シェイリーン・ウッドリー主演の映画「きっと、星のせいじゃない」をWOWOWで観た。
肺がんを患う少女と、骨肉腫を克服した青年のラブストーリー。
WOWOWで放送していたのを、なんとなく見始めた映画だった。
泣いたなぁ~。とにかく泣きっぱなしだった。
でも、観終わった後は、爽やかな感動が心に残っていた。
【満足度】:★★★★☆
◆「きっと、星のせいじゃない。」DVD
◆原作本「さよならを待つふたりのために 」
ヘイゼル(シェイリーン・ウッドリー)は、女子大生。
幼い頃からがん患者として生活し、今は肺がんのステージ4。
毎日、家と病院の行き来の繰り返し。
同年代の友達がいないヘイゼルを心配したお母さん(ローラ・ダーン)は、彼女を若い男女ばかりが参加するがん患者の会に連れて行く。
初めは乗り気じゃなかったヘイゼルだったが、そこで、ガス(アンセル・エルゴート)と、アイザック(ナット・ウルフ)という二人の友達ができる。

『難病ものの映画』と聞いたら、「痛そうだな」とか、「お涙頂戴かな」と、真っ先に連想し、再生ボタンを押すのを躊躇してしまう。
しかし、この映画を観ようと思ったのは、各映画評価サイト(Yahoo!映画や、映画.comなどのサイト)の評価がすごく良かったから。
このブログを運営している以上、「多くの人が良いと言っている映画は外せない」そう思った。
それに、「ダイバージェント」のシェイリーン・ウッドリーは、どちらかと言えば、好きなタイプの女優さん。
知っている女優さんも出ているし、辛かったら、途中でやめれば良いやぁ~(← これ結構やるんだ。私(笑))と思いながら見始めた映画だった。
ところが見始めてみると、途中で停止ボタンを押すどころか、グッと映画に引き込まれ、序盤から最後まで泣き通しだった (^^;
んもーー。いっぱい泣いちゃったよーー。
確かに、難病ものではあるけれども、どちらかと言えば「ボーイミーツガール」のラブストーリーであり、主人公の二人がとにかくキラキラと輝く素敵なカップルだった。
その二人のラブストーリーに、辛くなるどころが、気分が晴れやかに。
各映画サイトでの高評価にも納得の作品だった。

この映画の良いところは、とにかく前向きなところ。
ステージ4の肺がんを患っているヘイゼルは、酸素タンクを持ち歩き、鼻には常にチューブが刺さっている。
そうしないと、息ができないから。
そんなヘイゼルが、がん患者の会で男の人からの視線を感じる。
「なんでジロジロ見てるんだろう」「鼻に刺さっているチューブが珍しいのかなぁ」「見ないでよ」と、年頃の女の子だったら、ほぼ間違いなくそう思うだろう。
でも、ヘイゼルはそんなことに慣れているんだろうね。
「何ジロジロ見てんのよ」と、相手の男の子に声を掛ける。
すると、その男の子は、満面の笑顔で
「君が美しいから」
と答える。
ヘイゼルをジッと見つめていた青年ガスは、チューブがあるなし関係なく、ヘイゼルの内面から出る美しさを見破っていた。
これが、この映画の中では、とてもサラッとあたりまえのことのように描かれているんだけど、これは、私にはすごく衝撃的で、心に残っているシーンの1つ。
ちっとも当たり前のことじゃないんだよ。
ガスは、本当にすごいことをやってのけたんだよ。
そんなこと、サラッと言える人はいないんだよ。
その瞬間から、ヘイゼルが肺がんだってことも忘れ、私もヘイゼルと同じくガスの笑顔に恋をしてしまった。

