マイケル・キートン、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムス主演の映画「スポットライト 世紀のスクープ」を映画館で観た。
アメリカの「ボストン・グローブ」紙が、2002年にカトリック教会の神父による性的スキャンダルを暴いた事実を描く。
【満足度 評価】:★★★★☆
「書いてはいけない」という圧力に屈して書いた記事はジャーナリズムではない。
長い間、暗黙の了解のようにされていたタブーを打ち破り、真実を伝えるために圧力に屈しない記者たちの熱意に強く心を打たれた作品。
◆「スポットライト 世紀のスクープ」Blu-ray
◆関連本:「スポットライト」チームが書いた記事
…(「ダンボ」、「アメリカン・アサシン」、「スパイダーマン:ホームカミング」、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、「ロボコップ」など)
〇レイチェル・マクアダムス
…(「ドクター・ストレンジ」「消されたヘッドライン」「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」「誰よりも狙われた男」など)
〇マーク・ラファロ
…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「コラテラル」、「フォックスキャッチャー」、「はじまりのうた」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」など)
〇リーヴ・シュレイバー
…(「スパイダーマン:スパイダーバース」(声の出演)、「犬ヶ島」、「チャック~”ロッキー”になった男~」、「ディファイアンス」、「ジゴロ・イン・ニューヨーク」、「フィフス・ウェイブ」、「ソルト」など)
〇ジョン・スラッテリー
…(「父親たちの星条旗」、「アジャストメント」など)
〇ビリー・クラダップ
…(「エイリアン:コヴェナント」、「君が生きた証」など)
〇スタンリー・トゥッチ
…(「ハンガーゲーム」シリーズ、「ジュリー&ジュリア」、「バーレスク」など)
…(「ミリオンダラー・アーム」(脚本)、「扉をたたく人」)
2015年制作 アメリカ映画
第88回 アカデミー賞(2016)作品賞・脚本賞受賞

ボストンにある新聞社「ボストン・グローブ」の<スポットライト>のコーナーでは、一つのテーマについて深く掘り下げ、告発記事を連載している。
そのコーナーでは、リーダーのロビー(マイケル・キートン)と、マイク(マーク・ラファロ)、紅一点で最年少のサーシャ(レイチェル・マクアダムス)が、次のテーマについて検討している最中だった。
2001年、そんな「ボストン・グローブ」紙に、親会社のタイム紙から新しい編集局長のバロン(リーヴ・シュレイバー)が異動してきた。
着任早々バロンは、かつてグローブ紙が記事にしたボストンのカトリック教会に所属する神父による性的スキャンダルについての続報を<スポットライト>に掲載することを提案する。

「真実」を掲載して反響を呼んだボストン・グローブ紙の実話
私が新聞やテレビ、インターネットのニュースを読む時、そこに書かれている事柄は全て事実だと信じて疑わない。
しかし、もしもそれが、どこかの大きな組織の圧力によって捻じ曲げられた記事だったとしたらどうだろうか。
私たちは捻じ曲げられた「ウソ」を信じ込み、真実を知らないまま過ごすことになる。
だから、ジャーナリズムには「真実を真実のままに書く」義務がある。
ところが、この映画を観ていると、その「真実を書く」ということに多大なる勇気と苦悩が伴うことが良く分かった。
舞台はアメリカの「ボストン・グローブ」という新聞社である。
2002年にボストン・グローブ紙の<スポットライト>欄が掲載した記事が、世界的な注目を浴びることになる。
それは、カトリック教会の神父たちによる児童へのセックススキャンダルを暴く記事だった。
掲載後、読者から大反響を呼び、1000人を超える神父による児童虐待の被害者が発覚し、200人を超える神父が告訴されることとなった。
この映画は、その<スポットライト>欄の記者たちの、当時の奮闘ぶりを描いている。

