キーラ・ナイトレイ主演のイギリス映画「プライドと偏見」をWOWOWで観た。
プライドが高すぎて素直になれない貴族の男性と、噂話を信じて彼に偏見を持つようになってしまった女性の恋の物語。
【満足度 評価】:★★★★★
数々の試練を乗り超えて結ばれた2人の恋に胸が熱くなり、涙が溢れる映画だった。
◆ネット配信で観る:「プライドと偏見」(字幕版)
◆DVDで観る:「プライドと偏見」
◆原作本「高慢と偏見」
〇ドナルド・サザーランド
〇ジュディ・デンチ
18世紀末、女ばかり5人姉妹を子供に持つベネット家では母(ブレンダ・ブレッシン)が娘たちを富豪の家へ嫁がせることばかりを考えていた。
そこへ隣の敷地にある豪邸へ富豪のビングリー(サイモン・ウッズ)が引っ越してくると聞き、母と5人姉妹は落ち着かない。
なぜなら、そのビングリーとは富豪であるばかりか、20代の独身男性だという噂を聞きつけたからだ。
そして、その地域で開かれる舞踏会に呼ばれ、彼女たちの前に姿を現した彼は、友人のダーシー(マシュー・マクファディン)を連れて登場した…。

プライドが高すぎて自分の気持ちに素直になれない富豪のダーシー(マシュー・マクファディン)と、田舎町の噂話ばかりを耳にしてダーシーに対し間違った偏見を持ってしまったエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の恋の物語。
2人とも最初から素直に気持ちを表現していれば、すぐに恋に落ちていたのに、「プライドと偏見」が邪魔をしてなかなか素直に進めない。
そんな2人の様子を見ながら、「あぁなんて神様は意地悪なんだろう」と思った。
神様は愛し合う彼らの愛が本物かどうかを確かめるために、試練を与える。
ダーシーには、資産もなく、彼とは釣り合わない家柄の女性を愛せるかどうかと問いかけ、エリザベスには、ダーシーが悪い人柄のように見える噂話を聴かせ、それでも彼を愛し続けることができるのかと問いかける。
そこでダーシーは、一旦はベネット家と距離を置き、エリザベスはダーシーを信頼できなくなってしまう。
しかし、その2人の間を引き裂いた時間と距離が、逆に2人の気持ちを引き寄せる力となっていく。

そして、神は湖の畔の豪邸で2人を再び引き寄せる。
ダーシーは自分の中に芽生えている愛を確信し、エリザベスはダーシーに会うと思うと胸が高鳴るようになる。
このエリザベスの胸の高鳴るシーン。
彼女の心境に合わせて、鹿の群れが登場する。
それが、本当にドドドドドというエリザベスの胸の音と錯覚するようで、すごく効果的だった。
そして、久しぶりにエリザベスと再会したダーシーは土砂降りの雨の中、エリザベスに告白をする。
また、この土砂降りの雨が「先が見えない2人の未来」を象徴しているよう。
びしょ濡れになっているのも構わず、愛を押し通そうとするダーシー。
しかし、神はここでもダーシーに試練を与える。
エリザベスは彼のプロポーズを拒否。
あぁ、なんてかわいそうなダーシー。

それでもダーシーはエリザベスへの愛を貫き、それを、彼女の姉ジェーン(ロザムンド・パイク)と、妹リディア(ジェナ・マローン)の愛を救うことで表現する。
そして、ようやく、エリザベスは彼に対する噂話が、単なる噂話であることに気付き、彼への愛を確信する。
この映画はそのダーシーの告白から先、目が離せない。
人は最初から全てを脱ぎ捨て、身も心もも丸裸になって、互いになんの色眼鏡も持たずに接することができたら、全てがシンプルに物事が進んでいくのに、なかなか、そういうワケにはいかない。
でも、このダーシーとエリザベスのように、様々な試練を乗り超えたからこそ、得られた愛情は誰よりも深く、幸せなものだったに違いない。
高慢や偏見が邪魔して、次のステップに進めないような恋ならば、きっと長くは続かないと神様は考えていたに違いない。

主人公のエリザベスを演じるのは、キーラ・ナイトレイ。
5人姉妹の中でもちょっと男性的でサバサバしていて、一見、恋に落ちるようなタイプではなく、でも心の中には秘めた情熱を持っているエリザベスを魅力的に演じていた。
この映画を撮影した時(2005年)は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」(2003年)がヒットした直後であり、おてんば娘の印象が強かった時期で、白羽の矢が当たったのかもしれない。

監督は、ジョー・ライト。
本文中にも書いたけど、胸が高鳴るシーンで鹿の群れが登場したり、ダーシーの初めての告白のシーンが土砂降りだったり、二人の恋の始まりのシーンが朝日で照らされるなど、自然現象をうまく利用した演出がこの作品はとても好きだった。
イギリス出身。

