「はじまりのうた」、「Once ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督の新作映画「シング・ストリート 未来へのうた」を観た。
1985年のアイルランド、ダブリン。父親が失業して両親は離婚寸前、つまらない毎日だった高校生のコナーが好きな女の子を振り向かせるためにバンドを始めるのだが…。
【満足度 評価】:★★★★☆
良い映画だったーー。
どんな悲惨な状況でも、悲しいことや辛いことがあっても音楽は心を癒してくれ、救ってくれ、成長させてくれる。
そんな音楽に夢中になっている彼らは瞳がキラキラしていた。
どんな時も明日に向いて生きよう!そう思える映画だった。
◆DVDで観る:シング・ストリート 未来へのうた
◆ネット配信で観る:「シング・ストリート 未来へのうた」(字幕版)
◆この映画の全てがここに詰まっている「シング・ストリート 未来へのうた」サウンドトラック
◆この映画もおススメ!「はじまりのうた BEGIN AGAIN」Blu-ray
〇ジャック・レイナー
…(「はじまりのうた」など)
2015年製作 アイルランド・イギリス・アメリカ合作映画
1985年、アイルランドのダブリン。
高校生のコナー(フェルディア・ウォルシュ・ピーロ)は父親が失業。
両親の収入が減ったために、より学費が少ない学校へ転校することに。
その後、新しい学校になかなか馴染めないコナーだったが、学校の前の家に住む女子ラフィーナ(ルーシー・ボーイントン)に一目ぼれ。
モデルをしているラフィーナの気を引こうと、「バンドやっているんだけど、MVに出ない??」と声をかける。
それに対し、「出てもいいわよ」とラフィーナが好反応だったため、急遽、バンドをはじめるコナーだったが…。

好きな子を振り向かせるためにバンドを始めた少年が、そのうち本当に音楽を好きになっていくお話。
監督は「はじまりのうた」のジョン・カーニー。
「はじまりのうた」も、この「シング・ストリート」も共通しているのは、どんな悲惨な状況でも、音楽は人の気持ちを幸せにするということ。
辛いことも、悲しいことも、音楽を聴いていると次第に癒され、がんばろうと思えてくる。
私も、この映画の主人公の子たちと同じように、音楽に心を救われた十代を過ごしていた。
だから、気持ちが良く分かる。

主人公のコナーは十代の高校生。
学校は転校したばかりでいじめられ、父親は失業し、両親は離婚寸前でいがみ合っている。
そんな彼の悲惨な状況を癒してくれたのは80年代のUKポップミュージックだった。
DURAN DURAN、a-ha、デヴィッド・ボウイ、カルチャー・クラブ、ジェネシス・・・などなど
もうBGMが、「あぁーーー懐かしいわぁ」っていう曲ばっかりで、それだけで嬉しくなる。
私もこの頃は高校が楽しくなくて、大学受験が嫌で、洋楽ばっかり聴いていた。
だから、主人公コナーの気持ちも、自称モデルのラフィーナの気持ちもよく分かる。
ここから逃げ出したい。逃げ出せるならなんでも良い。
そんな気持ちだったと思う。

音楽って、その人が「歌が上手いか下手か」より、「そこに気持ちがあるかないか」 がすごく大事だと思っている。
どんなにかわいくても、どんなにイケメンでも、どんなに歌がうまくても、そこに気持ちがなかったら、人の心を打つ歌は歌えない。
主人公のコナーは、「好きな人を振り向かせたい」という気持ちで音楽を始めた。
これって一見、やましい動機のように思えるけど、音楽を始めるには、すごく大切な動機だったように思う。
音楽を始めて、自分で歌詞を書くようになり、自分の気持ちと向き合うようになって、本当の心を歌うようになる。
そんな愛のたっぷりこもったデモテープを渡されたラフィーナに気持ちが届かないはずがない。
そりゃ、号泣するし、一緒にロンドン行っちゃうよね。
コナーはコナーで、好きな人を幸せにしたいという気持ちから、大人へと一歩成長する。
最後に、高校の体育館でやったライブの時のコナーの表情が最高に輝いていて、キラキラとした表情を観ているだけで泣けてしまった。

