マーク・ハミル主演の映画「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」をWOWOWで観た。
エピソード4で帝国軍の究極兵器デス・スターを破壊した反乱軍だったが、帝国軍の激しい逆襲に遭ってしまう…。
【満足度 評価】:★★★★★
「スター・ウォーズ」シリーズの中で、最も内容が濃く充実しているのが、この「帝国の逆襲」
特に、ダース・ベイダーとルークの対面と葛藤は必見もの。
◆「スター・ウォーズ エピソードV / 帝国の逆襲」 スチールブック仕様
…(「ブリグズビー・ベア」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」など)
〇キャリー・フィッシャー
…(「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」など)
〇ハリソン・フォード
…(「ブレードランナー 2049」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「アデライン、100年目の恋」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「42 ~世界を変えた男~」、「エアフォース・ワン」、「ブレードランナー」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」など)
〇アレック・ギネス
…(「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」など)
1980年製作 アメリカ映画

はるか彼方の銀河系で、帝国軍により世界が暗黒面に支配されつつある頃、反乱軍は帝国軍の究極兵器デス・スターを破壊。
これで反乱軍が有利かと思われたのつかの間、ダース・ベイダー率いる帝国軍の逆襲に遭い、反乱軍は秘密基地を破壊されようとしていた。
それを察知した反乱軍は秘密基地を脱出。
その後、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)はジェダイの騎士になるために、オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)の師匠であるヨーダの元へと向かう。
その一方で、レイア姫(キャリー・フィッシャー)は、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)と共にファルコン号で秘密基地から脱出するが、ダース・ベイダーが仕掛けた罠にかかろうとしており…。

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観た時の感想でも書いたけど、この「スター・ウォーズ」シリーズの根底に流れているのは、親と子の物語である。
アナキン・スカイウォーカーは幼い頃からジェダイの騎士になるために最愛の母と離れて暮らすことを余儀なくされる。
しかし、その後、愛する母はならず者に殺されてしまう。
さらに、愛する妻パドメも失い、世の中に対する怒りが彼をダース・ベイダーにしてしまう。
そのアナキンとパドメの間に生まれたのがレイアとルークの双子だった。
パドメは彼らを産んだ後、アナキンが暗黒面に落ちたことを知り生きることを拒否。
そのため、レイアとルークは共に本当の親を知らずに生きてきた。
そして、このエピソード5では、その真実がダース・ベイダー(=アナキン)とルークに知らされる。

ルークにとって父とは、幼い頃から育ててくれたオーウェン叔父さんだった。
オーウェン叔父さんはアナキンの異父兄であり、ルークが生まれた頃に父は死んだと聞かされ、彼もその話を信じていた。
その後、オビ=ワンと出会うと、ルークは父が優秀なジェダイの騎士だったと知らされる。
その話を聞かされて間もなく、オビ=ワンはダース・ベイダーにより殺されてしまったため、結局、父がどんな人だったのか聞くことができないまま、「父のような立派なジェダイの騎士」になることを目標としてきた。
エピソード1から順を追って観た人は、ここまでのストーリーを知った上で、このエピソード5を観ることになる。
ダース・ベイダーとルークが親子だと先に知ったのは、ダース・ベイダーだった。
シスの帝王からその事実を聞かされ、自分のフォースがルークによって乱される理由を悟る。
そして、ダース・ベイダーはそのルークの強いフォースがあれば、帝国をさらに強くすることができると感じ、ルークを帝国に誘い込もうと考える。
それは、昔から誰よりも野心家だったアナキンが考えそうなことで、自然な流れだと思った。