教会についての信じたくない真実
私が小学生だった頃、同級生の友人にキリスト教信者の子たちがいた。
彼女たちは、日曜日になると「日曜学校に行くの」とよく話をしていた。
日曜日は「遊ぶ日」だと思っていた私は、彼女たちが「日曜日に学校へ行く」意味がよく分からず、不思議だなぁと思っていた。
今でも、教会と聞くと、子供たちが「日曜日に行く」というイメージがある。
その話と、この映画の中で描かれている教会の神父たちの真実が私の中でリンクした。
教会に通う子供たちにとって、神父さんは最も安心できる存在であり、困った時は助けてくれる人である。
ということは、もしも「小児性愛」という性癖を持つ人にとっては、こんなに容易に子供たちに近づける職業はないと思うかもしれない。
この映画によれば、神父たちによる児童への性的虐待を統計学的に調査したところ、全体の約6%の神父が加害者だという。
そして、実際に<スポットライト>が調べてみたところ、やはりボストン地区だけでも約6%の神父にその疑いがあった。
そんな風に思いたくはないが、「子供に近づくために神父をしている」人もいるのではないかと…。
その事実が、最も私を震わせた真実だった。

まず、一つ目の壁はカトリック教会を糾弾するタブーである。
キリスト教徒ではない私でさえも「そんな話、信じたくない」と思ったんだから、キリスト教徒だったらなおさらである。
国民の大半が信心深いキリスト教徒の土地柄だとしたら、多くの読者を敵に回すことになる。
だから、それまで新聞社はカトリック教会を糾弾するような記事はタブー視してきた。
今回も、外から送られてきた新しい編集局長がいなかったら記事にすることはなかった。
二つ目の壁は「被害者の声」である。
この件に限らず、レイプ被害者はもちろんのことながら多くを語ろうとしない。
まず、被害体験を話してくれるという被害者を探すことからスタートする。
もしも話をしてくれると言ってくれたとしても、記者たちは相手を安心させ、きめ細やかな注意が必要になる。
途中で、「やっぱり無理だ」と言い出す可能性もあるからだ。
そして、一番絶大な壁は三番目の「枢機卿からの圧力」である。
欲しい資料が手に入らなかったり、弁護士がストップをかけたり。
枢機卿は教会の神父たちの実態を知りながら、自分たちのイメージを維持することに必死になる。
最後の最後まで手こずったのは、その圧力だったように思う。
でも、これは一番分かりやすい。
どんな場合も、ある団体の闇を暴こうとすれば、その団体から圧力がかかるのは当然だからだ。
そこで、その圧力に屈して「ウソ」を書いてしまうのか、圧力に屈せず「真実」を書くのかが、「真の」ジャーナリズムのあるべき姿が問われるところなのだと思う。

<スポットライト>チームでリーダーロビーを務めるのは、マイケル・キートン。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、「スポットライト」と、二年連続で作品賞を受賞した作品で主演を務めながら主演賞を逃しているマイケル・キートン。
社交的で、いい加減そうな雰囲気を出しながら、それが実は相手を油断させる手で、刺す時は、絶対に攻撃の手は緩めないというスーパージャーナリストをすごく自然に演じてる。
良かったなぁ。私も、ロビーみたいな人の下で働きたい。
他の出演作には、「ロボコップ」など

そして、<スポットライト>の熱血記者マイクを演じたのは、マーク・ラファロ。
この人、毎回顔が違うんですけどーーー。
それが、毎回自然過ぎて凄いんですけどーーーー。
この映画では、アカデミー賞助演男優賞にノミネート。
良かったなぁ。マークが熱血で、いろんなとこへツッコミを入れるたび、やれやれーー!!って思ってた(笑)
他の出演作には、「フォックスキャッチャー」「はじまりのうた」「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」など

<スポットライト>紅一点のサーシャには、レイチェル・マクアダムス。
先日、この映画のキャンペーンで初来日した。
その時の様子はこちらから → 「スポットライト 世紀のスクープ」に出演の女優レイチェル・マクアダムス初来日。インタビュー&舞台挨拶【動画あり】
いつもかわいい感じが良いよね。
今回は、親しみやすさで被害者たちから話を聞きだすサーシャを好演。
他の出演作に、「ドクター・ストレンジ」「消されたヘッドライン」「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」「誰よりも狙われた男」など