そんな可愛らしい二人を主人公にして、この映画では
「今の悲惨な状況を嘆くより、身の周りにある幸せを考えよう」
と、この映画は訴える。
中盤に重要人物として、ウィレム・デフォー演じる作家ピーター・ヴァン・ホーテンが登場する。
ピーターの著作が大好きなヘイゼルのために、ガスは「アムステルダムに住むピーターに会いに行く旅」をヘイゼルにプレゼントする。
しかし、アメリカから病気を抱え、酸素タンクを引きずりながらやってきたヘイゼルに対し、ピーターはとても冷たい態度をとってしまう。
実は、彼には愛する人を病気で失ってしまった過去があり、それから心を閉ざしてしまっていた。
その彼の姿を見た秘書が、ピーターの心が開くきっかけになればと、ヘイゼルとガスを招待していた。
しかし、愛する家族をこの世に残して行ってしまうヘイゼルとガスにとって、ピーターは自分の愛する周りの人たちの未来を表す鏡のような存在だった。
ヘイゼルやガスは残された家族や愛する人たちが、自分がいなくなったことで、ピーターのように失意の中、毎日を嘆きながら暮らすよりも、すぐ側にある幸せを喜んで欲しいと願っている。
彼らは、幼い頃からいつ死んでもおかしくない毎日を暮らしてきて、「死」と隣り合わせで生きてきた。
そのため、自分たちは「死」を恐れることがなく、むしろ、残された家族たちのことを心配してしまう。
だからこそ、ガスはヘイゼルに弔文を書かせ、失ってしまう苦しみよりも、出会えたことの幸せを喜ぼうとし、ヘイゼルは、母が彼女を介護した経験を元に社会福祉士の勉強をしていることを何よりも喜んだ。
この映画の中で一貫して感じるのは「どんな状況も前向きに生きよう」というメッセージ。
その中で描かれるピーターは、「こうなってはいけないよ」という、悪い見本だった。

主人公のヘイゼルを演じるのは、「スノーデン」、「ダイバージェント」のシェイリーン・ウッドリー。
まだまだ、これからの女優さんだけど、サバサバした感じが好感度大。
今後が楽しみ。
ヘイゼルに恋するガスを演じるのは、同じく「ダイバージェント」のアンセル・エルゴート。
とはいえ、「え?ダイバージェント出てたっけ??」って思っちゃうんだけど… (^^;
記憶になし…。
アンセル・エルゴートの他の出演作には、「ベイビー・ドライバー」、「クリミナル・タウン」
ヘイゼルのお母さんを演じるのは、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」、「ジュラシック・パーク」シリーズ、「ドリームホーム 99%を操る男たち」のローラ・ダーン。
常にヘイゼルを思うお母さんの気持ちが泣けるんだなぁ。
他の出演作には「遠い空の向こうに」「私に会うまでの1600キロ」「ドリームホーム」など
そして、偏屈な隠居作家ピーターにウィレム・デフォー。
あのウィレム・デフォーの恐ろしい程の威圧感が、すごくピッタリな役柄だった。
このキャスティングは大成功だと思う。
他の出演作に、「セブン・シスターズ」、「ファーナス 訣別の朝」、「グランド・ブタペスト・ホテル」、「誰よりも狙われた男」、「ジョン・ウィック」など
監督は、ジョシュ・ブーン。「ハッピーエンドが書けるまで」に続き、本作が2作目。

