VRゲーム「オアシス」の中に隠されたお宝を探し当てた者が、「オアシス」のオーナーになれる!というアドベンチャーアクションSF。
【満足度 評価】:★★★★☆
楽しかった!
宝探しの物語に合わせ、観客は画面の中にいるキャラをどれだけ探せるかの宝探し。
隠れているキャラを見つけた時の喜び、大好きなキャラがメインに出てきた時の興奮、笑いの連続で画面のから目を離せない楽しさだった!
現実社会に生きづらい人々を救うVR「オアシス」が観客に込めたメッセージにもとても共感した。
目次
「レディ・プレイヤー1」予告編 動画
(原題:Ready Player One)更新履歴・公開、販売情報
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キャスト&スタッフ
出演者
〇タイ・シェリダン〇オリヴィア・クック
…(「ぼくとアールと彼女のさよなら」など)
〇ベン・メンデルソーン
…(「キャプテン・マーベル」、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」、「スロウ・ウエスト」、「ブラック・シー」、「ワイルド・ギャンブル」など)
〇リナ・ウェイス
〇サイモン・ペッグ
…(「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」、「宇宙人ポール」「スター・トレック BEYOND」、「ミッション・インポッシブル」シリーズ、「しあわせはどこにある」、「ミラクル・ニール」、「マン・アップ!恋のロンドン狂騒曲」、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」、「スター・トレック」、「ショーン・オブ・ザ・デッド」など)
〇マーク・ライランス
…(「ダンケルク」、「BIG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント 」、「ブリッジ・オブ・スパイ」など)
〇森崎ウィン
〇フィリップ・チャオ
監督・製作
〇スティーヴン・スピルバーグ…(「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」、「ブリッジ・オブ・スパイ」、「リンカーン」、「マイノリティ・リポート」、「アミスタッド」、「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」、「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」など)
2018年製作 アメリカ映画

あらすじ
2045年の近未来。
人々は、ヴァーチャルリアリティの世界『オアシス』で、それぞれが思い思いのアバターになって過ごすようになる。
しかし、その『オアシス』の開発者 ハリデー(マーク・ライランス)が亡くなってしまう。
ハリデーの遺言には「『オアシス』に隠されたイースターエッグを見つけた者を後継者とする」とあり、「イースターエッグ探しレース」が開催されることになった。
両親を早くに亡くし、叔母に預けられ、一日の多くを『オアシス』で過ごしているゲーマーのウェイド(タイ・シェリダン)は、アバター・パーシヴァルとなってレースに参加。
やがて、同じくそのレースに参加しているアルテミス(オリヴィア・クック)と知り合い、共に協力し合っていくが、大企業IOIが『オアシス』の所有権を狙っていて…。

感想(ネタバレあり)
VRの世界でお宝探しをする画面で、観客もお宝探し!
楽しかった!
宝探しをする主人公を観ながら、観客もスクリーンに隠れるお宝を探しているという映画だった!!
その中で、私はデロリアンに興奮し、シャイニングにドキドキし、チャッキーに爆笑、ガンダムに感動だった!
(さほど、ガンダム好きでもないくせに、日本のキャラクターが出てきたという理由で)
この映画は、スピルバーグ監督から世界中のオタクへ「現実世界で生きにくかったら、映画やアニメのバーチャルな世界に逃げてもいいんだよ」というメッセージを込めたプレゼントである。
その上で、現実世界の大切さも描き「時にはオフラインにすることも忘れずに」という警告も入っている。
世界中で Wi-Fi 化が進む中、スマホを持ち歩き常にネットの世界で生活することも珍しくなくなった現在、この映画の舞台である2045年には、24時間 VRの世界で生きることもあり得るのではないか…。
そう思うと、この夢のような世界が、とても現実味を帯びて見えてくるところもとても良かった。

