デンマーク映画「The Guilty ギルティ」を試写会と映画館で2回観た。

緊急電話対応室のアスガーが一本の電話を受けたことで、ある事件に巻き込まれていくサスペンス映画。


この映画につきましては、予備知識なしで観ることをおススメいたします。

感想につきましては、ネタバレを含みますので、ご了承の上お読みください。



満足度 評価】:★★★★☆

2回目観た!

オチを知って観てもハラハラドキドキして面白い!

電話の向こうで何が起きているのかを知る手掛かりは声のみ。

先入観に邪魔をされ、狙いすましたかのように観客をはめるサスペンス。

こういうの好き


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『The Guilty ギルティ』予告編 動画

(原題:Den skyldige)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年11月16日 試写会にて鑑賞。

・2019年3月6日 映画館にて2回目鑑賞。

・2019年3月9日 感想を掲載。

現在公開中。詳しい劇場情報は下記公式サイトをご参照ください。
 ↓




キャスト&スタッフ


出演者

〇ヤコブ・セーダーグレン

〇イェシカ・ディナウエ

〇ヨハン・オルセン

〇オマール・シャガウィー


監督・脚本

〇グスタフ・モーラー


2018年製作 デンマーク映画



theguiltyギルティ




あらすじ


緊急電話対応室に勤務するアスガー(ヤコブ・セーダーグレン)は、イーベン(イェシカ・ディナウエ)という女性から「誘拐されている」という電話を受ける。

その様子から事件だと感じたアスガーは、イーベンとの会話から、何が起きているのかを捜査し始めるのだが…。



theGuiltyギルティ2




感想(ネタばれあり)


主人公と電話の声が誘導するサスペンス


この映画の登場人物は、ほぼ一人。

その主人公アスガーと、彼が受けている電話のみで話が進行するという、特殊な設定が面白い作品だった。



主人公のアスガーは、緊急電話対応室でパトカーや救急車を要請する電話に対応する仕事をしている。

そのアスガーの元に1本の電話がかかってくる。



電話の向こうにいる女性イーベンは、元夫から車に乗せられ、誘拐されたと感じ、警察に助けを求めてきたのだ。

その電話に事件性を感じたアスガーは、イーベンの自宅や家族構成を調査し、何が起きているのかを探り始める。



しかし、現場に行くことができないアスガーにできることは限られている。

そこで、アスガーは指令本部や元相棒をうまく使って事件を捜査しはじめる。

ところが、事態はアスガーが思いもしない方向へと進み始める…。



この映画は、緊急電話対応室という密室と、アスガーが受ける電話のみで進行し、全く先が読めない展開にハラハラドキドキしながら楽しめるサスペンス映画だった。



TheGuiltyギルティ3



なぜ、アスガーはその日その場所にいたのか


本来なら、かかってきた電話に対してパトカーや救急車を手配するだけの仕事をすればいいアスガーが、なぜ、その電話に固執したのだろうか



アスガーは元々現場にいる警察官だった。

しかし、仕事中に不祥事を起こした結果、しばらくの間その部署に配属になってしまった。

そして、その日は、そこで仕事をする最後の日であり、翌日の聴聞会を無事に済ませれば現場に戻れるという日だった。



現場に戻りたくてウズウズしていたアスガーがイーベンからの電話を受けたことで、「事件を解決したい」という血が騒いだに違いない。

しかし、そんなアスガーも、イーベンからの一方的な話を聞いているうちに、事件をミスリードしてしまう…。



そんなアスガーの様子を見て、私たちは人の表情から多くの情報を得ているかを知り、「思い込み」や「先入観」が邪魔をしていることに気付く。

そこでの仕事は、彼にとっては降格を思わせる仕事だっただろうけれど、イーベンの捜査を続けているうちに、現場に行けないじれったさを感じ、「自分は何がしたいのか」「どんな警官になりたいのか」を改めて思ったはずだ。



だからこそ、ミスリードに気付いたアスガーは、その事件の最善の解決(=イーベンの命を助けること)に必死になったのだろう。



 TheGuiltyギルティ4



見たものだけを信じていると見事に騙される


この映画が面白いのは、登場人物はほぼアスガーのみであり、彼が対応する電話だけで進行しているところだ。

観客はアスガーと同じくイーベンの声を聞きながら、電話の向こうで何が起きているのかを想像する



そして、脚本は、そんな観客の「想像力」を見透かしたように、私たちの思っていた人とは全く違う犯人を登場させる



アスガーも観客も、イーベンが電話で「車に監禁されて連れて行かれている」と言っているのを聞いて、恐らく、夫が酷い暴力男で、彼女は誘拐されているに違いないと思ったはずだ。

彼女が連れ出された時に子供が騒いだから、家は悲惨な状況になっていただろうと推理しただろう。



しかし、それは「ただの思い込み」なのだ。

そこで、あっと言わせる犯人が登場したことで、きっと、多くの観客が驚かされたはずだ。

「あぁそうきたか」と。



それは恐らく、観客がアスガーの表情を見て、彼の気持ちに同調したからなのだが、人は、耳で得た情報よりも、目から得た情報の方を信じやすいということなのだ。

まさに「百聞は一見に如かず」という人間の習性を見事にサスペンスにした作品だった。



TheGuiltyギルティ5



相手の顔が見えないからこそ真実を語ってしまう


そのように、人は相手の表情を見ながら話す生き物だ。

しかし、相手の表情が見えないことは、電話を使う際の利点でもある。



相手の表情が見えないからこそ話しやすいこともあるのだ。

恋愛だったら、告白をするのも、別れ話をするのも、会って話をするより、電話の方が話しやすい。

教会の告白ルームでは、神父と告白者の間に壁があるのは、相手の表情が見えない方が話しやすいからだ。



アスガーは、なんとしてでもイーベンを助けたい一心で、罪の告白をする

現場に戻りたい一心で嘘をつき、相棒にも同じ嘘をつかせていたアスガーは、罪悪感に苦しめられていた。

しかし、イーベンとの会話の中で、ついに「自分が嘘をついていた」と告白する。



それは、イーベンの表情が見えないからこそ、真実を語ってしまったのだが、イーベンを救うはずが、自分自身を救っていたのだ。

そして、イーベンもまた、アスガーの説得により救われる。

私はイーベンが救われたと聞いて、ホロっとしてしまった。



ラスト、アスガーは明るい光の中へと向かって行くが、それは、彼の未来は明るいことを示していると思った。

ハラハラドキドキした展開だったからこそ、最後の光に救われるサスペンスドラマだった。





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