キム・ガンウ主演、韓国映画「ゴシップサイト 危険な噂」をWOWOWで観た。

悪質なゴシップが原因でトップアイドルが自殺。彼女を育て上げたマネージャーが、復讐のためにそのネタ元を探るうち、巨大な組織の闇に巻きこまれていく話。

満足度 評価】:★★★★☆

面白かったなぁ。

最初は分かりやすい小さな入口から、奥に入れば入るほど、韓国の政界の闇がどんどん広がって、さらにその先を知りたくなる映画だった。


「ゴシップサイト 危険な噂」予告編 動画

(原題:찌라시:위험한 소문(チラシ:危険な噂))




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あらすじ


イ・ウゴン(キム・ガンウ)は、全く何の後ろ盾も無く、自力でチェ・ミジン(コ・ウォニ)をゼロからトップアイドルにまで育て上げる。

ウゴンとの二人三脚でテレビ局の看板ドラマの主役を演じるまでに成長したミジンだったが、ある時、大物国会議員(アン・ソンギ)との密会の噂がゴシップサイトの「チラシ」に出回ってしまう。

その根も葉もない噂に必死で火消しに回るウゴンだったが、ミジンは自殺してしまう。

ミジンの自殺に納得のいかないウゴンは、「チラシ」の編集長であるパク社長(チョン・ジニョン)へ殴り込みに行くのだが…


ゴシップサイト


感想(ネタバレあり)


「ゴシップを苦に自殺」がよくある韓国でのお話


最近日本でも、芸能からスポーツ界、政界までゴシップネタが花盛り。

あぁいうネタは、「この人は芸能人だから、私よりもずっとかわいい」とか、「この人は政治家だから、私もよりもずっと頭が良いと」と日頃思っていた人たちが、ゴシップによって、その素の姿が世間にさらされてしまう。

そして、記事を読んだ人たちは、突然、自分たちの目の前に落ちてきた高嶺の花たちを、ここぞとばかりに老若男女が嬉々として袋叩きにし、すごい勢いで火を吹きまくって炎上させる。

しかし、その凄まじさは日本だけに見られることではなく、世界中で見られることであり、中でも、韓国のゴシップの恐ろしさは、日本の比ではない。

常日頃から、「真実」も「嘘」も含まれるゴシップがネット上に走り続け、ネットは炎上、標的となった人(芸能人、財界人、スポーツ選手など)が自殺することも珍しくない。

むしろ、自殺するまで叩き続けるのではと感じることすらある。

そんな韓国で作られたこの映画「ゴシップサイト 危険な噂」の導入は、非常に分かりやすい。

「政界の大物と噂になったトップアイドルが、ネットの炎上を苦に自殺」

そんなこと、韓国では日常茶飯事。良く見る風景だからだ。

しかし、その事件を糸口に、そこから政界と経済界の癒着、その結末は青瓦台(大統領府)にまで及んでいくという話の展開が、この映画の面白いところだった。



ゴシップサイト2



公務員の汚職が韓国の悩みの種か


この一週間、WOWOWで韓国サスペンス、アクション映画特集を毎日やっていた。

その分野の韓国映画は世界でトップクラスだと思っている私は、どの映画よりも優先して、その特集の作品を観てきた。

今回は、主に昨年制作された映画が中心になっていたけど、共通して描かれているのは、「公務員の汚職」だ。

時には、警察官や、刑事であり、そして、今回は国会議員の汚職が描かれる。

そして、どの映画も、最終的には青瓦台(大統領府)の汚職へとつながっていく。

韓国の大統領が任期を終えると、まず、元秘書官や家族が逮捕され、最終的には元大統領までその捜査の手が及ぶのはお馴染みの光景だ。

恐らく、その汚職の凄まじさは、私たち日本人が考える以上なのではないかと思うほどに、汚職や癒着が描かれてきた。



ゴシップサイト4



芸能界も、政界も、青瓦台でさえ手中に入れる大手財閥系企業


今回の映画で面白かったのは、真の悪は、韓国の大手財閥系企業にあるところだ。

主人公のウゴンが自分が育てたアイドル、ミジンの自殺の謎を探るうちに、O&Cという会社が都市開発の計画を押し通すために、大統領府秘書室とつながっていることを突き止める。

そのO&Cがウゴンに対して出してきた口止め料が「最大手芸能事務所をお前にやる。何から何までお前の好きにしていい」だった。

これ日本だったら、「そんなこと、どう考えてもできるわけないだろう~。口から出まかせ言いやがって!」と思うけど、韓国だったらあり得なくもない話だ。

もしも、そのO&Cという会社が、あのナッツリターンで有名になった財閥系企業だったら、大手芸能事務所の一つや二つ傘下に持っているからそんなことお安い御用だ。

「表に絶対出してはいけない動画」を死守するために、それぐらいの条件を出すことも考えられなくもない。

その一言に、芸能界から、政界から、青瓦台までズブズブの関係にある、今の韓国の大手財閥系企業の本音が見えたような気がして面白かった。



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キム・ガンウ X チョン・ジニョン X パク・ソンウン X アン・ソンギ


主人公のマネージャー、ウゴンを演じるのは、キム・ガンウ

キム・ガンウには申し訳ないけど、私は、最初、キム・ガンウが気に入ったアイドルに手を出しちゃって、それをスクープされちゃう話なのかと思った。

「あぁぁキム・ガンウだらしねぇなぁ~」って言ってしまうような話なのかと思って(笑)

もちろん、私のくだならい想像とは全然違う話で、それどころか、ミジンの疑いを晴らすために命がけで走り回る気骨あふれる男の役だった。

良いね。このキム・ガンウとても良い。

他の出演作には、「ミスターGO」、「結婚前夜」など。

そして、政界・財界などに醜聞をまく「チラシ」のパク社長にはチョン・ジニョン

この方は、「7番房の奇跡」で刑務所長を演じていた方。

ウゴンをウザいと思いながら、実は、自分もO&Cに恨みがあって、その恨みを晴らすべく事件の真相に迫っていく社長が良い。

他にも、ウゴンを追い詰める刺客に「鬼はさまよう」「王の涙 イ・サンの決断」のパク・ソンウンや、ミジンと噂になる大物国会議員役にアン・ソンギが出演している。



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ゴシップがなくならないなら、読む側に見極める力が必要


ツバメの子供たちが、口を大きく開けて餌を待っているように、世の中には、ゴシップが投下されるのを今か今かと待っている人たちがいる。

そんな世の中を見ていると、ときどきうんざりすることもあるけど、そんなネタがコミュニケーションツールになっていることも事実。

でも、もしかしたら、この映画のように「ありがちな記事」の裏には、すごく深い話が隠れているかもしれない。

だから、読む側にも、まず標的になっている人を叩く前に、どれが真実で、どれが嘘なのかを見極める力が必要なんだなぁと思う。

「本人の言い分を聞くまでは信用しない」とかね。

まぁ、記事にする人も、お仕事だとは思うけど、程ほどにして欲しいなと思うこともあるよね。



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