私がこの映画の中で、最も心に残るのは、ラスト自分の恋に気付き、眠れないエリザベスが朝もやの中、散歩に出て、同じく眠れなかったダーシーと出会い、愛を告白するシーン。
この時、朝日をバックに2人はキスをするけど、その朝日の輝きが二人の新しい人生の始まりを祝福しているようで、すごく印象的だった。
この映画は、公開当時に観て、数年ぶりにまた観たけど、そのキスシーンだけは覚えていた。
いつ見ても、心に残るシーンなんだなぁと思う。
いくつもの峠を乗り超えた二人の愛は誰よりも強い。本当にそう思う。
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◆DVDで観る:「プライドと偏見」
◆原作本「高慢と偏見」
プライドが高すぎて素直になれない貴族の男性と、噂話を信じて彼に偏見を持つようになってしまった女性の恋の物語。
【満足度 評価】:★★★★★
数々の試練を乗り超えて結ばれた2人の恋に胸が熱くなり、涙が溢れる映画だった。
「プライドと偏見」予告編 動画(日本語字幕なし)
(原題:PRIDE & PREJUDICE)◆ネット配信で観る:「プライドと偏見」(字幕版)
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キャスト&スタッフ
出演者
〇キーラ・ナイトレイ〇マシュー・マクファディン
〇ブレンダ・ブレッシン
〇ドナルド・サザーランド
〇ジュディ・デンチ
監督
〇ジョー・ライト…(「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」など)
2005年製作 イギリス映画
あらすじ
18世紀末、女ばかり5人姉妹を子供に持つベネット家では母(ブレンダ・ブレッシン)が娘たちを富豪の家へ嫁がせることばかりを考えていた。
そこへ隣の敷地にある豪邸へ富豪のビングリー(サイモン・ウッズ)が引っ越してくると聞き、母と5人姉妹は落ち着かない。
なぜなら、そのビングリーとは富豪であるばかりか、20代の独身男性だという噂を聞きつけたからだ。
そして、その地域で開かれる舞踏会に呼ばれ、彼女たちの前に姿を現した彼は、友人のダーシー(マシュー・マクファディン)を連れて登場した…。

感想(ネタバレあり)
恋する2人の愛を確認するために、神様が試練を与える
プライドが高すぎて自分の気持ちに素直になれない富豪のダーシー(マシュー・マクファディン)と、田舎町の噂話ばかりを耳にしてダーシーに対し間違った偏見を持ってしまったエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の恋の物語。
2人とも最初から素直に気持ちを表現していれば、すぐに恋に落ちていたのに、「プライドと偏見」が邪魔をしてなかなか素直に進めない。
そんな2人の様子を見ながら、「あぁなんて神様は意地悪なんだろう」と思った。
神様は愛し合う彼らの愛が本物かどうかを確かめるために、試練を与える。
ダーシーには、資産もなく、彼とは釣り合わない家柄の女性を愛せるかどうかと問いかけ、エリザベスには、ダーシーが悪い人柄のように見える噂話を聴かせ、それでも彼を愛し続けることができるのかと問いかける。
そこでダーシーは、一旦はベネット家と距離を置き、エリザベスはダーシーを信頼できなくなってしまう。
しかし、その2人の間を引き裂いた時間と距離が、逆に2人の気持ちを引き寄せる力となっていく。

雨の中での告白…
そして、神は湖の畔の豪邸で2人を再び引き寄せる。
ダーシーは自分の中に芽生えている愛を確信し、エリザベスはダーシーに会うと思うと胸が高鳴るようになる。
このエリザベスの胸の高鳴るシーン。
彼女の心境に合わせて、鹿の群れが登場する。
それが、本当にドドドドドというエリザベスの胸の音と錯覚するようで、すごく効果的だった。
そして、久しぶりにエリザベスと再会したダーシーは土砂降りの雨の中、エリザベスに告白をする。
また、この土砂降りの雨が「先が見えない2人の未来」を象徴しているよう。
びしょ濡れになっているのも構わず、愛を押し通そうとするダーシー。
しかし、神はここでもダーシーに試練を与える。
エリザベスは彼のプロポーズを拒否。
あぁ、なんてかわいそうなダーシー。

それでもダーシーは愛を貫く
それでもダーシーはエリザベスへの愛を貫き、それを、彼女の姉ジェーン(ロザムンド・パイク)と、妹リディア(ジェナ・マローン)の愛を救うことで表現する。
そして、ようやく、エリザベスは彼に対する噂話が、単なる噂話であることに気付き、彼への愛を確信する。
この映画はそのダーシーの告白から先、目が離せない。
人は最初から全てを脱ぎ捨て、身も心もも丸裸になって、互いになんの色眼鏡も持たずに接することができたら、全てがシンプルに物事が進んでいくのに、なかなか、そういうワケにはいかない。
でも、このダーシーとエリザベスのように、様々な試練を乗り超えたからこそ、得られた愛情は誰よりも深く、幸せなものだったに違いない。
高慢や偏見が邪魔して、次のステップに進めないような恋ならば、きっと長くは続かないと神様は考えていたに違いない。

当時はおてんば娘なイメージだったキーラ・ナイトレイ
主人公のエリザベスを演じるのは、キーラ・ナイトレイ。
5人姉妹の中でもちょっと男性的でサバサバしていて、一見、恋に落ちるようなタイプではなく、でも心の中には秘めた情熱を持っているエリザベスを魅力的に演じていた。
この映画を撮影した時(2005年)は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」(2003年)がヒットした直後であり、おてんば娘の印象が強かった時期で、白羽の矢が当たったのかもしれない。

監督はイギリス出身のジョー・ライト
監督は、ジョー・ライト。
本文中にも書いたけど、胸が高鳴るシーンで鹿の群れが登場したり、ダーシーの初めての告白のシーンが土砂降りだったり、二人の恋の始まりのシーンが朝日で照らされるなど、自然現象をうまく利用した演出がこの作品はとても好きだった。
イギリス出身。

新しい2人の人生を祝うのは、輝く朝日の光
私がこの映画の中で、最も心に残るのは、ラスト自分の恋に気付き、眠れないエリザベスが朝もやの中、散歩に出て、同じく眠れなかったダーシーと出会い、愛を告白するシーン。
この時、朝日をバックに2人はキスをするけど、その朝日の輝きが二人の新しい人生の始まりを祝福しているようで、すごく印象的だった。
この映画は、公開当時に観て、数年ぶりにまた観たけど、そのキスシーンだけは覚えていた。
いつ見ても、心に残るシーンなんだなぁと思う。
いくつもの峠を乗り超えた二人の愛は誰よりも強い。本当にそう思う。
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