韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」をキネカ大森の「韓国映画夏祭り」で観た。
偶然、高校時代の友人に再会したことから、かつての仲間「サニー」を探すことになった女子高生たちの友情物語。
【満足度 評価】:★★★★☆
前半は女子高生ならではのおバカな毎日に笑い、後半は友人たちの再会に号泣だった。
定期的に会いたいなと思える友人たちがいるって、とても幸せなことだなと思う。
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〇シム・ウンギョン
…(「操作された都市」、「ソウル・ステーション パンデミック」(声のみ)、「新感染 ファイナル・エクスプレス」、「少女は悪魔を待ちわびて」、「怪しい彼女」、「王になった男」など)
〇ジン・ヒギョン
〇カン・ソラ
〇ミン・ヒョリン
…(「二十歳」など)
2011年制作 韓国映画

高齢の母が入院したために、病院へ通っていたナミ(ユ・ホジョン)は、同じ病院に入院している高校時代の同級生チュナ(ジン・ヒギョン)と25年ぶりに再会する。
チュナは癌を患い、余命あと2ヶ月だという。
チュナと再会したナミは「死ぬまでにサニーのメンバーにもう一度会いたい」と願いごとをされる。
サニーとは、チュナがリーダーをしていた仲良しグループの名前だ。
当時、転校生だったナミ(シム・ウンギョン)は、リーダーのチュナ(カン・ソラ)と仲良くなったことでサニーに入れてもらったのだ。
その時の恩もあり、自身もサニーに会いたくなったナミはサニーのメンバー探しを始める…。

しばらく会っていない友人たちとの再会は楽しくて嬉しくて幸せだ。
10年、20年会っていなくても、それまで会えなかった時間を忘れ、当時の自分たちに戻れる関係。
お互いに、痩せたり太ったり老けたりして、見た目が変わってしまったとしても、中身は当時のまま。
そんな友人たちに会うと、ホッとする。
私の場合、大学時代の友人たちが、「会うとホッとする」仲間たち。
在学当時はもちろん、卒業してから何年経っても、彼女たちに出会えて良かったと心から思う。
そんな心を許せる友人関係は、学生時代とは限らない。
幼なじみの人だっているだろうし、社会人になってから出会った友達が一番心を許せる仲間だっていう人だっているだろう。
いずれにせよ、一緒にいて安心できる友達がいるっていうのは幸せなことだ。
この映画は、その幸せを思い出させてくれる映画だった。

サニーとは、1986年に主人公のナミが所属していたソウルの女子高生仲良し7人組のグループ名だ。
女子高生が、仲良し同士でつるんでグループを作るのは、日本とか、韓国とかアジアの特徴なんだろうか。
それとも、世界的にティーンエイジャーの女子たちはグループを作って遊ぶんだろうか。
アメリカのTVドラマを観ている限りではアメリカの高校生は男女混合で遊んでいるイメージだから、女子だけのグループを作って遊ぶのはアジアの典型なのかな。
私も、中学、高校、大学と仲良しグループでいつもつるんでいたし、毎年、4月のクラス替えの時は、仲良しグループができなかったらどうしよう…と心配になっていた。
あの頃は、「1人でいる」ということが怖くて仕方がなかった。
きっと、転校してきたばかりのナミもクラスに馴染めるか、友達ができるか心配でしかたなかったはず。
面白いなぁと思ったのは、そのグループに「サニー」と名前を付けているところ。
これはちょっと、へぇぇぇぇぇと思った。
私は自分が仲良くしていたグループに名前を付けるなんて、ちょっと想像がつかない。
そして、このサニーは、意外とスケバングループ(笑)
隣の女子高の子たち(少女時代)とケンカしたり、同じ学校のクラスの子たちともケンカしたり。
あぁやってケンカするのは、韓国ではよくある光景なんだろうか。
そういえば、以前観た韓国映画の「僕らの青春白書」でもパク・ボヨンはケンカに強い女子高生を演じていた。
その辺に、韓国女子の逞しさを観たような気がした。
でも、好きな音楽を一緒に歌ったり、踊ったり、他愛もないことで笑い合ったりする姿は、万国共通。
そういうシーンを観ると、「あぁ懐かしいなぁ。あの頃は『なんでもないこと』が楽しかったなぁ」と思った。