ガンとか、難病と聞いただけで、まるで腫物を触るような特別扱いをしてしまいがちで、つい、可愛そうで、気の毒な人たちと思ってしまいがちだけど、この映画を観ていると、がん患者であることが、特別なことではなく、必要以上に同情を強制しないところが良いところだなぁって思った。
確かに、毎日健康に生きていても、辛い日もあれば、幸せな日もあるし、明日事故に遭って死ぬかもしれない。
だったら、今ある幸せを大切にして、さらに周りにいる人たちも幸せにできたら良いなぁと思った。
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◆原作本「さよならを待つふたりのために 」
肺がんを患う少女と、骨肉腫を克服した青年のラブストーリー。
WOWOWで放送していたのを、なんとなく見始めた映画だった。
泣いたなぁ~。とにかく泣きっぱなしだった。
でも、観終わった後は、爽やかな感動が心に残っていた。
【満足度】:★★★★☆
「きっと、星のせいじゃない」予告編 動画
(原題:THE FAULT IN OUR STARS)◆「きっと、星のせいじゃない。」DVD
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あらすじ
ヘイゼル(シェイリーン・ウッドリー)は、女子大生。
幼い頃からがん患者として生活し、今は肺がんのステージ4。
毎日、家と病院の行き来の繰り返し。
同年代の友達がいないヘイゼルを心配したお母さん(ローラ・ダーン)は、彼女を若い男女ばかりが参加するがん患者の会に連れて行く。
初めは乗り気じゃなかったヘイゼルだったが、そこで、ガス(アンセル・エルゴート)と、アイザック(ナット・ウルフ)という二人の友達ができる。

感想(ネタバレあり) 観るきっかけは、各映画評価サイトでの評判の良さ
『難病ものの映画』と聞いたら、「痛そうだな」とか、「お涙頂戴かな」と、真っ先に連想し、再生ボタンを押すのを躊躇してしまう。
しかし、この映画を観ようと思ったのは、各映画評価サイト(Yahoo!映画や、映画.comなどのサイト)の評価がすごく良かったから。
このブログを運営している以上、「多くの人が良いと言っている映画は外せない」そう思った。
それに、「ダイバージェント」のシェイリーン・ウッドリーは、どちらかと言えば、好きなタイプの女優さん。
知っている女優さんも出ているし、辛かったら、途中でやめれば良いやぁ~(← これ結構やるんだ。私(笑))と思いながら見始めた映画だった。
ところが見始めてみると、途中で停止ボタンを押すどころか、グッと映画に引き込まれ、序盤から最後まで泣き通しだった (^^;
んもーー。いっぱい泣いちゃったよーー。
確かに、難病ものではあるけれども、どちらかと言えば「ボーイミーツガール」のラブストーリーであり、主人公の二人がとにかくキラキラと輝く素敵なカップルだった。
その二人のラブストーリーに、辛くなるどころが、気分が晴れやかに。
各映画サイトでの高評価にも納得の作品だった。

みんなが、ガスの笑顔に恋しちゃう理由
この映画の良いところは、とにかく前向きなところ。
ステージ4の肺がんを患っているヘイゼルは、酸素タンクを持ち歩き、鼻には常にチューブが刺さっている。
そうしないと、息ができないから。
そんなヘイゼルが、がん患者の会で男の人からの視線を感じる。
「なんでジロジロ見てるんだろう」「鼻に刺さっているチューブが珍しいのかなぁ」「見ないでよ」と、年頃の女の子だったら、ほぼ間違いなくそう思うだろう。
でも、ヘイゼルはそんなことに慣れているんだろうね。
「何ジロジロ見てんのよ」と、相手の男の子に声を掛ける。
すると、その男の子は、満面の笑顔で
「君が美しいから」
と答える。
ヘイゼルをジッと見つめていた青年ガスは、チューブがあるなし関係なく、ヘイゼルの内面から出る美しさを見破っていた。
これが、この映画の中では、とてもサラッとあたりまえのことのように描かれているんだけど、これは、私にはすごく衝撃的で、心に残っているシーンの1つ。
ちっとも当たり前のことじゃないんだよ。
ガスは、本当にすごいことをやってのけたんだよ。
そんなこと、サラッと言える人はいないんだよ。
その瞬間から、ヘイゼルが肺がんだってことも忘れ、私もヘイゼルと同じくガスの笑顔に恋をしてしまった。

