ジェフリー・ラッシュ主演、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画「鑑定士と顔のない依頼人」を観た。
本当に、すごく面白い映画だった。
しかし、見終わった直後はあっけにとられて何も言えず、後味はもんのすごい悪かった・・・
【ご注意ください】
この映画は、一切の予備知識無しで観ることをお勧めいたします。
感想は、映画をご覧になった後にお読みください
映画を観る前には、決して読まれませんようご注意ください
◆「鑑定士と顔のない依頼人」DVD
どんな贋作でも見分ける目を持ち、あらゆる美術品をオークションにかけるのが彼の日課
そんな彼の密かな楽しみは、自宅に作った隠し部屋にコレクションしてきた女性の肖像画を並べて眺めていること
忙しい一日の終わりには、その隠し部屋でゆっくり過ごすのが日課になっている
ある日、彼の元へある女性から一本の電話がかかってくる
「両親が亡くなったので、家にある美術品を査定して欲しい」という話だった
約束をした時刻に、その場所へ出向くヴァージェルだったが、その電話の主は現れなかった・・・
その時、彼はその依頼を断ろうと思うのだが・・・
※この感想は、映画を観た人が読んでいるという前提で書いています
いやーーーー。すっかりダマされた
どんなに精巧に作られた贋作でも、美術品なら見分けられたヴァージェルも、人間の贋作は見分けることができなかったっていいう話。
私は、クレアのことを一切疑ってなかったから、広場恐怖症を克服した時点で、この映画の謎解きは終了したのかと思ってた
ロンドンからバージェルが帰ってきて、隠し部屋を開けた瞬間に悲鳴あげちゃったもんね
鳥肌も立ったし・・・「えーーーーーーーっ・・・・・・」

そして、見終わった後の後味の悪さ
この何とも言えない心の苦味というものが、どこから来るのかというと、「人の純情を利用した」ことに対する生理的嫌悪感なんだよね
ヴァージェルが、本当にただの神経質で、嫌味な人だったら、いくら騙されてもいいの。
お金持ってるんだし
そうじゃない。クレアはヴァージェルが愛した初めての女だった
その『恋心』を完璧に利用したことに対して、嫌悪感しか残らないの
純粋な人というのは、対人関係に免疫力が無いから傷つくと奥が深いんだよね
だから、それが分かるから、そこを利用することに激しく嫌悪感を覚えるのよね

さらにね、監督があの「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレなんだよね。
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だから、『すごく人情溢れる作品』になってるんだろうなぁ~って観る前から勝手に妄想しているワケ
今思えば、これが観客に対するトラップその1だったんだねぇ
だから、ヴァージェルの優しさによって広場恐怖症を克服した若き美人さんが、これからは、ヴァージェルのために一生を尽くしていくんだ。
なんて、良い話なんだ T₋T って思ったよね
でも、そんな温かい話じゃなくて、お年寄りが金目当てのバカ女に騙される話だったよ ><
私は、あぁぁぁと思ったよ。「監督を信頼した私がバカだった」って
ちくしょーーートルナトーレめーーーー

でもねぇ。文句ばっかり言っているけど、それは、登場人物に対してであって、映画としてはすごく面白かったよね
クレアはなぜヴァージェルに顔を見せないのかとか、今までどんなに辛い人生送ってきたんだろう・・・とか
本気で心配したり、ドキドキしながら観てた。最後の最後の大どんでん返しまでは(笑)

そして、何よりも心に残るシーンは映画の本当に最後
歯車と時計がたくさんあるレストランにヴァージェルが一人で行って「後で連れが来るから」って言ってるその姿
ロバートとクレアが行きそうだからとヴァージェルが選んだに違いないけど
本当に来たらどうするんだろう。「待ってたよ」とでも言うんだろうか・・・
なぜ、それでもまだ、クレアを追い続けるんだろう・・・もう悲しいとしか言いようが無い・・
そんな、いつまでも一人で夢を見続けているヴァージェルの姿に心が痛む最後の姿だった

