キム・ユンソク、JYJユチョン主演の韓国映画「海にかかる霧」をWOWOWで観た。
不漁続きで赤字のオンボロ漁船が再起をかけて、中国船から朝鮮族を密航させる仕事を請け負うが、航海中の事故で思わぬ方向へ向かって行ってしまう…。
【満足度 評価】:★★★★★
いやーーーーー。恐ろしい
人間とはいかにして簡単に狂気へと落ちていくのか・・・。
◆「海にかかる霧」DVD
韓国の小さな漁村のオンボロ漁船の船長カン・チョルジュ(キム・ユンソク)は、不漁続きの漁船を立て直すため、初めて密航を請け負ってしまう。
その仕事は、中国からの密航船から朝鮮族の人たちを受け入れ、密入国させるというもの。
予定通りの座標で中国船と落ち合い、朝鮮族の人たちの受け入れまで無事終了し、後は漁船へ帰るだけとなった。
密航者の中には、若い女性ホンメ(ハン・イェリ)もいて、新人のドンシク(パク・ユチョン)は、彼女のことが気になっていた。
そんな時、海洋警察が巡視にやってくるという…。

怖かったーーーーー。
追い詰められた人たちの狂気。
韓国の映画って、こういう「狂気」を描かせると超一流!!!!
やっぱり、このジャンルでは世界でトップクラスの作品を作り出していると思う。
描かれるのは、船長と船員たちの狂気。
彼らは、様々な状況に少しずつ追い詰められていく。
魚が釣れない不況と、故障が続くオンボロ漁船。
船長は、その状況を打開しようと、「密航」の仕事をはじめて請け負う。
この初めての緊張状況が、彼らを追い詰める。
そして、さらに状況は悪化する。
魚槽(ぎょそう)の冷凍庫の故障により、ガスが充満して、密航者たちの大量死。
これが、彼らを追い詰めた決定打になった。
次から次へとドンドンドンドン不幸が波のように打ち寄せ、ついに彼らの精神が壊れてしまう。
この不幸の波状攻撃が、非常に見事な映画だった。

そんな中、最後まで正気を失わなかったのは、新人の船員ドンシク。
それは、たった一人生き残った朝鮮民族ホンメと恋に落ちてしまったからなのか。
この映画の中で、唯一の救いとなったドンシク。
彼は、その漁船に中に充満する狂気と闘うこととなる。
人は、想像もつかない程の恐怖を体験すると、狂気へと変貌していくようだ。
船員たちは、魚ではなく、「人間」を切り刻むという恐怖を体験したことで、おかしなテンションになってしまう。
女性を見ればレイプするものだと思う狂気。
おかしな行動をしたら、殺してしまえと思う狂気。
そんな中、ドンシクは「愛する女性を守るため」に、最後まで正気を失わずにいられた。
結局、最後まで家族のように思っていた船員たちと、生きるか死ぬかの死闘をくりひろげるドンシク。
最後の最後に、「白鯨」のエイハブ船長のように、船と共に沈んでいく船長を見届けるまで、心が休まることがなかった。
本当に恐ろしかった。

船長を演じるのは、キム・ユンソク。
怖かったよーーーー。船長。
最初は、頼りになる船長だと思っていたのに、不況や状況が狂気へ彼を狂気へと変貌させていくんだなぁ。
その徐々にジワジワと変貌していく様が、非常にうまい!!
本当に、すごい俳優さんなんだなぁ。
他の出演作には、「1987、ある闘いの真実」、「天命の城」、「あなた、そこにいてくれますか」、「プリースト 悪魔を葬る者」、「チェイサー」など。

新人船員のドンシクを演じたのはJYJのユチョン。
ユチョンは、ドラマに出ている時から、良い演技をする人だと思っていたけど、やっぱり、良い俳優さんだった。
今回は、ドンシクがホンメのことが気になり、好きになり、愛し合うようになるまでの流れが、すごく自然で良かったなぁ。
この作品が、本格映画デビューで韓国の映画賞で、新人賞を総なめにしたようだけど、納得。
今後も、映画に出て欲しい期待の新人俳優さん。

