ニコール・キッドマン主演の映画「ファング一家の奇想天外な秘密」をWOWOWで観た。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。

姉は女優、弟は作家、両親はアーティストという芸能一家には、昔からある秘密があった…。



満足度 評価】:★★★☆☆

つまらなかったワケではないんだけど、なんだか観ていて疲れる家族だった。

自分が何も無い平凡な家庭に育ったことを感謝する作品(笑)

「ファング一家の奇想天外な秘密」予告編 動画

(原題:The Family Fang)




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キャスト&スタッフ


出演者

ニコール・キッドマン
…(「ある少年の告白」、「アクアマン」、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「パーティで女の子に話しかけるには」、「LION/ライオン~25年目のただいま~」、「シークレット・アイズ」、「パディントン」、「リピーテッド」、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」、「バースデイ・ガール」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「ザ・インタープリター」など)

ジェイソン・べイトマン
…(「ザ・ギフト」、「ズートピア」(声の出演)、「モンスター上司」、「ディス/コネクト」、「あなたを見送る7日間」、ドラマシリーズ「オザークへようこそ」(製作総指揮・主演)など)

クリストファー・ウォーケン
…(「イーグル・ジャンプ」、「ジャングル・ブック」(声の出演)、「ジャージー・ボーイズ」、「ニック・オブ・タイム」など)

監督・製作

ジェイソン・べイトマン

2016年製作 アメリカ映画


映画「ファング一家の奇想天外な秘密」



あらすじ


女優・アニー・ファング(ニコール・キッドマン)の元にかかってきた1本の電話。

それは、弟で作家のバクスター(ジェイソン・べイトマン)からのものだった。

彼は、ジャガイモ大砲で撃たれてけがをしたから、病院に迎えに来てほしいと言う。

初めは断っていたアニーだったが、バクスターの「病院が両親に電話をしちゃって」の一言で、彼の元へ向かうことに。

彼らには両親に会いたくない理由があったのだ。



映画「ファング一家の奇想天外な秘密」ジェイソン・ベイトマン、ニコール・キッドマン



感想(ネタバレあり)


大きすぎる親の存在を疎ましいと思う姉弟


多くの人にとって、両親は生まれて初めて接する大人だ。

だから、多くの人が両親の陰の下、良い意味でも、悪い意味でも大きく影響を受けて育つ。

そのためか、大人になって成功できなかったり、人生がうまくいかないのは親のせいと感じる人も少なくない。

この映画の主人公アニーとバクスターの姉弟も、親の影響を大きく受けすぎて育ってしまったようだ。

彼らにとって、両親はとてもやっかいで面倒な存在だ。

確かに、私もそれには同情する。

この姉弟の両親はちょっと酷い。

アーティストを自称している彼らの両親は、「人をアッと驚かせるパフォーマンス」をアートだと言い、大勢の前で銀行強盗を装ったり、ボウガンで人を撃ったりして、人を驚かせ続けてきていた。

そんな生活を子供の頃から強いられてきた姉弟は、そんな両親のことが理解できず、大人になると距離を置いて暮らして生きていた。

それが、弟バクスターのケガにより、久しぶりに一家が揃うことになってしまった。

うーーん。確かに、こんな両親は嫌だ。

子供のうちは楽しくても、大人になったら恥ずかしいだけだ。

私も、こんな両親に育てられたら、即、姿を消したいと思うかもしれない。



映画「ファング一家の奇想天外な秘密」ジェイソン・ベイトマン



奇妙な親の下で育ったダメージ


その「偉大なる両親」の与えた子供たちへのダメージは大きい。

姉のアニーは、子供の頃から両親に演技を強いられたためか女優として仕事をしている。

しかし、なかなかヒット作を出せないことに悩み、軽率にもトップレスでスタジオを練り歩き、その写真が週刊誌の表紙になってしまうような3流女優になっている。

弟のバクスターは、その両親と姉の陰に隠れて暮らし、売れない作家をしている。

週刊誌などの三面記事を書いて小銭を稼いでいるが、本人は小説で売れたいと思っている。

幼い頃の刺激的な毎日に比べ、低迷期である現在を送る彼らは、両親が行方不明になったことをきっかけに、思い出の品を全て処分して、新しい人生を切り開こうとしていた。

しかし、思い出の品を全て処分したことで、父の秘密が明らかになってしまった。



映画「ファング一家の奇想天外な秘密」ニコール・キッドマン



父がゲスな男だと知った瞬間、本当の自分になれた


ファング一家の両親にとって、「人が驚いてくれなかった時が、アーティストとしての引き際だ」と感じていたように思う。

家族が久しぶりに揃って向かった公園の売店で、偽のクーポンに驚かれず、父はだたのクレーマーとなってしまった時、彼らは「引き際」を感じ、最後の大勝負に出たんだと思う。

自らの血痕を大量に残し、失踪する夫婦。

実は、父には、アニーやバクスター以外に帰る家があったのだ。

父は「アーティスト」を廃業し、「普通のお父さん」になることを決意する。

ということは、結局、父ケイレブにとっては、アニーもバクスターも彼らの母親も全てが「アート」のための道具でしかなかった。

気の毒なのは、彼らの母親で、ケイレブが本当に帰りたかった家を「アートの一部」だと思い、自分自身こそが本当の妻だと信じて疑わないところ。

そう思っているのは、残念ながら、お母さんだけなんだよ。

アニーとバクスターは、父が「普通のゲスな男」だということを知り、そこからは呪縛が解けたように仕事が順調にいき始める。

ということは、やはり、たとえそれがどんな父であったとしても、それまでの父は彼らにとって「偉大なるアーティスト」だったんだろう。

だから、それまではその傘の下でイマイチ伸び伸びできず、伸び悩んでいたのではないかと思った。

彼ら夫婦の最後の大仕事「失踪事件」を機に、収まるべきところに収まったんだなぁという印象を受けた。



映画「ファング一家の奇想天外な秘密」ジェイソン・ベイトマン



親の存在が大きすぎると感じたなら


多くの人にとって両親とは、良い意味でも、悪い意味でも、大きな存在である。

そして、子供の頃から、彼らを「大きな存在だ」と思いながら暮らしていると、その存在に萎縮してしまい、伸び伸びとできない人たちもいる。

だから、もしも「偉大すぎる両親」の存在を感じるのであれば、どこかで一回縁を切って、冷静な立場から「親も普通の人間だ」と知る機会が必要なのかもしれない。

そしたら、これまで偉大だと思っていた傘が取れて、これまでになく伸び伸びとできるのかもしれない。

この映画を観て、そんなことを思った。

もしも、「二世」であることに苦しんでいる人がいるのなら、この映画を観てみると良いかもしれない。

素晴らしく偉大な両親だって、どこかにきっと「普通の人」の顔があるはず。





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