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ガエル・ガルシア・ベルナル主演のチリ映画「NO」をWOWOWで観た。

1988年にチリで15年続いたピノチェト独裁政権を崩壊へ導いた国民投票の際に、反対派のテレビCMを担当した宣伝マンを描く

【満足度】:★★★☆☆

国民投票をPRするって、今の日本だったら普通の話だけど、独裁政権でこれをやるっていうのは相当すごいことだなと思いながら観ていた。

しかし、画面から力強さを感じることができなかったのが残念。

「NO」予告編 動画

(原題:NO)





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あらすじ


1973年より15年間続いたチリのピノチェト独裁政権に対し、諸外国からの圧力により、現在の政権を維持するかどうかの国民投票が行われることになった。

チリでテレビCMをヒットさせてきたレネ(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、反対勢力からCM製作の依頼を受ける。

どうせ、CMを流しても体制は変わらないと考えていたレネだったが、日々、身の周りの出来事を観てCMの製作を引き受けることにするのだが・・・。

No

感想(ネタバレあり) 国民の心を動かすCM作り


チリのピノチェト政権を知らず、チリが独裁国家だったことも知らなかったので、最初の方で流れてきた当時の映像を観て、まるで北朝鮮を観ているようでビックリした。

そこから、国の民意を変えていったのは、あるCM作家が作ったテレビCMだったのが面白かったな。

そのCMも、辛い現実を見せられるよりも、明るくて元気な未来を見せられた方が、心が動かされるんだっていうのが、面白かった。

確かに、現実を知ることも大事なことだけど、辛すぎると嫌になっちゃうよね。

それよりも、明るく元気な方が、「将来が楽しそうだよね」って思うよね。

で、ついついつられて明るい方へ行ってしまうんだなぁ

だから、テレビCMって無駄に明るい作品が多いだな(笑)

妙に納得(笑)

NO2

テレビCMが国民の心を動かすぐらい力のあった時代


この映画の中では、最後の最後にガエル・ガルシア・ベルナルが演じた広告マン・レネの「やり遂げた感」溢れる表情がとても印象的。

そりゃー自分の作ったCMが国を動かしたとなると、その達成感はハンパないだろうなぁ

もう、なんか一生分の仕事しちゃった気分になるんじゃないだろうか。

しかし、この当時はメディアの媒体が、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌ぐらいに限られていた時代。

テレビCMが世の中を変えてしまったところを観ていると、当時のテレビの影響力が物凄く大きかったことが良く分かる。

それを今の時代に置き換えて考えると、未だにテレビの影響力が多きいとはいえ、私なんか、あまりテレビを見ないので、知らないCMやニュースがたくさんある。

「テレビのCMで見て欲しくなった」とか「テレビの情報番組を見て欲しくなった」って言える商品があまりない。

それより、ネットの記事を読んで商品を買う方が機会としてはとても多い。

一人でも多くの人に訴えかけるメディアは何かと考えると、今は決定的なものがないよね。

ここにCMを流しておきさえすれば大丈夫って言えるような媒体。

もしも、レネが未だにやり手の広告マンだったら、どこにCMを打つだろうか。

もしかして、超斬新な意見が聞けたりしないだろうか。

ちょっと聞いてみたいよね。

未だに「やっぱりテレビが一番」とか言うんだろうか・・。

no3

ガエル・ガルシア・ベルナルは革命家が良く似合う


主役のレネを演じたのは、ガエル・ガルシア・ベルナル。

モータサイクル・ダイアリーズ」のゲバラに続いて、今度はチリを改革する(笑)

革命家が良く似合う人だ(笑)

しかし、このガエル・ガルシア・ベルナルは、いつもすごく自然に役に入り込んでしまうのがすごいなぁと思うんだよね。

今回も、ガエル・ガルシアがレネ本人に思えて仕方たがない。

今も、CMのキャッチとか絵コンテとか考えてそうなんだもん(笑)

そして、監督のパブロ・ララインは、これが初めて日本で公開された監督作品。

そもそもが、チリの映画をあまり観る機会がないので、これを機に日本公開作品が増えるといいなぁと思う。



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