キウェテル・イジョフォー主演の映画「シークレット・アイズ」をWOWOWで観た。
スペイン・アルゼンチン合作映画「瞳の奥の秘密」のハリウッドリメイク。
2002年に起きたレイプ殺人事件がFBIの内部事情により、容疑者を逮捕しないまま捜査終了となり、13年ぶりに捜査を再開させ、犯人逮捕に執念を燃やすサスペンス映画。
【満足度 評価】:★★★☆☆
2001年に起きた911アメリカ同時多発テロと、その陰で黙殺されてしまったレイプ殺人事件を並行して描くことで、「家族を殺された遺族の想い」を描く。
いつもキラキラとしたイメージのジュリア・ロバーツが、ガラリと変わってゲッソリしたところが印象的であり、そこがキーポイントにもなっている作品。
テロにしろ、レイプ事件殺人事件にしろ、周りがどれだけ同情して気持ちを理解したつもりでいても、遺族の悔しい気持ちというのは遺族にしか分からないんだなと思った。
◆ネット配信で観る【字幕版】:Amazonプライム「シークレット・アイズ」
◆ネット配信で観る【吹替版】:Amazonプライム「シークレット・アイズ」
◆DVDで観る:「シークレット・アイズ」
◆元ネタ:「瞳の奥の秘密」 DVD
…(「死の谷間」、「ドクター・ストレンジ」、「トリプル9 裏切りのコード」、「オデッセイ」、「それでも夜は明ける」、「ソルト」、「アミスタッド」など)
〇ニコール・キッドマン
…(「ある少年の告白」、「アクアマン」、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「パーティで女の子に話しかけるには」、「LION/ライオン~25年目のただいま~」、「パディントン」、「シークレット・アイズ」、「リピーテッド」、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」、「バースデイ・ガール」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「ザ・インタープリター」、「ファング一家の奇想天外な秘密」など)
〇ジュリア・ロバーツ
…(「ワンダー 君は太陽」、「マネー・モンスター」、「幸せの教室」、「8月の家族たち」など)
〇アルフレッド・モリナ
…(「フロントランナー」、「ダ・ヴィンチ・コード」、「スパイダーマン2」、「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」など)
〇マイケル・ケリー
…(「アジャストメント」、ドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」など)
〇ジョー・コール
〇ディーン・ノリス
2015年製作 アメリカ映画

2002年、911 同時多発テロ事件から4ヶ月後のロサンゼルス。
FBI捜査官のレイ(キウェテル・イジョフォー)は、同僚のジェス(ジュリア・ロバーツ)たちに、エリート検事のクレア(ニコール・キッドマン)を加え、特別捜査班を作り、さらなるテロを防ぐために町の中心部ににあるモスクを監視していた。
そんな彼らの元に、そのモスクの近くで若い女性の遺体を発見したとの通報があり、現場に向かうが、それはジェスの娘であるキャロリンがレイプされた上に殺された遺体だった。
ところが、その事件はあと一歩のところで、FBIの内部事情により黙殺されてしまう。
それから13年、既にFBIを退職していたレイだったが、その事件を解決するために現場へと復帰するのだが…。

あの世界を震撼させた「911 同時多発テロ」から16年の月日が経とうとしている。
もう16年も経ったのか…と思いつつも、あの衝撃は少しずつ薄れていこうとしている。
しかし、あの日、被害に遭った人たちや、遺族にとっては今も憎しみが残り続ける。
この映画は、その彼らの思いがどれ程のものであるかを描いた作品だった。
事件は、911から4ヶ月経った2002年のロサンゼルスで起きる。
さらなるテロが起きることを未然に防ぐために、FBI捜査官たちはモスクを監視していたが、その捜査官の娘がレイプされた上に殺されてしまう。
その時、容疑者として浮上したのは、FBIがタレコミ屋として利用していた青年、マージンだった。
FBIはレイプ殺人よりも、テロ防止を優先し、マージンを泳がせ続ける。
主人公のレイは、その当局の判断に嫌気がさし、FBIを退官してしまう。
それから13年、レイはその間も犯人を追い続けていた。

