ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画「フィフス・エステート/世界から狙われた男」をWOWOWで観た。

ジュリアン・アサンジがウィキリークス(WikiLeaks)を創設し、世界の注目を集めるようになるまでを描く。

満足度 評価】:★★★★☆

このウィキリークスの存在そのものすら知らなかったので、この団体ができる過程、大きくなっていく姿を観ているだけでも十分面白かった。

「フィフス・エステート」予告編 動画

(原題:THE FIFTH ESTATE)





ウィキ・リークス ダニエルの告白「ウィキリークスの内幕」

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あらすじ


ジュリアン・アサンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、ハッキングやプログラミングをして暮らしていたが、ハッキングをして得られた情報を公表するサイト「ウィキ・リークス」を立ち上げる。

2007年、ダニエル(ダニエル・ブリュール)と出会い、意気投合すると共に行動するようになる。

匿名の情報提供者に会い、絶対にその名前を表に出さないことを鉄則として、大手銀行の不正などを暴くことで、世界にウィキ・リークスの名前が知られるようになる。

しかし、多くの人からの注目が集まるようになると、そのサーバーの脆弱性も知られるようになり…。


フィフス・エステート

感想(ネタバレあり) ウィキ・リークスとは…


面白かったなぁ。この映画。

ウィキ・リークスとは、言い方は悪いけど「タレこみサイト」

各団体の関係者などから入ってくるタレこみをネットにあげることで、その団体の情報を公開するのが目的。

そのサイトを支持する団体の寄付などから、活動が成り立っている。

こういう団体って、何が目的なんだろう・・・って思うことがある。

「もしかして、目立ちたかっただけじゃないの?」とか、単なる「自己アピール」なんじゃないかとか。

もちろん、世界の正義のために、真剣に働いている人もいるだろう。

この映画を見る限り、ウィキ・リークスは「世界の正義のため」に、各団体の情報開示をしていた。

少なくとも、はじめのうちは。

フィフス・エステート2

小さな組織が、突然大きな力を求められた時、リーダーの力が組織を左右する


アサンジもダニエルも、初めの頃は、きっと、気持ちが良かっただろうと思う。

自分の書いた記事がきっかけで、裏金にまみれた会社が潰れていく姿や、政府の裏側を暴いた時などは。

しかし、そうして大きくなっていく中、アサンジはヒーローのように扱われていく一方で、その分「次の特ダネ」についてのプレッシャーも大きくなる。

そんな中、アサンジのガイドラインが怪しくなってくる。

手元に入ってきたアメリカの外交公電のデータがあまりにも莫大すぎて、そこに書かれている個人名の確認をすることができないままアサンジは流出させてしまう。

しかし、それはウィキ・リークスを共に作ってきたダニエルには、あり得ないことだった。

私は、この映画の中で、最後のこの二人の対立の部分がもっとも印象的で面白かった。

多分、これはどんな組織でもあることだと思う。

すごく小さいところから始まった組織が、次のステップに進む時、大きな壁にぶち当たる。

その時、そのリーダーの真価が問われる。

アサンジはこの時、ダニエルとしっかり向き合って語り合っていれば、ウィキ・リークスを失うことはなかったかもしれない。

二人でしっかりと「個人情報の開示について」のガイドラインを作っておけば、こうはならなかったのかもしれない。

アサンジは、ダニエルの「すべての個人情報を確認すべき」という提言を聞かず、情報開示を優先させたために組織そのものも失うことになってしまう。

フィフス・エステート3

大きな新聞社ではなく、個人が組織の情報公開をする第5世代(フィフス・エステート)


アサンジは、その後「このデータを公開してから、犠牲になった民間人は1人もいない」と豪語する。

しかし、この映画の中にもあったけど、その裏でアメリカのCIA職員が情報に名前が上がっている人を秘密裏に逃がせたりしている。

そのアメリカ側の努力を知って、そういうのか。

そうでなければ、ただの自己顕示欲の強いハッカーにしか見えなくなっている。

ただし、「だからといって報道することに対する手を緩めてはいけない」と、デビッド・シューリス演じるガーディアン紙の記者が最後に語っている。

これからの時代は、ウィキ・リークスのような、個人の情報流出による「第5世代」の時代になる。

そのためにも、その情報元の正当性、情報に書かれている個人名に被害が及ばないかを確認した上で、政府や大企業に対する報道の手を緩めてはいけない。

ウィキ・リークスの場合は、ダニエルのような「まともな意識」が残っている人がいたからいいけど、もしも、みんながその熱に浮かれてアサンジのようにガイドラインが危うくなってしまったら、「情報流出が止まらない」危険な世の中になってしまう。

ウィキ・リークスがもたらした良い面と悪い面を精査した上で、次のメディアを確立していく時代が来ている。

フィフス・エステート4

豪華俳優の共演にビックリ


この映画を観ていてビックリしたのは、どの俳優も、アメリカやヨーロッパで活躍している俳優ばかり。

主演のアサンジを演じたのは、ベネディクト・カンバーバッチ

カンバーバッチが、この役に求められているのは、その「カリスマ性」

ピッタリの役だったなぁ。

薄気味悪くて、うさん臭い感じがピッタリで。カンバーバッチを観ているだけでも面白かった。

他の出演作には、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「ドクター・ストレンジ」「イミテーション・ゲーム」、「8月の家族たち」、「スタートレック イントゥ・ダークネス」「裏切りのサーカス」など

アサンジと共に、ウィキ・リークスを大きくしていったダニエルを演じたのは、ダニエル・ブリュール

ヨーロッパ、アメリカなど、世界で活躍する幅の広い俳優。

他の出演作には、「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」「ヒトラーへの285枚の葉書」「黄金のアデーレ 名画の帰還」「誰よりも狙われた男」「ラッシュ/プライドと友情」など。

ここで私にとってサプライズだったのが、ダニエルの恋人役に、先日「リリーのすべて」でアカデミー助演女優賞を受賞し、その他にも「ピュア 純潔」に出演しているアリシア・ヴィキャンデルが出てる!

ちょっとビックリした~。

他にも、ローラ・リニースタンリー・トゥッチアンソニー・マッキーデヴィッド・シューリス(「博士と彼女のセオリー」)、モーリッツ・ブライプトロイなど。有名な俳優がたくさん出てて、次から次へと出てくる彼らを観ているのも楽しかった。


フィフス・エステート5


この映画を観て考えさせられたのは、裏金使って汚い金儲けをしている大企業を叩くことも必要だけど、その情報を提供した人の安全性や、その情報が絶対黒であるという裏付けについて。

この映画に描かれているアサンジのように、大きな力を手に入れると暴走してしまうのがとても怖い。

それは、その情報を目にして、読む側にも、その情報が正しいものなのか、そうでないのかを見抜く力が必要なんだと思う。



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