私が一番気になったのは、編集長を演じたリーヴ・シュレイバー。
もしかして、タイムから地方紙のボストン・グローブ紙に異動になったのは左遷??と思いつつ、それでも骨のある記事を書く指示を出したことで、全国にその名が知られたのは、タイムはその左遷を後悔したのかもと思いつつ、多くを語らないバロンが素敵だったなぁ
あなたの直感が多くの人の心を救ったのですよ。
良い編集長だった。
いつもギラギラしたリーヴ・シュレイバーとは、ガラリと印象が変わって良かったな。
他の出演作には、「ディファイアンス」「ジゴロ・イン・ニューヨーク」「フィフス・ウェイブ」「ソルト」など

監督は、「ミリオンダラー・アーム」(脚本)、「扉をたたく人」のトム・マッカーシー。
俳優もやっている方なので、俳優たちが演技しやすい環境をつくるのがうまい監督さんなんだろうなぁ。

「真のジャーナリズム」はどれだけ存在しているのか…
そうして、いくつも立ちはだかる壁を打ち破ったからこそ、彼らは特ダネを手にすることができた。
正直、これが2002年という比較的最近の出来事だったので驚いた。
もし、彼らがこの時真実を暴かなければ、神父による虐待は今でも続いていたのか。
彼らの「真実をもみ消さない」勇気があったからこそ、多くの人が救われた。
彼らのような記者の姿が「本当のジャーナリズム」だと思いたいけど、その真実はどうなんだろうか。
それこそ、現行の新聞社の何パーセントが団体の圧力に屈せずに記事を書いているのか。
そんなことこれまで考えたことなかったけど、これからは、新聞社の記事を読む時に、「これは真実なのかな…」ってちょっと疑ってしまいそうな自分が怖い。
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◆「スポットライト」チームが書いた記事
アメリカの「ボストン・グローブ」紙が、2002年にカトリック教会の神父による性的スキャンダルを暴いた事実を描く。
【満足度 評価】:★★★★☆
「書いてはいけない」という圧力に屈して書いた記事はジャーナリズムではない。
長い間、暗黙の了解のようにされていたタブーを打ち破り、真実を伝えるために圧力に屈しない記者たちの熱意に強く心を打たれた作品。
「スポットライト 世紀のスクープ」予告編 動画
(原題:SPOTLIGHT)◆「スポットライト 世紀のスクープ」Blu-ray
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キャスト&スタッフ
出演者
〇マイケル・キートン…(「ダンボ」、「アメリカン・アサシン」、「スパイダーマン:ホームカミング」、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、「ロボコップ」など)
〇レイチェル・マクアダムス
…(「ドクター・ストレンジ」「消されたヘッドライン」「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」「誰よりも狙われた男」など)
〇マーク・ラファロ
…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「コラテラル」、「フォックスキャッチャー」、「はじまりのうた」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」など)
〇リーヴ・シュレイバー
…(「スパイダーマン:スパイダーバース」(声の出演)、「犬ヶ島」、「チャック~”ロッキー”になった男~」、「ディファイアンス」、「ジゴロ・イン・ニューヨーク」、「フィフス・ウェイブ」、「ソルト」など)
〇ジョン・スラッテリー
…(「父親たちの星条旗」、「アジャストメント」など)
〇ビリー・クラダップ
…(「エイリアン:コヴェナント」、「君が生きた証」など)
〇スタンリー・トゥッチ
…(「ハンガーゲーム」シリーズ、「ジュリー&ジュリア」、「バーレスク」など)
監督・脚本
〇トム・マッカーシー…(「ミリオンダラー・アーム」(脚本)、「扉をたたく人」)
2015年制作 アメリカ映画
第88回 アカデミー賞(2016)作品賞・脚本賞受賞

