ブレイク・ライブリー主演の映画「アデライン、100年目の恋」をWOWOWで観た。
29歳から歳を取らなくなってしまった女性アデラインの恋を描くファンタジーラブロマンス。
【満足度 評価】:★★★★☆
素敵な映画だったなぁ。年齢を重ねていくことの素晴らしさを教えられた作品。
ブレイク・ライブリーがクラシックでゴージャス。この映画のために生まれてきたのかと思うぐらいピッタリとはまっていた。
出演:ブレイク・ライブリー、ハリソン・フォード、エレン・バースティン、ミキール・ハースマン、キャシー・ベイカー
監督:リー・トランド・クリーガー 2015年製作 アメリカ映画
◆「アデライン、100年目の恋」DVD
サンフランシスコの図書館で働くジェニー(ブレイク・ライブリー)は2014年の年越しパーティで、エリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)と出会う。
その時は、挨拶を交わし、二言三言会話をしただけで別れたが、後日、ジェニーの元にエリスが訪ねてくる。
彼は、歴史保存会の理事長でジェニーの働く図書館に多額の寄付をしている人物だった…。
そして、二人は恋に落ちるが、ジェニーはサンフランシスコからオレゴンへ引っ越すと言い始め…。

これは素敵な映画だったなぁ。
主人公のアデラインは1908年に生まれ、年齢で言えば100歳をとっくに過ぎている。
しかし、29歳の時に珍しくカリフォルニア州に雪が降り、運転していた車がスリップして川へ転落。
川は浅く、沈み込むことはなかったが、彼女は車に乗ったまま意識を無くしてしまう。
冷たい水で低体温症になっているアデラインに、雷が落ちてくる。
そして、彼女の肉体は時を刻むことをやめてしまう…。
これって、こんなこと言ったらロマンも何もなくなってしまうけど…。
低体温で肉体が歳をとらないって、「キャプテン・アメリカ」が冬眠していた状態と一緒じゃない??
まさに、これは日頃私たちが、鏡を見ながら何気につぶやいているあの言葉
「このまま年を取らなかったらいいのに…」
を「そのまま実現してみたら、こんなことになりました」という映画なのだ。

29歳から歳を取らないなんて、なんて素晴らしい!と人は思うだろう。
しかし、考えてみよう。
もしも、周りの友人たちがどんどん亡くなっていく中、ひとりポツンと生きていたら。
もしも、愛する人、家族や子供たちが自分よりも早く老けて、先に亡くなっていくとしたら。
もしも、愛する人と共に歳を重ねることができないとしたら…。
こんなに寂しいことはないと思う。
この映画の寂しさは、ブラッド・ピット主演の映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」に似ていると思う。
ベンジャミン・バトンは、肉体の時計が逆回転していく話だった。
愛する人とめぐり逢えても、共に過ごせるのは一瞬だけ。
どちらも共通しているのは、もっとも幸せな時期を人と共有できるのは、同じ年を重ねられている間だけという点。
相手が歳を取っていくのに、自分だけ若いままというのは、1人だけ取り残されたような寂しさを感じるのだろうと思う。
アデラインは、その悲しみから逃げるように、愛する人との深いかかわりを避ける人生を送っていた。
ただ、ありのままに歳を取る。
パートナーと共に歳を重ねるということは、私たちが思う以上に素晴らしいことなんだと、この映画は気付かせてくれる。

アデラインが永遠に歳を取らない身体を手に入れたのは彗星のせいだ。
彗星が地球の気候に変化を及ぼし、アデラインの体に奇跡を起こした。
これが、彗星のせいだから物語がとてもロマンティックになる。
それはまるで日本で大ヒットしたアニメ「君の名は。」と同じ。
彗星のせいじゃなく、話のトーンを変えたら、X-MENのミュータントが生まれた瞬間にしか思えない(笑)
どうも、私たちは「〇〇年に一度の彗星が地球に最も近づいた日」という言葉に弱い。
それは、一年に一度、七夕の日に織姫と彦星が天の川を渡ることができるように、〇〇年に一度地球に彗星が近づいた日には、きっと素晴らしい奇跡が起きると信じてしまう。
それこそが、私たちが待っていた運命の日なんだと。
アデラインにとって運命の日は、「永遠に歳を取らない身体」を手に入れた日だった。
その後に、彼女が出会ったウィリアム・ジョーンズ(ハリソン・フォード)こそが、息子のエリスへとつないでいく運命の人だったのかもしれない。

