エマ・トンプソン主演、トム・ハンクス共演の映画「ウォルト・ディズニーの約束」をWOWOWで観た。

ディズニー映画を代表する作品の一つである「メリー・ポピンズ」は、20年間、原作者から映画化の許可が下りなかった作品だった。

この映画では原作者を通して、なぜ彼女が映画化を許さなかったについて描く「メリー・ポピンズ」秘話。


満足度】:★★★★☆

主人公の原作者、トラヴァース夫人の気持ちを考えるだけでも、涙が溢れてくる映画だった。

泣いたなぁ~。すごく久しぶりに「メリー・ポピンズ」が観たくなった。


「ウォルト・ディズニーの約束」予告編 動画

(原題:SAVING MR. BANKS)





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キャスト&スタッフ


出演者

エマ・トンプソン


 
コリン・ファレル


監督

ジョン・リー・ハンコック


2013年製作 アメリカ映画





あらすじ


1961年のハリウッド。

大手映画製作会社ディズニーは、児童文学「メリー・ポピンズ」の映画化の企画を進めているが、原作者P・L・トラヴァース(エマ・トンプソン)からの映画化権を買い取ることができず、イギリスから彼女を呼び寄せる。

ハリウッドでトラヴァース夫人と対面するウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)だったが、彼女は頑なに映画化権を譲ろうとしない。

さらに、トラヴァース夫人は、脚本や、セット、衣装に至るまで、それぞれの内容を細かくチェックし始め、制作スタッフたちを困らせるのだった…。


映画「ウォルト・ディズニーの約束」


感想(ネタバレあり)


楽しい映画「メリー・ポピンズ」の裏に隠された悲しい物語


「メリー・ポピンズ」は、大昔に観た記憶があるけど、その内容については細かく覚えていない (^^;

あの傘に乗って風に飛ばされるメリーのイメージが強いけど、楽しい映画のイメージはあっても、悲しいイメージはない。

しかし、その楽しい「メリー・ポピンズ」が生まれた裏には、原作者、トラヴァース夫人の悲しい少女時代の思い出があった。

幼い頃、彼女はオーストラリアの開拓地で育つ。

お父さんが大好きな少女だったが、その父は銀行家としての仕事が性に合わず、酒に溺れるようになる。

母が自殺未遂を起こした時には、命を絶つ寸前で助けることができたが、父を助けることができなかった。

結局、父はアルコール中毒で亡くなってしまう。

父が身動きできなくなった頃から、彼女の家に手伝いに来たおばさんが、後の「メリー・ポピンズ」のモデルとなった女性だ。

少女は父を救えなかったのは、彼が欲しがるままに酒を与えてしまった自分に責任があったと、その後自分を責め続ける

そして、常に不機嫌で、他人を拒絶する、偏屈で頑固なトラヴァース夫人が出来上がってしまった



映画「ウォルト・ディズニーの約束」


「家族を救えなかった」幼い少女が抱き続ける想い


ハリウッドは、そんな彼女の出生や、それまで歩んできた悲しい少女時代の思いを汲み取ることないまま映画化しようとしたために、トラヴァース夫人を怒らせることになってしまった。

彼女にとって、「メリー・ポピンズ」は父との大切な思い出が詰まった物語だった。

彼女のその思いに気付いたウォルトは、ロンドンの彼女の家を訪ね、彼の想いを伝える。

「そろそろ、「メリー・ポピンズ」を終わりにしませんか?子供の頃のあなたを許してあげませんか??

そこで、この映画の原題「Saving Mr.Banks」(銀行家を救って)が生きてくる。

これは、「誰か、お父さんを救って欲しい」という、幼いの頃の彼女の心の叫びだ。

そして、ウォルトはトラヴァース夫人の大切な思い出を決して酷いものにはしないと約束する。

そんなに悲しくて、心を掴まれるような出来事が、その裏側にあったなんて。

もう、トラヴァース夫人がどんな思いで、どれだけ自分を責めて生きてきたのかと考えると、涙が止まらなかった

映画「ウォルト・ディズニーの約束」

トラヴァース夫人の嬉しそうな笑顔に思わず涙


この映画の中で、一番印象に残っているのは、トラヴァース夫人が、ハリウッドで本読みに参加している時に楽しくて踊り出したシーン。

スタッフたちがセリフに合わせてピアノを弾き、歌いだした時、彼女が少しリズムに乗っているを目ざとく見つけたスタッフの一人が手を差し伸べると、立ち上がって踊り始めた。

