コリン・ファース、ニコール・キッドマン主演の映画「レイルウェイ 運命の旅路」をWOWOWで観た
第二次大戦中のタイで、日本軍に捕虜として収容され、強制労働をさせられていたイギリス兵と、日本兵の通訳との間に起きた実話の映画化
【満足度 評価】:★★★★☆
この話が映画の中だけの作り話でなく、実際にあったということに感動。
すごく心に染みるすごく良い映画だった
◆「レイルウェイ 運命の旅路」DVD
◆「レイルウェイ 運命の旅路」原作本
エリック・ローマクス(コリン・ファース)は、ある日、たまたま同じ電車に乗り合わせた女性・パティ(ニコール・キッドマン)と恋に落ちる
気の合う二人は、そのまま恋愛に発展し結婚へ
二人の間には、幸せな月日が流れるが、パティは、時折エリックの様子がおかしいことに気付く
寝ている間にうなされるようになったり、急に凶暴になったりするようになったエリック
彼のことが心配になったパティは、彼の古くからの友人であるフィンレイ(ステラン・スカルスガルド)を訪ね、過去にエリックの身に何か起きたのではないかと聞くと、フィンレイは、彼らが共に戦った第二次大戦で、タイで日本軍の捕虜になった話をし始めた・・・

この映画「レイルウェイ 運命の旅路」は、第二次大戦中のタイで、捕虜のイギリス兵に対し強制労働をさせていた日本兵の通訳・ナガセとイギリス兵・ローマクスの間に、終戦から数十年後に友情が芽生えるというお話
このお話、実話なんだよね。
日本人が出てくる話にも関わらず、そんな友情物語があったなんて聞いたこともなかったので、実話だと聞いてまずビックリ
さらに、捕虜になっていた頃に、ローマクスは日本兵から拷問され、ひどい目に遭い、戦争が終わってからは心的外傷後ストレス症候群のような状態になっていた
にも関わらず、ナガセと再会し、会話をすることでナガセを赦すんだよね
その「赦せた」ということに、またビックリ

それでは、なぜ、ローマクスはナガセを赦すことができたのか
それは、ナガセの生きる姿勢にあったのではと思う
ナガセは自分のライフワークとして、タイにある捕虜収容所を残し、自分がそこで何を行ってきたのかについて、外国人に説明するガイドをしていた
それは、「同じような戦争を繰り返してはならない」という自戒の意味を込めた反省だと、ローマクスの目には映ったに違いない
ローマクス自身も、またタイの地でナガセを前に、自分の心を解放したことで、気が晴れたのではと思う
さらに、ナガセからローマクスに送られた謝罪文
これが、彼の心を大きく揺るがしたに違いないけれど、もう一つ大きな要因はパティの存在にあったと思う

人が幸福なときは、とても心が寛容になる
ローマクスには、パティという幸福が神から与えられたことで、彼はナガセを赦したんじゃないかと思う
そもそも、パティがローマクスが出会わなければ、彼は過去を振り返って、タイへ旅立とうとは思わなかったはず
そして、二回目のタイ旅行。パティと一緒に収容所を訪ねる旅
私には、この時にローマクスとナガセが再会したシーンが、一番心に残るシーンとなった
ナガセが、ローマクスに深く頭を下げ、ローマクスが彼の背中に手を置くシーン
彼らの友情のはじまり。ローマクスが全てを水に流した瞬間
なんて素晴らしいんだろうと思った

ローマクスの演じるのは、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「キングスマン」「英国王のスピーチ」「リピーテッド」「マジック・イン・ムーンライト」「真珠の耳飾りの少女」「デビルズ・ノット」「裏切りのサーカス」のコリン・ファース
この俳優さんは、冷静の下に隠れる激情を演じさせると本当にうまい俳優さんだなぁと再度実感。
このローマクスも、彼以外は考えられない演技を見せてくれる
そして、彼の天使パティを演じたのは、同じく「ある少年の告白」、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「パーティで女の子に話しかけるには」、「パディントン」、「リピーテッド」、「ザ・インタープリター」、「シークレット・アイズ」、「ファング一家の奇想天外な秘密」のニコール・キッドマン
パティって本当に素敵な人。
とても普通な人を演じるニコール・キッドマンが新鮮で良かった

