ダスティン・ホフマン主演の映画「アウトブレイク」をNHK BSプレミアムで観た。
人間がかかると死に至る謎のウィルスがアフリカからアメリカへと渡り、そのウィルスと闘う人たちの姿を描く。
【満足度 評価】:★★★★☆
20年前に製作された作品で、何回も観ているけど、何回観てもやっぱり面白いと思った映画だった。
◆ネット配信で観る:「アウトブレイク」(字幕版)
◆DVDで観る:「アウトブレイク」
〇モーガン・フリーマン
ペットショップで売るための猿を船で密輸していたジンボ(パトリック・デンプシー)は、その猿がペットショップに買ってもらえず、猿はカリフォルニア州のシーダークリーク側にある森へ放してしまう。
しかしその後、飛行機でボストンに向かう途中に具合が悪くなり、ボストンに到着と同時に倒れ、病院に運ばれる。
彼の病状は、原因不明の出血熱と診断された。
その話を聞いた陸軍感染症研究所のサム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)は、ボストンに急行するが、ジンボと彼女以外の感染者が観られず、被害者が二人だけで済んだことで胸をなでおろしていた。
ところが、ジンボがいたシーダークリークでも、同じく出血熱の感染者が発見され、患者が急増していた。
そして、そこには、サムの元妻で現在はCDCで働くロビー(レネ・ルッソ)が現場に直行していた…。

この映画の主人公は、「モターバ」と呼ばれる未知のウイルス。
「モターバ」はエボラ出血熱によく形が似ているが、もっと致死力が強く、感染してから24時間以内に死に至る、非常に怖いウィルスである。
アメリカでの感染例がこれまでなかったので、治療薬も、予防法も確立されていない。
のはずだった。
しかし、実は30年程前、既にアメリカ軍はこのウィルスの存在を認識し、入手しており、細菌兵器として研究を進めていた。
その情報が、陸軍感染症研究所や、CDC、WHOに伝えられていなかったために、実際にアメリカにこのウィルスが渡ってきた時には、何の手立ても打つことができず、短時間に多くの市民が感染し、亡くなっていた…。
さらには、ウィルスも独自に進化し、米軍が作った血清が効かなくなっていた…。

よくある「未知のウィルス」によるパンデミック映画の1つ。
しかし、私はこの「アウトブレイク」が、他のどのパンデミック映画よりも怖くて面白いと思う。
他の映画の未知のウィルスは、人間がゾンビになったり、免役のあるスーパーヒーロー的な人が登場したり、ちょっとあり得ないホラー的な要素を大きく含んだ映画が多い。
しかし、この映画には、すごく現実味がある。
そこが、他の映画と大きく違うところだ。
アフリカのジャングルを開拓して、奥深くに住んでいた猿から感染したとか、
そのウィルスに感染したら24時間で死んでしまうとか、
実は、米軍はその存在を認識していて、細菌兵器として極秘に開発していたとか。
うわーーー。ありそうだなぁ~と思わせる出来事が、次から次へと起こっていく。
そのため、「次はどんなことが起きるんだろう…。人間は助かるんだろうか…。」と先の展開が気になり、思わず前のめりになりながら最後まで観てしまう。

しかし、ウィルスの話ばかりされても、難しくて、途中で飽きてしまう。
そこは、さすがアメリカ映画。
そんな人たちのために、ちゃんと、人の目を引きつける見せ場をキチンと用意している。
爆弾を落としたり、とてもアクションなんかやりそうもないダスティン・ホフマンがヘリコプターから船に飛び降りたり、3機のヘリコプターで追いかけっこをしたり…。
随所にアクションシーンを盛り込んで、私たちたちの目を飽きさせない工夫をキチンとしている。
それは、「ザ・シークレット・サービス」や「エアフォース・ワン」を監督してきた、ウォルフガング・ペーターゼンならではのエンターテインメント作品なのだろう。