ケーブルが無くても入れる!Wi-Fi 時代のVR「オアシス」
私がこの映画を観始めて思い出したのは、1999年に製作された映画「マトリックス」だった。
コンピューターに支配された仮想世界「マトリックス」で、キアヌ・リーブス演じるネオは、そのコンピューターの支配からこの世を救う救世主となる。
この映画も「マトリックス」と同じく、仮想世界「オアシス」で生きる人々を描いている。
しかし、「マトリックス」が製作された20年前を思うと、そんなに時代は変わっていないような気がするが、その間に科学技術は大きく進歩している。
「マトリックス」では、人々はケーブルをつながないと、ネットの世界に入ることができなかった。
そのため、「頭にケーブルを直接差し込む」という行為がとても衝撃的だった。
ところが、「マトリックス」から「オアシス」ができるまでの20年の間に、ネットに入るには Wi-Fi が当たり前になってケーブルは必要なくなり、ゴーグルをかけるだけでVRの世界に行けるようになった。
そして、iPhoneの Siri のように、AIのキャラクターがネットの世界へと案内することも珍しくなくなった。
「マトリックス」はついこの間のように感じるけれど、科学技術は大きく確実に進歩しているのだ。
2045年に人々が「オアシス」で暮らすようになるのは、決して実現不可能な未来ではない。
そう思って観ていくと、既にどこかで「オアシス」のような世界を作り始めている人がいるのではないかと思えてくるところも、この映画の面白さの一つである。
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現実世界で生きづらいオタクたちのための「オアシス」
「オアシス」で過ごすことの一番の利点は「なりたい自分になれる」ということ。
これが、この映画の裏テーマである。
その「オアシス」に参加する人は、各自が名前をハンドルネーム、見た目を「理想の自分」を表現したアバターにして暮らしている。
だから、「オアシス」では見た目のコンプレックスもないし、普段から憧れている「なりたい自分」になれる。
「オアシス」の住民は肌の色がバラバラで、人種や性別だって関係ない。
その人が「どこの国で生まれ、どんな人生を送ってきたか」なんて、全く関係ないのだ。
それは、「他の人と違う」という理由でいじめられてきたオタクたちを救い、コンプレックスを捨てさせる、まさに社会生活における「オアシス」そのものである。
というのも、この「オアシス」の創造主ハリデーがまさにオタクそのものであり、社会生活において人とうまくコミュニケーションをとることができず、常に一人ぼっちだったため、ハリデーが逃げ込む場所として作ったのが、「オアシス」だったのだ。
そうして、彼は「オアシス」によって救われ、億万長者になる。
主人公のウェイドもまた、両親を早く亡くし、叔母さんの家に預けられるも、ほぼ一人で暮らしているようなもので、「オアシス」に逃げ込むようになる。
また、ウェイドが「オアシス」の世界で出会うアルテミスは、顔に大きなアザがあるのがコンプレックスで、「オアシス」でアバターになっていると、そんなコンプレックスを忘れることができ、彼女もまた、「オアシス」に救われた人の一人だった。
そんな風に、「オアシス」は社会から弾き飛ばされてしまった人々を救う場になる。
これは今でも、一日中映画館の中にいたり、テレビゲームの前にいたり、マンガを読み漁っている人たちはみんな同じである。
そこに描かれている主人公になりきり、現実世界の辛さを忘れ、時には冒険をし、時には2次元の世界で恋をする。
もしも、「オアシス」の中ではすべての著作権がフリーになったとしたら、その世界は、こんな風に世界中で愛されるキャラクターで満たされる夢の世界になるだろうという思いが、ここでは描かれている。

バーチャルもいいけど現実世界も忘れずに
しかし、「バーチャルな世界」はあくまでも「非現実な世界」なのだ。
この映画のラストでは、「バーチャルな世界だけで生きていると、気付けば周りに誰もいなくなってしまうよ」というメッセージを私たちに残していく。
現実世界で傷つき、傷つけることが怖くて、好きな人に告白もできなかったハリデーは、相棒に恋人を奪われ、一人ぼっちになってしまう。
そして、ますます「オアシス」に逃げ込むようになる。
そのハリデーの人生は、オタクたちにとってとても耳が痛い話ではないだろうか。
私の身の回りにも、二次元や映画の世界観に夢中になり、現実世界に対応できない人がたくさんいる。
ハリデーはウェイドのように出会うところまでいっても、そこから二人の仲を発展させることができなかったのだ。
アバターでいくら表面を見せかけても、中身まで取り繕うことはできない。
だから、きっと、アバター同士で仲良くなれたなら、現実世界でも仲良くなれるはず。
「オアシス」での出会いを一つのきっかけにして、現実世界で実際に会い、そこから仲を浸染させていくことがハリデーの願いだ。
だからこそ、この「イースターエッグの隠し場所」を解くカギに、ハリデーの人生を盛り込んだのだ。
彼のような孤独な人を増やさないために。
そして、ハリデーは「オアシスの休業日を作ること」を引き継ぐ条件にしたのだ。
その「アニメや映画もいいけれど、現実世界も忘れずに」というのが、スピルバーグが最も言っておきたかったことではないかと思った。
私も気付けば、毎日映画館にいるような生活をしているので、その気持ちがすごく良くわかる。
つい、人と会ったり、会話をしたりすることを忘れてしまうからだ。
モニター画面や映画館にいることが楽しくて、つい、一日をその前で過ごしてしまう。
そんな生活をしていると、いつの間にかハリデーのように「気付けば一人ぼっち」という人生になりかねない。
「オフラインの生活」もバーチャルな世界と同じくらい大切なのだ。
ネットの中や、映画館の中で過ごす毎日もいいけれど、週に一日ぐらいは、誰かと会って会話をしたり、ご飯を食べたり、お茶を飲んだりすることも必要なことなのだ。
それは、映画の世界に夢中になって、さまざまな非現実な世界を作り出したスピルバーグが送るメッセージだからこそ、重みがある言葉なのだ。
私も、そんなスピルバーグの思いを感じながら、友達をご飯に誘わないといけないなぁとしみじみ思った。
週に一回のペースで、誰かと一緒にご飯を食べる生活。
それが、ハリデーからの遺産なのだ。
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『レディ・プレイヤー1』楽しかった!宝探しの物語に合わせ、観客は画面の中にいるキャラをどれだけ探せるかの宝探し。隠れているキャラを見つけた時の喜び、大好きなキャラがメインに出てきた時の興奮、笑いの連続で画面のから目を離せない楽しさ! https://t.co/zwrS2xh1NY
2018/04/22 01:13:31
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