そもそも、犯人のマージンは、なぜ、キャロリンに目をつけたのか。
「自分はバックにFBIが付いているから何でもしていい」という優越感は無かったか。
また、バーベキューパーティに呼ばれたことで、自分と違って良い環境で育ち、明るく美しいキャロリンに対し、対等の立場に立てたかのような勘違いは無かっただろうか。
そのキャロリンに拒絶されたことで、逆上したのかもしれない。
主人公のレイからすると、そんな世界に親友の娘であるキャロリンを巻き込んでしまったと思ったのではないか。
これまで、可愛がってきたキャロリンが殺されたということに、自分も責任の一端があると感じたのではないか。
もし、バーベキューパーティーの日に、もっとキャロリンに注意を払っていたら、こんな事件は起きなかったのではないか。
日頃からキャロリンを可愛がっていたからこそ余計に、「何かできることがあったはずだ」と、悔やんだのだろう。
だからこそ、レイはこの事件に執着し、徹底的に追い続ける。
何もしてあげられなかったからこそ、せめて、犯人はこの手で逮捕したい。
その思いが、「マージン」逮捕の執着へとつながっていく。

娘を殺されたジェスにとって、その思いは比ではない。
レイは一度ジェスに「マージンを殺してしまおう」と持ち掛けたことがある。
しかし、ジェスはそれを拒絶する。
殺してしまえは、苦しみは一瞬で終わってしまう。
レイプされた後に殺されたキャロリンのことを思うと、一瞬で終わるなんて許せない。
加害者であるマージンには、散々辛い思いをさせて、地獄を見せてやらなければ気が済まない。
そして、ジェスは13年かけて、マージンに対し地獄を見せ続ける。
ここで生きているぐらいなら、いっそのこと死んでしまいたいと思う地獄。
その「加害者に地獄を見せてやりたい」と思う気持ちこそが、娘を殺された母親の正直な気持ちだろうと思った。
実際に殺されてしまったら、「汝の敵を愛せよ」なんて、そんなのはきれいごとだ。
ジェスの行為は明らかに常軌を逸した行為だけれども、彼女の気持ちは理解できる。
もしも、レイがジェスの異常(瞳の奥にある秘密)に気付かなかったら、この地獄は一生続いていたんだろうと思う。

レイやジェスの気持ちは、911で家族を亡くした遺族たちの気持ちと重なるところがある。
私たちにとっては、「16年前のできごと」でも、遺族の方たちには、まるで昨日のような出来事であり、まだまだ気持ちは現在進行形のままなのだ。
気持ちを整理するとか、悲しみに向き合うとか、そういうレベルの問題ではない。
遺族にとっては、この苦しみが一生続くのだ。
レイはジェスのために、「13年目の区切り」を付け、検事のクレアはその判断に対し、「見て見ぬふり」をする。
私からすると、ジェスの行為は、明らかに「常軌を逸している」けれど、彼女の精神状態は、私のように毎日を平和に送っている人には理解できないところまで行ってしまっているのだ。
それが、レイプ犯やテロリストたちに家族を殺された遺族にしか分からない思いであり、痛みなのだ。
どれだけ、レイがキャロリンのことを可愛がり、思いやったところで、その思いはジェスの悲しみには遠く及ばない。
家族を殺された遺族の思いは、遺族にしか分からない。
それを痛切に感じた作品だった。
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2002年に起きたレイプ殺人事件がFBIの内部事情により、容疑者を逮捕しないまま捜査終了となり、13年ぶりに捜査を再開させ、犯人逮捕に執念を燃やすサスペンス映画。
【満足度 評価】:★★★☆☆
2001年に起きた911アメリカ同時多発テロと、その陰で黙殺されてしまったレイプ殺人事件を並行して描くことで、「家族を殺された遺族の想い」を描く。
いつもキラキラとしたイメージのジュリア・ロバーツが、ガラリと変わってゲッソリしたところが印象的であり、そこがキーポイントにもなっている作品。
テロにしろ、レイプ事件殺人事件にしろ、周りがどれだけ同情して気持ちを理解したつもりでいても、遺族の悔しい気持ちというのは遺族にしか分からないんだなと思った。
「シークレット・アイズ」予告編 動画
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キャスト&スタッフ
出演者
〇キウェテル・イジョフォー…(「死の谷間」、「ドクター・ストレンジ」、「トリプル9 裏切りのコード」、「オデッセイ」、「それでも夜は明ける」、「ソルト」、「アミスタッド」など)
〇ニコール・キッドマン
…(「ある少年の告白」、「アクアマン」、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「パーティで女の子に話しかけるには」、「LION/ライオン~25年目のただいま~」、「パディントン」、「シークレット・アイズ」、「リピーテッド」、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」、「バースデイ・ガール」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「ザ・インタープリター」、「ファング一家の奇想天外な秘密」など)
〇ジュリア・ロバーツ
…(「ワンダー 君は太陽」、「マネー・モンスター」、「幸せの教室」、「8月の家族たち」など)
〇アルフレッド・モリナ
…(「フロントランナー」、「ダ・ヴィンチ・コード」、「スパイダーマン2」、「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」など)
〇マイケル・ケリー
…(「アジャストメント」、ドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」など)
〇ジョー・コール
〇ディーン・ノリス
監督・脚本
〇ビリー・レイ2015年製作 アメリカ映画

