ベン・アフレック主演の映画「ペイチェック 消された記憶」をNHK BSプレミアムで観た。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
久しぶりにジョン・ウー印のアクション映画を楽しんだ。
その分、SF的な要素は薄くなっているのは否めないけど、アクションが迫力あったので、それなりに楽しめた。
ジョン・ウーのアクション映画が好きな人におススメ。
◆「ペイチェック 消された記憶」 DVD
…(「夜に生きる」、「ザ・コンサルタント」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「アルゴ」、「ザ・タウン」、「ゴーン・ガール」、「消されたヘッドライン」、「世界で一番パパが好き!」など)
〇アーロン・エッカート
…(「ビニー/信じる男」、「ハドソン川の奇跡」、「エンド・オブ・キングダム」、「アイ・フランケンシュタイン」、「エンド・オブ・ホワイトハウス」、「エリン・ブロコビッチ」など)
〇ウマ・サーマン
…(「二つ星の料理人」、「キル・ビル」など)
〇ポール・ジアマッティ
…(「カリフォルニア・ダウン」、「ウォルト・ディズニーの約束」、「ストレイト・アウタ・コンプトン」、「サイドウェイ」など)
〇コルム・フィオール
〇ジョー・モートン
…(「ブロークン・アロー」、「フェイス/オフ」、「M:I-2(ミッション・インポッシブル2)」)
2003年製作 アメリカ映画
ジェニングス(ベン・アフレック)は、パソコン技術のトップクラスのエンジニアだ。
彼は、企業のトップクラスの技術を盗み、それにさらに先を行くプログラムを開発し、ライバル企業に売り、技術を売った後は、開発期間の記憶を全て消し去るという方法で商売をしていた。
その彼が仕事の依頼を受けたのは、友人のレスリック(アーロン・エッカート)が経営する会社だった。
レスリックには、報酬の代わりに株を提供すると言われ、その条件を飲んで契約するが、それから3年後、記憶を無くした状態で目覚めた時、彼の手元に入っているはずの報酬代わりの持ち株は、全て彼本人により放棄されていた…。
なぜ、彼は報酬(ペイチェック)を手放したのか。
謎を解く20の鍵が、彼の手元に残されていた…。
この映画は2003年の製作だというから、13年程前の作品になる。
冒頭で、主人公のジェニングスがどんな仕事をしているのか説明するシーンで、パソコンの画面がなくても、投影機から女性が浮かび上がって、まるで生きているみたいに話をしている場面が出てくる。
「これがこれからの時代のパソコンです」とその浮かび上がった彼女は言う。
これ、今でいうAIとARの組み合わせじゃないかと思った。
ポケモンGOなどに使われているARを立体の三次元にして、iPhoneに搭載されているSiriのようなAIを使えば、この技術は可能じゃないか?と思った。
まぁ、その三次元が問題なのかもしれないけど、そんなに遠く離れた夢ではない。
13年前には、「えぇこんなことが!?」と思った技術が、10年なんていうスパンでそれに近い技術が使われているというのは、時の流れの速さを感じる場面だった。
で、その主人公のジェニングスは、そんな風に、誰も開発できないような最先端の技術を開発するエンジニアだ。
そして、その開発が終わると、全てを顧客に売った上で、自分は開発期間の記憶を消して、また別の会社へと異動していく。
そうやって、秘密保持を続けていた。
それが実話だったら、ジェニングスはいつまでも学ばない、技術力が伸びない人になっちゃうけどね。
企業から企業へ渡り歩いている間に、技術力も強化していると信じようか。
そのジェニングスが、友人レスリックの会社である「マシン」を3年間かけて開発。
開発後に目覚めてみると、もらえるはずの報酬(ペイチェック)がなくなっていた。
なぜ、彼は報酬を放棄したのか。
それは、彼自身が、記憶を無くした後の自分に、自分が作ったマシンを壊すようメッセージを残すためだった。
彼が自分を気付かせるための鍵が報酬だった。
ではなぜ、マシンを壊さなければいけないのか。
なんと、その「マシン」は未来予測ができるものだった。
しかし、その「マシン」を使ってアメリカ政府が未来を予測した結果、世界は核戦争へと突入していく…。
そこで、そのマシンは壊してしまえーーーーってことになった。
んーーーでもね。ちょっと、このジェニングスが傲慢だなと思ったのは、そのマシンを開発できるのは自分だけだと思っていること。
まぁ、それぐらいの意識じゃないとダメなんだろうけど、多分、ジェニングスに作れたマシンは、世界のどこかに開発できる人が他にもいると思うよ…。
だから、壊したところで、他の誰かがまた完成させちゃうと思うんだよね…。
