフ


出演者

〇イアン・マッケラン
…(「美女と野獣」、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「X-MEN」シリーズなど)

ローラ・リニー
…(「ハドソン川の奇跡」、「ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>」、「エミリー・ローズ」、「ボビー・フィッシャーを探して」など)

真田広之
…(「ライフ」、「レイルウェイ 運命の旅路」など)

〇マイロ・パーカー
…(「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」)

監督

ビル・コンドン
…(「美女と野獣」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」など)


2015年制作 イギリス、アメリカ合作映画

Mrホームズ名探偵最後の事件

あらすじ


名探偵と言われながら、未解決のまま終わってしまった事件を最後に引退し、田舎町で隠居暮らしをしているシャーロック・ホームズ(イアン・マッケラン)。

そんな彼が、彼の家で暮らす家政婦(ローラ・リニー)の息子ロジャー(マイロ・パーカー)と共に、その最後の事件がなぜ未解決なってしまったのか。

そして、ちょうどその頃訪ねた日本で出会ったウメザキ(真田広之)との思い出も振り返りながら、30年前の謎を解き始める…。

Mrホームズ名探偵最後の事件2

感想(ネタバレあり)


なぜ、ホームズは引退したのか…


頭脳明晰でいかなる時も完璧だと思われたシャーロック・ホームズだが、彼は本当に完璧だったのか。

この映画では、彼が引退間際に取り組んだ2つの出来事が登場する。

1つは、「最後の未解決事件」

「私の妻が時々いなくなる。なぜいなくなるのか理由を教えて欲しい」という依頼を受けて、ケルモット氏の妻の行方を探し始めるホームズ。

妻は幼い子供2人を亡くし、心が塞ぎがちだったが、アルモニカという楽器を習い始めてからかつての元気を取り戻したかのように見えた。

しかし、それと同時に妻は謎の行動をするようになる。

結局、この事件は思わぬ形で終了し、ホームズはそれをきっかけに引退することになる。

そして、2つ目は「日本旅行」

ウメザキと名乗る男性から届いた手紙に誘われて、第二次大戦後間もない日本を訪ねホームズ。

ホームズはそこで、以前から欲しいと思っていたサンショウの木を探す。

すると、ウメザキと訪れた広島の地で、焼け野原になって草木が全く生えていないところで奇跡的に生きていたサンショウの木を見つけ出す。

そして、その夜、ウメザキからホームズを呼んだ本当の狙いを聞かされる。


Mrホームズ名探偵最後の事件3

孤独なホームズと、彼の頭の中にない「家族への情愛」


このロンドンと広島で起きた二つの出来事には、ある共通点がある。

それは「家族を亡くした者の想い」である。

2人の子供を亡くしたケルモット夫人の行方を探すのは、とても簡単なことだった。

アルモニカの音を聞いていると、いないはずの子供たちの存在を感じることができた彼女は、ひとりになってその音を聴くことで、癒しの時間を作っていたのだ。

ホームズはそんな彼女に対し、「わざと私に探させようとしましたね」と言いながら、どこで何をしていたか全て言い当てる。

しかし、そんな「ホームズの名推理」は、彼女にとって「デリカシーのないできごと」でしかなかった。

わざわざ著名な探偵を雇ってまで居所を探させた夫に腹が立ち、彼女にとって「秘密にしておきたい大切な場所」まで探られたら、もう生きていく希望がない…。

そして、もう一件のウメザキのケース。

ウメザキはかつて、イギリスに渡った外交官の父に捨てられていた。

「著名な探偵にアドバイスを受け、帰らないことにした」と言われ、父から送られてきたのがホームズの本だった。

ホームズはその時、「そんな話は知らない」と答えるが、それは忘れていただけだった。

それから30年経ち、ウメザキの父にロンドンで「機密事項を扱わなければならなくなったが、日本に妻子を残してきた」と相談されたホームズは「妻子には、『もう帰れなくなった』と手紙を書きなさい」とアドバイスしたことを想いだしたのだ。

それもまた、明らかにホームズの「家族に対する思いやりのない一言」だったのだ。


Mrホームズ名探偵最後の事件4

疑似家族を通じて気付かされた思い


それらの出来事から30年。

引退して、田舎町で隠居暮らしをするようになったホームズは、家政婦のマンロー夫人と、その息子ロジャーと3人で暮らすうちに、疑似家族のような雰囲気になっていた。

ホームズにとっては、「ちょっとキツイ嫁」のような存在のマンロー夫人と、孫(いやひ孫?)のようなロジャー。

頭脳明晰で、何でも知りたがるロジャーには愛情も感じるようになっていた。

しかし、田舎暮らしに不満のマンロー夫人は、住み込みで仕事ができるポーツマスへ引っ越す計画を立てていた。

ところが、そこで事件が起きる。

ロジャーがスズメバチに刺されて、生死をさまよう事件が起きてしまう。

結果、命に別状はなかったものの、そこでホームズは「家族を失うかもしれない」という恐ろしさを経験する。

そしてそういう状態になってようやく、彼はケルモット夫人や、ウメザキに対して、自分の想いが足りなかったことに気付く。

元々孤独だったホームズは、温かい家族を失う寂しさや孤独、死にたくなってしまう程の想いに気付かなかったのだ。

さらに、間もなく自分にもやってくる「死」を感じ、ワトソン君やマイクロフトのありがたみを感じるようになる。


Mrホームズ名探偵最後の事件5

どこから見ても完璧に見えるような人にも、必ず死角はある


どこから見ても完璧に見えるホームズにも、「家族の愛情」という点に関しては、理解できていなかったという話。

なるほど。

シャーロック・ホームズを全部読んで、専門家が彼の心理分析をしたら、そういう欠点が見えるかもと思える映画だった。

それは、「孤独を愛したホームズ」だからこその欠点だったのだ。

また、時代も第二次大戦直後で、多くの人たちが家族を亡くしたり、一家離散したりしていた時期だったからこそ考えられる話だった。

同じことがTVシリーズの「SHERLOCK」で起きたら、違う結果になりそうだ。

ホームズは孤独だからこそホームズなんだけど、彼に家族ができたら、これまでとは違う捜査結果が出てくるに違いないという面白い映画だった。

まぁ、私としては、もう少しサスペンス色が欲しかったけれども。

孫を愛でるホームズがいてもいいかもしれない。



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