あらすじ
2002年、911 同時多発テロ事件から4ヶ月後のロサンゼルス。
FBI捜査官のレイ(キウェテル・イジョフォー)は、同僚のジェス(ジュリア・ロバーツ)たちに、エリート検事のクレア(ニコール・キッドマン)を加え、特別捜査班を作り、さらなるテロを防ぐために町の中心部ににあるモスクを監視していた。
そんな彼らの元に、そのモスクの近くで若い女性の遺体を発見したとの通報があり、現場に向かうが、それはジェスの娘であるキャロリンがレイプされた上に殺された遺体だった。
ところが、その事件はあと一歩のところで、FBIの内部事情により黙殺されてしまう。
それから13年、既にFBIを退職していたレイだったが、その事件を解決するために現場へと復帰するのだが…。

感想(ネタバレあり)
事件は「911同時多発テロ」の直後に起きた
あの世界を震撼させた「911 同時多発テロ」から16年の月日が経とうとしている。
もう16年も経ったのか…と思いつつも、あの衝撃は少しずつ薄れていこうとしている。
しかし、あの日、被害に遭った人たちや、遺族にとっては今も憎しみが残り続ける。
この映画は、その彼らの思いがどれ程のものであるかを描いた作品だった。
事件は、911から4ヶ月経った2002年のロサンゼルスで起きる。
さらなるテロが起きることを未然に防ぐために、FBI捜査官たちはモスクを監視していたが、その捜査官の娘がレイプされた上に殺されてしまう。
その時、容疑者として浮上したのは、FBIがタレコミ屋として利用していた青年、マージンだった。
FBIはレイプ殺人よりも、テロ防止を優先し、マージンを泳がせ続ける。
主人公のレイは、その当局の判断に嫌気がさし、FBIを退官してしまう。
それから13年、レイはその間も犯人を追い続けていた。

キャロリンを大人の世界に引き込んでしまったという悔みが執着心へ
そもそも、犯人のマージンは、なぜ、キャロリンに目をつけたのか。
「自分はバックにFBIが付いているから何でもしていい」という優越感は無かったか。
また、バーベキューパーティに呼ばれたことで、自分と違って良い環境で育ち、明るく美しいキャロリンに対し、対等の立場に立てたかのような勘違いは無かっただろうか。
そのキャロリンに拒絶されたことで、逆上したのかもしれない。
主人公のレイからすると、そんな世界に親友の娘であるキャロリンを巻き込んでしまったと思ったのではないか。
これまで、可愛がってきたキャロリンが殺されたということに、自分も責任の一端があると感じたのではないか。
もし、バーベキューパーティーの日に、もっとキャロリンに注意を払っていたら、こんな事件は起きなかったのではないか。
日頃からキャロリンを可愛がっていたからこそ余計に、「何かできることがあったはずだ」と、悔やんだのだろう。
だからこそ、レイはこの事件に執着し、徹底的に追い続ける。
何もしてあげられなかったからこそ、せめて、犯人はこの手で逮捕したい。
その思いが、「マージン」逮捕の執着へとつながっていく。

娘をレイプされ、殺されてしまった母の被害者に対する思い
娘を殺されたジェスにとって、その思いは比ではない。
レイは一度ジェスに「マージンを殺してしまおう」と持ち掛けたことがある。
しかし、ジェスはそれを拒絶する。
殺してしまえは、苦しみは一瞬で終わってしまう。
レイプされた後に殺されたキャロリンのことを思うと、一瞬で終わるなんて許せない。
加害者であるマージンには、散々辛い思いをさせて、地獄を見せてやらなければ気が済まない。
そして、ジェスは13年かけて、マージンに対し地獄を見せ続ける。
ここで生きているぐらいなら、いっそのこと死んでしまいたいと思う地獄。
その「加害者に地獄を見せてやりたい」と思う気持ちこそが、娘を殺された母親の正直な気持ちだろうと思った。
実際に殺されてしまったら、「汝の敵を愛せよ」なんて、そんなのはきれいごとだ。
ジェスの行為は明らかに常軌を逸した行為だけれども、彼女の気持ちは理解できる。
もしも、レイがジェスの異常(瞳の奥にある秘密)に気付かなかったら、この地獄は一生続いていたんだろうと思う。

