ジョエル・エドガートン監督・脚本・主演の映画「ザ・ギフト」を試写会で観た。

夫の故郷であるカリフォルニアで新生活を始めた夫婦。そこへ突然現れたのは夫の同級生。彼が現れてから奇妙な出来事が起こり始め…。

※この映画の感想には、ネタバレを含みます。映画を観てからお読みになることをおススメします。

満足度 評価】:★★★★☆

初めは良い人だと思っていた人がそうではなく、薄気味悪い奴だと思っていた人が実は被害者で…と、見ているうちに登場人物たちの印象がどんどん変わっていくという先の読めない展開が面白いサスペンス映画だった。

隣にいる友人が、実は高校時代に最低なイジメッ子だったとしても大人になれば誰も気づかない。

そこに、この映画の恐ろしさが隠れている。

「ザ・ギフト」予告編 動画

(原題:THE GIFT)




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キャスト&スタッフ


出演者

ジェイソン・べイトマン
…(「ズートピア」(声の出演)、「モンスター上司」、「ディス/コネクト」、「ファング一家の奇想天外な秘密」、「あなたを見送る7日間」、ドラマシリーズ「オザークへようこそ」(製作総指揮・主演)など)

ジョエル・エドガートン
…(「イット・カムズ・アット・ナイト」、「レッド・スパロー」、「ラビング 愛という名前のふたり」、「ブラック・スキャンダル」、「ディーン、君がいた瞬間」、「ウォーリアー」<兼 監督作>「ある少年の告白」など)

レベッカ・ホール
…(「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」、「トランセンデンス」、「ザ・タウン」など)

監督・脚本・製作

ジョエル・エドガートン(初監督作品)
…(「ある少年の告白」など)


2015年製作 アメリカ映画


ザ・ギフト

あらすじ


サイモン(ジェイソン・べイトマン)とロビン(レベッカ・ホール)の夫妻は、夫の故郷であるカリフォルニアで新生活を始める。

ある時、家具を新調していたサイモンの前に突然現れたのは、高校時代の同級生だというゴード(ジョエル・エドガートン)だった。

その日から、夫妻の家にはゴードからの贈り物(ギフト)が届けられるようになる。

ロビンは、そのお礼にとゴードを夕食に招待するが、そのうちゴードは呼ばれなくても家を訪ねるようになり、サイモンはゴードと会うことを嫌がり始める…。

ザ・ギフト2


感想(ネタバレあり)


私の周りにいた「見た目によらない人」


誰しも、「人は見た目によらない」と言われることがある。

良い意味でも、悪い意味でも使われることがある。

よく殺人事件のニュースで、近所の人たちに加害者の印象を聞くと、「彼はとても良い人に見えた」とか、「真面目そうな人だった」と言うのは鉄板だ。

良い人そうに見えて、じつは犯罪者だったという話は、私たちに衝撃を与える。

もしかして、我が家の近所に住んでいる人も、いつか豹変するのではないかと心配し始める。

そんな「見た目によらない」人が、かつて私の周りにもいた。

学生時代の友人A君は、どこにでもいる普通の男の子だった。

勉強ができるタイプではなかったけど、優しくて運動神経がよく、明るい、感じの良い子だった。

それが、就職したら人が変わってしまったのか、それとも元々そういう素養があったのか。

とんでもないDV男だったことが後々発覚する。

結婚をして、しばらくすると、奥様が妊娠。

その後、妊婦の奥様に対し殴る蹴るの暴行を加えていたことが分かった。

その話を聞いた時は、ゾワゾワゾワゾワ~と鳥肌が立ち、「えぇぇぇぇ。絶対そんな人に見えなかったのに~!!」と、その話を教えてくれた友人に向かって叫んでしまった。

そのA君は離婚をしたことまでは知っているが、その後、どんな生活をしているのかは分からない。

きっと、そんな過去は見えないように、どこかで生活しているのではないだろうか。


ザ・ギフト3

人の人生を破壊しておいて、平気な顔して幸せな家庭を築いてるイジメっ子


この映画の「人は見た目によらない」は、主人公夫妻の夫、サイモンだ。

実は、このサイモン。

高校生の頃は、表の顔は「人気者の生徒会長」であり、裏の顔は「とんでもないいじめっ子」だった。

その瞬間、うわーーー。そんな奴いたわーーー!!

って思う人もいるかもしれない。

しかも、このサイモンのイジメっぷりはハンパない。

ちょっとした嫌がらせをするどころか、相手の人生を破滅させ、家庭を崩壊に追い込むようなことをしている。

まぁ、簡単に言うと、胸くそ悪い最低男!!

そのサイモンが悪質なのは、人を散々酷い目に合わせておいて、大人になったらきれいさっぱりそのことを忘れいていること。

良心の呵責もなく、のうのうと平気な顔をして、幸せな結婚をして生きていること。

自分が、かつて高校時代にイジメた人に会っても、「え?誰だっけ??」ぐらいの気分でいること。


ザ・ギフト4

イジメっ子の振る舞いにブチ切れた瞬間


その彼の行動にブチ切れたのは、かつてサイモンにイジメられていた人間・ゴードだった。

私は、ゴードがサイモンに再会した瞬間が、彼の「怒り」の瞬間だったと思った。

あろうことか、サイモンは「ゴードが誰だか分からない」といったリアクションをし、散々ゴードをイジメていたクセに、ロビンには、「高校時代の同級生で、良い奴だ」なんて言い放った。

その時、またはせめて、ちょいちょい会うようになった時に、

「あの頃は、本当に申し訳ないことをした。当時はまだ子供だったんだ」

と言えば、話は丸く収まったはず。

ゴードもその一言を待っていたのに、謝罪どころか、「薄気味悪い」と言って距離をおこうとした上に、ゴードの身辺調査まで依頼している。

なんとも小さい奴なんだ!!!

サイモンは、高校時代から1ミリも成長していなかった!!

このサイモンの態度が、ゴードの怒り、復讐心をかきたて、サイモンの人生を破滅させようと罠にはめていく。


ザ・ギフト5

「人は見た目によらない」友人やパートナー選びは慎重に


結局、サイモンはゴードが破滅させなくても、その人間の薄っぺらさから自滅の道を歩むことになる。

しかし、サイモンはゴードの復讐により、一生心に闇を抱いて生きることになる。

ロビンの子供は誰の子供なのか…という苦痛に苛まれる闇。

これこそが、自業自得の因果応報。

でも、この映画を見始めた時は、サイモン目線で始まっていたので、「良い人だ」と思って観ていた。

ゴードって、何んとなくおかしな人だよねぐらいに思っていた。

しかし、彼の化けの皮が一枚、一枚とはがれていくうちに、非常に気分が悪くなっていく。

「えぇ。まさか、そんな人だと思わなかった…。ウソでしょ…。」そんな居心地の悪さ。

それこそが、監督 ジョエル・エドガートンが、この映画で描きたかったことだ。

「人は見た目によらない」

だから、友人は注意して選ばなければならない。

もしかしたら、「良い人だ」と思っていた人が、かつて犯罪者だったかもしれないから…。

いや~。非常に面白いサスペンス映画だった。



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