エピソード1から順を追って見てきた人はダース・ベイダー(=アナキン)がルークの父だと知っている。
それでも、ルークがダース・ベイダーに近づくと緊張感が生まれるし、ドキドキしてしまう。
ルークはまだジェダイの騎士として認められていない状態でダース・ベイダーと直接対決を始めた時、ダース・ベイダーはかつて、自分がクローン戦争の時に右手を失くしたように、ルークの右腕を切り落とす。
これは、「お前も私と同じように苦しみを味わえ」という父からのメッセージだったのか。
そして、いよいよ、ルークはダース・ベイダーから「私はお前の父だ」と告げられる。
これは、映画史に残る名場面の1つ。
この映画が公開されてから、何度もこの映画を観て、さらに、エピソード1から順追って観て、それでも、このセリフの場面になるとドキドキする。
ルークは、腕を失くした痛みと、父からのショッキングな告白に大きく動揺する。
それはそうだな。こんな時に混乱しない奴がいたら会ってみたい(笑)
そして、「共に銀河を制覇しよう」という言葉に揺らぎ、手を差し伸べるダース・ベイダーに心が揺れ動く。
しかし、彼が求めたのはダース・ベイダーではなく、レイアだった。
彼のフォースはレイアを求めていた。

この「エピソード5」で描かれるのは、どんなに才能あふれる人間でも、全ての誘惑を断ち切り、自分が正しいと思うことを貫き通すには、かなりの痛みが伴うということ。
それは、たとえ誘惑してくる相手が、自分の親だったとしてもだ。
その痛みを通り越してこそ、信念を貫き通すことができる。
人間は一生、修行なんだなぁ。
誰だって、親が言っていることが正しいと思ってしまう。
でも、ある程度の年齢を過ぎると、自分が親になる年齢になっていることに気付く。
その時は、「親のものではない自分軸」を持たないと、いつまで経っても自立できない。
これは、ルークにとって痛くて悲しい自立の物語なのだ。
親の全てに反抗するわけではなく、その中から「自分の信念」にとって「正しい行い」を選択し貫き通すべきだと感じた。
そして、物語は「エピソード6」へ。
ハン・ソロは賞金稼ぎのボバ・フェットにさらわれてしまい、ルークはジェダイ・マスターになる修行が終わっていない、まだ、レイアは実の父の正体も知らず、彼らとダース・ベイダーとの決着もついていない…。
全ての物語が決着するエピソード6がさらに楽しみだーーー。
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エピソード4で帝国軍の究極兵器デス・スターを破壊した反乱軍だったが、帝国軍の激しい逆襲に遭ってしまう…。
【満足度 評価】:★★★★★
「スター・ウォーズ」シリーズの中で、最も内容が濃く充実しているのが、この「帝国の逆襲」
特に、ダース・ベイダーとルークの対面と葛藤は必見もの。
「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」予告編 動画
(原題:THE EMPIRE STRIKES BACK)◆「スター・ウォーズ エピソードV / 帝国の逆襲」 スチールブック仕様
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キャスト&スタッフ
出演者
〇マーク・ハミル…(「ブリグズビー・ベア」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」など)
〇キャリー・フィッシャー
…(「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」など)
〇ハリソン・フォード
…(「ブレードランナー 2049」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「アデライン、100年目の恋」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「42 ~世界を変えた男~」、「エアフォース・ワン」、「ブレードランナー」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」など)
〇アレック・ギネス
…(「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」など)
監督
〇アーヴィン・カーシュナー1980年製作 アメリカ映画

あらすじ
はるか彼方の銀河系で、帝国軍により世界が暗黒面に支配されつつある頃、反乱軍は帝国軍の究極兵器デス・スターを破壊。
これで反乱軍が有利かと思われたのつかの間、ダース・ベイダー率いる帝国軍の逆襲に遭い、反乱軍は秘密基地を破壊されようとしていた。
それを察知した反乱軍は秘密基地を脱出。
その後、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)はジェダイの騎士になるために、オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)の師匠であるヨーダの元へと向かう。
その一方で、レイア姫(キャリー・フィッシャー)は、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)と共にファルコン号で秘密基地から脱出するが、ダース・ベイダーが仕掛けた罠にかかろうとしており…。

感想(ネタバレあり)
ルークとレイアの誕生秘話…
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観た時の感想でも書いたけど、この「スター・ウォーズ」シリーズの根底に流れているのは、親と子の物語である。
アナキン・スカイウォーカーは幼い頃からジェダイの騎士になるために最愛の母と離れて暮らすことを余儀なくされる。
しかし、その後、愛する母はならず者に殺されてしまう。
さらに、愛する妻パドメも失い、世の中に対する怒りが彼をダース・ベイダーにしてしまう。
そのアナキンとパドメの間に生まれたのがレイアとルークの双子だった。
パドメは彼らを産んだ後、アナキンが暗黒面に落ちたことを知り生きることを拒否。
そのため、レイアとルークは共に本当の親を知らずに生きてきた。
そして、このエピソード5では、その真実がダース・ベイダー(=アナキン)とルークに知らされる。