このロマンティックな物語で、後光が刺す程美しさを存分に発揮しているのが、ブレイク・ライブリーだ。
海外ドラマシリーズ「ゴシップガール」で有名になった彼女にとって、初の本格主演作がこの「アデライン、100年目の恋」だ。
何より、長身でスタイルの良さに目が惹かれるが、何を着てもクラシックな美しさが漂う彼女にこの映画はピッタリだった。
私生活では、「デッドプール」のライアン・レイノルズの妻として知られており、最近第二子が生まれたばかり。
他の出演作には、「シンプル・フェイバー」、「カフェ・ソサエティ」、「ロスト・バケーション」など

そして、アデラインの運命の人ウィリアムを演じるのは、ハリソン・フォード。
久しぶりのロマンス映画出演のハリソンは、アデラインの運命の人であり、息子に彼女を譲る父親の役でもある。
しかし、誰がなんと言おうが彼は大スター。
ハリソンが画面に出てきただけでキュッと画面が締まるのは、そのベテランの持つ威厳からか。
昔の恋人アデラインが登場した時に慌てふためいた表情がとても印象に残っている。
ウィリアムにとってアデラインは、忘れられない恋人だったんだなぁ。
2人の間のどうにもならない過ぎてしまった時間が切ない恋だった。
ハリソン・フォードの他の出演作には、「ブレードランナー 2049」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「42 ~世界を変えた男~」、「エアフォース・ワン」、「ブレードランナー」など

正直な話、私は誕生日が嫌いで、1つ歳をとることに毎年うんざりしていた。
でも、この映画で白髪が生えてきたことを喜ぶアデラインを見て、ありのままの自分でいるということは、素晴らしいことなのかもしれないと思えるようになった。
共に手をつなぎながら、「一緒に歳をとろうね」と言える関係とは、どんなに素晴らしいものなのか。
確かに。100年も年も取らずに、1人だけずーーーっと29歳でいたら寂しくて悲しいかもしれないな。
人生は短い。だから、好きなこと、やりたいことをしなければいけない。
というのは、この映画の中のアデラインの言葉。
そうだよな。だから、一分一秒も大切にして生きないといけないんだと思う。

最後に、ちょっとだけ。
でも、本当に可愛そうなのは、ハリソン・フォードが演じたウィリアム・ジョーンズの奥さんだよね。
だって、夫も息子も一人の女性に取られてしまうんだから。
彼女のことが、最後まで気掛かりだった…。
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◆「アデライン、100年目の恋」DVD
29歳から歳を取らなくなってしまった女性アデラインの恋を描くファンタジーラブロマンス。
【満足度 評価】:★★★★☆
素敵な映画だったなぁ。年齢を重ねていくことの素晴らしさを教えられた作品。
ブレイク・ライブリーがクラシックでゴージャス。この映画のために生まれてきたのかと思うぐらいピッタリとはまっていた。
出演:ブレイク・ライブリー、ハリソン・フォード、エレン・バースティン、ミキール・ハースマン、キャシー・ベイカー
監督:リー・トランド・クリーガー 2015年製作 アメリカ映画
「アデライン、100年目の恋」予告編 動画
(原題:THE AGE OF ADALINE)◆「アデライン、100年目の恋」DVD
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あらすじ
サンフランシスコの図書館で働くジェニー(ブレイク・ライブリー)は2014年の年越しパーティで、エリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)と出会う。
その時は、挨拶を交わし、二言三言会話をしただけで別れたが、後日、ジェニーの元にエリスが訪ねてくる。
彼は、歴史保存会の理事長でジェニーの働く図書館に多額の寄付をしている人物だった…。
そして、二人は恋に落ちるが、ジェニーはサンフランシスコからオレゴンへ引っ越すと言い始め…。

感想(ネタバレあり) きっと誰もが一度は思う「このまま歳をとらなければいいのに…」
これは素敵な映画だったなぁ。
主人公のアデラインは1908年に生まれ、年齢で言えば100歳をとっくに過ぎている。
しかし、29歳の時に珍しくカリフォルニア州に雪が降り、運転していた車がスリップして川へ転落。
川は浅く、沈み込むことはなかったが、彼女は車に乗ったまま意識を無くしてしまう。
冷たい水で低体温症になっているアデラインに、雷が落ちてくる。
そして、彼女の肉体は時を刻むことをやめてしまう…。
これって、こんなこと言ったらロマンも何もなくなってしまうけど…。
低体温で肉体が歳をとらないって、「キャプテン・アメリカ」が冬眠していた状態と一緒じゃない??
まさに、これは日頃私たちが、鏡を見ながら何気につぶやいているあの言葉
「このまま年を取らなかったらいいのに…」
を「そのまま実現してみたら、こんなことになりました」という映画なのだ。