あらすじ
ボストンにある新聞社「ボストン・グローブ」の<スポットライト>のコーナーでは、一つのテーマについて深く掘り下げ、告発記事を連載している。
そのコーナーでは、リーダーのロビー(マイケル・キートン)と、マイク(マーク・ラファロ)、紅一点で最年少のサーシャ(レイチェル・マクアダムス)が、次のテーマについて検討している最中だった。
2001年、そんな「ボストン・グローブ」紙に、親会社のタイム紙から新しい編集局長のバロン(リーヴ・シュレイバー)が異動してきた。
着任早々バロンは、かつてグローブ紙が記事にしたボストンのカトリック教会に所属する神父による性的スキャンダルについての続報を<スポットライト>に掲載することを提案する。

感想(ネタバレあり)
「真実」を掲載して反響を呼んだボストン・グローブ紙の実話
私が新聞やテレビ、インターネットのニュースを読む時、そこに書かれている事柄は全て事実だと信じて疑わない。
しかし、もしもそれが、どこかの大きな組織の圧力によって捻じ曲げられた記事だったとしたらどうだろうか。
私たちは捻じ曲げられた「ウソ」を信じ込み、真実を知らないまま過ごすことになる。
だから、ジャーナリズムには「真実を真実のままに書く」義務がある。
ところが、この映画を観ていると、その「真実を書く」ということに多大なる勇気と苦悩が伴うことが良く分かった。
舞台はアメリカの「ボストン・グローブ」という新聞社である。
2002年にボストン・グローブ紙の<スポットライト>欄が掲載した記事が、世界的な注目を浴びることになる。
それは、カトリック教会の神父たちによる児童へのセックススキャンダルを暴く記事だった。
掲載後、読者から大反響を呼び、1000人を超える神父による児童虐待の被害者が発覚し、200人を超える神父が告訴されることとなった。
この映画は、その<スポットライト>欄の記者たちの、当時の奮闘ぶりを描いている。

教会についての信じたくない真実
私が小学生だった頃、同級生の友人にキリスト教信者の子たちがいた。彼女たちは、日曜日になると「日曜学校に行くの」とよく話をしていた。
日曜日は「遊ぶ日」だと思っていた私は、彼女たちが「日曜日に学校へ行く」意味がよく分からず、不思議だなぁと思っていた。
今でも、教会と聞くと、子供たちが「日曜日に行く」というイメージがある。
その話と、この映画の中で描かれている教会の神父たちの真実が私の中でリンクした。
教会に通う子供たちにとって、神父さんは最も安心できる存在であり、困った時は助けてくれる人である。
ということは、もしも「小児性愛」という性癖を持つ人にとっては、こんなに容易に子供たちに近づける職業はないと思うかもしれない。
この映画によれば、神父たちによる児童への性的虐待を統計学的に調査したところ、全体の約6%の神父が加害者だという。
そして、実際に<スポットライト>が調べてみたところ、やはりボストン地区だけでも約6%の神父にその疑いがあった。
そんな風に思いたくはないが、「子供に近づくために神父をしている」人もいるのではないかと…。
その事実が、最も私を震わせた真実だった。

「真実」の前にたちはだかる三つの壁
その明らかになった真実を描こうとする記者たちの前には巨大な壁が立ちはだかり、その壁を越えなければ記事を掲載できない。まず、一つ目の壁はカトリック教会を糾弾するタブーである。
キリスト教徒ではない私でさえも「そんな話、信じたくない」と思ったんだから、キリスト教徒だったらなおさらである。
国民の大半が信心深いキリスト教徒の土地柄だとしたら、多くの読者を敵に回すことになる。
だから、それまで新聞社はカトリック教会を糾弾するような記事はタブー視してきた。
今回も、外から送られてきた新しい編集局長がいなかったら記事にすることはなかった。
二つ目の壁は「被害者の声」である。
この件に限らず、レイプ被害者はもちろんのことながら多くを語ろうとしない。
まず、被害体験を話してくれるという被害者を探すことからスタートする。
もしも話をしてくれると言ってくれたとしても、記者たちは相手を安心させ、きめ細やかな注意が必要になる。
途中で、「やっぱり無理だ」と言い出す可能性もあるからだ。
そして、一番絶大な壁は三番目の「枢機卿からの圧力」である。
欲しい資料が手に入らなかったり、弁護士がストップをかけたり。
枢機卿は教会の神父たちの実態を知りながら、自分たちのイメージを維持することに必死になる。
最後の最後まで手こずったのは、その圧力だったように思う。
でも、これは一番分かりやすい。
どんな場合も、ある団体の闇を暴こうとすれば、その団体から圧力がかかるのは当然だからだ。
そこで、その圧力に屈して「ウソ」を書いてしまうのか、圧力に屈せず「真実」を書くのかが、「真の」ジャーナリズムのあるべき姿が問われるところなのだと思う。

