ソル・ギョング主演の韓国映画「22年目の記憶」を映画館で観た。
自分を金日成だと思い込んでいるお父さんと息子の心の交流を描く。
【満足度 評価】:★★★★☆
自分は金日成だと思い込んでるお父さんと、そんなお父さんに振り回される息子の心の交流。
お互いに男同士だから愛情表現がうまくできない。
そのぎこちなさがじれったくて愛おしい。
困った独裁者でも息子には最高のお父さんなのだ
目次
『22年目の記憶』予告編 動画
(原題:나의 독재자.)更新履歴・公開、販売情報
・2019年1月10日 映画館にて鑑賞。
・2019年1月22日 感想を掲載。
現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ
出演者
〇 パク・ヘイル
〇イ・ビョンジュン
…(「あいつだ」など)
監督・脚本
〇イ・へジュン2014年製作 韓国映画

あらすじ
1972年、南北共同声明が発表され、韓国政府は初の南北首脳会談に向けて、リハーサルを計画。売れない役者のキム・ソングン(ソル・ギョング)は、政府のオーディションに合格し、金日成役に選ばれる。
その日以来、ソングンは金日成になりきるために役作りをするが、結局、首脳会談は行われなかった。
それから22年後。
息子のテシク(パク・ヘイル)は、自宅が開発地域に入ったため、売って一攫千金を得ようと考えるが、病院に入院しているソングンの了承を得なければならず…。

感想(ネタばれあり)
この映画の感想は私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。
22年目の記憶 (2014)
[80点]「22年目にして知る父の愛情」
心温まる良い映画だったわー。
1972年に韓国と北朝鮮の南北首脳会談に向けて、リハーサルが行われたという報道記事に着想を得て作られた作品。
この物語も、その時のオーディションの模様から始まる。
1972年、韓国が行ったオーディションで、金日成に選ばれた売れない俳優のお父さん(ソル・ギョング)は、その日から、南北首脳会談のリハーサルに向けて、役作りを始める。
やがてお父さんは、自分が金日成本人だと思いこむようになり、息子は、そんな困ったお父さんに振り回されるようになる。
しかし、親の心子知らず。
その金日成役はお父さんが息子のために受けた仕事だった。
日頃から、シングルファーザーのお父さんは、息子に尊敬される俳優になりたいと思っていた。
きっと、世のお父さんの多くが、そう思うように、息子が学校でクラスメイトに自慢できるような父親になりたいと必死だったのだ。
しかし、現実はそううまくはいかず、いつまでも、売れない役者のままだった。
ところがある時、そんなお父さんに千載一遇のチャンスがやってくる。
それが、大統領の前で、金日成のフリをするという仕事だったのだ。
お父さんは、金日成になりきるため、喋り方、クセ、考え方をたたきこんでいく。
しかし、お父さんがあまりにも金日成にのめり込んでしまった結果、息子の心はお父さんから離れていってしまう。
小学生の息子は、父親の愛情を欲しがっていた。
しかし、お父さんは、金日成を演じることに夢中になるあまり、息子の教育がなおざりになってしまったのだ。
それ以来、息子はそんな父親のことなど捨てたつもりでいたのだが、22年後の1994年に息子(パク・ヘイル)は父と再会する。
そして、息子もまた子供を持つ年になり、ようやく、その頃の父の気持ちを理解するようになる。
いつまでも金日成が抜けず、言動がおかしいお父さんを病院に入れてほったらかしにしていた息子は冷たい人だと思われるかもしれない。
しかし、そんな行動をしてしまう息子の気持ちもよくわかる。
なんとも、困ったお父さんなのだ。
自分は、金日成だと思いこみ、所構わず共産主義の素晴らしさを説き始め、政府からアカだと言われてしまう(そりゃそうだ)。
そんなお父さんのことを理解しろと言われても難しいだろう。
しかしこれは、お父さんと息子だからこそ、より切なくなる話だと思った。
息子にカッコいいところを見せたいお父さんと、誰よりも強くてカッコいいお父さんでいて欲しい息子。
二人とも、互いに愛し合っているにも関わらず、素直に愛情表現をすることができず、反発し合ってしまう。
そんな二人の心のうちが痛いほど分かるからこそ、観ているこちらはすごくじれったい。
だけど、微笑ましいのだ。
そして、金日成になりきるお父さんを、ソル・ギョングが演じているから、とても真実味がある話になっていると思った
ソル・ギョングこそ、おじいちゃんになって痴呆症になっても、役になりきって演技をしていそうな俳優ナンバー1だからだ
優しいけど、ダメ男のお父さんが、少しずつ金日成へと変化していく過程の自然さは、まさに、ソル・ギョングだからこその演技だった
私も、親と暮らしていて、たまにキツイことを言ってしまうことがある。
それは、相手が家族だからこそ、甘えてしまうからだけれど、この映画を観て、そんな自分を「猛省」した。
もっと優しくしてあげないといけないなぁと思った
どんなお父さんでも、それがたとえ独裁者でも、子供にとっては、最高のお父さんなのだ

