ヘレン・ミレン主演の映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」をWOWOWで観た。

インドからフランスへ移住してきた青年が、有名なシェフになるまでを描きながら、「人生にとって一番大切なことは何か」を描く。

面白かったなぁ。とても、ほっこりする良い映画だった。

【満足度 評価】:★★★★☆

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」予告編 動画

(原題:THE HUNDRED-FOOT JOURNEY)




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あらすじ


マダム・マロリー(ヘレン・ミレン)は、フランス郊外にあるフレンチレストランのオーナー。

30年間、ミシュランから星1つをもらい続ける名店だ。

そこへ、道を一本隔てた向かい側にインド人一家が移住してきて、インド料理店をオープン。

オープン当初はいがみ合いを続けていたマダム・マロリーとインド人一家だったが、彼女はその一家の長男であるハッサン(マニシュ・ダヤル)に料理人として、ずば抜けた才能があることに気付く…。

マダム・マロリーと魔法のスパイス

感想(ネタバレあり) 夢の到達点が名声とは限らない


たしか、今から10年ぐらい前のことだったと思うけど、独学でWebサイトを制作する技術を勉強して、フリーランスのwebデザイナーとして働き始めた。

その後、フリーランスで収入を増やすことが難しくなって、東京のWebサイト製作会社で働くようになった。

当初は、何事も初めてのことばかりで、毎日ウキウキワクワクしながら、会社を大きくしていくお手伝いができればいいなと思っていた。

しかし、そのうち仕事量が増えて忙しくなっていくと、製作はただの作業となり、そのうち苦痛になっていった。

結局、寝る時間もまともに作れないようになり、会社から逃げるように辞めてしまった。

仕事を辞めようと決意する前の1年間、私の不安にさせたのは、「この先、どこに向かっていけばいいんだろう」という思いであり、完全に目標を失ってしまったことだった。

この映画「マダム・マロリーと魔法のスパイス」には、ハッサンというインド人の青年が登場する。

彼は、マダム・マロリーに料理人としての腕を買われると、シェフとしてレストランに向かえ入れられる。

わずか1年で、レストランを星1つから、星2つへと昇格させると、パリへ呼ばれていく。

そして、それから1年でパリで有名な料理人へと成長する。

しかし、彼が求めていたのは、「名声」ではなかった。

心から美味しいと思える料理を作ることだった。

マダム・マロリーと魔法のスパイス2


情熱をなくした時は、その場を去る時


私が、前述のWeb製作会社を、徐々に嫌になっていったことに理由がある。

誰もが知っているとても有名な法人のサイトを制作するために、それまで担当してきた仕事に時間がかけられず、そのために人を増やして欲しいとお願いしても聞き入れてもらえないことだった。

相手が有名だろうが、有名じゃなかろうが、仕事に大小はないと、私は思っていた。

その頃から、心が仕事から離れていっていたんだなぁと、今になって思う。

パリの田舎から、パリの有名レストランに買われていったハッサンは、そこで自分の思うような料理を作れるかと思いきや、いつも思い出すのは、マダム・マロリーの店でマルグリットと一緒に作った料理だった。

「どうしても、あの味を再現できない」

その理由をマルグリットは、「食材のキノコが新鮮ではないから」だという。

この時が、ハッサンにとって、「レストランから心が離れた瞬間」だったと思う。

ハッサンも、私も、創造することに対して、ウキウキワクワクするという情熱を失ってしまっていた。

料理を作るのに、何よりもスパイスが重要なように、何かを作り出す、創造する時に必要なのは「情熱」なんだなぁ。

結局、ハッサンは「情熱」のある場所へと戻っていった。

私はwebデザイナーという職業に情熱を失い、今では心の情熱に従って、毎日映画を観ている。

おかげで、今はウキウキワクワクする自分を取り戻している(笑)

マダム・マロリーと魔法のスパイス3

名女優の名演が映画を引き立てる


ミシュラン1つ星フレンチレストランのオーナー、マダム・マロリーを演じるのは、ヘレン・ミレン

セリフがなくても、表情を観ているだけで、彼女の気持ちが伝わってくる演技はさすが。

インド人のパパと一緒にダンスを踊るシーンが良かったなぁ。

他の出演作には、「ロング、ロング・バケーション」、「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」「黄金のアデーレ 名画の帰還」「消されたヘッドライン」「クイーン」など。

マダム・マロリーの向いに引っ越してきたインド人一家の大黒柱、パパを演じるのは、オム・プリ

どっかで観た俳優さんだなぁーーと思ったら、昔観たイギリス映画「ぼくの国、パパの国」だった。

どうやら、厳格なインド人の父親が多いようで。

でも、決して怖いだけじゃなく、優しい一面も持っているところが、このパパの良いところ。

そして、ヘレン・ミレンの下で働き、シェフになるのが夢なマルグリットを演じるのは、シャルロット・ルボン

こんなにかわいくて、料理もできちゃうわけ??

なんて、明らかに偏見的なことを思いながら見てた(笑)

先日観た、「ザ・ウォーク」にも主人公の恋人役で出ていた。

本当に可愛いから、今後もドンドン出てくると思う。

他の出演作には、「The Promise/君への誓い」など

監督は、ラッセ・ハルストレム

まさに、名匠。

フランスの移民問題を織り交ぜつつ、大人の心の交流を温かく描き、観終わった後のホカホカした感じが、とてもラッセ・ハルストレムらしい作品。

他の監督作には「ギルバート・グレイプ」、「サイダー・ハウスルール」、「ショコラ」など

マダム・マロリーと魔法のスパイス4


フランスにはこれからも、ワクワクする国でいて欲しい


私としては、主人公のマダム・マロリーや、パパよりも、夢見る青年・ハッサンに自分の思いを重ねながら観てしまった。

最近、フランスを描いた映画では、定番となりつつある移民問題。

この映画の中でも、移民に反対する人が出てくる。

もしかしたら、国民感情的には、移民に反対な人が多いのかもしれないけど、とは言いつつも、ハッサンのようにフランスの誇りであるフランス料理に新しい風を吹き込んでいるのも移民なんだなぁと思った。

フランスに移民が多いのも、他の国の人からしたら、「ワクワクウキウキする国」であるということ。

どうかこれからも、そんな人たちの願いを叶える大らかな国であって欲しいと願うばかり。


マダム・マロリーと魔法のスパイス5





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