エディ・レッドメイン主演の映画「リリーのすべて」を劇場で観てきた。
世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベと、その妻、ゲルタとの愛を描く。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
愛が深ーーーーーーい。
でも、この二人の間に私が入る隙がなかった映画だった。
◆ネット配信で観る:「リリーのすべて」(字幕版)
◆DVDで観る:「リリーのすべて」Blu-ray
◆原作本「リリーのすべて」
◆ゲルタの描いたリリーの美人画「女流画家ゲアダ・ヴィーイナと「謎のモデル」 ~アール・デコのうもれた美女画」
◆「映画「リリーのすべて」オリジナル・サウンドトラック」
…(「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「レ・ミゼラブル」、「ジュピター」、「博士と彼女のセオリー」など)
〇アリシア・ヴィキャンデル(アリシア・ヴィカンダー)
…(「チューリップ・フィーバー」、「光をくれた人」、「ジェイソン・ボーン」、「コードネーム U.N.C.L.E.」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「エクス・マキナ」、「二つ星の料理人」、「ピュア 純潔」など)
〇ベン・ウィショー
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「パディントン2」、「未来を花束にして」、「パディントン」(声の出演)、「ロブスター」、「白鯨との闘い」、「007 スカイフォール」、ドラマシリーズ「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」など)
〇アンバー・ハード
…(「アクアマン」、「サスペクツ・ダイアリー」、「ラスト・ミッション」など)
〇セバスチャン・コッホ
〇マティアス・スーナールツ
…(「フランス組曲」、「ベルサイユの宮廷庭師」、「ラスト・ボディガード」など)
…(「レ・ミゼラブル」、「英国王のスピーチ」など)
2015年製作 イギリス、ドイツ、アメリカ合作映画
1926年のデンマーク。アイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は風景画家。
その妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)は人物画家。
ある時、ゲルダのモデルが来れなくなったため、彼女はアイナーにストッキングとバレエシューズを履いて、モデルの代わりをするようお願いする。
アイナーはゲルダの言われるままに女装をするが、その時、自分の中で何かが感じ始める。

この映画を観て、初めにビックリしたのは、アイナーは自分の中に女性の性があることを、大人になるまで自覚せず、ある時女装をしてみて初めて目覚めたこと。
「えぇ!?ある時いきなり目覚めるものなんだ!!」
っていうのが、衝撃だった。
物心ついたときからから同性が好きだと認識するものだと勝手に思っていた。
「女装した瞬間」がスイッチになることもあるんだ。
ということは、たとえば、宝塚や歌舞伎の方の中で、ある時、男装、または女装した瞬間に、「私の中の別の自分」に目覚めることがあるのかなと思った。
これは、周りの人たちも複雑だろうと思う。
この映画のようにアイナー とゲルダみたいに、本当に深く愛し合って結婚したかのように思われる二人だったら、尚更、複雑だと思う。
ある時、突然、自分の夫が心は女性だったことに気付くなんて。
無理だよ。絶対。
私だったら、その瞬間、目の前真っ暗になる。
でも、ゲルダはそうじゃない。
それでもアイナーを気遣い、彼の選択を常に支持し続ける。
この愛の深さも、衝撃的だった。

これは、本当にすごい話だと思った。
しかし、どうしても私には、彼らの深層心理が理解できず、思い切り映画の中に入り込むことができなかった。
それは、私がどうしようもなく、ただの女だからなのかもしれないし、ゲルダほどに深い愛情を感じたことがないからなのかもしれない。
どうにも、この映画の世界に、今一歩入り込めず、遠くから彼らの姿を眺めているような感じになってしまった。
アイナーとゲルダが何をしても、あぁそうなのかぁと思ったまま終了してしまった。
ラストでは、劇場の中ですすり泣きが聞こえてきたんだけど、ちょっと分からなかったなぁ。
けれど、そんな二人だけど、私はこの二人が羨ましかった。
こんなに全てを理解してくれる人が、側にいるってことがうらやましかった。

