アン・ハサウェイ主演の映画「プラダを着た悪魔」をWOWOWで観た。

ファッション雑誌「ランウェイ」の名物 鬼編集長であるミランダの第2アシスタントとして採用されたアンディの奮闘を描くコメディドラマ。


映画「プラダを着た悪魔」



満足度 評価】:★★★★☆

久しぶり(恐らく劇場公開時以来、10年ぶり)に観た。

鬼編集長のミランダ vs 新入社員アンディ の構図は相変わらず面白かった。

しかし、思っていた映画とちょっと違っていたのが個人的に衝撃だった。


「プラダを着た悪魔」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:THE DEVIL WEARS PRADA)

 



キャスト&スタッフ


出演者

アン・ハサウェイ
…(「オーシャンズ8」、「マイ・インターン」、「レ・ミゼラブル」、「インターステラー」など)

メリル・ストリープ
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「未来を花束にして」、「マダム・フローレンス!夢見るふたり」、「幸せをつかむ歌」、「イントゥ・ザ・ウッズ」、「8月の家族たち」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ジュリー&ジュリア」、「大いなる陰謀」など)

エミリー・ブラント
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「クワイエット・プレイス」、「ボーダーライン」、「ジェイン・オースティンの読書会」、「アジャストメント」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「イントゥ・ザ・ウッズ」など)

スタンリー・トゥッチ
…(「美女と野獣」、「スポットライト 世紀のスクープ」、「ハンガーゲーム」シリーズ、「ジュリー&ジュリア」、「バーレスク」など)

〇エイドリアン・グレニアー

〇トレイシー・トムズ

〇サイモン・ベイカー

監督

デヴィッド・フランケル
…(「素晴らしきかな、人生」、「ワン チャンス」、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」)

2006年製作 アメリカ映画



あらすじ


ジャーナリスト志望のアンディ(アン・ハサウェイ)は、数多くの出版社に就職希望を出すが、その中で唯一、面接の約束が取れたのがファッション雑誌「ランウェイ」の編集長ミランダ(メリル・ストリープ)の第2アシスタントの職だった。

ミランダは人使いが荒いため、多くのアシスタントがクビになり、アンディが面接希望を出した時もちょうど席が空いた時だった。

ミランダから直接面接を受けたアンディは、その内容に全く手応えを感じていなかったアンディだったが、見事、即採用が決まってしまう。

そして、その場ですぐ第1アシスタントのエミリー(エミリー・ブラント)の指示の下、仕事を始めたアンディだったが…。



映画「プラダを着た悪魔」メリル・ストリープとアン・ハサウェイ


感想(ネタバレあり)


10年前に観た時と感想が違う!!


記憶が定かではないけど、恐らくこの映画を観たのは劇場公開時の2006年だったと思う。

今からちょうど10年前になる。

その時の記憶では、20代、がんばる女子のサクセスストーリーだった。

それは、当然、主人公のアン・ハサウェイ演じるアンディの視点から観たもの。

しかし、10年経って見返してみると、私はすっかりミランダの立場でこの映画を観ていた。

そして、それはサクセスストーリーではなく、20代女子のちょっと青臭い挫折映画のように見えた。

まるで真逆!!!

この映画が面白かったことには違いないんだけど、見終わった後の解釈と感想がまるで違うとか、10年という月日は短いようで長く、その間に私もいろいろあったんだなぁと思った。



映画「プラダを着た悪魔」メリル・ストリープとアン・ハサウェイ


この悪魔には「愛」がある


この映画の面白さは、なんと言っても ミランダ鬼編集長 vs 新人アシスタント アンディ の構図。

きっと誰しもが身に覚えのある「理不尽上司」のワガママにアンディがどれだけ答えることができるのか。

みんなが心当たりがあるからこそ、「がんばれ~」とアンディにエールを送りながら二人のバトルを観ることができる。

しかし、ここにも10年前には気付かなかったことがある。

私はミランダの鬼っぷりを観ながら、「ミランダにはアンディへの愛がある」と思った。

コメディ映画だけに、彼女のワガママっぷりは多少デフォルメされているものの(特に「ハリーポッター」の新刊のくだりや、嵐の中マイアミから飛行機を出すくだりなど)、もしも編集者として雑誌業界で働こうとするなら、プラスになることばかり。

アパレル会社のランスルーの現場に同席させ、パーティにも呼ばれ、パリコレに同行させる。

新入社員1年目の新人の分際で!!!