一生かけても赦せない人がいて、でも、全てを水に流して、その人を赦してしまうとすれば、それは、どんな瞬間なのか・・・
その人を憎まず、戦争という時代を憎むことができるのか・・・
考えれば、考える程難しい話になるけれど、実際に、それをすべて乗り越えて友情を育んだイギリス兵と日本兵がいたんだと思うと、心が救われる
この映画「レイルウェイ 運命の旅路」のように世の中の全ての人が、憎しみで復讐をしようとせずに、相手の事情を考えて赦しあえるようになれば、もっともっと世界は平和になるのにと思う
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第二次大戦中のタイで、日本軍に捕虜として収容され、強制労働をさせられていたイギリス兵と、日本兵の通訳との間に起きた実話の映画化
【満足度 評価】:★★★★☆
この話が映画の中だけの作り話でなく、実際にあったということに感動。
すごく心に染みるすごく良い映画だった
「レイルウェイ 運命の旅路」予告編 動画
(原題:The Railway Man)◆「レイルウェイ 運命の旅路」DVD
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あらすじ
エリック・ローマクス(コリン・ファース)は、ある日、たまたま同じ電車に乗り合わせた女性・パティ(ニコール・キッドマン)と恋に落ちる
気の合う二人は、そのまま恋愛に発展し結婚へ
二人の間には、幸せな月日が流れるが、パティは、時折エリックの様子がおかしいことに気付く
寝ている間にうなされるようになったり、急に凶暴になったりするようになったエリック
彼のことが心配になったパティは、彼の古くからの友人であるフィンレイ(ステラン・スカルスガルド)を訪ね、過去にエリックの身に何か起きたのではないかと聞くと、フィンレイは、彼らが共に戦った第二次大戦で、タイで日本軍の捕虜になった話をし始めた・・・

感想(ネタバレあり) 第二次大戦で出会ったあるイギリス兵と日本兵の間に起きた本当の話
この映画「レイルウェイ 運命の旅路」は、第二次大戦中のタイで、捕虜のイギリス兵に対し強制労働をさせていた日本兵の通訳・ナガセとイギリス兵・ローマクスの間に、終戦から数十年後に友情が芽生えるというお話
このお話、実話なんだよね。
日本人が出てくる話にも関わらず、そんな友情物語があったなんて聞いたこともなかったので、実話だと聞いてまずビックリ
さらに、捕虜になっていた頃に、ローマクスは日本兵から拷問され、ひどい目に遭い、戦争が終わってからは心的外傷後ストレス症候群のような状態になっていた
にも関わらず、ナガセと再会し、会話をすることでナガセを赦すんだよね
その「赦せた」ということに、またビックリ

人の生きる姿勢は、それを見ている人の心を動かすこともある
それでは、なぜ、ローマクスはナガセを赦すことができたのか
それは、ナガセの生きる姿勢にあったのではと思う
ナガセは自分のライフワークとして、タイにある捕虜収容所を残し、自分がそこで何を行ってきたのかについて、外国人に説明するガイドをしていた
それは、「同じような戦争を繰り返してはならない」という自戒の意味を込めた反省だと、ローマクスの目には映ったに違いない
ローマクス自身も、またタイの地でナガセを前に、自分の心を解放したことで、気が晴れたのではと思う
さらに、ナガセからローマクスに送られた謝罪文
これが、彼の心を大きく揺るがしたに違いないけれど、もう一つ大きな要因はパティの存在にあったと思う

神がローマクスに与えた、妻パティという幸福
人が幸福なときは、とても心が寛容になる
ローマクスには、パティという幸福が神から与えられたことで、彼はナガセを赦したんじゃないかと思う
そもそも、パティがローマクスが出会わなければ、彼は過去を振り返って、タイへ旅立とうとは思わなかったはず
そして、二回目のタイ旅行。パティと一緒に収容所を訪ねる旅
私には、この時にローマクスとナガセが再会したシーンが、一番心に残るシーンとなった
ナガセが、ローマクスに深く頭を下げ、ローマクスが彼の背中に手を置くシーン
彼らの友情のはじまり。ローマクスが全てを水に流した瞬間
なんて素晴らしいんだろうと思った

トップ俳優とトップ女優の共演
ローマクスの演じるのは、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「キングスマン」「英国王のスピーチ」「リピーテッド」「マジック・イン・ムーンライト」「真珠の耳飾りの少女」「デビルズ・ノット」「裏切りのサーカス」のコリン・ファース
この俳優さんは、冷静の下に隠れる激情を演じさせると本当にうまい俳優さんだなぁと再度実感。
このローマクスも、彼以外は考えられない演技を見せてくれる
そして、彼の天使パティを演じたのは、同じく「ある少年の告白」、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「パーティで女の子に話しかけるには」、「パディントン」、「リピーテッド」、「ザ・インタープリター」、「シークレット・アイズ」、「ファング一家の奇想天外な秘密」のニコール・キッドマン
パティって本当に素敵な人。
とても普通な人を演じるニコール・キッドマンが新鮮で良かった

大切なのことは憎しみを洗い流して、相手を赦すこと
一生かけても赦せない人がいて、でも、全てを水に流して、その人を赦してしまうとすれば、それは、どんな瞬間なのか・・・
その人を憎まず、戦争という時代を憎むことができるのか・・・
考えれば、考える程難しい話になるけれど、実際に、それをすべて乗り越えて友情を育んだイギリス兵と日本兵がいたんだと思うと、心が救われる
この映画「レイルウェイ 運命の旅路」のように世の中の全ての人が、憎しみで復讐をしようとせずに、相手の事情を考えて赦しあえるようになれば、もっともっと世界は平和になるのにと思う
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コメント
コメント一覧 (2)
申し訳ありません
ご指摘ありがとうございました。
フィリピンからタイへ修正させていただきました。
大変助かりました。
ありがとうございました。