しかし、そんな中、エディ・レッドメインと、アリシア・ヴィキャンデルの演技は、確かにすごかった。
アイナーが女性に目覚め、リリーとなった瞬間の目の輝き。
ゲルダが戸惑いながらも、静かにリリーを受け入れていく姿。
アイナーはさっきまで男だったのに、リリーになった時から、急に恥じらうようになって、顔を赤らめたりするところなんて、女性以上に女性らしい。
身体の曲線から、手つきまで。
このアイナーの繊細さが、私には足りない。
だから、理解できなかったのかもしれない。

主役のアイナー(=リリー)を演じたのは、エディ・レッドメイン。
この映画の中で、エディ・レッドメインはすっかりアイナーになりきっていて、本当に内面から「女性になる喜び」を表現していた。
どうやって、その気持ちを理解して、こんなに自然に表現しているんだろうってすごく不思議だった。
本当にとても演技がうまい人なんだなぁと再認識することになった。

妻のゲルタを演じたのは、アリシア・ヴィキャンデル。
この映画でアカデミー助演女優賞を受賞している。
夫の浮気相手が女性ではなく、男性であり、それを目撃してしまった衝撃の表情が頭から離れない。
そこで観客は、これはリリーとゲルタの葛藤の物語なのかだと気づく。
しかし、最後の最後までリリーを100%理解するゲルタの愛の深さには、本当に教えられることが多かった。

なんだか、この映画は、私の愛に対する考え方がとても幼稚だったと認識することになった作品だった。
男性が女性に目覚めることも、それを深いところで妻が理解することも、私にはどうしても入り込めなくて。
でも、それでも、そんな他人が到底理解できないところで、深く分かり合っているアイナーとデルタの夫婦がすごくうらやましかった。
こんな愛もあるのかと。
それだけでも、この映画はすごい映画なんだなぁと思う。
そして、私には、まだまだ人生修行が必要らしい。
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◆ゲルタの描いたリリーの美人画「女流画家ゲアダ・ヴィーイナと「謎のモデル」 ~アール・デコのうもれた美女画」
◆「映画「リリーのすべて」オリジナル・サウンドトラック」
世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベと、その妻、ゲルタとの愛を描く。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
愛が深ーーーーーーい。
でも、この二人の間に私が入る隙がなかった映画だった。
「リリーのすべて」予告編 動画
(原題:THE DANISH GIRL)◆ネット配信で観る:「リリーのすべて」(字幕版)
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キャスト&スタッフ
出演者
〇エディ・レッドメイン…(「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「レ・ミゼラブル」、「ジュピター」、「博士と彼女のセオリー」など)
〇アリシア・ヴィキャンデル(アリシア・ヴィカンダー)
…(「チューリップ・フィーバー」、「光をくれた人」、「ジェイソン・ボーン」、「コードネーム U.N.C.L.E.」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「エクス・マキナ」、「二つ星の料理人」、「ピュア 純潔」など)
〇ベン・ウィショー
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「パディントン2」、「未来を花束にして」、「パディントン」(声の出演)、「ロブスター」、「白鯨との闘い」、「007 スカイフォール」、ドラマシリーズ「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」など)
〇アンバー・ハード
…(「アクアマン」、「サスペクツ・ダイアリー」、「ラスト・ミッション」など)
〇セバスチャン・コッホ
〇マティアス・スーナールツ
…(「フランス組曲」、「ベルサイユの宮廷庭師」、「ラスト・ボディガード」など)
監督
〇トム・フーパー…(「レ・ミゼラブル」、「英国王のスピーチ」など)
2015年製作 イギリス、ドイツ、アメリカ合作映画
あらすじ
1926年のデンマーク。アイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は風景画家。
その妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)は人物画家。
ある時、ゲルダのモデルが来れなくなったため、彼女はアイナーにストッキングとバレエシューズを履いて、モデルの代わりをするようお願いする。
アイナーはゲルダの言われるままに女装をするが、その時、自分の中で何かが感じ始める。

