ブリー・ラーソンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した映画「ルーム」を観た。

7年間、納屋の「ルーム」に監禁されていた女性と、その間に彼女が産んだ5歳の子供が、ルームから脱出し、新しい生活を始める姿を描く。

満足度 評価】:★★★★★

始まってから15分後ぐらいに泣き始め、ほとんど最後まで泣きながら観ていた。

この映画をたくさんの人が観て、ジョイのような女性が、この世界からいなくなることを願っての★5つ。

人生の一番楽しい時期に監禁という地獄のような生活を過ごしたジョイ。

彼女のこれからの人生が素晴らしく輝かしいものでありますようにと願う。

「ルーム」予告編 動画

(原題:Room)




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キャスト&スタッフ


出演者

ブリー・ラーソン
…(「キャプテン・マーベル」、「フリー・ファイヤー」、「ショート・ターム」、「ギャンブラー/熱い賭け」など)


ジョーン・アレン
…(「ボーン・スプレマシー」、「フェイス/オフ」、「ボビー・フィッシャーを探して」など)

ウィリアム・H・メイシー
…(「君が生きた証」、「シー・ビスケット」、「エアフォース・ワン」、「ボビー・フィッシャーを探して」など)

〇ショーン・ブリジャース

〇トム・マカムス

監督

レニー・アブラハムソン
…(「FRANK-フランク-」、「リチャードの秘密」など)

2015年製作 アイルランド、カナダ合作映画

room

あらすじ


ジョイ(ブリー・ラーソン)は見知らぬ男に誘拐され、納屋「ルーム」に監禁されてから7年。

2年経った頃に生まれた息子ジャック(ジェイコブ・トンプレイ)は5歳の誕生日を迎えたばかり。

どんどん大きくなり、世界を知らないジャックの成長を見ながら、ジョイはルームから脱出することを決意する。

そして、ジャックに「死んだふり」をして、この部屋から出る方法を教える…。


ルーム4

感想(ネタバレあり)


ドキュメンタリーのような生々しさのある監禁生活

男が少女を誘拐し、監禁するという映画はそんなに珍しくない。

例えば、「羊たちの沈黙」のようなサスペンス映画だったら、よくある話だ。

この映画は、それらの「よくある監禁もの」とは明らかに違う。

まるで、ドキュメンタリー映画でも観ているかのような生々しさがある。

薄暗く、いかにも不衛生な監禁部屋。

毎晩、性的欲求を満たすためだけにやってくる「オールド・ニック」。

そして、妊娠してしまったジョイと、憎むべき男との間に生まれてしまった息子ジャック。

その全てが異常に生々しい。

これは誘拐した男の変態性を問うサスペンスではなく、7年間監禁されたとこで、普通の人生を歩めなくなってしまった女性の心理状態にスポットをあてた人間ドラマである。

ジャックと共に「ルーム」で暮らしていた時は、ジャックのために常に気を張って生きていたジョイ。

しかし、「ルーム」を脱出してからは、その緊張の糸が緩んだのか、心が壊れてしまう。

そんな彼女を観ているのが、とても痛々しい映画だった。


ルーム6

ジャックはジョイを助ける救いの天使


そんな彼女をいつも救ったのは、5歳になる息子のジャックだった。

ジャックは本当に神様がジョイに送った贈り物のように、純真で心優しい男の子。

「死んだふり」ごっこでオールド・ニックの車から逃げて母を救い、解放されてから自殺未遂をした母を救い、入院中の母に力を届ける。

そんな健気なジャックの姿にジョイは常に助けられ、観ているこちらも泣けてきてしまう。

そのジャックに対する、ジョイの両親の態度の違いがとても印象的だった。

ジョイの母(ばぁば)はジャックと出会った時から孫として受け入れ、ジャックもすぐに仲良くなった。

しかし、ジョイの父(じぃじ)は違う。

決してジャックとは目を合わせようとしない。

ジャックの姿にオールド・ニックを重ね合わせるんだろう。

その辺の男女の感覚の違いがこれまたリアルで、生なましかった。

それに比べてばぁばのボーイフレンドのレオはとてもオープンな上、さりげない気遣いもできる大人の男性という感じがして良かった。

じぃじはジャックのことが愛せないというわけではなく、ジョイのことを愛し過ぎていた。

だから、どうしても許せなかったんだ。

でも、だからこそじぃじジョイのために愛してあげてよ。


ルーム3

なぜ、この男はこんなことをするんだろう


このオールド・ニックという監禁男は、観ているだけで気持ち悪かったし、今すぐスクリーンの中に手を伸ばして首を絞めてやりたいと思いながら観ていた。

この男、何が腹が立つって、一番腹が立つのは、勝手にジョイを誘拐してきて、監禁しているくせに

「無職で金もないのに、面倒見てやっているんだ。感謝しろ」だって。

なんなんだよーーーー。だったら、今すぐ解放してくれよ!!!!

もう、本当に気持ち悪いから死んでくれと思っていた

それでも、ジョイは、あの男を殺せないと言う。

なぜなら、「オールド・ニックが死んでしまったら、一生ここから出られないと思って怖かった」

そんな理由でジョイは、地獄のような毎日を送らなければならないなんて、本当に心が痛くなる。

ルーム

出演者はオスカー女優のブリー・ラーソン、監督はレニー・アブラハムソン


主演のジョイを演じているのは、ブリー・ラーソン

この映画の演技で、アカデミー賞主演女優賞を受賞している。

ブリー・ラーソンの鬼気迫る演技がなければ、この映画は成立しなかっただろうと思うぐらいに素晴らしい演技だった。

この映画で、彼女のことを知った人は、是非、「ショート・ターム」も観て欲しい。

「ルーム」のブリー・ラーソンに匹敵する彼女の演技を観ることができる。

他の出演作に「ギャンブラー/熱い賭け

ルーム2


監督はレニー・アブラハムソン

前回の監督作品は「FRANK-フランク-

ちょっとなるほどなぁと思った。

FRANK-フランク-」は、自分を「かぶりもの」という世界に閉じ込め、そこから自分を解放するフランクの話だった。

この世の中では生きづらい人たちの、世界に踏み出す初めの一歩を応援しているところが、二つの作品に共通している。

興味がある人は、観てみて欲しいおススメの作品。

他の監督作品に、「リチャードの秘密」など

ルーム5

これからは「声をかけられたら疑え」という悲しい世界に


日本でも、この「ルーム」のような事件がたまに起きる。

ジョイは、この映画の中で、「アイツの犬を助けてあげようと思って声をかけたら誘拐されてしまった」と言っている。

ということは、「困っている人は助けてあげましょう」という世の中ではないのかなと思うと、すごく悲しい。

この世から性善説はなくなり、「声をかけられたら疑え」という時代がやってくるような気がしてならない。

もう、既にそうなっているのかもしれないけど。

どうしたら、こんな悲しい出来事がなくなるんだろうと思い巡らせるけど、残念ながら、その考えに対する出口が見つからない…。





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