残念ながら、『なんでもないこと』に笑っていたのはせいぜい20代前半まで、社会人になると、これまで楽しかったこともだんだん楽しめないようになってくる。
それが、大人になるということでもある。
それから25年。それぞれが、それぞれの人生を送る。
どう考えても、ナミがお母さんのお見舞いに行った病院でチュナに会えたのは、宿命だとしか言いようがないし、そういう偶然て、意外となさそうであるもんなんだと思う。
この人とここで再会するはずがないと思った場所で再会できたり、それが、懐かしのメンバーが集まるきっかけになったり。
そして、会えば昔話に花が咲くし、昔の頃の自分たちに一瞬で戻れる。
サニーのメンバーたちも、堅実に結婚している人もいれば、結婚して辛い思いをすることになってしまった人もいるし、水商売をせざるを得なくなってしまった人もいれば、事業で成功して早くも財産を築いた人もいる。
本当に、人生は人それぞれ。
でも、自分の場合を振り返ってみても、堅実な生活をしている人は昔から堅実だし、事業で成功しそうな人は昔からそんな雰囲気だと思う。
10年、20年経ったところで、人はそんなに急激に変われないんだなぁと思う。

大切なことは、その人が成功したかどうかとか、どんな風に変わったかということではなくて、「あの人に会いたい」と思われる人になっているかどうかなんだと思う。
チュナが死ぬ間際に偶然ナミと再会して、「サニーのメンバーに会いたい」と思ったように、自分は久しぶりにすごく会いたい人がいるか、また、自分が会いたいと思われているかっていうことが大切。
もしも、会いたい人がいる、会いたいと思ってくれる人がいれば、それはとても幸せなことなんだと思う。
だから、10年、20年経って、スジのようにちょっと気まずいことがあったとしても、「会いたい」と思うなら、その気持ちを大切にすべきと思う。
私は、サニーのメンバーが25年ぶりに集合して昔の歌に合わせてダンスを踊っている時に、号泣しながら観ていた。
あのダンスには高校時代を必死に生きていた証であり、楽しかった思い出の全てが詰まっている。
そんな瞬間があることが、とても幸せなこと。
私にも大切な友達がいることを思い出させてくれたサニーは素敵な仲間たちだった。
〇「SUNNY 強い気持ち・強い愛」
韓国映画の日本版リメイク。韓国版と日本版との違いは時代背景にあり。社会問題を織り込む韓国版と能天気な日本版。篠原涼子主演。日本映画【感想】
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偶然、高校時代の友人に再会したことから、かつての仲間「サニー」を探すことになった女子高生たちの友情物語。
【満足度 評価】:★★★★☆
前半は女子高生ならではのおバカな毎日に笑い、後半は友人たちの再会に号泣だった。
定期的に会いたいなと思える友人たちがいるって、とても幸せなことだなと思う。
目次
「サニー 永遠の仲間たち」予告編 動画
(原題:써니)更新履歴・公開、販売情報
・2017年7月3日 映画館で観た感想を掲載。
・2019年7月15日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
現在、DVD、ネット配信、共に販売中。
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キャスト&スタッフ
出演者
〇ユ・ホジョン〇シム・ウンギョン
…(「操作された都市」、「ソウル・ステーション パンデミック」(声のみ)、「新感染 ファイナル・エクスプレス」、「少女は悪魔を待ちわびて」、「怪しい彼女」、「王になった男」など)
〇ジン・ヒギョン
〇カン・ソラ
〇ミン・ヒョリン
…(「二十歳」など)
監督・脚本
〇カン・ヒョンチョル2011年制作 韓国映画

あらすじ
高齢の母が入院したために、病院へ通っていたナミ(ユ・ホジョン)は、同じ病院に入院している高校時代の同級生チュナ(ジン・ヒギョン)と25年ぶりに再会する。
チュナは癌を患い、余命あと2ヶ月だという。
チュナと再会したナミは「死ぬまでにサニーのメンバーにもう一度会いたい」と願いごとをされる。
サニーとは、チュナがリーダーをしていた仲良しグループの名前だ。
当時、転校生だったナミ(シム・ウンギョン)は、リーダーのチュナ(カン・ソラ)と仲良くなったことでサニーに入れてもらったのだ。
その時の恩もあり、自身もサニーに会いたくなったナミはサニーのメンバー探しを始める…。

感想(ネタバレあり)
10年、20年会ってなくても、古い友達に会うとホッとする
しばらく会っていない友人たちとの再会は楽しくて嬉しくて幸せだ。
10年、20年会っていなくても、それまで会えなかった時間を忘れ、当時の自分たちに戻れる関係。
お互いに、痩せたり太ったり老けたりして、見た目が変わってしまったとしても、中身は当時のまま。
そんな友人たちに会うと、ホッとする。
私の場合、大学時代の友人たちが、「会うとホッとする」仲間たち。
在学当時はもちろん、卒業してから何年経っても、彼女たちに出会えて良かったと心から思う。
そんな心を許せる友人関係は、学生時代とは限らない。
幼なじみの人だっているだろうし、社会人になってから出会った友達が一番心を許せる仲間だっていう人だっているだろう。
いずれにせよ、一緒にいて安心できる友達がいるっていうのは幸せなことだ。
この映画は、その幸せを思い出させてくれる映画だった。

