キャリー・マリガン主演の映画「未来を花束にして」を映画館で観た。

20世紀初頭のイギリスで、参政権を得るために闘った女性たちの実話を映画化。


満足度 評価】:★★★★☆

今では当たり前の参政権を獲得するために、罵倒され、虐げられながら命がけで闘った女性たちがいたなんて全く知らないかった。

そのことに驚きつつ、彼女たちを強くしたのは、子供たちへの想いだったことに感動した。

いつの時代も、どこの世界でも子を想う母の愛は普遍的なものだと思った。

「未来を花束にして」予告編 動画

(原題:SUFFRAGETTE(婦人参政権論者))




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キャスト&スタッフ


出演者

キャリー・マリガン
…(「インサイド・ルーウィン・デイビス 名もなき男の歌」、「ドライヴ」、「プライドと偏見」など)

ヘレナ・ボナム・カーター
…(「オーシャンズ8」、「英国王のスピーチ」、「レ・ミゼラブル」、「シンデレラ」、「天才スピヴェット」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)

ベン・ウィショー
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「パディントン2」、「パディントン」(声の出演)、「リリーのすべて」、「ロブスター」、「白鯨との闘い」、「007 スカイフォール」、ドラマシリーズ「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」など)

ブレンダン・グリーソン
…(「ロンドン、人生はじめます」、「パディントン2」、「ヒトラーへの285枚の葉書」、「夜に生きる」、「ある神父の希望と絶望の7日間」、「白鯨との闘い」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」など)

メリル・ストリープ
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「マダム・フローレンス!夢見るふたり」「幸せをつかむ歌」、「イントゥ・ザ・ウッズ」、「8月の家族たち」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ジュリー&ジュリア」、「大いなる陰謀」など)

監督

〇セーラ・ガヴロン

2015年製作 イギリス映画

未来を花束にして


あらすじ


20世紀初頭のイギリス。

女性たちが政治に直接参加する婦人参政権を求める運動が強まる中、洗濯工場で働くモード・ワッツ(キャリー・マリガン)は、同僚のバイオレットに運動に参加しないかと声を掛けられる。

洗濯工場で生まれ育ち、同僚のサニー(ベン・ウィショー)と結婚したモードは外の世界を知らず、運動にもあまり乗り気ではなかった。

しかし、バイオレットや医師のイーディス(ヘレナ・ボナム・カーター)の話を聞くうちに、今まで当たり前だと思っていた男尊女卑の生活が、当たり前ではないことに気付き始める…。

未来を花束にして2

感想(ネタバレあり)


命がけの闘いの末に得た参政権


女性参政権運動と聞くと、「うーーん。そういえば世界史の授業でそんな勉強をしたかな」程度の知識しかなかった。

生まれた頃から男性も女性も関係なく自由な暮らしをしてきた身としては、あまりピンと来ない話だった。

二十歳になった時には選挙権をもらい、社会人になって自分で税金を払うようになってからは投票にも行っている。

それは、社会の仕組みとして当たり前のことだと思い、女性に選挙権が与えられない世界のことなど考えたこともなかった。



しかし、私がその当たり前の権利だと思っていた女性参政権が、多くの女性が命がけで闘って得られたものだということを、この映画「未来を花束にして」を観て初めて知った。

そして、彼女たちの心には自分たちの娘やその孫たちへの思いがあってこそだったことに感動した。

母が子を想う気持ちは、いつの時代も強く温かい



未来を花束にして3



彼女たちの前に立ちはだかる「常識」という厚い壁


20世紀初頭のイギリス。

当時の女性たちは「男尊女卑」が当たり前だった。

男性と同じ仕事をするにも、女性は安い給料で過酷な労働を強いられる

労働環境の改善を訴えようにも、その機会すら与えられない



しかし、多くの女性たちは、それが「当たり前」だと思って暮らしているために、その生活に我慢しながら暮らしていた。

そこで、彼女たちの中から「進歩的」と言われる女性たちが、自分たちの権利を国会で主張できるよう、参政権を求めて運動を始めた



主人公のモードはとても常識的な人で、初めは疑問に思っていなかった人のうちの1人。

そのうち、運動に参加している人たちの話を聞きようになると、「新しい世界の魅力」に気付き、運動に参加するようになる。



しかし、そこで彼女の壁になるのは、頭と心の中にどっかりと座った「常識」である

男性が女性よりも社会的地位が優先されることが当たり前だと思って育った彼女には、その「常識」を打ち破る勇気が出なかった。



それは、彼女だけの話ではない。

多くの女性たちが、「常識」という厚い壁に悩まされていたからこそ、運動に参加するモードたちを後ろ指さす人たちも大勢いた。

その時、その厚い壁を打ち破ったのは、娘たちへの愛情だった



未来を花束にして4



勇気を奮い立たせた「娘たち、未来の孫たちへの愛情」


そんな、彼女たちの心に火をつけたのは歴史に残る女性参政権運動家のパンクハースト夫人だった。

メリル・ストリープが演じる彼女が運動に参加する女性たちの前で演説するシーンは、この映画の中で最も感動した場面だった。

あなたたちの娘たちが、将来、息子たちと同じ権利を平等に得られるように闘ってください」と彼女は演説する。



そこで私はハッとした。

それまで、彼女たちの運動が少し過激すぎるんじゃないかと思っていたからだ。

でも、パンクハースト夫人の演説を聞いて、「なぜ、彼女たちがそこまで強くなれるのか」その理由が分かったような気がした



彼女たちは、自分たちが選挙に行きたくて運動しているだけではない。

娘やその孫たちが、男性たちと同じような権利を持てるようにと願って運動をしている

子を想う母の愛は誰よりも何よりも強い

だから、多少過激なことでもできてしまうんだと思った。



物語の中で、モードが活動にのめり込んでいくのと同時に、息子のジョージから引き離されるシーンが挟みこまれているのは、「母の愛」が強いことを証明するためだった。

しかし、どんなに母の愛が強くても、母親に養育権はなく、養子に出すのも父親次第というのは「女性に一切の権利がない」時代だからこその出来事だった。

だからこそ、モードには女性参政権が必要なんだと納得させるための場面だった。



未来を花束にして5



まだまだ闘いは続く…


これはイギリスでの女性参政権の話。

結局、最後はメンバーの一員が命がけで訴えたことで、社会が目を向けるようになる

そこまでしなくてはいけないのかという悲しさが残った。



しかし、それもまた事実。

エンドクレジットに入る直前には、何年にどの国で参政権が得られたのかがずらずらと流れていた。

その中に日本はなかったけど、日本で本格的に女性参政権が施行されたは、1945年、第二次大戦後の直後だった。

GHQの命令によるものだった。



日本が民主主義国家になる一貫で、女性も権利を得るようになった。

おかげで、私は自由平等の世界で生きている。



今でも、中東やアフリカ諸国で女性参政権が認められない国々があり、戦いは今も続いている

こうやって過酷な歴史を観て、「毎日の自由な生活が当たり前」と思える現在は、本当に幸せな時代なんだなと改めて思った。

そして、母親の子への愛情を感じ、私自身も母親孝行をしたくなった映画だった。





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