柳楽優弥主演、是枝裕和監督の映画「誰も知らない」をWOWOWで観た。

母親が育児放棄し、月々お金だけを与えられた4人の子供たち。彼らの日常を描く。



満足度 評価】:★★★★☆

すごく心が痛む映画だったけど、それ以上に子供たちがとても朗らかで楽しそうだったおかげで痛みが少し緩和されていた。

大人たちの無関心の恐ろしさ。子供たちの幸せ。いろいろなことを考えさせられた映画だった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「誰も知らない」予告編 動画




更新履歴・公開、販売情報

・2016年8月15日 WOWOWにて鑑賞。

・2019年5月10日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

…(「響ーHIBIKIー」など)


YOU
…(「歩いても 歩いても」など)

〇平泉成



監督



2004年製作 日本映画




あらすじ


2DKのアパートに引っ越してきた母(YOU)と息子、明(柳楽優弥)の親子。

大家へ挨拶に行った際には、「小学校6年生の息子です。父親は単身赴任をしておりまして…」と言っていた。

しかし、彼らの引っ越しの荷物の中にあるキャリーバッグの中には、次男の茂と次女のゆきが入っていて、さらに、長女の京子は最寄り駅で待ち合わせをしていた。

そして、明以外の子供たちには「絶対に外に出ないこと」というルールを作り、学校へも通わせず、母は帰りが毎晩遅くなる生活を送っていた…。

引っ越してから数日後、母は「最近、好きな人ができたの…」と明に言い、「その人が結婚してくれたら、みんなで暮らそうね」と言い、それ以後、家に帰らなくなる…。

1ヶ月後、現金が入った書き留め郵便が送られてくるようになり…。



映画「誰も知らない」




感想(ネタバレあり)


「好きな人ができた」と言って家を出て行った母


育児放棄された4人の子供たちについて、東京で起きた実話をモチーフに描かれている。



彼らはそれぞれ父親が違うが、生まれた時からずっと一緒に過ごしてきた。

母は、「好きな人ができた」と言って家から出て行き、帰ってこなくなってしまう。

完全なネグレクト(育児放棄)だ。



家賃や水道代、ガス代など、初めのうちは母親が現金書留で送ってきたが、それも後々滞るようになる。

子供たちは、毎日「どん兵衛」を美味しそうに食べ、トイレに行きたくなったら公園へ行き、水は公園の水飲み場で補充する。

もちろん、学校へなんか最初から行っていない。



長男の明くんも、長女の京子ちゃんも、しっかりとした子供たちだったから、学校へ通えばさぞかしいい成績に子になれただろうにと思ってしまう。



映画「誰も知らない」柳楽優弥



兄弟たちと過ごす世界が全ての子供たちに心が痛む


心が痛むのは、世界のことなど何も知らない彼らが、兄弟たちといるだけで、とても楽しそうだし、幸せそうなことだ。

しかし、それを見た大人たちは、勝手に「あぁ可愛そうに」と思う。



でも、彼らにとって、兄弟といることが世界の全てであり、兄弟と引き離されることが、もっとも悲しい出来事なのだ。



だから

「大人に見つかる = 警察に通報される = 兄弟たちと引き離される」

ことだけは、絶対にしたくないと思っていた。



でも、それでも私は、兄弟たちが引き離されて暮らすことになっても知って欲しいと思ったことがある。

毎日温かいご飯を食べて、温かいお風呂に入って、学校で友達と遊ぶ楽しさ、そして、世界はもっと広くて、美しいということを。



兄弟たちとは会いたい時にいつでも会える。

だから、彼らの幸せを見つけて欲しいと思った。



映画「誰も知らない」柳楽優弥



果たして、ネグレクト(育児放棄)に気付くことができるのか


子供たちの生活もすごく気になったけど、大人たちの無関心もすごく怖いと思った。



この映画を見終わった時に、私は考えた。

「もしも、公園でバッタリこの子たちに出会ったら、ネグレクトを受けている子供だと気が付くだろうか」と。



というのも、私には子供がいない。

だから、日頃から、近所で遊んでいる子供たちを注意して見るということがなく、普通の小学生の遊び方などのおかしさにただでさえ気付きにくい。



そのため、ネグレクトを受けている子供たちにバッタリ出会っても、気付く自信がない。

子供が公園で頭を洗っていても、「随分変わった子だな」と思ってしまうだけかもしれない。



映画「誰も知らない」YOU



「おせっかいな」おばさんがここに必要だった


昔は、「おせっかいな」おじさん、おばさんたちがいて、夜、外で遊んでいると、「早く帰りなさい」とか注意されたもんだった。

今では「おせっかい」だと思われなくないし、仕返しに何をされるか分からないから、日頃から子供を注意したり、監視したりすることがない。



でも、もしもこの映画に「おせっかい」な世話焼きおばさんが登場したら、確実に次女ゆきちゃんの命は助かっていた。

明くんは中学校へ通い、大好きな野球ができたに違いないし、京子ちゃんはピアノを習うことができたかもしれない。



1人でも、近所の人が福祉相談課を呼んでいたら、彼らの人生が大きく変わっていたかもしれないなんて…。

この映画に登場する子供たちに悪いところは一つもない。



悪いのは、周りにいる大人たちの無関心だ。

子供たちをアパートに置き去りにするなんて、どう考えても想像もつかないけど、これが現実なんだ。



映画「誰も知らない」柳楽優弥、韓英恵



子供の可能性を広げてあげることが大人たちの役目


すごく、心が痛い思いをしたけど、この映画を観て良かった。



たまに、テレビでネグレクトのニュースが流れてくるのを見てはいたけど、現実がどんなものか分かっていなかった。

現実は想像以上に過酷だった。



「学校なんて、何で行きたいの。学校へ行ってなくたって、立派な人はたくさんいるじゃない」とお母さんは言っていた。



そうじゃない。

学校へ行って勉強することも大切だけど、友達と一緒に遊んだり、運動をしたり、部活動をすることがとても大切なことなんだ。

それが、子供のうちにしかできないことだから。



子供の人生を決めるのは親ではない。

人生は子供自身のものなのだ。







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