しかし、そんな中、もっともしたたかで、たくましかったのは、ホンメだった。
結局のところ、ドンシクの愛情を利用して、生き残り、韓国に入国したホンメ。
運命の恋だと思っていたドンシクだったが、ホンメにとってドンシクは、韓国に入国するためのツールだった。
この現実がリアリティなんだなぁ。
ラストシーンを観て思う。
ホンメの「オッパ」は、実兄ではなく、恋人だったのではと…。
本当に最後まで悲しい物語だった。
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◆「海にかかる霧」DVD
不漁続きで赤字のオンボロ漁船が再起をかけて、中国船から朝鮮族を密航させる仕事を請け負うが、航海中の事故で思わぬ方向へ向かって行ってしまう…。
【満足度 評価】:★★★★★
いやーーーーー。恐ろしい
人間とはいかにして簡単に狂気へと落ちていくのか・・・。
「海にかかる霧」予告編 動画
(原題:해무(海霧))◆「海にかかる霧」DVD
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あらすじ
韓国の小さな漁村のオンボロ漁船の船長カン・チョルジュ(キム・ユンソク)は、不漁続きの漁船を立て直すため、初めて密航を請け負ってしまう。
その仕事は、中国からの密航船から朝鮮族の人たちを受け入れ、密入国させるというもの。
予定通りの座標で中国船と落ち合い、朝鮮族の人たちの受け入れまで無事終了し、後は漁船へ帰るだけとなった。
密航者の中には、若い女性ホンメ(ハン・イェリ)もいて、新人のドンシク(パク・ユチョン)は、彼女のことが気になっていた。
そんな時、海洋警察が巡視にやってくるという…。

感想(ネタバレあり) 波のように次から次へと押し寄せる不幸が人の狂気を導く
怖かったーーーーー。
追い詰められた人たちの狂気。
韓国の映画って、こういう「狂気」を描かせると超一流!!!!
やっぱり、このジャンルでは世界でトップクラスの作品を作り出していると思う。
描かれるのは、船長と船員たちの狂気。
彼らは、様々な状況に少しずつ追い詰められていく。
魚が釣れない不況と、故障が続くオンボロ漁船。
船長は、その状況を打開しようと、「密航」の仕事をはじめて請け負う。
この初めての緊張状況が、彼らを追い詰める。
そして、さらに状況は悪化する。
魚槽(ぎょそう)の冷凍庫の故障により、ガスが充満して、密航者たちの大量死。
これが、彼らを追い詰めた決定打になった。
次から次へとドンドンドンドン不幸が波のように打ち寄せ、ついに彼らの精神が壊れてしまう。
この不幸の波状攻撃が、非常に見事な映画だった。

愛は人を強くする
そんな中、最後まで正気を失わなかったのは、新人の船員ドンシク。
それは、たった一人生き残った朝鮮民族ホンメと恋に落ちてしまったからなのか。
この映画の中で、唯一の救いとなったドンシク。
彼は、その漁船に中に充満する狂気と闘うこととなる。
人は、想像もつかない程の恐怖を体験すると、狂気へと変貌していくようだ。
船員たちは、魚ではなく、「人間」を切り刻むという恐怖を体験したことで、おかしなテンションになってしまう。
女性を見ればレイプするものだと思う狂気。
おかしな行動をしたら、殺してしまえと思う狂気。
そんな中、ドンシクは「愛する女性を守るため」に、最後まで正気を失わずにいられた。
結局、最後まで家族のように思っていた船員たちと、生きるか死ぬかの死闘をくりひろげるドンシク。
最後の最後に、「白鯨」のエイハブ船長のように、船と共に沈んでいく船長を見届けるまで、心が休まることがなかった。
本当に恐ろしかった。

出演者はベテラン俳優のキム・ユンソクと、映画界では新人のユチョン
船長を演じるのは、キム・ユンソク。
怖かったよーーーー。船長。
最初は、頼りになる船長だと思っていたのに、不況や状況が狂気へ彼を狂気へと変貌させていくんだなぁ。
その徐々にジワジワと変貌していく様が、非常にうまい!!
本当に、すごい俳優さんなんだなぁ。
他の出演作には、「1987、ある闘いの真実」、「天命の城」、「あなた、そこにいてくれますか」、「プリースト 悪魔を葬る者」、「チェイサー」など。

新人船員のドンシクを演じたのはJYJのユチョン。
ユチョンは、ドラマに出ている時から、良い演技をする人だと思っていたけど、やっぱり、良い俳優さんだった。
今回は、ドンシクがホンメのことが気になり、好きになり、愛し合うようになるまでの流れが、すごく自然で良かったなぁ。
この作品が、本格映画デビューで韓国の映画賞で、新人賞を総なめにしたようだけど、納得。
今後も、映画に出て欲しい期待の新人俳優さん。

人が生きるか死ぬかの状況下で、誰よりもしたたかで逞しいのは女性
しかし、そんな中、もっともしたたかで、たくましかったのは、ホンメだった。
結局のところ、ドンシクの愛情を利用して、生き残り、韓国に入国したホンメ。
運命の恋だと思っていたドンシクだったが、ホンメにとってドンシクは、韓国に入国するためのツールだった。
この現実がリアリティなんだなぁ。
ラストシーンを観て思う。
ホンメの「オッパ」は、実兄ではなく、恋人だったのではと…。
本当に最後まで悲しい物語だった。

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