ファン・ジョンミン主演の韓国映画「国際市場で逢いましょう」をWOWOWで観た。
朝鮮戦争の時に朝鮮半島の北部から、一家離散しながらも釜山にたどり着き、釜山の繁栄と共に発展していった家族の姿を描く。
【満足度】:★★★☆☆(3.5)
良い映画を観たというよりは、歴史の勉強になったと思った作品。
「フォレスト・ガンプ」を観た時の印象にとても似ている。
出演:ファン・ジョンミン、キム・ユンジン、オ・ダルス、チョン・ジニョン、チャン・ヨンナム、ユノ(東方神起)
監督:ユン・ジェギュン 2014年製作 韓国映画
◆「国際市場で逢いましょう」DVD
釜山に住むドクス(ファン・ジョンミン)は、まだ幼かった朝鮮戦争時代に北から家族と共に釜山へやってきた。
その時に一家離散してしまい、それ以来、父と妹とは会えず、ドクスが家長として母を支え、弟と妹の面倒を見ながら暮らしてきた。
そして青年になったドクスだったが、弟がソウル大に見事に合格。
しかし、釜山に住むドクスが弟をソウル大に行かせる程の金がない…。
そこで、親友のダルクが「ドイツで炭鉱夫を探している」という話を持ってくるが…。

この映画を観ると、韓国の朝鮮戦争以降から現在までにあった歴史と、どうやって釜山が繁栄していったのかを知ることができる。
主人公のドクスは釜山の国際市場にあるお店「コップンの店」で働いている。
そこはそもそも、父方の叔母の経営しているお店であり、朝鮮戦争時代に父と「国際市場にある「コップンの店」で会おう」と言って別れたため、いつ父が帰ってきてもいいように、その店を守り続けていた。
青年になったドクスは、ソウル大に進学する弟のためにドイツの炭鉱まで出稼ぎに行ったり、
船長になりたいという夢をあきらめ、店と結婚したいという妹のためにベトナム戦争に行ったり
離散した家族を探すために、ソウルまで行ったり…。
常に、家族のために自分の身を削って365日働き続ける。
それが、ドクスという男だった。

最初から、最後までこの映画を観終わってみると、良い映画を観たというよりも、韓国の歴史を知る勉強になった気がした。
第二次大戦直後、日本の支配から解放された直後に朝鮮戦争が勃発。
せっかく独立した朝鮮半島も、北と南に分断されてしまう。
その際、ドクス一家は父と妹と離れ離れになってしまう。
その後、韓国が発展し始めると、多くの若者がドイツの炭鉱へ出稼ぎに行く。
私は、この出稼ぎの話は知らなかった。
当時、こんなことがあったんだねぇ。
そして、彼らが韓国へ帰ると、次はベトナム戦争に参戦する。
恐らく、主人公のドクスと同じように、朝鮮戦争 → 一家離散 → ベトナム戦争 を経験している家族がとても多いんだろうなぁと思った。
だからこそ、この映画は韓国で多くの人に愛され、支持を得たんだと思う。

その様々な激動の歴史が描かれている中で、私が最も感動したのは、「死んだかもしれない」と思っていたドクスの妹が生きてることを知ったシーンだ。
お父さんは生きているだろうけど、あの高さから落ちた妹はきっと助からないだろう…。
きっと、誰もがそう思ったに違いない。
その妹が生きていた。
あの、「左耳の裏側のホクロを確認した」瞬間。
あぁ良かったと思った。
それに、なんと言ってもお母さんが生きている間に、妹と再会できて良かった。
お母さんも、お父さんには会えなかったけど、妹に会えてホッとしたかな。
その翌年に息を引き取ってしまう…。

韓国の近代史を知るには、この映画が最適なように思う。
この映画を観ながら思ったのは、「フォレスト・ガンプ」だった。
時折、実在の人物、例えば現代(ヒュンダイ)の創設者や、有名デザイナーのアンドレ・キム、歌手のナム・ジン(東方神起のユノが演じる)などを歴史の案内人として登場させている方法が良く似ている。
この映画「国際市場で逢いましょう」は、公開時、韓国での観客動員数が歴代2位を記録したという。
「フォレスト・ガンプ」もアメリカで国民に愛され、非常にヒットした作品だった。
やはり、長い人生を生きてきた中で、「あぁ、あの時私も同じ気持ちだった」と思えることが多い作品は、自動的に多くの人から愛される作品になるのだろう。
それぐらい、幼い頃からこのドクスと同じように苦労しながら、韓国の発展に貢献してきた人々が多いということなんだと思う。
↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村
◆「国際市場で逢いましょう」DVD
朝鮮戦争の時に朝鮮半島の北部から、一家離散しながらも釜山にたどり着き、釜山の繁栄と共に発展していった家族の姿を描く。
【満足度】:★★★☆☆(3.5)
良い映画を観たというよりは、歴史の勉強になったと思った作品。
「フォレスト・ガンプ」を観た時の印象にとても似ている。
出演:ファン・ジョンミン、キム・ユンジン、オ・ダルス、チョン・ジニョン、チャン・ヨンナム、ユノ(東方神起)
監督:ユン・ジェギュン 2014年製作 韓国映画
「国際市場で逢いましょう」予告編 動画
(原題:국제시장)◆「国際市場で逢いましょう」DVD
![]() |
新品価格 |