まぁ、いいけどさ…。
その「未来予測」というキーワードでこの映画を観ていると、なんだかトム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」に似ているなぁと思ったんだよね。
それもそのはず、原作者が同じフィリップ・K・ディックだった。
「マイノリティ・リポート」だけじゃなく、「ブレードランナー」、「トータル・リコール」、「アジャストメント」も同じフィリップ・K・ディックの作品なんだとか。
なるほど。どれも同じような香りがする。
きっと原作者としては、どんどん技術力が増していく世の中に対する警笛もあるんだろうけど、この映画は残念ながらSF色は薄く、ほぼアクション映画に仕上がっていた。
◆原作本「ペイチェック―ディック作品集」
私がこの映画で楽しんだ部分もジョン・ウー演出のアクションシーンだった。
火花が飛び散り、バイクや車が縦横無尽に走り抜ける。
香港の狭い路地でアクションの腕を磨いたジョン・ウーならではの演出が冴えるアクションシーンばかりだった。
まぁ、ラストに銃弾が止まって見えたり、白いハトが飛んだりするのは、「フェイス/オフ」の時とあまり変わってなくて、使いまわしたな…と思わなくもなかったけど、ジョン・ウーなりの迫力あるアクションは十分に楽しめた。
だから、SF的な要素が薄まっていたとしても、人物描写がちょっと薄っぺらくても、それはそれで、ジョン・ウーのアクション映画だと思って楽しめばいいじゃないかなと思った。
本当は、もっとポール・ジアマッティの活躍を観たかったんだけどね。
彼はここで活躍しなくても、他の映画で十分活躍しているから良いのかな。
でも、ちょっと宝の持ち腐れだったね。
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◆「ペイチェック 消された記憶」 DVD
◆原作本「ペイチェック―ディック作品集」
ある装置を開発したコンピューターのトップクラスのエンジニアが、その記憶を無くし、なぜか開発した企業の人間から追われることになる近未来SFアクション
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
久しぶりにジョン・ウー印のアクション映画を楽しんだ。
その分、SF的な要素は薄くなっているのは否めないけど、アクションが迫力あったので、それなりに楽しめた。
ジョン・ウーのアクション映画が好きな人におススメ。
「ペイチェック 消された記憶」予告編 動画(日本語字幕なし)
(原題:PAYCHECK)◆「ペイチェック 消された記憶」 DVD
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ベン・アフレック…(「夜に生きる」、「ザ・コンサルタント」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「アルゴ」、「ザ・タウン」、「ゴーン・ガール」、「消されたヘッドライン」、「世界で一番パパが好き!」など)
〇アーロン・エッカート
…(「ビニー/信じる男」、「ハドソン川の奇跡」、「エンド・オブ・キングダム」、「アイ・フランケンシュタイン」、「エンド・オブ・ホワイトハウス」、「エリン・ブロコビッチ」など)
〇ウマ・サーマン
…(「二つ星の料理人」、「キル・ビル」など)
〇ポール・ジアマッティ
…(「カリフォルニア・ダウン」、「ウォルト・ディズニーの約束」、「ストレイト・アウタ・コンプトン」、「サイドウェイ」など)
〇コルム・フィオール
〇ジョー・モートン
監督
〇ジョン・ウー…(「ブロークン・アロー」、「フェイス/オフ」、「M:I-2(ミッション・インポッシブル2)」)
2003年製作 アメリカ映画

あらすじ
ジェニングス(ベン・アフレック)は、パソコン技術のトップクラスのエンジニアだ。
彼は、企業のトップクラスの技術を盗み、それにさらに先を行くプログラムを開発し、ライバル企業に売り、技術を売った後は、開発期間の記憶を全て消し去るという方法で商売をしていた。
その彼が仕事の依頼を受けたのは、友人のレスリック(アーロン・エッカート)が経営する会社だった。
レスリックには、報酬の代わりに株を提供すると言われ、その条件を飲んで契約するが、それから3年後、記憶を無くした状態で目覚めた時、彼の手元に入っているはずの報酬代わりの持ち株は、全て彼本人により放棄されていた…。
なぜ、彼は報酬(ペイチェック)を手放したのか。
謎を解く20の鍵が、彼の手元に残されていた…。

感想(ネタバレあり)
10年前のSFで描いた夢が、既に現実に近づきつつある
この映画は2003年の製作だというから、13年程前の作品になる。
