リリー・ジェームズ主演の映画「高慢と偏見とゾンビ」を映画館で観た。

ジェイン・オースティン原作の英文学「高慢と偏見」をゾンビでマッシュアップした作品。

満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

やばい。この映画「高慢と偏見とゾンビ」めちゃくちゃ面白かった!!

英文学の「高慢と偏見」を知らなくても楽しめると思うけど、これは知っていた方がずっと面白い。

もしも、観る予定がある人は、是非、その前に映画版「プライドと偏見」を観てから、「高慢と偏見とゾンビ」を見ることをおススメする。


出演リリー・ジェームズサム・ライリー、ジャック・ヒューストン、ベラ・ヒースコートダグラス・ブースチャールズ・ダンス、レナ・ヘディ

監督バー・スティアーズ 2016年 アメリカ映画


「高慢と偏見とゾンビ」予告編 動画

(原題:PRIDE + PREJUDICE + ZOMBIES)




原作本「高慢と偏見とゾンビ」

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あらすじ


18世紀のロンドンでは、人間がゾンビになるという疫病が大流行していた。

人々は自分で自分の身を守るために東洋の護身術を学ぶことが流行し、日本や中国へ留学していた。

郊外にある田舎町のベネット家では、娘たち5人姉妹が中国で少林寺拳法を学んでいた。

しかし、ベネット家の母はその娘たちをお金持ちの家に嫁がせることしか頭になく、毎日、ご近所の噂話ばかりをしていた。

そんな時、ベネット家の隣の敷地にある豪邸にミスターダーシーが引っ越してくるという。

そして、次の舞踏会に友人のビングリーが連れてくると母が言うと、娘たちは舞踏会の日を心待ちにするのだった…。


高慢と偏見とゾンビ

感想(ネタバレあり) 「高慢と偏見」にゾンビをマッシュアップ


面白かったなぁ。映画がスタートして間もなく、5人姉妹が舞踏会へ行く身支度をしている最中に、服の中にゾンビを倒すためのナイフや拳銃を忍ばせているシーンで、もうヤバいと思った。

既にそこの時点で、私たちがよく知っている「高慢と偏見」にゾンビが入り込んでいる。

まさか、あの名作のなかでは、あの5人姉妹が銃やナイフをガーターベルトに忍ばせるシーンなんてものはない!!

しかし、ゾンビマッシュアップだからこそ、そんなシーンが入ってくる。

その絶妙なゾンビの入り込み具合が非常に面白い作品だった。

そもそも、マッシュアップとは何??という人のために、正確に伝えるためにWikipediaを引用させてもらうと

これは元々は音楽用語で

マッシュアップ(英: Mashup)とは2つ以上の曲から片方はボーカルトラック、もう片方は伴奏トラックを取り出してそれらをもともとあった曲のようにミックスし重ねて一つにした音楽の手法である。

マッシュアップとリミックスは、あくまでも元の曲をそのまま使うことが前提である。

Wikipediaより

ということは、この映画「高慢と偏見とゾンビ」は、元々あった「高慢と偏見」に「18世紀のロンドンで人間とゾンビの戦争が勃発」という話をミックスして、1つの話にしたものである。

だから、ダーシーとリズの会話はそのまま、ストーリーもそのままで、その間にゾンビとの闘いが混ざり込んでくるという話になる。

そのマッシュアップが、これは大成功だったと私は思っている。


高慢と偏見とゾンビ3

多くの人に愛される作品に、新しい命を注入する


しかし、これはよく考えた方法だなぁと思った。

正直、昔から多くの人から愛される古典をそのまま映画化した場合、みんながよく知っている話だけに、演出や美術、演技などに強いこだわりがないと、ちょっと退屈に仕上がってしまう場合がよくある。