あらすじ
釜山に住むドクス(ファン・ジョンミン)は、まだ幼かった朝鮮戦争時代に北から家族と共に釜山へやってきた。
その時に一家離散してしまい、それ以来、父と妹とは会えず、ドクスが家長として母を支え、弟と妹の面倒を見ながら暮らしてきた。
そして青年になったドクスだったが、弟がソウル大に見事に合格。
しかし、釜山に住むドクスが弟をソウル大に行かせる程の金がない…。
そこで、親友のダルクが「ドイツで炭鉱夫を探している」という話を持ってくるが…。

感想(ネタバレあり)父と約束した釜山 国際市場の「コップンの店」
この映画を観ると、韓国の朝鮮戦争以降から現在までにあった歴史と、どうやって釜山が繁栄していったのかを知ることができる。
主人公のドクスは釜山の国際市場にあるお店「コップンの店」で働いている。
そこはそもそも、父方の叔母の経営しているお店であり、朝鮮戦争時代に父と「国際市場にある「コップンの店」で会おう」と言って別れたため、いつ父が帰ってきてもいいように、その店を守り続けていた。
青年になったドクスは、ソウル大に進学する弟のためにドイツの炭鉱まで出稼ぎに行ったり、
船長になりたいという夢をあきらめ、店と結婚したいという妹のためにベトナム戦争に行ったり
離散した家族を探すために、ソウルまで行ったり…。
常に、家族のために自分の身を削って365日働き続ける。
それが、ドクスという男だった。

朝鮮戦争 → 一家離散 → ベトナム戦争 常に分散されてきた朝鮮半島
最初から、最後までこの映画を観終わってみると、良い映画を観たというよりも、韓国の歴史を知る勉強になった気がした。
第二次大戦直後、日本の支配から解放された直後に朝鮮戦争が勃発。
せっかく独立した朝鮮半島も、北と南に分断されてしまう。
その際、ドクス一家は父と妹と離れ離れになってしまう。
その後、韓国が発展し始めると、多くの若者がドイツの炭鉱へ出稼ぎに行く。
私は、この出稼ぎの話は知らなかった。
当時、こんなことがあったんだねぇ。
そして、彼らが韓国へ帰ると、次はベトナム戦争に参戦する。
恐らく、主人公のドクスと同じように、朝鮮戦争 → 一家離散 → ベトナム戦争 を経験している家族がとても多いんだろうなぁと思った。
だからこそ、この映画は韓国で多くの人に愛され、支持を得たんだと思う。

死んだと思っていた家族との再会…
その様々な激動の歴史が描かれている中で、私が最も感動したのは、「死んだかもしれない」と思っていたドクスの妹が生きてることを知ったシーンだ。
お父さんは生きているだろうけど、あの高さから落ちた妹はきっと助からないだろう…。
きっと、誰もがそう思ったに違いない。
その妹が生きていた。
あの、「左耳の裏側のホクロを確認した」瞬間。
あぁ良かったと思った。
それに、なんと言ってもお母さんが生きている間に、妹と再会できて良かった。
お母さんも、お父さんには会えなかったけど、妹に会えてホッとしたかな。
その翌年に息を引き取ってしまう…。

「あの時私も同じ気持ちだった」と思える映画は国民から愛される
韓国の近代史を知るには、この映画が最適なように思う。
この映画を観ながら思ったのは、「フォレスト・ガンプ」だった。
時折、実在の人物、例えば現代(ヒュンダイ)の創設者や、有名デザイナーのアンドレ・キム、歌手のナム・ジン(東方神起のユノが演じる)などを歴史の案内人として登場させている方法が良く似ている。
この映画「国際市場で逢いましょう」は、公開時、韓国での観客動員数が歴代2位を記録したという。
「フォレスト・ガンプ」もアメリカで国民に愛され、非常にヒットした作品だった。
やはり、長い人生を生きてきた中で、「あぁ、あの時私も同じ気持ちだった」と思えることが多い作品は、自動的に多くの人から愛される作品になるのだろう。
それぐらい、幼い頃からこのドクスと同じように苦労しながら、韓国の発展に貢献してきた人々が多いということなんだと思う。
↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村

◆「国際市場で逢いましょう」DVD
![]() |
新品価格 |








コメント