私たちには16年前の出来事でも、遺族にとっては昨日のようなできごと
レイやジェスの気持ちは、911で家族を亡くした遺族たちの気持ちと重なるところがある。
私たちにとっては、「16年前のできごと」でも、遺族の方たちには、まるで昨日のような出来事であり、まだまだ気持ちは現在進行形のままなのだ。
気持ちを整理するとか、悲しみに向き合うとか、そういうレベルの問題ではない。
遺族にとっては、この苦しみが一生続くのだ。
レイはジェスのために、「13年目の区切り」を付け、検事のクレアはその判断に対し、「見て見ぬふり」をする。
私からすると、ジェスの行為は、明らかに「常軌を逸している」けれど、彼女の精神状態は、私のように毎日を平和に送っている人には理解できないところまで行ってしまっているのだ。
それが、レイプ犯やテロリストたちに家族を殺された遺族にしか分からない思いであり、痛みなのだ。
どれだけ、レイがキャロリンのことを可愛がり、思いやったところで、その思いはジェスの悲しみには遠く及ばない。
家族を殺された遺族の思いは、遺族にしか分からない。
それを痛切に感じた作品だった。
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コメント
コメント一覧 (2)
この作品は、実は昨日私は観ました。
以前録画していて、確か今週もWOWOWで放送していて、
「あ、これまだ観てなかった。今週末観よう!」
…と思っていました。
このシークレットアイズはストーリーも展開もラストも…、
特にラストは衝撃的でした。
でも…
成る程…そうだよね…。
被害者は自分の子供で、加害者が理由あって、軽い感じの扱いに感じたら…
…被害者の親がそうしたくなるのも…解るなあ…と切ない感じに観ていて思いました。
私はこの作品観ていて、
今の日本で言うと、
いじめやパワハラやセクハラのする側、される側の関係に似ているのかなぁ…と思いました。
私は今年仕事を短期間病欠をしているのですが、
それにも実はパワハラが私的には関わっています。
でも会社関係の産業医師によると、被害者がそう思っても、その確かな立証は難しい様です。
難しいから被害者は苦しみ、それが場合によって不幸な結果に繋がって行くのでしょうか…。
このシークレットアイズにも、それと似た同じ様な事が言えるのかなぁ…とこの作品を観ていて思いました。
大事なのは、
…
…難しいけど、
社会や組織や又各個人が正しく考えて正しく行動する事なのでしょう…か…。
でもそれがやっぱり難しい!
そんな事を思いました。
でもこの作品のジュリアロパーツの役側には、
同僚の男性刑事さんや女性検事さんみたいに、自分の痛みを分かち合える大変良い人達がいましたね。
この作品ではそこが大きな救いだったなぁ…とも思いました。
衝撃的な展開の映画でしたが、そんな救いもあったのかなぁ…とも思える大変興味深い作品でした。
この作品はブログ記事としても、コメントとしても難しい作品ですかね。
でもそうであっても、様々な事を考えられる映画はやっぱり良いですね。
コメントありがとうございます!!
この映画の解釈につきまして、私はちょっとトシさんとは違う立場のようです。
私はこの映画を「911同時多発テロ」が、未だに被害者の遺族たちを苦しめる現状と、周りの人たちに与える余波の話だと思いました。
犯人のマージンについても、「立証するのが難しかった」のでも、「事件を軽く見られた」のでもなく、物証も自白もあり、レイプ殺人犯としては立証できる証拠は十分揃っていたのに、「テロとの戦い」という大義の前に黙殺されてしまった人だと思いました。
本来なら、その「テロとの戦い」のために悪と戦っているはずのジェス(ジュリア・ロバーツ)は、思わぬ形でその余波(娘をレイプされ、殺されるという)を受けてしまった。
主人公のレイは、もういい加減「911同時多発テロ」の呪縛を解こうとして、再捜査を始めたところ、ジェスの犯人を思う気持ちは、レイの思いとは遠く及ばないところまで進んでしまっていた。
司法は彼を許しても、ジェスは決して加害者を許さなかったんですね。
どれだけ周りの人たちが思いやっても、被害者の気持ちは、被害者にしか分からないものなんだと確信しました。
そのジェスが苦しむ姿を見て、「911」から16年経ち、今でも多くの遺族たちがその時の悲しみや苦しみから抜け出せずにいるのでは…と思わされる作品でした。
というつもりで、レビューも書いたのですが、伝わりづらかったですかね (^^;
すみませんm(_ _)m
暑い日が続きますので、無理をせずに、ご自愛くださいね。