ルークのフォースを欲しがるダース・ベイダー
ルークにとって父とは、幼い頃から育ててくれたオーウェン叔父さんだった。
オーウェン叔父さんはアナキンの異父兄であり、ルークが生まれた頃に父は死んだと聞かされ、彼もその話を信じていた。
その後、オビ=ワンと出会うと、ルークは父が優秀なジェダイの騎士だったと知らされる。
その話を聞かされて間もなく、オビ=ワンはダース・ベイダーにより殺されてしまったため、結局、父がどんな人だったのか聞くことができないまま、「父のような立派なジェダイの騎士」になることを目標としてきた。
エピソード1から順を追って観た人は、ここまでのストーリーを知った上で、このエピソード5を観ることになる。
ダース・ベイダーとルークが親子だと先に知ったのは、ダース・ベイダーだった。
シスの帝王からその事実を聞かされ、自分のフォースがルークによって乱される理由を悟る。
そして、ダース・ベイダーはそのルークの強いフォースがあれば、帝国をさらに強くすることができると感じ、ルークを帝国に誘い込もうと考える。
それは、昔から誰よりも野心家だったアナキンが考えそうなことで、自然な流れだと思った。

ルークのフォースはレイアを求める
エピソード1から順を追って見てきた人はダース・ベイダー(=アナキン)がルークの父だと知っている。
それでも、ルークがダース・ベイダーに近づくと緊張感が生まれるし、ドキドキしてしまう。
ルークはまだジェダイの騎士として認められていない状態でダース・ベイダーと直接対決を始めた時、ダース・ベイダーはかつて、自分がクローン戦争の時に右手を失くしたように、ルークの右腕を切り落とす。
これは、「お前も私と同じように苦しみを味わえ」という父からのメッセージだったのか。
そして、いよいよ、ルークはダース・ベイダーから「私はお前の父だ」と告げられる。
これは、映画史に残る名場面の1つ。
この映画が公開されてから、何度もこの映画を観て、さらに、エピソード1から順追って観て、それでも、このセリフの場面になるとドキドキする。
ルークは、腕を失くした痛みと、父からのショッキングな告白に大きく動揺する。
それはそうだな。こんな時に混乱しない奴がいたら会ってみたい(笑)
そして、「共に銀河を制覇しよう」という言葉に揺らぎ、手を差し伸べるダース・ベイダーに心が揺れ動く。
しかし、彼が求めたのはダース・ベイダーではなく、レイアだった。
彼のフォースはレイアを求めていた。

信念を貫き通すには痛みを伴う
この「エピソード5」で描かれるのは、どんなに才能あふれる人間でも、全ての誘惑を断ち切り、自分が正しいと思うことを貫き通すには、かなりの痛みが伴うということ。
それは、たとえ誘惑してくる相手が、自分の親だったとしてもだ。
その痛みを通り越してこそ、信念を貫き通すことができる。
人間は一生、修行なんだなぁ。
誰だって、親が言っていることが正しいと思ってしまう。
でも、ある程度の年齢を過ぎると、自分が親になる年齢になっていることに気付く。
その時は、「親のものではない自分軸」を持たないと、いつまで経っても自立できない。
これは、ルークにとって痛くて悲しい自立の物語なのだ。
親の全てに反抗するわけではなく、その中から「自分の信念」にとって「正しい行い」を選択し貫き通すべきだと感じた。
そして、物語は「エピソード6」へ。
ハン・ソロは賞金稼ぎのボバ・フェットにさらわれてしまい、ルークはジェダイ・マスターになる修行が終わっていない、まだ、レイアは実の父の正体も知らず、彼らとダース・ベイダーとの決着もついていない…。
全ての物語が決着するエピソード6がさらに楽しみだーーー。
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