マイケル・ファスベンダーアリシア・ヴィキャンデル主演の映画「光をくれた人」を試写会で観た。

小さな島で暮らす灯台守夫婦が犯してしまった過ち。

その過ちが、後々周りの人々を不幸にしてしまう悲しい物語。


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

素晴らしい映画で号泣しながら観た作品。

人は誰でも間違えることがある。しかし、人を不幸にして得られる幸せなはない。

自身の過ちを認め、相手から許しを得られた時、本当の平和が訪れる。


「光をくれた人」予告編 動画

(原題:THE LIGHT BETWEEN OCEANS)




更新履歴・販売情報

・2017年5月27日 試写会で観た感想を掲載。

・2018年7月8日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

マイケル・ファスベンダー
…(「エイリアン:コヴェナント」、「アサシン・クリード」、「X-MEN:アポカリプス」、「スロウ・ウエスト」、「スティーブ・ジョブズ」、「FRANK-フランク-」など)

アリシア・ヴィキャンデル(アリシア・ヴィカンダー)
…(「チューリップ・フィーバー」、「ジェイソン・ボーン」、「コードネーム U.N.C.L.E.」、「リリーのすべて」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「エクス・マキナ」、「二つ星の料理人」、「ピュア 純潔」など)

レイチェル・ワイズ
…(「女王陛下のお気に入り」、「否定と肯定」、「グランド・フィナーレ」、「ロブスター」、「アレクサンドリア」、「ニューオーリンズ・トライアル」、「オズ はじまりの戦い」、「ナイロビの蜂」、「コンスタンティン」など)

監督・脚本

〇デレク・シアンフランス
…(「ブルーバレンタイン」など)

2016年制作 アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド合作映画



光をくれた人



あらすじ


住民がいない小さな島の灯台守をしているトム(マイケル・ファスベンダー)は、イザベル(アリシア・ヴィキャンデル)と結婚し、ささやかながも幸せな生活を送っていた。

しかし、イザベルは2回妊娠するが、2度とも流産してしまう。

子供を持つということに絶望的な気分になりかけていたころ、トムは小さなボートが島に流れ着くのを見つける。

イザベルもトムに知らされ駆け付けたところ、そこには一人の男性の遺体と小さな赤ちゃんが乗っていた。

トムはそれを本土に通報しようとするが、イザベルはその赤ちゃんを自分たちの子供として育てようと言い、トムもイザベルの必死な願いを拒否することができず、赤ちゃんはルーシーという名前で育て始めるのだが…。


光をくれた人5


感想(ネタバレあり)


悲しみの底にいた夫婦に届いた神様からの贈り物



一組の若い夫婦夫婦がいる。



彼らは、とても幸せな結婚生活を送っていたけれど、妻が二度の流産をしてしまい、二人は悲しみの底に。

そんな二人の元に、赤ん坊を載せた一艘のボートが流れつく。

一緒に乗っていた男性は既に死亡していた。



絶望的な生活を送っていた二人にとって、それはまさに「神様からの贈り物」だった。

二人はその赤ん坊が自分たちの子供だと装い、ルーシーと名前を付け育て始める

子はかすがいというけれど、それ以来、二人はこれまでの生活から一転、とても幸せな日々を送っていた。



しかし、それから4年後、赤ん坊の母親が生きていたことを知る

夫は良心の呵責にさいなまれ、妻は嘘をつき通そうとする。

そして、二人の元に、また苦悩の日々が訪れる。



光をくれた人2



道を示す人が犯してしまった、たった一度の過ち


灯台守が主人公だなんて、それだけでとてもロマンティックな話だなと思った。



誰も住んでいない小さな島にある灯台。

主人公のトムは第一次大戦で大勢の死を見届けたせいで、静かな生活を送りたいと思い、その灯台へやってきた。

海を航海する船に光を灯し、その船を正しい道に導くことが仕事だ。



そんな彼が、たった一度過ちを犯し、道を踏み外してしまう

それは悲しみの底にいる妻の切なる願いからだった。

それは、漂流してきたボートを通報せず、乗っていた赤ん坊をルーシーと名付け、我が子のように育てること。



それが倫理的、道徳的、法律的に間違っていることだと分かっていても、きっと誰もが彼らに同情することだろう。

彼らの絶望的な心理状態の時に、彼らの元に漂流してきた赤ん坊は、誰だってきっと「神様からの贈り物」だと思うはず。

問題はそこではないのだ。



問題なのは、ルーシーの本当の母親がいたと知った時、どう行動するかなのだ。



光をくれた人3



絶望の中に挿す一筋の光


ルーシーの実母ハナもまた、悲しみの底で暮らしていた。

その時、世界は第一次大戦後、ナチスドイツが台頭していく時代だった。

ルーシーが見つかった時に、ボートの中で亡くなっていた男性はハナの夫であり、彼はドイツ人だった。



彼はドイツ人というだけで町中から差別を受けてしまう

しかし、ハナは彼がドイツ人であることを気にせず、周りの人にとても優しい彼に恋をして結婚した相手だった。



そして、亡くなったはずの赤ん坊が生きているという知らせから挿す一筋の光。

ハナにとってルーシーは彼の忘れ形見であり、どんなことをしてでも手放したくない娘だった。

ところが、ルーシーは4年間、トムとイザベルの間で育てられたため、一切ルーシーに懐こうとしない。



そのルーシーの様子を見たハナは「ルーシーのためにも、トムとイザベルの元に返すべきでは」という苦渋の選択に迫られる

その時、ハナが思い出したのは夫の言葉だった。



憎い相手がいても、憎み続ける時間がもったいない。一度だけ許せば良い。そうすれば、後は楽になる

この彼の「一回だけ許せば良い」という言葉を信じて、ハナはトムとイザベルの夫婦を許そうと決断をする。



光をくれた人4



悲しみの底から抜け出すのに必要なのは、何かを「一度だけ許す」こと


トム、イザベル、ハナが三人共、ルーシーを中心として深い悲しみを背負って生きていた。

トムはイザベルのワガママと罪を背負い、イザベルはルーシーを我が子のように愛しすぎてしまい、ハナは娘と夫を一度に失った悲しみに暮れていた。

そんな彼らの心を軽くしたのは「許し」だった。



ハナが夫の言葉を思い出しイザベルを許し、イザベルはハナの許しによって自分の罪に目覚め、トムを窮地から救う。

彼らにとって希望の光となったのは、ハナのドイツ人の夫だったのだ。



彼は偏見によって差別された人生を送っていたからこそ、人を許し、偏見と闘ってきた

彼のその「許しの教え」が三者の間に平和をもたらす



トム、イザベル、ハナ。

三人が全員100%幸せになる道などない。

誰かがどこかで妥協して、相手を許さなければ平和は訪れない



私たちの日常生活においても、とても深い悲しみの底にいる時、例えば自分自身や憎い相手を許すことで救われることがあるのかもしれない。

そんな時は、この映画の「一度だけ許す」というセリフを思い出すと良いだろう。





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