ジェレミー・アイアンズ主演の映画「リスボンに誘われて」をWOWOWで観た。

スイスで暮らす教師が一人の女性を自殺から救ったことから、リスボンへ行く夜行列車に乗り、民主化革命に身を投じた若者たちの人生を知る旅へと導かれるお話。

満足度 評価】:★★★★☆

良い映画だったなぁ。

人生は美しく、ロマンチックであり、そして儚い…。そんなことを考えさせられる大人な映画だった。

「リスボンに誘われて」予告編 動画

(原題:NIGHT TRAIN TO LISBON)




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あらすじ


スイスのベルンで教師をしているライムント(ジェレミー・アイアンズ)は、退屈な日々を過ごしている。

ある日、職場へ向かう道の途中で、橋から飛び降りようとしている女性を助ける。

しかし、彼女は着ていたコートを彼の元に残し、その場を立ち去ってしまう。

ライムントは、彼女のコートのポケットにあった本と、そこに挟まれていた夜行列車の切符に導かれ、ポルトガルのリスボンへと向かう。

そして、リスボンでは民主化革命に身を投じた若者たちの人生が待っていた…。


リスボンに誘われて

感想(ネタバレあり) 何も持たず本に導かれてリスボンへ


すごく素敵な映画だった。

スイスに住んでいた教師が本に導かれて、何も持たずにリスボンへ行ってしまうというお話。

まず、「本に導かれて」っていうのが、ロマンチックだよねぇ。

それに、いきなり、拾った本に挟まれていた切符を使って、夜行列車に飛び乗ってしまうって発想が素敵

で、スイスのベルンから夜行列車に乗ると、リスボンに到着する。

ここで、日本では考えられないのが、夜行列車に乗ると、次の日には外国に着いていること!!

新横浜から新幹線に乗って、目が覚めたらタコ焼きの国に着いてるのとワケが違うよね(笑)

それも、何も考えずに飛び乗ったわけではなく、まるで誘われたかのように、リスボン行きの切符が拾った本に挟まれているというオシャレさ。


リスボンに誘われて2

濃厚で充実したように見える人生は、当人にとっては逃げ出したい人生だったりする


主人公のライムントは、拾った本に描かれているアマデウという人の生死が知りたくなり、彼について調べ始める。

そこで、詳しく調べていくうちに、ライムントとはまるで違う濃厚な人生を送った若者たちの生き様を知り、彼は、なんて自分の人生は退屈でつまらないのだろうと感じてしまう。

しかし、そう思っているのは、ライムントだけではない。

この時のライムントは、観客の思いを代弁している。

長いようで長くない人生の間に、一度でも燃え上がるような恋をするだけでも十分なのに、アマデウは民主化革命の活動も同時に行っていた。

まさに、濃厚で、充実した人生。

でも、彼が本当に望んでいたのは、そんな人生ではなく、南米のアマゾン川をくだるボートの中で生活するような自由な生活。

望んで革命の闘士になったわけではなかった。

でも、退屈で何事もない人生を送っている私たちからしたら、彼の人生はなんて濃厚で充実しているんだろうと羨ましく感じてしまう。

これは皮肉だよね。

人が羨ましい、素晴らしいと思うような人生は、本人にとっては逃げ出したい世界だったりする。

リスボンに誘われて4

無意味で退屈だと思っていた人生が、そうでもないと思える時


しかし、この映画はここで終わらせない。

毎日が無意味で退屈だと思っているライムントの人生を輝かせる人に出会う。

メガネ屋さんのマリアナ。

アマデウの友人ジョアンの姪。

彼女が本当に素晴らしい。

「あなたは、決して退屈な人ではない」

その一言がライムントをどれだけ救っただろう。

「ここに住めばいいのに」

その一言でライムントの人生は、灰色から虹色へとガラリと変わったはず。

ライムントが一冊の本を拾ったのは、様々な若者の人生を見せた上で、マリアナに巡りあわせるためだったに違いない。

リスボンに誘われて3

出演者は、ジェレミー・アイアンズ、マルティナ・ゲデッグ、メラニー・ロランなど


主人公のライムントを演じたのは、ジェレミー・アイアンズ

昔は、すごくギラギラしているイメージだったのに、最近はダンディな初老のおじさまになったジェレミー・アイアンズ。

この映画のように文学的な作品も、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のような作品もできちゃうのがすごいよね。

他の出演作には、「レッド・スパロー」、「人生はシネマティック!」、「キングダム・オブ・ヘブン」、「ダイ・ハード3」、「ダメージ」など

リスボンに誘われて5


リスボンで、ライムントをいろんな意味で開眼させてしまう女性マリアナを演じるのは、マルティナ・ゲデッグ

彼女はドイツの女優で、「マーサの幸せレシピ」でメジャーに。

他の出演作には「善き人のためのソナタ」など

リスボンに誘われて6


そして、アマデウの運命の女性エステファニアを演じるのは、メラニー・ロラン

出てきただけで、「きれいだなぁ~」と思わせる人。

今回は、アマデウの人生を狂わせてしまった運命の女を演じた。

まぁ、これは狂わせるよなと納得させる美しさだった。

他の出演作には、「イングロリアス・バスターズ」、「オーケストラ!」など

リスボンに誘われて7

冒険がしたい!!


しかし、良い映画だったなぁ。

本当に、ライムントじゃないけど、「なんて、自分人生は退屈で薄っぺらなんだ…」と唖然としてしまう。

人生は、他人と比べるものではないと思うけど。

私も、まだまだ、これからヒト花も、フタ花も咲かせなきゃいけない。

と思った時に、何が必要なのかと言ったら、やっぱり、ライムントのような冒険が必要なんだと思う。

何も持たずに、切符だけで電車に飛び乗って海外へ行っちゃうみたいな。

(日本は列車に飛び乗っても海外へは行けないけどね(笑))

まぁ、まぁ、それは例え話で、いつもだったらやりそうもない冒険が必要なんだろうね。

そうだなぁ。例えば、小説を読んで、その小説に描かれている街を訪ねてみるとかね。

そういうの素敵だよねぇ~。冒険がしたくなったなぁ~。



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