冒頭で、主人公のジェニングスがどんな仕事をしているのか説明するシーンで、パソコンの画面がなくても、投影機から女性が浮かび上がって、まるで生きているみたいに話をしている場面が出てくる。
「これがこれからの時代のパソコンです」とその浮かび上がった彼女は言う。
これ、今でいうAIとARの組み合わせじゃないかと思った。
ポケモンGOなどに使われているARを立体の三次元にして、iPhoneに搭載されているSiriのようなAIを使えば、この技術は可能じゃないか?と思った。
まぁ、その三次元が問題なのかもしれないけど、そんなに遠く離れた夢ではない。
13年前には、「えぇこんなことが!?」と思った技術が、10年なんていうスパンでそれに近い技術が使われているというのは、時の流れの速さを感じる場面だった。
で、その主人公のジェニングスは、そんな風に、誰も開発できないような最先端の技術を開発するエンジニアだ。
そして、その開発が終わると、全てを顧客に売った上で、自分は開発期間の記憶を消して、また別の会社へと異動していく。
そうやって、秘密保持を続けていた。
それが実話だったら、ジェニングスはいつまでも学ばない、技術力が伸びない人になっちゃうけどね。
企業から企業へ渡り歩いている間に、技術力も強化していると信じようか。

未来を予測できるのは未来を暗くする!?
そのジェニングスが、友人レスリックの会社である「マシン」を3年間かけて開発。
開発後に目覚めてみると、もらえるはずの報酬(ペイチェック)がなくなっていた。
なぜ、彼は報酬を放棄したのか。
それは、彼自身が、記憶を無くした後の自分に、自分が作ったマシンを壊すようメッセージを残すためだった。
彼が自分を気付かせるための鍵が報酬だった。
ではなぜ、マシンを壊さなければいけないのか。
なんと、その「マシン」は未来予測ができるものだった。
しかし、その「マシン」を使ってアメリカ政府が未来を予測した結果、世界は核戦争へと突入していく…。
そこで、そのマシンは壊してしまえーーーーってことになった。
んーーーでもね。ちょっと、このジェニングスが傲慢だなと思ったのは、そのマシンを開発できるのは自分だけだと思っていること。
まぁ、それぐらいの意識じゃないとダメなんだろうけど、多分、ジェニングスに作れたマシンは、世界のどこかに開発できる人が他にもいると思うよ…。
だから、壊したところで、他の誰かがまた完成させちゃうと思うんだよね…。
まぁ、いいけどさ…。

原作は「ブレードランナー」、「マイノリティ・リポート」のフィリップ・K・ディック
その「未来予測」というキーワードでこの映画を観ていると、なんだかトム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」に似ているなぁと思ったんだよね。
それもそのはず、原作者が同じフィリップ・K・ディックだった。
「マイノリティ・リポート」だけじゃなく、「ブレードランナー」、「トータル・リコール」、「アジャストメント」も同じフィリップ・K・ディックの作品なんだとか。
なるほど。どれも同じような香りがする。
きっと原作者としては、どんどん技術力が増していく世の中に対する警笛もあるんだろうけど、この映画は残念ながらSF色は薄く、ほぼアクション映画に仕上がっていた。
◆原作本「ペイチェック―ディック作品集」
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結局のところ、ジョン・ウーのアクションで満足
私がこの映画で楽しんだ部分もジョン・ウー演出のアクションシーンだった。
火花が飛び散り、バイクや車が縦横無尽に走り抜ける。
香港の狭い路地でアクションの腕を磨いたジョン・ウーならではの演出が冴えるアクションシーンばかりだった。
まぁ、ラストに銃弾が止まって見えたり、白いハトが飛んだりするのは、「フェイス/オフ」の時とあまり変わってなくて、使いまわしたな…と思わなくもなかったけど、ジョン・ウーなりの迫力あるアクションは十分に楽しめた。
だから、SF的な要素が薄まっていたとしても、人物描写がちょっと薄っぺらくても、それはそれで、ジョン・ウーのアクション映画だと思って楽しめばいいじゃないかなと思った。
本当は、もっとポール・ジアマッティの活躍を観たかったんだけどね。
彼はここで活躍しなくても、他の映画で十分活躍しているから良いのかな。
でも、ちょっと宝の持ち腐れだったね。
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コメント
コメント一覧 (2)
コメントありがとうございます。
そうですか。私は反日とは思いませんでしたけど。
見解の相違ですね。