残された人たちが幸せになって欲しいと思う願い
そんな可愛らしい二人を主人公にして、この映画では
「今の悲惨な状況を嘆くより、身の周りにある幸せを考えよう」
と、この映画は訴える。
中盤に重要人物として、ウィレム・デフォー演じる作家ピーター・ヴァン・ホーテンが登場する。
ピーターの著作が大好きなヘイゼルのために、ガスは「アムステルダムに住むピーターに会いに行く旅」をヘイゼルにプレゼントする。
しかし、アメリカから病気を抱え、酸素タンクを引きずりながらやってきたヘイゼルに対し、ピーターはとても冷たい態度をとってしまう。
実は、彼には愛する人を病気で失ってしまった過去があり、それから心を閉ざしてしまっていた。
その彼の姿を見た秘書が、ピーターの心が開くきっかけになればと、ヘイゼルとガスを招待していた。
しかし、愛する家族をこの世に残して行ってしまうヘイゼルとガスにとって、ピーターは自分の愛する周りの人たちの未来を表す鏡のような存在だった。
ヘイゼルやガスは残された家族や愛する人たちが、自分がいなくなったことで、ピーターのように失意の中、毎日を嘆きながら暮らすよりも、すぐ側にある幸せを喜んで欲しいと願っている。
彼らは、幼い頃からいつ死んでもおかしくない毎日を暮らしてきて、「死」と隣り合わせで生きてきた。
そのため、自分たちは「死」を恐れることがなく、むしろ、残された家族たちのことを心配してしまう。
だからこそ、ガスはヘイゼルに弔文を書かせ、失ってしまう苦しみよりも、出会えたことの幸せを喜ぼうとし、ヘイゼルは、母が彼女を介護した経験を元に社会福祉士の勉強をしていることを何よりも喜んだ。
この映画の中で一貫して感じるのは「どんな状況も前向きに生きよう」というメッセージ。
その中で描かれるピーターは、「こうなってはいけないよ」という、悪い見本だった。

若手とベテランの共演
主人公のヘイゼルを演じるのは、「スノーデン」、「ダイバージェント」のシェイリーン・ウッドリー。
まだまだ、これからの女優さんだけど、サバサバした感じが好感度大。
今後が楽しみ。
ヘイゼルに恋するガスを演じるのは、同じく「ダイバージェント」のアンセル・エルゴート。
とはいえ、「え?ダイバージェント出てたっけ??」って思っちゃうんだけど… (^^;
記憶になし…。
アンセル・エルゴートの他の出演作には、「ベイビー・ドライバー」、「クリミナル・タウン」
ヘイゼルのお母さんを演じるのは、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」、「ジュラシック・パーク」シリーズ、「ドリームホーム 99%を操る男たち」のローラ・ダーン。
常にヘイゼルを思うお母さんの気持ちが泣けるんだなぁ。
他の出演作には「遠い空の向こうに」「私に会うまでの1600キロ」「ドリームホーム」など
そして、偏屈な隠居作家ピーターにウィレム・デフォー。
あのウィレム・デフォーの恐ろしい程の威圧感が、すごくピッタリな役柄だった。
このキャスティングは大成功だと思う。
他の出演作に、「セブン・シスターズ」、「ファーナス 訣別の朝」、「グランド・ブタペスト・ホテル」、「誰よりも狙われた男」、「ジョン・ウィック」など
監督は、ジョシュ・ブーン。「ハッピーエンドが書けるまで」に続き、本作が2作目。

難病じゃなくたって、死はある日突然訪れる
ガンとか、難病と聞いただけで、まるで腫物を触るような特別扱いをしてしまいがちで、つい、可愛そうで、気の毒な人たちと思ってしまいがちだけど、この映画を観ていると、がん患者であることが、特別なことではなく、必要以上に同情を強制しないところが良いところだなぁって思った。
確かに、毎日健康に生きていても、辛い日もあれば、幸せな日もあるし、明日事故に遭って死ぬかもしれない。
だったら、今ある幸せを大切にして、さらに周りにいる人たちも幸せにできたら良いなぁと思った。
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