北欧人気サスペンスシリーズの第2弾「特捜部Q キジ殺し」をWOWOWで観た。

特捜部Qとは、過去に既に解決した事件に不審な点があれば再捜査する捜査班。北欧版コールドケース。

今回は、20年前に起きた双子の高校生殺害事件を再捜査する。



満足度 評価】:★★★★☆

前作の「特捜部Q 檻の中の女」を観てから、このシリーズが好きで、第2弾も前回同様楽しんだ。

相変わらずの不愛想な主人公と彼を上手にフォローする優しいアラブ人のコンビがやっぱり良いなと思い、

次から次へと暴かれていく富豪の悪事に呆れ、驚愕し、恐ろしさを感じる作品だった。

「特捜部Q キジ殺し」予告編 動画

(原題:FASANDRAEBERNE / 英題:THE ABSENT ONE)




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特捜部Q キジ殺し(字幕版)



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キャスト&スタッフ


出演者

ニコライ・リー・コス
…(「特捜部Q カルテ番号64」、「特捜部Q Pからのメッセージ」、「特捜部Q 檻の中の女」、「真夜中のゆりかご」、「チャイルド44」、「天使と悪魔」など)

ファレス・ファレス
…(「特捜部Q カルテ番号64」、「特捜部Q Pからのメッセージ」、「特捜部Q 檻の中の女」、「チャイルド44」、「ゼロ・ダーク・サーティ」など)

〇ピルウ・アスベック
…(「LUCY/ルーシー」など)

〇ダーヴィッド・デンシック
…(「ハイネケン誘拐の代償」、「裏切りのサーカス」など)

監督

〇ミケル・ノルゴート(ミケル・ノガール)
…(「特捜部Q 檻の中の女」など)

2014年製作 デンマーク・ドイツ・スウェーデン合作映画


特捜部Qキジ殺し

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〇 シリーズ第1弾「特捜部Q 檻の中の女」観ました!!

映画の感想はこちらから →「特捜部Q 檻の中の女」デンマーク産サスペンス映画。どう見ても悪人面の刑事の執念が真実に導くまでが面白かった

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あらすじ


過去に起きた事件で未解決の事件を再捜査するチーム特捜部Q。

そこに所属する刑事カール・マーク(ニコライ・リー・コス)の元に1人の元刑事が訪ねてきた。

彼は、20年前に起きた双子殺人事件を再捜査して欲しいと訴える。

事件当時に殺された双子はその元刑事の子供たちであり、彼はその事件を機に刑事の仕事を辞めていた。

しかし、その事件は犯人が逮捕され、服役済みだったため、再捜査ができないケースだった。

ところが、それを知った元刑事は自殺。

カールの元には事件の捜査資料が遺されており、再捜査せざるを得ない状況となっていた…。

特捜部Qキジ殺し2



感想(ネタバレあり)


大人気の北欧サスペンス「特捜部Q」シリーズ


ドラゴン・タトゥーの女」と並び、近年ジワジワと人気を上げつつある北欧サスペンス。

この「特捜部Q キジ殺し」は「特捜部Q 檻の中の女」に続く第2弾。

【特捜部Q】とは、過去に起きた事件で未解決のものを捜査する部署。

アメリカのTVドラマでいうと「コールドケース」と同じ役割を果たしている。

前作「特捜部Q 檻の中の女」で、やり過ぎの捜査を行い、捜査が失敗した上に同僚まで失ってしまった刑事のカール。

その彼が左遷された部署が書類整理のための部署「特捜部Q」だった。

しかし、書類整理だけでは飽き足らず、実際に捜査をしてしまい、結果として過去の未解決事件を解決し、行方不明だった被疑者も発見するという結果を出し、「特捜部Q」はめでたく「過去の事件を捜査する部署」へと格上げされた。

その話をニュースで知った元刑事が、既に解決済みだけれども自分の子供たちが殺された事件をカールの元へと持ってきたのがこのシリーズ第2弾「キジ殺し」だった。

さらには、その依頼人が自殺をしたことで捜査対象となるなるど、スタートから胡散臭い事件だった。


特捜部Qキジ殺し4



かつて貴族階級が楽しんだ「狩猟」の名残なのか…


かつて、ヨーロッパで貴族の娯楽と言えば「狩猟」だった。

金持ちたちが集まって狩りの腕を競い合う。

この「キジ殺し」の舞台は、ヨーロッパの金持ちの子女たちが集められた高校の寄宿舎。

その中には、親たちが「育児を放棄して」あるいは「子供の荒れっぷりにさじを投げて」入れられた子供たちもいた。

そんな彼らは、まるで「狩猟」を楽しむように「気に入らない」同級生たちや隣人たちを暴行し、標的となった女の子たちをレイプするという極悪非道な子供たちだった。

彼らにとって道楽としての「レイプ」そして「殺人」

そして、たとえその事件が明るみになったとしても、金さえあればなんでもする「有能な」弁護士が事件を処理し、時には替え玉が服役し、最悪の場合、警察の幹部が事件をもみ消してしまう。