しかし、物語を最初からよく考えてみると、そもそも、このウィルスはアフリカのジャングルの奥深くにひっそりと生きていたものだった。
そこへ人間が手を入れなければ、移る心配のないものだったはずだった。
ジャングルの奥深くから猿を連れて帰ってきたり、細菌兵器として軍事利用しようと考えたりしなければ。
ただし、軍事利用しようとしていた頃は、冷戦のど真ん中の時代であり、今とはちょっと事情が変わっているかもしれない。
結局のところ、人間の敵は人間だったのか…??と思ったところで、物語は収束している。
ちょっとレネ・ルッソ演じるロビーが助かるところは、さすがにご都合主義かな??と思わなくもなかったけど、時折、アクションシーンを織り交ぜながら、じっくりと楽しめ、最後にはじっくりと考えさせられるエンターテインメント作品だった。
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◆DVDで観る:「アウトブレイク」
人間がかかると死に至る謎のウィルスがアフリカからアメリカへと渡り、そのウィルスと闘う人たちの姿を描く。
【満足度 評価】:★★★★☆
20年前に製作された作品で、何回も観ているけど、何回観てもやっぱり面白いと思った映画だった。
「アウトブレイク」予告編 動画(日本語字幕なし)
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ダスティン・ホフマン…(「疑惑のチャンピオン」、「素敵なウソの恋まじない」、「ボーイ・ソプラノ ただ一つの歌声」、「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」、「ネバーランド」、「ニューオーリンズ・トライアル」、「ムーンライト・マイル」など)
〇モーガン・フリーマン
〇パトリック・デンプシー
監督
1995年製作 アメリカ映画
あらすじ
ペットショップで売るための猿を船で密輸していたジンボ(パトリック・デンプシー)は、その猿がペットショップに買ってもらえず、猿はカリフォルニア州のシーダークリーク側にある森へ放してしまう。
しかしその後、飛行機でボストンに向かう途中に具合が悪くなり、ボストンに到着と同時に倒れ、病院に運ばれる。
彼の病状は、原因不明の出血熱と診断された。
その話を聞いた陸軍感染症研究所のサム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)は、ボストンに急行するが、ジンボと彼女以外の感染者が観られず、被害者が二人だけで済んだことで胸をなでおろしていた。
ところが、ジンボがいたシーダークリークでも、同じく出血熱の感染者が発見され、患者が急増していた。
そして、そこには、サムの元妻で現在はCDCで働くロビー(レネ・ルッソ)が現場に直行していた…。

感想(ネタバレあり)
人類が未知のウイルスのはずだった…
この映画の主人公は、「モターバ」と呼ばれる未知のウイルス。
「モターバ」はエボラ出血熱によく形が似ているが、もっと致死力が強く、感染してから24時間以内に死に至る、非常に怖いウィルスである。
アメリカでの感染例がこれまでなかったので、治療薬も、予防法も確立されていない。
のはずだった。
しかし、実は30年程前、既にアメリカ軍はこのウィルスの存在を認識し、入手しており、細菌兵器として研究を進めていた。
その情報が、陸軍感染症研究所や、CDC、WHOに伝えられていなかったために、実際にアメリカにこのウィルスが渡ってきた時には、何の手立ても打つことができず、短時間に多くの市民が感染し、亡くなっていた…。
さらには、ウィルスも独自に進化し、米軍が作った血清が効かなくなっていた…。

いつ起きてもおかしくないなと思わせるリアリティが怖い
よくある「未知のウィルス」によるパンデミック映画の1つ。
しかし、私はこの「アウトブレイク」が、他のどのパンデミック映画よりも怖くて面白いと思う。
他の映画の未知のウィルスは、人間がゾンビになったり、免役のあるスーパーヒーロー的な人が登場したり、ちょっとあり得ないホラー的な要素を大きく含んだ映画が多い。
しかし、この映画には、すごく現実味がある。
そこが、他の映画と大きく違うところだ。
アフリカのジャングルを開拓して、奥深くに住んでいた猿から感染したとか、
そのウィルスに感染したら24時間で死んでしまうとか、
実は、米軍はその存在を認識していて、細菌兵器として極秘に開発していたとか。
うわーーー。ありそうだなぁ~と思わせる出来事が、次から次へと起こっていく。
そのため、「次はどんなことが起きるんだろう…。人間は助かるんだろうか…。」と先の展開が気になり、思わず前のめりになりながら最後まで観てしまう。

観客に飽きさせない工夫をしてエンターテインメント作品に仕上げるのがアメリカ流
しかし、ウィルスの話ばかりされても、難しくて、途中で飽きてしまう。
そこは、さすがアメリカ映画。
そんな人たちのために、ちゃんと、人の目を引きつける見せ場をキチンと用意している。
爆弾を落としたり、とてもアクションなんかやりそうもないダスティン・ホフマンがヘリコプターから船に飛び降りたり、3機のヘリコプターで追いかけっこをしたり…。
随所にアクションシーンを盛り込んで、私たちたちの目を飽きさせない工夫をキチンとしている。
それは、「ザ・シークレット・サービス」や「エアフォース・ワン」を監督してきた、ウォルフガング・ペーターゼンならではのエンターテインメント作品なのだろう。

これは、自然災害ではなく、人災??
しかし、物語を最初からよく考えてみると、そもそも、このウィルスはアフリカのジャングルの奥深くにひっそりと生きていたものだった。
そこへ人間が手を入れなければ、移る心配のないものだったはずだった。
ジャングルの奥深くから猿を連れて帰ってきたり、細菌兵器として軍事利用しようと考えたりしなければ。
ただし、軍事利用しようとしていた頃は、冷戦のど真ん中の時代であり、今とはちょっと事情が変わっているかもしれない。
結局のところ、人間の敵は人間だったのか…??と思ったところで、物語は収束している。
ちょっとレネ・ルッソ演じるロビーが助かるところは、さすがにご都合主義かな??と思わなくもなかったけど、時折、アクションシーンを織り交ぜながら、じっくりと楽しめ、最後にはじっくりと考えさせられるエンターテインメント作品だった。
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