しかも、ミランダはアンディに対し理不尽なことで罵倒したりしない。

私は経験あるけど、ワガママを言いたいだけ言った上に、人のことを「バカ」だの「アホ」だの言いたい放題言う嫌な上司は山ほどいる。

しかし、ミランダはあくまでもアンディに対し「仕事への貢献」で判断している。

厳しいことを言うようだけれども、ミランダは見かけはとても理不尽に見えるけど、中身は非常にフェアな人間だと思った。



映画「プラダを着た悪魔」メリル・ストリープとアン・ハサウェイ


憧れのポジション。どうせ辞めるなら、美味しい思いをしてから辞めるべき


10年前に観た時は、「絶対、こんな人に出会いたくない嫌な上司ナンバー1」ぐらいに思っていた。

しかし、今では違う。

こんなに厳しい人の下で5年も働けば、どこでも通用する人になると思った。

実はそのことを「ランウェイ」に入社したばかりのアンディが周りの友人や、実家の両親に語っていた。

「ミランダはパリコレにも呼ばれる人で、世界中のプレスとつながっている。

その機会に私はたくさんのコネを作るわ」

まさにその通りで、日頃理不尽なワガママを聞いている分ミランダを通じてコネを作り、最終的には大手出版社にコネを作って転職するというのが、最高のシナリオだと思った。

その間に様々な現場を経験したり、編集のノウハウを盗めばいい。

きっと、誰にも負けない最強のアンディが出来上がるはず。だった…。



映画「プラダを着た悪魔」メリル・ストリープとスタンリー・トゥッチ


わずか1年足らずでふりだしに戻る残念さ


しかし、アンディはそうは考えない。

ミランダはパリで、新しいブランドの新規ポストを与えられ喜んでいるナイジェルから、その新しいポジションを奪ってしまう。

そして、ミランダは「私は、この人のやり方についていけない」と思い、ミランダの側を飛び出してしまう。

アンディから見たミランダは、「自分の都合で人の思いを踏みにじる人」に見えたらしい。

しかし、私からしたらアンディこそが「青臭いお嬢さん」に見えた。

常にTOPにいる人のプレッシャーとは、尋常ではない。

日々切磋琢磨し、自分のポジションを奪われないようにと必死になっている中、「部下を裏切って酷い」なんて言って逃げ出す姿は、なんとも青臭く見えた。

その後、新しいポストを失ったナイジェル(スタンリー・トゥッチ)は、今まで以上のポジションを与えられたかもしれない。

この時ナイジェル本人もそう言っていた。「きっと、別のことで埋め合わせしてくれるでしょ」

まだ、そのポジションにいて1年も経っていないのに、業務の楽しさも味わっていないまま辞めてしまい、振出しに戻るなんて、私には挫折した女の子にしか見えなかった。

しかも、次の就職先はミランダの口利きで決まるとか。

それは成長ではなく、ミランダからの憐みのような気がしてならない。

恐らくこれは、「ちょっと遠回りしたけど『本当にやりたいこと』に気付いた女の子の話」なんだろう。

でも、後になって「あの頃の自分はすごく輝いていた」と、気付いても遅い。

辞めるのは死ぬほど業界を吸いつくした後でも遅くない。

まぁ、そんな結末も、それはそれで面白かったけど。

最後の最後に振出しに戻ったのは、すごく残念だった。





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