そして、結局、ダブリンを脱出してロンドンへ向かうコナーとラフィーナ。
これがまた良かった。
何事も勢いって大事。
若いから、どうにでもなる。
たとえロンドンにたどり着けなかったとしても、それはそれで彼らにとってすごく良い経験になる。
もちろん、ロンドンにうまくたどり着いたところで、身寄りのない十代の彼らがうまくやっていけると思えないけど、それでも良い。
もしかしたらコナーの音楽が良いと言ってくれる人がいるかもしれないし、ラフィーナを使いたいと思う人がいるかもしれない。
何事もやってみないと分からない。
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1985年のアイルランド、ダブリン。父親が失業して両親は離婚寸前、つまらない毎日だった高校生のコナーが好きな女の子を振り向かせるためにバンドを始めるのだが…。
【満足度 評価】:★★★★☆
良い映画だったーー。
どんな悲惨な状況でも、悲しいことや辛いことがあっても音楽は心を癒してくれ、救ってくれ、成長させてくれる。
そんな音楽に夢中になっている彼らは瞳がキラキラしていた。
どんな時も明日に向いて生きよう!そう思える映画だった。
目次
「シング・ストリート 未来へのうた」予告編 動画
(原題:SING STREET)更新履歴・公開、販売情報
・2016年7月29日 映画館で観た感想を掲載。
・2019年7月1日 「映画天国」での放送に合わせて加筆・修正。
現在、DVD、ネット配信、共に販売中。
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キャスト&スタッフ
出演者
〇フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
〇ジャック・レイナー
〇マリア・ドイル・ケネディ
…(「ボヘミアン・ラプソディ」、「メイズ・ランナー 最期の迷宮」など)
〇ケリー・ソーントン
監督
〇ジョン・カーニー…(「はじまりのうた」など)
2015年製作 アイルランド・イギリス・アメリカ合作映画
あらすじ
1985年、アイルランドのダブリン。
高校生のコナー(フェルディア・ウォルシュ・ピーロ)は父親が失業。
両親の収入が減ったために、より学費が少ない学校へ転校することに。
その後、新しい学校になかなか馴染めないコナーだったが、学校の前の家に住む女子ラフィーナ(ルーシー・ボーイントン)に一目ぼれ。
モデルをしているラフィーナの気を引こうと、「バンドやっているんだけど、MVに出ない??」と声をかける。
それに対し、「出てもいいわよ」とラフィーナが好反応だったため、急遽、バンドをはじめるコナーだったが…。

感想(ネタバレあり)
音楽は心を救ってくれる
好きな子を振り向かせるためにバンドを始めた少年が、そのうち本当に音楽を好きになっていくお話。
監督は「はじまりのうた」のジョン・カーニー。
良いね!この映画も、またしても良い映画だった!!
「はじまりのうた」も、この「シング・ストリート」も共通しているのは、どんな悲惨な状況でも、音楽は人の気持ちを幸せにするということ。
辛いことも、悲しいことも、音楽を聴いていると次第に癒され、がんばろうと思えてくる。
私も、この映画の主人公の子たちと同じように、音楽に心を救われた十代を過ごしていた。
だから、気持ちが良く分かる。
いつも音楽に心を救われている人たちに、是非見て欲しい一本。

現実から逃げ出したい!主人公コナーの場合
主人公のコナーは十代の高校生。
学校は転校したばかりでいじめられ、父親は失業し、両親は離婚寸前でいがみ合っている。
そんな彼の悲惨な状況を癒してくれたのは80年代のUKポップミュージックだった。
DURAN DURAN、a-ha、デヴィッド・ボウイ、カルチャー・クラブ、ジェネシス・・・などなど
もうBGMが、「あぁーーー懐かしいわぁ」っていう曲ばっかりで、それだけで嬉しくなる。
私もこの頃は高校が楽しくなくて、大学受験が嫌で、洋楽ばっかり聴いていた。
だから、主人公コナーの気持ちも、自称モデルのラフィーナの気持ちもよく分かる。
ここから逃げ出したい。逃げ出せるならなんでも良い。
そんな気持ちだったと思う。
その気持ちを後押ししたのが、夢中になった音楽だったのだ。

音楽に大切なのは込められた気持ち
音楽って、その人が「歌が上手いか下手か」より、「そこに気持ちがあるかないか」 がすごく大事だと思っている。
どんなにかわいくても、どんなにイケメンでも、どんなに歌がうまくても、そこに気持ちがなかったら、人の心を打つ歌は歌えない。
主人公のコナーは、「好きな人を振り向かせたい」という気持ちで音楽を始めた。
これって一見、やましい動機のように思えるけど、音楽を始めるには、すごく大切な動機だったように思う。
音楽を始めて、自分で歌詞を書くようになり、自分の気持ちと向き合うようになって、本当の心を歌うようになる。
そんな愛のたっぷりこもったデモテープを渡されたラフィーナに気持ちが届かないはずがない。
そりゃ、号泣するし、一緒にロンドン行っちゃうよね。
コナーはコナーで、好きな人を幸せにしたいという気持ちから、大人へと一歩成長する。
最後に、高校の体育館でやったライブの時のコナーの表情が最高に輝いていて、キラキラとした表情を観ているだけで泣けてしまった。

ラストシーンの笑顔が良い
そして、結局、ダブリンを脱出してロンドンへ向かうコナーとラフィーナ。
これがまた良かった。
何事も勢いって大事。
若いから、どうにでもなる。
たとえロンドンにたどり着けなかったとしても、それはそれで彼らにとってすごく良い経験になる。
もちろん、ロンドンにうまくたどり着いたところで、身寄りのない十代の彼らがうまくやっていけると思えないけど、それでも良い。
もしかしたらコナーの音楽が良いと言ってくれる人がいるかもしれないし、ラフィーナを使いたいと思う人がいるかもしれない。
何事もやってみないと分からない。
未来に向かって笑顔で向かっていく彼らのラストシーンがすごく素敵だった。
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