大人気SF映画「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」をWOWOWで観た。
前作から10年後の世界。後にダースベーダーとなるアナキン・スカイウォーカーも青年となり、悲しみ・憎しみ・怒りを経験し、成長していく…。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
若干の中だるみを感じるエピソード2。
あくまでもこれはエピソード1から3へのつなぎ。
しかし、R2-D2が飛んだり、C-3POと再会したり、マスター・ヨーダがライトセーバーで戦ったりというファン向けの見せ場は満載。
◆ネット配信で観る:「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(字幕版)
◆DVDで観る:「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」
…(「プーと大人になった僕」、「ゴーストライター」、「トレインスポッティング2」、「美女と野獣」、「われらが背きし者」、「8月の家族たち」、「天使と悪魔」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」、「トレインスポッティング」など)
〇ナタリー・ポートマン
…(「プラネタリウム」、「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」、「ブラック・スワン」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」、「レオン」など)
〇ヘイデン・クリステンセン
…(「クライム・スピード」、「海辺の家」、「スター・ウォーズ/エピソード2 クローンの攻撃」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」など)
〇サミュエル・L・ジャクソン
…(「キャプテン・マーベル」、「ミスター・ガラス」、「インクレディブル・ファミリー」(声の出演)、「ヘイトフル・エイト」、「キングスマン」、「ビッグ・ゲーム」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」、「ロボコップ」、「ダウト・ゲーム」、「ターザン:REBORN」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」など)
〇クリストファー・リー
…(「リスボンに誘われて」、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」など)
2002年製作 アメリカ映画

共和国と通商連合の対立が激化する中、アミダラ女王(ナタリー・ポートマン)に身の危険が迫っていた。
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は、アミダラ女王の護衛につく。
しかし、そんな中アミダラ女王の命を狙うロボットが彼女を襲い、オビ=ワンはその刺客を調査し、アミダラ女王は故郷の星へ帰り、アナキンはアミダラのボディガードして同行する。
ところが、アナキンは故郷に残してきた母の命が危ういことを感じてしまい…。

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〇 「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」観ました!!
映画の感想はこちらから →「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」悲劇の独裁者アナキン・スカイウォーカー誕生。ヨーダは既に「見えざる脅威」と見抜く!リーアム・ニーソン主演映画【感想】
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エピソード1からエピソード3のシリーズの中で、若干の中だるみを感じるこのエピソード2。
これは、エピソード1で覚醒したアナキン・スカイウォーカーが、エピソード3でダースベーダーとなるまでのつなぎであり、伏線の回だからこそ。
このエピソード2では、アナキンがこれまでにない怒りや悲しみを経験し、心に闇が生まれた瞬間が描かれている。
その心の闇が重なって大きな闇が広がるまでの伏線の回になっている。
どんなに優秀なフォースと才能を持っていても、感情面の乱れは制御できない。
その心の僅かな隙間に差し込む闇が、次第に彼の心を支配していこうとする。
その感情面の揺れを描いているのが、このエピソード2だった。

エピソード1では、マスター・ヨーダが「彼の将来が見えない」と言って、ジェダイにするのを拒んだのがアナキンだった。
しかし、「彼にはただならぬフォースを感じる」と言い、彼を教育することで立派なジェダイにできると言い張ったのはクワイ=ガン・ジンだった。
ところが、彼を見出した本人であるクワイ=ガン・ジンはその後ダース・モールに殺されてしまう。
そのため、クワイ=ガンに代わってアナキンの教育係となったのは、クワイ=ガンの弟子オビ=ワン・ケノービだった。
しかし、やんちゃな性格で無謀なことを繰り返すアナキンは、オビ=ワンにとって手に負えない存在となっていった。
そのことから、アナキンは「自分のフォースは師匠よりも上だ」と過信し、マスマスつけ上がっていくことになる。

エピソード3でダースベーダーとなるアナキンの心に巣食った闇を作ったのは「母」だった。
アナキンの心には、エピソード1で既に闇が芽生えていた。
それは、愛する母との別れだった。
そして、このエピソード2では、その母が彼の目の前で亡くなっ
てしまうという悲しい出来事が起きる。
彼は深い悲しみに囚われ、悲しみは怒りとなり、母を酷い目に逢わせた人間を皆殺しにするという事態にまで発展してしまう。
それは、アナキン自身も自分の心の奥に潜む「怒り」の大きさに驚いた出来事だった。
その自分に潜む「怒り」の恐ろしさについて、彼はパドメ(アミダラ女王)に相談している。
しかし、パドメはまだ彼の心に潜む闇の大きさに全く気付いてなく、「怒りは誰もが抱く感情」だと言って彼を慰めている。