心温まる良い映画だったわー。
1972年に韓国と北朝鮮の南北首脳会談に向けて、リハーサルが行われたという報道記事に着想を得て作られた作品。
この物語も、その時のオーディションの模様から始まる。
1972年、韓国が行ったオーディションで、金日成に選ばれた売れない俳優のお父さん(ソル・ギョング)は、その日から、南北首脳会談のリハーサルに向けて、役作りを始める。
やがてお父さんは、自分が金日成本人だと思いこむようになり、息子は、そんな困ったお父さんに振り回されるようになる。
しかし、親の心子知らず。
その金日成役はお父さんが息子のために受けた仕事だった。
日頃から、シングルファーザーのお父さんは、息子に尊敬される俳優になりたいと思っていた。
きっと、世のお父さんの多くが、そう思うように、息子が学校でクラスメイトに自慢できるような父親になりたいと必死だったのだ。
しかし、現実はそううまくはいかず、いつまでも、売れない役者のままだった。
ところがある時、そんなお父さんに千載一遇のチャンスがやってくる。
それが、大統領の前で、金日成のフリをするという仕事だったのだ。
お父さんは、金日成になりきるため、喋り方、クセ、考え方をたたきこんでいく。
しかし、お父さんがあまりにも金日成にのめり込んでしまった結果、息子の心はお父さんから離れていってしまう。
小学生の息子は、父親の愛情を欲しがっていた。
しかし、お父さんは、金日成を演じることに夢中になるあまり、息子の教育がなおざりになってしまったのだ。
それ以来、息子はそんな父親のことなど捨てたつもりでいたのだが、22年後の1994年に息子(パク・ヘイル)は父と再会する。
そして、息子もまた子供を持つ年になり、ようやく、その頃の父の気持ちを理解するようになる。
いつまでも金日成が抜けず、言動がおかしいお父さんを病院に入れてほったらかしにしていた息子は冷たい人だと思われるかもしれない。
しかし、そんな行動をしてしまう息子の気持ちもよくわかる。
なんとも、困ったお父さんなのだ。
自分は、金日成だと思いこみ、所構わず共産主義の素晴らしさを説き始め、政府からアカだと言われてしまう(そりゃそうだ)。
そんなお父さんのことを理解しろと言われても難しいだろう。
しかしこれは、お父さんと息子だからこそ、より切なくなる話だと思った。
息子にカッコいいところを見せたいお父さんと、誰よりも強くてカッコいいお父さんでいて欲しい息子。
二人とも、互いに愛し合っているにも関わらず、素直に愛情表現をすることができず、反発し合ってしまう。
そんな二人の心のうちが痛いほど分かるからこそ、観ているこちらはすごくじれったい。
だけど、微笑ましいのだ。
そして、金日成になりきるお父さんを、ソル・ギョングが演じているから、とても真実味がある話になっていると思った
ソル・ギョングこそ、おじいちゃんになって痴呆症になっても、役になりきって演技をしていそうな俳優ナンバー1だからだ
優しいけど、ダメ男のお父さんが、少しずつ金日成へと変化していく過程の自然さは、まさに、ソル・ギョングだからこその演技だった
私も、親と暮らしていて、たまにキツイことを言ってしまうことがある。
それは、相手が家族だからこそ、甘えてしまうからだけれど、この映画を観て、そんな自分を「猛省」した。
もっと優しくしてあげないといけないなぁと思った
どんなお父さんでも、それがたとえ独裁者でも、子供にとっては、最高のお父さんなのだ
Posted by pharmacy_toe on 2019/01/15 with ぴあ映画生活
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「22年目の記憶」レビュー:★4.0
「22年目にして知る父の愛情」
心温まる良い映画だったわー
1972年に韓国と北朝鮮の南北首脳会談に向けて、リハーサルが行われたという報道記事に着想を得て作られた作品
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