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マーク・ウォルバーグ製作、主演、クリスチャン・ベール共演の映画「ザ・ファイター」を観た。

アメリカに実在する、二人のボクサー、ミッキー・ウォードと、デイッキー・エクルンドの異父兄弟の実話を映画化。

ケンカが強い方が偉いって考え方が好きではないので、ボクシングをはじめ、格闘技はとても苦手。

だから、この映画もあまり期待しないで見ていたんだけど、見始めたら、この兄弟の世界にグイグイと引き込まれて観てしまった。

すごく面白かったなぁ~。

「ザ・ファイター」予告編 動画

(原題:THE FIGHTER)




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あらすじ


元チャンピオンのディッキー(クリスチャン・ベール)を兄に持つミッキー(マーク・ウォルバーグ)は、兄に憧れ、ボクサーになるも、一度も勝てない日々が続いていた。

兄は、かつては地元のヒーローだったが、ドラッグにおぼれ自堕落な日々を送っていたが、父親の違う弟ミッキーとは、ボクシングでつながっていた。

そして、ミッキーの才能が認められようとしていた時、ディッキーは警官を殴ってしまい、刑務所へ入れられてしまう。

その時、ディッキーをかばい、指の骨を折る重傷をしたミッキーだったが、「兄と縁を切る」ことが条件でトレーナーが付き、再びリングに立つトレーニングを始める。

ザ・ファイター

感想(ネタバレあり)第一印象悪かったんだよねぇ・・このお兄さん


見始めてしばらくしてから、兄・ディッキーがとにかく嫌で、「うわ~、私、無理だ~。この人~」って思った。

ジャンキーでとにかくだらしなく、薬のせいと思われる薄くなった髪も、歯が抜けてしまっているのも、とにかく嫌だった。

また、兄がそんな状態であるのに、それを放置して、非難しようともしない母親も嫌で、自分の子がかわいいのは分かるけど、もっとしっかり現実を見ようよって、すごく言いたかった(笑)

この映画でとても興味深く観たのは、そんな彼らが共に愛する弟のミッキーが、ボクシングを通して成長していく姿を見て、自分たちも少しずつ変わっていく姿を、とても丁寧に描いているところだった。

ザ・ファイター2

ジャンキーだった兄が少しずつ更生していく姿に心を打たれる


彼らの成長を描く中で、私のとても嫌いだった兄・ディッキーが、警官をなぐって騒動を起こす最低の時期から、刑務所で薬を抜いて、クリーンな状態になって人として変わっていく姿に心を打たれた。

この映画で、最も印象に残ったのは、そのディッキーが心も体も、本当にクリーンになったかも・・と思わせたシーン。

ディッキーの出所直後、ディッキーと、ミッキーと、ミッキーの恋人シャーリーン(エイミー・アダムス「メッセージ」、「her/世界でひとつの彼女」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」「ナイト ミュージアム2」)は出所後のディッキーの扱いについてケンカする。

シャーリーンは、身体がクリーンになったと主張するディッキーに対して、

「またやるに決まってる!!ディッキーを切らないなら、ミッキーとは別れる」

と言い、その場から立ち去ってしまう。

この時、私もそう思った。そんなこと言ってまたやるクセにって思ってた。


ザ・ファイター4

「人への思いやり」を見せたディッキー


でも、その後のディッキーの行動が、私の頭から離れない。

その時、ディッキーが真っ先に向かったのは、ドラッグがある家ではなく、シャーリーンの家だった。

「ミッキーと君の仲を裂くつもりはない。だったら俺は身を引くから、ミッキーとは別れないでくれ」

この一言が驚愕で。それまでだったら、「あんなクソ女忘れてしまえ」って言いかねなかったディッキーが、人に頭を下げてお願いしている!!!!

シャーリーンの家を去る時も、しばらく彼女のことを気にしながら、チラチラと後ろを見遣る姿が、

「この人は、本当に更生したかも・・・」

と思わせる後ろ姿だった!!

もう、これは、クリスチャン・ベール(「The Promise/君への誓い」「ファーナス/訣別の朝」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」)の演技こそのディッキー。

初めはガリガリのジャンキーから始まって、少しずつ更生した身体に戻していく姿は、鳥肌モノの演技だった。

エンドロールには、実在の兄弟の映像があるが、実在のディッキーのしゃべり方が、クリスチャン・ベール演じるディッキーのそれとそっくりでビックリ。

クリスチャン・ベールは、この役でアカデミー賞助演男優賞を受賞したのも納得の演技だった。

あんなにディッキーが嫌いだった私も、ディッキーが「本当は心がもろくて、とても気が弱い人」と分かり、最後には同情してしてまうほどに、心境が変わっていた。

ザ・ファイター5

恋人を支えるシャーリーンの姿に憧れる


女性の立場として観ると、私はシャーリーンみたいな女性になりたいと思った。

何よりも、ミッキーを誰よりもしっかりと支えていたその姿に憧れる。

時には厳しく、そして優しく。

いつも心が折れそうになった時、ミッキーをリングに立たせたのは、シャーリーンだった。

心が折れそうになるのは、ボクシングとは関係ないことに、心をとらわれてしまうから。

シャーリーンは、そこをいつもしっかりと見抜いて、軌道修正していた姿が素晴らしいと思った。

あぁ、私もあんな女性になりたいと思った。

ザ・ファイター3

題材はボクシングでもスポ根ではなく、人間ドラマ


この映画「ザ・ファイター」は、あるボクシングチャンピオン兄弟について描かれた物語であるけれど、よくあるボクシング映画のようなスポ根の映画ではない。

家族がいて、恋人がいて、挫折があり、再起する。

ボクシングそのもののファイトシーンよりも、家族や恋人との愛情や葛藤、挫折や再起にかける成長を描くことに重点を置いている。

これは、ボクシングよりも人間ドラマに重点を置いた作品だった。

だからこそ、ボクシングが苦手な私でも、見ることができたし、見終わった後には、彼らを愛してしまうまでになったんだと思う。

「どんな状況でも、最後まで諦めなければ、奇跡が起きる」

とても素晴らしい作品だった。



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