ジョニー・デップ主演の映画「ニック・オブ・タイム」をNHK BSプレミアムで観た。

90分以内に知事を暗殺しないと娘を殺すと脅された男の顛末を90分のリアルタイムで進行していくサスペンス映画。

満足度 評価】:★★★☆☆

90分のリアルタイムで進行するサスペンスというのが、当時は斬新で話題になっていたけど、今となっては、海外ドラマの「24」シリーズで見飽きてしまった手法。

さらに、悪役にあまり魅力を感じず、ドラマとして薄っぺらな印象なのが残念なところ。

「ニック・オブ・タイム」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:NICK OF TIME)




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キャスト&スタッフ


出演者

ジョニー・デップ
…(「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」、「ブラック・スキャンダル」、「イントゥ・ザ・ウッズ」、「トランセンデンス」、「アリス・イン・ワンダーランド」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ、「ネバーランド」など)

クリストファー・ウォーケン
…(「イーグル・ジャンプ」、「ジャングル・ブック」(声の出演)、「ジャージー・ボーイズ」、「ファング一家の奇想天外な秘密」など)

〇マーシャ・メイソン

〇チャールズ・S・ダットン

〇ピーター・ストラウス

〇グロリア・ルーベン

監督

〇ジョン・バダム…(「張り込み」など)

1995年製作 アメリカ映画

ニック・オブ・タイム


あらすじ


シングルファーザーのニック・ワトソン(ジョニー・デップ)は、仕事のために娘のリンと二人で電車で訪れたロスの駅で、警察官を名乗る男(クリストファー・ウォーケン)と、女(ロマ・マフィア)に職務質問を受ける。

ニックが質問に答えている最中、リンは女に抱っこされ、そのまま近くに停めてあるバンの中へ連れていかれる。

そこで男はニックに対し、「90分以内に知事(マーシャ・メイソン)を暗殺しないと、娘の命はない」と脅迫されてしまう。

娘を助けたいばかりに男の命じるまま、知事の遊説先であるホテルへ向かうニックだったが…。

ニック・オブ・タイム2

感想(ネタバレあり)


20年前は最前線にいても、今となっては時代遅れ…


古い映画を観る時、特にアクション映画やサスペンス映画の場合、技術の発達によって当時は斬新だったことも今となっては、時代遅れになっている場合が多々ある。

この映画「ニック・オブ・タイム」も、その良い例の1つ。

これは20年前に製作されたジョニー・デップ主演映画。

当時は、90分間に起きる出来事をリアルタイムで進行するサスペンスという演出方法がとても斬新だと話題になっていた。

観客は、あと30分で娘を助けることができるのか…。

と、ハラハラドキドキしながら観ていたに違いない。

しかし、今となっては、この映画が制作されてから6年後にスタートした海外TVドラマシリーズの「24」で散々使われた手法であり、むしろ見飽きた演出となってしまった。

さらには、差し迫る時間の演出という部分では、「24」の方がハラハラドキドキ感が強く。

その「リアルタイムで進行するサスペンス」という角度からこの映画を観ると、なんとなく物足りなさを感じてしまう。

ニック・オブ・タイム3

サスペンスの大原則。「悪役」は絶対的に魅力的であること


このブログの中で私が常々訴えているのは、「サスペンス映画は魅力的な悪役ありき」ということ。

悪役が魅力的であればある程、サスペンス映画は面白さを増していく。

そのためには、悪役のしっかりとしたバックボーンや人格設定が不可欠。

ところがこの映画は、その悪役のバックボーンがしっかりと描かれていないことが非常に残念だった。

一体、彼らは何者で、何が目的で知事を殺そうとしているのか。

なぜ知事を暗殺しなければいけないのか。

知事を殺せば誰がどう得をするのか。

それらの理由さえはっきりとしたら、もっと面白い映画になったのに。

とりあえず、クリストファー・ウォーケン出しとけば怖いんじゃないか…。

それぐらいの理由で、クリストファー・ウォーケンを起用したとしか思えず…。

「ニックとリンが助かって良かったね」じゃぁ、なんとも腹六分目ぐらいで、全然食い足りない。

ニック・オブ・タイム4

どこにでもいる普通の人を、あのジョニー・デップが演じるというレア感


しかし、私がこの映画を観て面白かったのは、「どこにでもいる普通の人」をジョニー・デップが演じていることだ。

奇人でも変人でもなく、宇宙人でも海賊でもない。

その辺にありふれた真面目なシングルファーザーの会計士をジョニー・デップが演じている。

何本かに一回普通の人を演じるジョニー・デップだけど、これ程までに普通なジョニー・デップも珍しい。

強迫されて汗をかき、急激に押し寄せるストレスで顔面蒼白になり具合が悪くなる。

いつもは、人を青ざめさせるのがジョニー・デップなのに、いつもとは逆パターンの彼を観ているのは、なかなか楽しかった。

そして、変人だろうが、普通の人だろうが、ジョニー・デップらしさを失わずに演じきるのが彼の演技の上手さでもある。

ニック・オブ・タイム5

古い映画を観る時の視点。時が流れたからこその面白さ


20年前に製作された作品だからこそ、そのスピード感やディテールの描き方が物足りず、映画全体としては、イマイチ盛り上がりに欠けるなと思うこともある。

しかし、20年前の「普通の人だった」ジョニー・デップを楽しんだように、当時は感じなかった角度から見る楽しさもある。

当時流行していたファッションや、街並みを楽しむことだってあるだろう。

私の中でも「古い映画は観なくてもいいかな」と思う部分もあったので、今回のこの「ニック・オブ・タイム」は、古い映画を古い映画なりに楽しむ方法を感じさせてくれたと思う。

古い映画と今の映画を比較したりするのも、楽しみの一つだろう。

当時は気付けなかったけど、今だから気付くこと。

そんなところに面白さを見出すのも、また良しかなと思う。



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