そんなやんちゃで無謀な一面も持ちながら、「母の死」で苦しむ繊細さを見せるアナキンを理解したのは、パドメだった。
彼にとっての「真の理解者」は、母と、クワイ=ガン・ジンとに続いて3人目である。
しかし、そのうちの2人を失ってしまったアナキンにとって、パドメは唯一の理解者となってしまった。
そのことが、この次のエピソード3で彼をダースベーダーにする大きな引き金となってしまった。
もしも、エピソード1でクワイ=ガンがアナキンを引き取る時に母も一緒に引き取って、共に暮らしていたなら彼は暗黒の帝王になどはなっていなかったはず。
ところが現実は、彼は1人であり、彼の天賦なる才能を誰も理解できず、母も失い、孤独になりつつあるところに差し込んだ一筋の光がパドメだった。
その心の揺らぎと変化を描いているのが、このエピソード2だったのだ。
なので、後々、「なぜ、彼がダースベーダーになったのか」を知るために必要だったが、このエピソード2なのだ。

そんな「感情面の揺らぎ」を描くことでファンを飽きさせないために、ジョージ・ルーカスはファンを楽しませるための小ネタを随所に用意している。
エピソード1では未完成で丸裸だったC3-POがようやく完成し、R2-D2とのコンビができたり。
そのR2-D2がパドメを助けるために空を飛んだり。
まだ若いマスター・ヨーダがライトセーバーを持って敵と戦ったり。
「スター・ウォーズ エピソード5」以降で、ハン・ソロを悩ます賞金稼ぎボバ・フェットの息子時代と、彼の父親ジャンゴ・フェットが同じく賞金稼ぎとして登場したり。
このあたりの「マニアが喜ぶネタ」をうまい具合に仕込んでいる回でもあった。
そんなシーンを観るためだけでも、観る甲斐があるのが、このエピソード2だった。
さらに、映画ファンとして個人的に観て良かった!と思ったのは、まだ無名のジョエル・エドガートンがアナキンの義弟の役で出演していたこと。
そのシーンで思わず「ジョエル・エドガートン!!」と叫んでしまった(笑)
いや~。大物俳優になって良かったねぇ~。
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前作から10年後の世界。後にダースベーダーとなるアナキン・スカイウォーカーも青年となり、悲しみ・憎しみ・怒りを経験し、成長していく…。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
若干の中だるみを感じるエピソード2。
あくまでもこれはエピソード1から3へのつなぎ。
しかし、R2-D2が飛んだり、C-3POと再会したり、マスター・ヨーダがライトセーバーで戦ったりというファン向けの見せ場は満載。
「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」予告編 動画
(原題:STAR WARS: EPISODE II - ATTACK OF THE CLONES)◆ネット配信で観る:「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(字幕版)
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ユアン・マクレガー…(「プーと大人になった僕」、「ゴーストライター」、「トレインスポッティング2」、「美女と野獣」、「われらが背きし者」、「8月の家族たち」、「天使と悪魔」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」、「トレインスポッティング」など)
〇ナタリー・ポートマン
…(「プラネタリウム」、「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」、「ブラック・スワン」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」、「レオン」など)
〇ヘイデン・クリステンセン
…(「クライム・スピード」、「海辺の家」、「スター・ウォーズ/エピソード2 クローンの攻撃」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」など)
〇サミュエル・L・ジャクソン
…(「キャプテン・マーベル」、「ミスター・ガラス」、「インクレディブル・ファミリー」(声の出演)、「ヘイトフル・エイト」、「キングスマン」、「ビッグ・ゲーム」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」、「ロボコップ」、「ダウト・ゲーム」、「ターザン:REBORN」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」など)
〇クリストファー・リー
…(「リスボンに誘われて」、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」など)
監督・脚本・製作総指揮
〇ジョージ・ルーカス2002年製作 アメリカ映画

あらすじ
共和国と通商連合の対立が激化する中、アミダラ女王(ナタリー・ポートマン)に身の危険が迫っていた。
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は、アミダラ女王の護衛につく。
しかし、そんな中アミダラ女王の命を狙うロボットが彼女を襲い、オビ=ワンはその刺客を調査し、アミダラ女王は故郷の星へ帰り、アナキンはアミダラのボディガードして同行する。
ところが、アナキンは故郷に残してきた母の命が危ういことを感じてしまい…。