出演者は、マイケル・キートン、マーク・ラファロ、リーヴ・シュレイバー、レイチェル・マクアダムス
<スポットライト>チームでリーダーロビーを務めるのは、マイケル・キートン。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、「スポットライト」と、二年連続で作品賞を受賞した作品で主演を務めながら主演賞を逃しているマイケル・キートン。
社交的で、いい加減そうな雰囲気を出しながら、それが実は相手を油断させる手で、刺す時は、絶対に攻撃の手は緩めないというスーパージャーナリストをすごく自然に演じてる。
良かったなぁ。私も、ロビーみたいな人の下で働きたい。
他の出演作には、「ロボコップ」など

そして、<スポットライト>の熱血記者マイクを演じたのは、マーク・ラファロ。
この人、毎回顔が違うんですけどーーー。
それが、毎回自然過ぎて凄いんですけどーーーー。
この映画では、アカデミー賞助演男優賞にノミネート。
良かったなぁ。マークが熱血で、いろんなとこへツッコミを入れるたび、やれやれーー!!って思ってた(笑)
他の出演作には、「フォックスキャッチャー」「はじまりのうた」「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」など

<スポットライト>紅一点のサーシャには、レイチェル・マクアダムス。
先日、この映画のキャンペーンで初来日した。
その時の様子はこちらから → 「スポットライト 世紀のスクープ」に出演の女優レイチェル・マクアダムス初来日。インタビュー&舞台挨拶【動画あり】
いつもかわいい感じが良いよね。
今回は、親しみやすさで被害者たちから話を聞きだすサーシャを好演。
他の出演作に、「ドクター・ストレンジ」「消されたヘッドライン」「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」「誰よりも狙われた男」など

私が一番気になったのは、編集長を演じたリーヴ・シュレイバー。
もしかして、タイムから地方紙のボストン・グローブ紙に異動になったのは左遷??と思いつつ、それでも骨のある記事を書く指示を出したことで、全国にその名が知られたのは、タイムはその左遷を後悔したのかもと思いつつ、多くを語らないバロンが素敵だったなぁ
あなたの直感が多くの人の心を救ったのですよ。
良い編集長だった。
いつもギラギラしたリーヴ・シュレイバーとは、ガラリと印象が変わって良かったな。
他の出演作には、「ディファイアンス」「ジゴロ・イン・ニューヨーク」「フィフス・ウェイブ」「ソルト」など

監督は、「ミリオンダラー・アーム」(脚本)、「扉をたたく人」のトム・マッカーシー。
俳優もやっている方なので、俳優たちが演技しやすい環境をつくるのがうまい監督さんなんだろうなぁ。

「真のジャーナリズム」はどれだけ存在しているのか…
そうして、いくつも立ちはだかる壁を打ち破ったからこそ、彼らは特ダネを手にすることができた。正直、これが2002年という比較的最近の出来事だったので驚いた。
もし、彼らがこの時真実を暴かなければ、神父による虐待は今でも続いていたのか。
彼らの「真実をもみ消さない」勇気があったからこそ、多くの人が救われた。
彼らのような記者の姿が「本当のジャーナリズム」だと思いたいけど、その真実はどうなんだろうか。
それこそ、現行の新聞社の何パーセントが団体の圧力に屈せずに記事を書いているのか。
そんなことこれまで考えたことなかったけど、これからは、新聞社の記事を読む時に、「これは真実なのかな…」ってちょっと疑ってしまいそうな自分が怖い。
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