トラヴァース夫人は、決して全てにNOと言っているわけではない、楽しいと思う瞬間もあれば、好きだと思うこともある。

その瞬間に気付いてあげるだけで、彼女の驚くべき一面を知ることができる。

私は、この時、トラヴァース夫人が楽しそうにしている笑顔を見ただけで、なんだか涙が溢れてしまった

初めは「ミュージカルにはしない。歌なんて歌わない!」と言っていたのに。

それは、氷のように冷たく固くなっていた心が溶けていく瞬間だった。

映画「ウォルト・ディズニーの約束」

アメリカで唯一心を許した友人


しかし、そんなトラヴァース夫人にもアメリカに友達ができた。

それは、運転手のラルフだ。

彼はただの運転手なのに、本当は話をする立場ではないのに、ちょっと照れくさそうに「メリー・ポピンズ」の原作本を差しだし「あなたの本を読んでいるんです」と言う

そうなんだよ。最初のステップはそこなんだよね。

いくら彼女に好意的な態度を示したところで、「本当に私の本を読んだの??」と思われるだけ。

だって彼女は人に対して、とても懐疑的な人だから。

そんな彼女だからこそ、「本を読んだんです。読んでいる最中です」と、こちらから手を差し伸べることが必要なんだ。

素直に手を差し伸べたラルフは、トラヴァース夫人にとって、「一番大好きなアメリカ人」の場を獲得することができた。

彼女は、「何が好き」で、「何が嫌い」を気にして欲しいのではなく、「ありのままの彼女」を本当は受け入れて欲しいと思っていたに違いない。

それを察しろというのは、とても難しいことだけどね。

でも、そのおかげで、このトラヴァース夫人とラルフの友情関係は、とても心温まるものだった。

映画「ウォルト・ディズニーの約束」



素晴らしい演技を見せる豪華な出演者


トラヴァース夫人を演じたのは、エマ・トンプソン

いかにも、偏屈そうで頑固そうなトラヴァース夫人であり、本当に、相変わらず素晴らしい演技を見せてくれた。

いいなぁ。好きだなぁ。エマ・トンプソン。

多分、同じ役をヘレン・ミレンにもできたとは思うんだけど、エマ・トンプソンなりの優しさが感じられるトラヴァース夫人になったと思う。

ただのイギリスから来た偏屈おばさんじゃないっていう。



ウォルト・ディズニーの約束7


ウォルト・ディズニーを演じたのは、トム・ハンクス

今回、すごく良かったなぁと思ったのは、これは、あくまでも「メリー・ポピンズ」の原作者、トラヴァース夫人の物語であって、ウォルト・ディズニー本人を描く映画ではないということ。

だから、ウォルトも必要以上に前に出てこない。

そこがすごく良かった。

きっとウォルトに似せた演技もしていたんだろうけど、そこはあまり重要じゃないっていうのが良いね。

しかし、最後にロンドンのトラヴァース夫人のお宅を訪問したシーンはとても良かった。



ウォルト・ディズニーの約束8


トラヴァース夫人の運転手・ラルフを演じたのは、ポール・ジアマッティ

上手いよねぇ。この人は、本当に演技がうまい!!!

今回の運転手役もすごく良かった。

心の底では「何クソ」と思っているはずなのに、それは絶対に表に出さない。

良かったなぁ。



ポール・ジアマッティ9



そして、もう一人大事な役、トラヴァース夫人の父親でMr.Banksを演じたコリン・ファレル

このお父さんが、本当に破天荒な人で、銀行家なんて向いていないタイプ。

彼にピッタリの仕事があれば良かったのに…と思わずにはいられない、アル中なのに憎めない人。

出番が少ないながら、その役柄を印象付けたコリン・ファレルって、やっぱりすごい。

監督は、「しあわせの隠れ場所」のジョン・リー・ハンコック



映画「ウォルト・ディズニーの約束」



新しい扉の向こうに幸せが待っている


この映画を観た後は、「メリー・ポピンズ」が久しぶりに観たくなったなぁ~。

私もトラヴァース夫人みたいに偏屈おばさんにならないように、気をつけなきゃと思うと同時に、一見、偏屈でも、ちゃんとお話をすれば、そうじゃない人たちもたくさんいるよねぇと思った。

もちろん、根っからの偏屈もいるけどね。

やっぱりなぁ。どんなことでも、新しいドアを開ける勇気って必要なんだな。

そのドアの向こうに見たくないものがあったとしてもね。

あぁ、いろいろ考えさせられるわ。





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