高慢な男ダーシーと、女らしさよりも自分らしさを追求するエリザベス(リズ)の恋の物語。

そこへゾンビが衝撃を与え、少林寺拳法が新しいリズムを刻む。

すると、ちょっと退屈だった古典に新しい命が吹き込まれて、これまでと全く違う作品として生まれ変わっていく。

ダーシーとリズが初めて出会った舞踏会のシーンは、血塗られたゾンビ退治のシーンに変わり、バッサバッサとゾンビを倒していくリズを見たダーシーがリズに惚れてしまう。

そして、原作では豪雨の中ダーシーがリズに愛の告白をするはずのシーンでは、ダーシーとリズの少林寺拳法の組手をしながらの告白に。

しかし、なんと、セリフはそのままだから凄い。

リズがダーシーにキレイに蹴りを入れた後、ダーシーはリズをどれだけ愛しているかを語り続ける。

リズも口では嫌よと言いながら、気になっているので、つい拳法の技に力が入ってしまう。

この何とも言えないリズム感が面白くてクスクス笑いながら観てしまった。

そして、最後のあの夜明けの告白のシーンが最高だった。

本当は、2人がお互いを思いながら眠れずにバッタリと出会い、リズがダーシーに対し本当は前から好きだったことを打ち明けるシーンが、ゾンビとの激しいバトルの末に変わっていて(笑)

しかも、ダーシーが気絶したフリをするなんて!!ゾンビを入れたら、ダーシーがちょっとだけ計算高くなっていた(笑)

高慢と偏見とゾンビ4

アメリカ人はゾンビが好き


そして、私たちがこれまで観たことのない「高慢と偏見」がここに誕生した。

いや~面白かったなぁ。

現代版にアレンジするっていうのはよくあるけど、ゾンビを入れるっていうのはこれまでなかったもんね。

うわーー。やられたーーー!!って感じだった。

この映画「高慢と偏見とゾンビ」は英文学を原作にして、舞台もイギリスだけど、製作はアメリカ。

アメリカ人はゾンビの話が好きだよねぇ。

だいたい、世紀末とか、未知のウィルスとかいうと、ゾンビが出てくる。

これは土葬の文化だからゾンビなのかなぁとよく考える。

いつか、あの墓の中に眠っている人たちが目覚めて出てくるんじゃないか…。

アメリカ人たちは、墓を見ながらそんな妄想をするんだろうなぁと思う。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」みたいに。

日本は火葬だから、姿、形のない怨霊になって出てくる。

その違いなんだろうね。

高慢と偏見とゾンビ5

原作に惚れこんだナタリー・ポートマンが製作を担当


この映画「高慢と偏見とゾンビ」は同名小説が原作となっている。

そのジェイン・オースティンの「高慢と偏見」にゾンビをマッシュアップした原作は、アメリカのベストセラーとなる。


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そして、その原作を読んだ女優のナタリー・ポートマンが、その原作の大ファンとなり、真っ先にこの映画の制作に名乗りを上げたという。

だったら、バーグ夫人の役とか、ナタリー・ポートマンでも良かったのにね。

なんて思ってしまうけど、残念ながら、彼女の出演はない。

そして、主役のエリザベスを演じたのは、映画「シンデレラ」でシンデレラを演じたリリー・ジェームズだ。

シンデレラ」でもかなり注目されたけど、私は断然、この「高慢と偏見とゾンビ」のリズの方が好き。

ゾンビと闘う姿がすごく勇ましくて良かった。

ダーシーがその姿に惚れる訳もわかる気がする。

リリー・ジェームズの他の出演作には、「ベイビー・ドライバー」など


高慢と偏見とゾンビ2

他のマッシュアップもお待ちしております…


今回の、このマッシュアップは大成功だったので、他の古典作品のマッシュアップも是非、やって欲しいと思った。

「ロミオとジュリエットとヴァンパイア」とか「嵐が丘とゾンビ」とか、「ロビンフットとゾンビ」とか。

そういうの期待しちゃう~。

なんだか、とっても楽しそうだもん~。

古典的名作と言われると、ちょっと身構えてしまう。

退屈なんじゃないかとか、難しいんじゃないかとか…。

でも、こうして違うリズムとか、新味を入れてみると全く違う作品として楽しめることが、今回の新しい発見だった。

いや~。いいんじゃないか。第2弾、第3弾を期待してお待ちしている…。



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