感想(ネタバレあり)
目覚めはある日突然訪れる
この映画を観て、初めにビックリしたのは、アイナーは自分の中に女性の性があることを、大人になるまで自覚せず、ある時女装をしてみて初めて目覚めたこと。
「えぇ!?ある時いきなり目覚めるものなんだ!!」
っていうのが、衝撃だった。
物心ついたときからから同性が好きだと認識するものだと勝手に思っていた。
「女装した瞬間」がスイッチになることもあるんだ。
ということは、たとえば、宝塚や歌舞伎の方の中で、ある時、男装、または女装した瞬間に、「私の中の別の自分」に目覚めることがあるのかなと思った。
これは、周りの人たちも複雑だろうと思う。
この映画のようにアイナー とゲルダみたいに、本当に深く愛し合って結婚したかのように思われる二人だったら、尚更、複雑だと思う。
ある時、突然、自分の夫が心は女性だったことに気付くなんて。
無理だよ。絶対。
私だったら、その瞬間、目の前真っ暗になる。
でも、ゲルダはそうじゃない。
それでもアイナーを気遣い、彼の選択を常に支持し続ける。
この愛の深さも、衝撃的だった。

二人の間の深い愛情がうらやましい
これは、本当にすごい話だと思った。
しかし、どうしても私には、彼らの深層心理が理解できず、思い切り映画の中に入り込むことができなかった。
それは、私がどうしようもなく、ただの女だからなのかもしれないし、ゲルダほどに深い愛情を感じたことがないからなのかもしれない。
どうにも、この映画の世界に、今一歩入り込めず、遠くから彼らの姿を眺めているような感じになってしまった。
アイナーとゲルダが何をしても、あぁそうなのかぁと思ったまま終了してしまった。
ラストでは、劇場の中ですすり泣きが聞こえてきたんだけど、ちょっと分からなかったなぁ。
けれど、そんな二人だけど、私はこの二人が羨ましかった。
こんなに全てを理解してくれる人が、側にいるってことがうらやましかった。

難しい演技を自然に演じる出演者
しかし、そんな中、エディ・レッドメインと、アリシア・ヴィキャンデルの演技は、確かにすごかった。
アイナーが女性に目覚め、リリーとなった瞬間の目の輝き。
ゲルダが戸惑いながらも、静かにリリーを受け入れていく姿。
アイナーはさっきまで男だったのに、リリーになった時から、急に恥じらうようになって、顔を赤らめたりするところなんて、女性以上に女性らしい。
身体の曲線から、手つきまで。
このアイナーの繊細さが、私には足りない。
だから、理解できなかったのかもしれない。

若手男優でトップクラスの演技力 エディ・レッドメイン
主役のアイナー(=リリー)を演じたのは、エディ・レッドメイン。
この映画の中で、エディ・レッドメインはすっかりアイナーになりきっていて、本当に内面から「女性になる喜び」を表現していた。
どうやって、その気持ちを理解して、こんなに自然に表現しているんだろうってすごく不思議だった。
本当にとても演技がうまい人なんだなぁと再認識することになった。

一気に注目度が上がっているオスカー女優 アリシア・ヴィキャンデル
妻のゲルタを演じたのは、アリシア・ヴィキャンデル。
この映画でアカデミー助演女優賞を受賞している。
夫の浮気相手が女性ではなく、男性であり、それを目撃してしまった衝撃の表情が頭から離れない。
そこで観客は、これはリリーとゲルタの葛藤の物語なのかだと気づく。
しかし、最後の最後までリリーを100%理解するゲルタの愛の深さには、本当に教えられることが多かった。

自分の幼稚さを認識し、愛を教えられた作品
なんだか、この映画は、私の愛に対する考え方がとても幼稚だったと認識することになった作品だった。
男性が女性に目覚めることも、それを深いところで妻が理解することも、私にはどうしても入り込めなくて。
でも、それでも、そんな他人が到底理解できないところで、深く分かり合っているアイナーとデルタの夫婦がすごくうらやましかった。
こんな愛もあるのかと。
それだけでも、この映画はすごい映画なんだなぁと思う。
そして、私には、まだまだ人生修行が必要らしい。
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