遊びも本気なら、ケンカも本気!韓国JKたちのパワフルさ!
サニーとは、1986年に主人公のナミが所属していたソウルの女子高生仲良し7人組のグループ名だ。
女子高生が、仲良し同士でつるんでグループを作るのは、日本とか、韓国とかアジアの特徴なんだろうか。
それとも、世界的にティーンエイジャーの女子たちはグループを作って遊ぶんだろうか。
アメリカのTVドラマを観ている限りではアメリカの高校生は男女混合で遊んでいるイメージだから、女子だけのグループを作って遊ぶのはアジアの典型なのかな。
私も、中学、高校、大学と仲良しグループでいつもつるんでいたし、毎年、4月のクラス替えの時は、仲良しグループができなかったらどうしよう…と心配になっていた。
あの頃は、「1人でいる」ということが怖くて仕方がなかった。
きっと、転校してきたばかりのナミもクラスに馴染めるか、友達ができるか心配でしかたなかったはず。
面白いなぁと思ったのは、そのグループに「サニー」と名前を付けているところ。
これはちょっと、へぇぇぇぇぇと思った。
私は自分が仲良くしていたグループに名前を付けるなんて、ちょっと想像がつかない。
そして、このサニーは、意外とスケバングループ(笑)
隣の女子高の子たち(少女時代)とケンカしたり、同じ学校のクラスの子たちともケンカしたり。
殴る蹴るのケンカしてる。なかなか、やんちゃな子たちなのだ。
あぁやってケンカするのは、韓国ではよくある光景なんだろうか。
そういえば、以前観た韓国映画の「僕らの青春白書」でもパク・ボヨンはケンカに強い女子高生を演じていた。
その辺に、韓国女子の逞しさを観たような気がした。
でも、好きな音楽を一緒に歌ったり、踊ったり、他愛もないことで笑い合ったりする姿は、万国共通。
そういうシーンを観ると、「あぁ懐かしいなぁ。あの頃は『なんでもないこと』が楽しかったなぁ」と思った。

会った瞬間に、昔の自分たちに戻れるのが古い友達の良いところ
残念ながら、『なんでもないこと』に笑っていたのはせいぜい20代前半まで、社会人になると、これまで楽しかったこともだんだん楽しめないようになってくる。
それが、大人になるということでもある。
サニーの場合は、メンバーのスジがケンカでけがをしてしまったことで、人よりも少し早く大人になってしまった。
それから25年。それぞれが、それぞれの人生を送る。
どう考えても、ナミがお母さんのお見舞いに行った病院でチュナに会えたのは、宿命だとしか言いようがないし、そういう偶然て、意外となさそうであるもんなんだと思う。
この人とここで再会するはずがないと思った場所で再会できたり、それが、懐かしのメンバーが集まるきっかけになったり。
そして、会えば昔話に花が咲くし、昔の頃の自分たちに一瞬で戻れる。
サニーのメンバーたちも、堅実に結婚している人もいれば、結婚して辛い思いをすることになってしまった人もいるし、水商売をせざるを得なくなってしまった人もいれば、事業で成功して早くも財産を築いた人もいる。
本当に、人生は人それぞれ。
でも、自分の場合を振り返ってみても、堅実な生活をしている人は昔から堅実だし、事業で成功しそうな人は昔からそんな雰囲気だと思う。
10年、20年経ったところで、人はそんなに急激に変われないんだなぁと思う。

久しぶりに会いたいと思える友達がいることは幸せなこと
大切なことは、その人が成功したかどうかとか、どんな風に変わったかということではなくて、「あの人に会いたい」と思われる人になっているかどうかなんだと思う。
チュナが死ぬ間際に偶然ナミと再会して、「サニーのメンバーに会いたい」と思ったように、自分は久しぶりにすごく会いたい人がいるか、また、自分が会いたいと思われているかっていうことが大切。
もしも、会いたい人がいる、会いたいと思ってくれる人がいれば、それはとても幸せなことなんだと思う。
だから、10年、20年経って、スジのようにちょっと気まずいことがあったとしても、「会いたい」と思うなら、その気持ちを大切にすべきと思う。
私は、サニーのメンバーが25年ぶりに集合して昔の歌に合わせてダンスを踊っている時に、号泣しながら観ていた。
あのダンスには高校時代を必死に生きていた証であり、楽しかった思い出の全てが詰まっている。
誰にも邪魔できない、彼女たちだけの大切な思い出。
そんな瞬間があることが、とても幸せなこと。
私にも大切な友達がいることを思い出させてくれたサニーは素敵な仲間たちだった。
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