ここでは、そんな権力を握った富豪の傍若無人ぶりが描かれていた。

唯一、彼らを暴ける証拠を握る少女キミーは、悪の中心にいたホテル王・プラムを愛してしまったがために、自分がどんなに酷いことをされても、最後まで告発することができず、プラムを道連れに無理心中してしまう。

その結末に心が痛くなる悲しいラブロマンスの話でもあった。

特捜部Qキジ殺し5



北欧サスペンスに見る富豪たちへの嫌悪感


この映画を観ながら思い出したのは、同じく北欧サスペンス映画の「ドラゴン・タトゥーの女」だった。

その「ドラゴン・タトゥーの女」でも、北欧の小さな島でひっそりと暮らす大富豪のメディア王一家で密かに行われていた息子のレイプ事件の数々が描かれていた。

それを、過去に酷いレイプをされた経験を持つ女性・リスベット(ドラゴン・タトゥーの女)が解決するという物語だった。

北欧を舞台にしたサスペンス映画をそんなにたくさん見た訳でもないのに、どちらも「富豪の息子」の悪事が描かれているというのは、富豪が犯にであるという確率がかなり高いことになる。

ということは、日頃から北欧では富豪の人たちが多くの権力を握り、裏で手を回し、数多くの事件をもみ消すというイメージがあるんだろうなと思う。

そんな富豪たちを悪役にするからこそ、「ドラゴン・タトゥーの女」が描かれた「ミレニアム」シリーズも、この「特捜部Q」も人気が出たんだろうと思う。

恐らく、ヨーロッパの郊外では、未だに昔の貴族階級の特権を握ったまま暮らしている人たちがいて、その権力を使ってやりたい放題の生活している人たちがいる。

この「キジ殺し」が描きたかったのは、そんなヨーロッパの負の遺産だったのではないかと思う。

アジアでいえば、日本ではもうあまり見かけなくなったけど、韓国で時折話題になる「財閥たちの傍若無人ぶり」と似ているのかもしれない。

特捜部Qキジ殺し3



切っても切り離せない仲の刑事コンビ


私がこのシリーズで好きなのは、特捜部Qの刑事コンビだ。

主人公のカールは不愛想だけれども熱血刑事で、カッとなるとすぐ手が出てしまうようなタイプ。

彼は、その性格から捜査に失敗し、書類整理だけの仕事に左遷されたのが「特捜部Q」という部署だった。

そして、そのカッとなっているカールの横で穏やかに彼をなだめているアラブ系のアサド。

今回、特捜部Qに新しく入ってきた秘書に、「よくあの人とよく一緒にやっていられるわね」と言われたアサドが、「彼には僕しかいないからね」と答えるシーンがとても印象的だった。

そもそも、アサドはアラブ系の移民だという理由で仕事を与えてもらえず、ようやく割り振られた仕事が特捜部Qでの書類整理だった。

ところが、その「書類整理だけ」のルールを破って事件の捜査を始めてしまったのがカールだった。

本当は刑事の仕事がしたかったアサドも、彼の破天荒な仕事ぶりに付き合い始めるようになる。

確かに、すぐカッとなるカールに付き合えるのはアサドだけかもしれないけど、アサドに刑事の仕事をさせてくれるのもまた、カールだけなのだ。

だから、次第に2人は切っても切り離せない仲になっていった。

事件は陰湿で、ジメジメとしたものが多いのがこの「特捜部Q」の特徴だけれども、そんな殺伐とした中で、この2人のコンビ愛を観ていると、なんだかホッとする。

この先も、このコンビが事件を解決していくのが観たいなぁと思った。

そして、第3弾「特捜部 Pからのメッセージ」が2017年1月に日本での公開が決まったという。

また、このコンビの活躍が観られるのかと思うと次回作もとても楽しみになってきた。

その第3弾については、またブログでご紹介する予定。



関連記事


〇シリーズ1作目
「特捜部Q 檻の中の女」デンマーク産サスペンス映画。どう見ても悪人面の刑事の執念が真実に導くまでが面白かった【感想】

〇シリーズ3作目
「特捜部Q Pからのメッセージ」8年前に出した手紙が時を越え、今、誘拐された姉弟のSOSとなる。神にすがる人々のを襲う悪魔。北欧サスペンス映画人気シリーズ第3弾【感想】



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