イギリス・フランス合作映画「ヒッチハイク・キラー」をWOWOWで観た。

フランスをヒッチハイクで旅行していたイギリスの青年が、連続殺人事件に巻き込まれるサスペンス映画。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。


満足度 評価】:★★☆☆☆

とにかく退屈な映画だったーー。

不自然な設定が多すぎて、ツッコミどころ満載過ぎて、なんとも楽しめなかった…。


この感想にはエンディングに関するネタバレが含まれます。映画をご覧になってからお読みください

「ヒッチハイク・キラー」予告編 動画

(原題:Road Games)




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キャスト&スタッフ


出演者

〇アンドリュー・シンプソン


〇フレデリック・ピエロ

〇バーバラ・クランプトン


監督・脚本・編集

〇アブナー・パストール


2015年製作 イギリス・フランス合作映画



ヒッチハイク・キラー



あらすじ


イギリス人のジャック(アンドリュー・シンプソン)は、フランス旅行中に盗難に遭い、ヒッチハイクでイギリスを目指していた。

その道中で、やはりヒッチハイクをしているフランス人女性 ベロニク(ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム)と出会う。

ベロニクによれば、最近、その地方でヒッチハイカーを狙った連続殺人事件が起きているという。

その話を聞きながらもベロニクと共にヒッチハイクを続けたジャックは、彼らの声をかけてきたグリザードという中年男性の車に乗車する。

そして「今日中には港に着かないから、我が家に泊まっていきなさい」と言われ、その言葉に甘えるのだが…。



ヒッチハイク・キラー2



感想(ネタバレあり)


怖さがないサスペンスには退屈してしまう



「サスペンス」とか「スリラー」というジャンル映画であるからには、ある程度「怖い」ことを期待して観る

すごく怖いけど「犯人は誰だろう…」とか、「なぜ犯人はこんなことをするんだろう」と謎解きをしながら進んでいくのがベスト。



その点、この映画の問題点は、途中までが「目の青いイギリス男子 ジャックと金髪フランス女子 ベロニクのラブロマンスもの」だったこと。

殺人事件が起こるまでの前置きがなんとも長くて「連続殺人犯はいつ出てくるんだろう」とか、思いつつ、その二人の青春話に付き合わされる。



もしも、これが「ラブロマンス」と言われてみたのなら、後半のどんでん返しにびっくりしただろう。

しかし、この映画を観る前に既に「これは連続殺人犯についてのサスペンス」と言われて観ているので、自然と「怖さ期待度数」が上がってしまう。



しかし、その割に中盤まで何も起きないから、次第に退屈し「なんなのこれ、ちっとも怖くないじゃん」と思ってしまう

いや、もしかしたら、これは「サスペンス」でも「ラブロマンス」でもない、「ロードムービー」なのかもしれないな。

途中で変な女の子を拾っちゃった「ロードムービー」

そう思って観れば、もう少し面白く観られたかもしれない。



「ロードムービー」にしては、ちょっと異色で変わっているけど、「サスペンス」にしては怖くないし退屈。

そんな映画だったな。



ヒッチハイク・キラー3


「犯人疑い」の人たちのキャラの弱さ



ヒッチハイクの途中、ジャックは出会ったばかりのベロニクから「最近、このあたりでヒッチハイカーを狙った連続殺人犯が多発してるの」という話を聞かされる。

そう言われても、お金を盗まれヒッチハイクするしか当てのないジャックはベロニクと共にヒッチハイクを続ける。



そうやって「連続殺人犯がいる」と言われれば、観客としては「犯人は誰か」という推理を始める

すると、はじめは親切だと思っていたグリザードとメアリー夫妻がだんだんと怪しいと思うようになる。

しかし、それはジャックも同じように考えて、命からがらグリザードの屋敷から抜け出し、近所にあった狩猟小屋へと逃げ込む。



すると、その狩猟小屋の主人も怪しくて…。



しかし残念なことに、グリザードも狩猟小屋の主人も怪しい風に描いているけど、実際は「普通の人」でちっとも怖くない

「怪しい」と思わせたいなら、もっとクレイジーでいて欲しいし、怖い人であって欲しい。



その上、この狩猟小屋の主人というのが、何のために出てきたのやら…と思わせるキャラクターで。

どう考えても、最後の「どんでん返し」につなげるための「観客の目くらまし」として登場させたのだろうけど、全て観終わってから考えると「え、じゃああの人は何だったの??」ってなる

それでは何とも適当過ぎやしないだろうか。



ヒッチハイク・キラー4



不自然な設定が多すぎる



それに気になったのは、あまりにも不自然な設定が多すぎること。



なぜ、ジャックは「手ぶら」でヒッチハイクしているのか

イギリスの青年がフランスを旅しているのに手ぶら??

で、話を聞けば「途中で盗難に遭ったから」だとか。

いや、それならイギリス大使館に行きましょうよ。



さらに不自然だったのは「今時の若者なのに、誰も携帯電話を持っていない」こと。

ジャックもベロニクも携帯電話を持たず、ジャックは盗難に遭ったから仕方ないとしても、それなら「盗難に遭って困っているんだ。携帯電話貸してくれないかな」とかっていうセリフは出てこないのか。

その時の反応で「この子はちょっとおかしいな」とか、どこもおかしくないことを装うベロニクとか、見せ方があるだろう。



それに、せっかくイギリス人とフランス人のカップルを主人公にしているのだから、二人の間にある文化の違いとか、彼らを通して見せる両国間の問題点とかあっても良かったんじゃないかと思う。

フランス人は紅茶ばっかり飲んでるイギリス人をバカにするとか。

それじゃぁ、あまりにもステレオタイプ的すぎるけど、たとえ話として。

そういう「合作だからこそ描ける文化摩擦」ってのがあったと思うのに、それが無かったのはとても残念。



ヒッチハイク・キラー5



最後のどうでもいいどんでん返し



結局のところ、「ゲーム感覚」で人殺しを楽しんでいる若者の「心の闇」みたいなものを描きたかったんだろうと思う。

それにしても、これもまた不自然で、どうも幼い頃からベロニクは人殺しを楽しんでいたようだけど、なぜ、親は後始末ばかりして病院に入院させないのか。

そのことで、夫婦間でもめていたようだけど、もっと早く気付けたはず。

早く精神科病院に入院させましょう。



恐らく、映画としては「この子はこんなにかわいいのに連続殺人犯なんだよぉ~」「えぇ~びっくり~」みたいな「どんでん返し」のサプライズを期待したんだろうけど、私としては「はぁそう。だから何」って感じだった。

そこに至るまでに、どのキャラクターにも愛着がわかず、正直言って「犯人は誰でもいい」という心境だった。

このエンディングの後、長く長く続く道が描かれるけど、それは二人の長い未来を示していて、この先、いつかジャックがベロニクに飽きて別れ話を切り出したとしたら、ジャックはベロニクに殺されちゃうんだろうけど、別に構いません。好きにしてください。って感じだった。



この映画のWOWOWの紹介ページを見ると「ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボームの脱ぎっぷりの良さも男性にとってはお楽しみだ」と書いてあって

「まぁ、結局のところ、そういう映画なんだね」と思った。

(参考)WOWOWの「ヒッチハイク・キラー」紹介ページ




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