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本当に、すごく面白い映画だった。
しかし、見終わった直後はあっけにとられて何も言えず、後味はもんのすごい悪かった・・・
【ご注意ください】
この映画は、一切の予備知識無しで観ることをお勧めいたします。
感想は、映画をご覧になった後にお読みください
映画を観る前には、決して読まれませんようご注意ください
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あらすじ
ヴァージェル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、腕利きのオークション鑑定人どんな贋作でも見分ける目を持ち、あらゆる美術品をオークションにかけるのが彼の日課
そんな彼の密かな楽しみは、自宅に作った隠し部屋にコレクションしてきた女性の肖像画を並べて眺めていること
忙しい一日の終わりには、その隠し部屋でゆっくり過ごすのが日課になっている
ある日、彼の元へある女性から一本の電話がかかってくる
「両親が亡くなったので、家にある美術品を査定して欲しい」という話だった
約束をした時刻に、その場所へ出向くヴァージェルだったが、その電話の主は現れなかった・・・
その時、彼はその依頼を断ろうと思うのだが・・・

感想(ネタバレあり)自分がダマされたと分かった瞬間、悲鳴と鳥肌が同時に出たよね
※この感想は、映画を観た人が読んでいるという前提で書いています
いやーーーー。すっかりダマされた
どんなに精巧に作られた贋作でも、美術品なら見分けられたヴァージェルも、人間の贋作は見分けることができなかったっていいう話。
私は、クレアのことを一切疑ってなかったから、広場恐怖症を克服した時点で、この映画の謎解きは終了したのかと思ってた
ロンドンからバージェルが帰ってきて、隠し部屋を開けた瞬間に悲鳴あげちゃったもんね
鳥肌も立ったし・・・「えーーーーーーーっ・・・・・・」

純粋なものを汚そうとした時、胸の中で生理的嫌悪感が急上昇する
そして、見終わった後の後味の悪さ
この何とも言えない心の苦味というものが、どこから来るのかというと、「人の純情を利用した」ことに対する生理的嫌悪感なんだよね
ヴァージェルが、本当にただの神経質で、嫌味な人だったら、いくら騙されてもいいの。
お金持ってるんだし
そうじゃない。クレアはヴァージェルが愛した初めての女だった
その『恋心』を完璧に利用したことに対して、嫌悪感しか残らないの
純粋な人というのは、対人関係に免疫力が無いから傷つくと奥が深いんだよね
だから、それが分かるから、そこを利用することに激しく嫌悪感を覚えるのよね

監督の名前すらも、観客に対するトラップのうちの1つ
さらにね、監督があの「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレなんだよね。
◆「ニュー・シネマ・パラダイス」DVD
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だから、『すごく人情溢れる作品』になってるんだろうなぁ~って観る前から勝手に妄想しているワケ
今思えば、これが観客に対するトラップその1だったんだねぇ
だから、ヴァージェルの優しさによって広場恐怖症を克服した若き美人さんが、これからは、ヴァージェルのために一生を尽くしていくんだ。
なんて、良い話なんだ T₋T って思ったよね
でも、そんな温かい話じゃなくて、お年寄りが金目当てのバカ女に騙される話だったよ ><
私は、あぁぁぁと思ったよ。「監督を信頼した私がバカだった」って
ちくしょーーートルナトーレめーーーー

最後の最後。時計と歯車に囲まれて食事をするヴァージェルの姿が心に痛い
でもねぇ。文句ばっかり言っているけど、それは、登場人物に対してであって、映画としてはすごく面白かったよね
クレアはなぜヴァージェルに顔を見せないのかとか、今までどんなに辛い人生送ってきたんだろう・・・とか
本気で心配したり、ドキドキしながら観てた。最後の最後の大どんでん返しまでは(笑)

そして、何よりも心に残るシーンは映画の本当に最後
歯車と時計がたくさんあるレストランにヴァージェルが一人で行って「後で連れが来るから」って言ってるその姿
ロバートとクレアが行きそうだからとヴァージェルが選んだに違いないけど
本当に来たらどうするんだろう。「待ってたよ」とでも言うんだろうか・・・
なぜ、それでもまだ、クレアを追い続けるんだろう・・・もう悲しいとしか言いようが無い・・
そんな、いつまでも一人で夢を見続けているヴァージェルの姿に心が痛む最後の姿だった

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