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〇 「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」観ました!!
映画の感想はこちらから →「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」悲劇の独裁者アナキン・スカイウォーカー誕生。ヨーダは既に「見えざる脅威」と見抜く!リーアム・ニーソン主演映画【感想】
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感想(ネタバレあり)
「アナキンの覚醒」から「ダースベーダー誕生」までのつなぎエピソード
エピソード1からエピソード3のシリーズの中で、若干の中だるみを感じるこのエピソード2。
これは、エピソード1で覚醒したアナキン・スカイウォーカーが、エピソード3でダースベーダーとなるまでのつなぎであり、伏線の回だからこそ。
このエピソード2では、アナキンがこれまでにない怒りや悲しみを経験し、心に闇が生まれた瞬間が描かれている。
その心の闇が重なって大きな闇が広がるまでの伏線の回になっている。
どんなに優秀なフォースと才能を持っていても、感情面の乱れは制御できない。
その心の僅かな隙間に差し込む闇が、次第に彼の心を支配していこうとする。
その感情面の揺れを描いているのが、このエピソード2だった。

ジェダイ・マスターの手に追えない大物アナキン・スカイウォーカー
エピソード1では、マスター・ヨーダが「彼の将来が見えない」と言って、ジェダイにするのを拒んだのがアナキンだった。
しかし、「彼にはただならぬフォースを感じる」と言い、彼を教育することで立派なジェダイにできると言い張ったのはクワイ=ガン・ジンだった。
ところが、彼を見出した本人であるクワイ=ガン・ジンはその後ダース・モールに殺されてしまう。
そのため、クワイ=ガンに代わってアナキンの教育係となったのは、クワイ=ガンの弟子オビ=ワン・ケノービだった。
しかし、やんちゃな性格で無謀なことを繰り返すアナキンは、オビ=ワンにとって手に負えない存在となっていった。
そのことから、アナキンは「自分のフォースは師匠よりも上だ」と過信し、マスマスつけ上がっていくことになる。

「母の死」が心の奥に潜む闇を広げる
エピソード3でダースベーダーとなるアナキンの心に巣食った闇を作ったのは「母」だった。
アナキンの心には、エピソード1で既に闇が芽生えていた。
それは、愛する母との別れだった。
そして、このエピソード2では、その母が彼の目の前で亡くなっ
てしまうという悲しい出来事が起きる。
彼は深い悲しみに囚われ、悲しみは怒りとなり、母を酷い目に逢わせた人間を皆殺しにするという事態にまで発展してしまう。
それは、アナキン自身も自分の心の奥に潜む「怒り」の大きさに驚いた出来事だった。
その自分に潜む「怒り」の恐ろしさについて、彼はパドメ(アミダラ女王)に相談している。
しかし、パドメはまだ彼の心に潜む闇の大きさに全く気付いてなく、「怒りは誰もが抱く感情」だと言って彼を慰めている。

唯一の心の拠り所 パドメ
そんなやんちゃで無謀な一面も持ちながら、「母の死」で苦しむ繊細さを見せるアナキンを理解したのは、パドメだった。
彼にとっての「真の理解者」は、母と、クワイ=ガン・ジンとに続いて3人目である。
しかし、そのうちの2人を失ってしまったアナキンにとって、パドメは唯一の理解者となってしまった。
そのことが、この次のエピソード3で彼をダースベーダーにする大きな引き金となってしまった。
もしも、エピソード1でクワイ=ガンがアナキンを引き取る時に母も一緒に引き取って、共に暮らしていたなら彼は暗黒の帝王になどはなっていなかったはず。
ところが現実は、彼は1人であり、彼の天賦なる才能を誰も理解できず、母も失い、孤独になりつつあるところに差し込んだ一筋の光がパドメだった。
その心の揺らぎと変化を描いているのが、このエピソード2だったのだ。
なので、後々、「なぜ、彼がダースベーダーになったのか」を知るために必要だったが、このエピソード2なのだ。

ファンを飽きさせない小ネタのオンパレード
そんな「感情面の揺らぎ」を描くことでファンを飽きさせないために、ジョージ・ルーカスはファンを楽しませるための小ネタを随所に用意している。
エピソード1では未完成で丸裸だったC3-POがようやく完成し、R2-D2とのコンビができたり。
そのR2-D2がパドメを助けるために空を飛んだり。
まだ若いマスター・ヨーダがライトセーバーを持って敵と戦ったり。
「スター・ウォーズ エピソード5」以降で、ハン・ソロを悩ます賞金稼ぎボバ・フェットの息子時代と、彼の父親ジャンゴ・フェットが同じく賞金稼ぎとして登場したり。
このあたりの「マニアが喜ぶネタ」をうまい具合に仕込んでいる回でもあった。
そんなシーンを観るためだけでも、観る甲斐があるのが、このエピソード2だった。
さらに、映画ファンとして個人的に観て良かった!と思ったのは、まだ無名のジョエル・エドガートンがアナキンの義弟の役で出演していたこと。
そのシーンで思わず「ジョエル・エドガートン!!」と叫んでしまった(笑)
いや~。大物俳優になって良かったねぇ~。
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