ありのままに歳をとることの素晴らしさ
29歳から歳を取らないなんて、なんて素晴らしい!と人は思うだろう。
しかし、考えてみよう。
もしも、周りの友人たちがどんどん亡くなっていく中、ひとりポツンと生きていたら。
もしも、愛する人、家族や子供たちが自分よりも早く老けて、先に亡くなっていくとしたら。
もしも、愛する人と共に歳を重ねることができないとしたら…。
こんなに寂しいことはないと思う。
この映画の寂しさは、ブラッド・ピット主演の映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」に似ていると思う。
ベンジャミン・バトンは、肉体の時計が逆回転していく話だった。
愛する人とめぐり逢えても、共に過ごせるのは一瞬だけ。
どちらも共通しているのは、もっとも幸せな時期を人と共有できるのは、同じ年を重ねられている間だけという点。
相手が歳を取っていくのに、自分だけ若いままというのは、1人だけ取り残されたような寂しさを感じるのだろうと思う。
アデラインは、その悲しみから逃げるように、愛する人との深いかかわりを避ける人生を送っていた。
ただ、ありのままに歳を取る。
パートナーと共に歳を重ねるということは、私たちが思う以上に素晴らしいことなんだと、この映画は気付かせてくれる。

アデラインの奇跡は彗星のせい
アデラインが永遠に歳を取らない身体を手に入れたのは彗星のせいだ。
彗星が地球の気候に変化を及ぼし、アデラインの体に奇跡を起こした。
これが、彗星のせいだから物語がとてもロマンティックになる。
それはまるで日本で大ヒットしたアニメ「君の名は。」と同じ。
彗星のせいじゃなく、話のトーンを変えたら、X-MENのミュータントが生まれた瞬間にしか思えない(笑)
どうも、私たちは「〇〇年に一度の彗星が地球に最も近づいた日」という言葉に弱い。
それは、一年に一度、七夕の日に織姫と彦星が天の川を渡ることができるように、〇〇年に一度地球に彗星が近づいた日には、きっと素晴らしい奇跡が起きると信じてしまう。
それこそが、私たちが待っていた運命の日なんだと。
アデラインにとって運命の日は、「永遠に歳を取らない身体」を手に入れた日だった。
その後に、彼女が出会ったウィリアム・ジョーンズ(ハリソン・フォード)こそが、息子のエリスへとつないでいく運命の人だったのかもしれない。

今後の活躍が期待されるブレイク・ライブリー
このロマンティックな物語で、後光が刺す程美しさを存分に発揮しているのが、ブレイク・ライブリーだ。
海外ドラマシリーズ「ゴシップガール」で有名になった彼女にとって、初の本格主演作がこの「アデライン、100年目の恋」だ。
何より、長身でスタイルの良さに目が惹かれるが、何を着てもクラシックな美しさが漂う彼女にこの映画はピッタリだった。
私生活では、「デッドプール」のライアン・レイノルズの妻として知られており、最近第二子が生まれたばかり。
他の出演作には、「シンプル・フェイバー」、「カフェ・ソサエティ」、「ロスト・バケーション」など

ロマンス映画に久しぶりに出演するハリソン・フォード
そして、アデラインの運命の人ウィリアムを演じるのは、ハリソン・フォード。
久しぶりのロマンス映画出演のハリソンは、アデラインの運命の人であり、息子に彼女を譲る父親の役でもある。
しかし、誰がなんと言おうが彼は大スター。
ハリソンが画面に出てきただけでキュッと画面が締まるのは、そのベテランの持つ威厳からか。
昔の恋人アデラインが登場した時に慌てふためいた表情がとても印象に残っている。
ウィリアムにとってアデラインは、忘れられない恋人だったんだなぁ。
2人の間のどうにもならない過ぎてしまった時間が切ない恋だった。
ハリソン・フォードの他の出演作には、「ブレードランナー 2049」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「42 ~世界を変えた男~」、「エアフォース・ワン」、「ブレードランナー」など

人生は短い。ありのままの自分で、やりたい人生を送ろう
正直な話、私は誕生日が嫌いで、1つ歳をとることに毎年うんざりしていた。
でも、この映画で白髪が生えてきたことを喜ぶアデラインを見て、ありのままの自分でいるということは、素晴らしいことなのかもしれないと思えるようになった。
共に手をつなぎながら、「一緒に歳をとろうね」と言える関係とは、どんなに素晴らしいものなのか。
確かに。100年も年も取らずに、1人だけずーーーっと29歳でいたら寂しくて悲しいかもしれないな。
人生は短い。だから、好きなこと、やりたいことをしなければいけない。
というのは、この映画の中のアデラインの言葉。
そうだよな。だから、一分一秒も大切にして生きないといけないんだと思う。

最後に、ちょっとだけ。
でも、本当に可愛そうなのは、ハリソン・フォードが演じたウィリアム・ジョーンズの奥さんだよね。
だって、夫も息子も一人の女性に取られてしまうんだから。
彼女のことが、最後まで気掛かりだった…。
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