コリン・ファレル主演の映画「ロブスター」を試写会で観てきた。

「45日間で恋人が見つからなければ、動物にします」という命がけの婚活合宿に行くことになった男の運命を描く。

満足度 評価】:★★★★☆

面白かったなぁ。すごくシュールな世界観に笑い、観終わった後には、恋愛するのもしないのも、恋愛を楽しむのも自由という当たり前の日常のありがたさをすごく感じた映画だった。


「ロブスター」予告編 動画

(原題:THE LOBSTER)




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あらすじ


デヴィッド(コリン・ファレル)は、最近妻と離婚。

独身になったと同時に、人里離れたところにあるホテルへ連れて行かれる。

独身は罪であり、ホテルへ連れて行かれてから45日間で恋人ができないと、動物にされてしまう。

そこで、デヴィッドは「婚活に失敗して、動物になるとしたら何を選ぶ?」と聞かれ「ロブスター」と答える。

そして、命がけの婚活生活がスタートする。

ロブスター1


感想(ネタバレあり) このユニークな世界観はどこから来た!?


何んと言ってもこのユニークな世界観が良い。

まずさぁ、ロブスターって100年も生きるんだって!!!知ってた??

私、いきなりそこからのけ反ったんだけど(笑)

でね、45日間で恋人を見つけないと動物にされちゃうんだって、知ってた??

知らないよねーーーー!!!

そんな感じの驚きが2時間続くのよ(笑)マジで。

最初から最後までシュールで乾いた笑いが続くストーリーから目が離せなくって。

マジで面白かったなぁ。

ロブスター2

「恋愛」を強制されると萎縮し、禁じられると燃え上がる


主人公のデヴィッドは、ホテルにいる女性の中から、自分に合いそうな女性を一人選ぶ。

でも、結局、その女性とうまくいかずに、ホテルから脱出!!

すると森の中には、独身たちがひっそりと暮らすコミュニティがあり、その中に入れてもらうことに。

ここでは、なんと恋愛禁止!!

恋愛したものは死ぬ運命にある。

でも、デヴィッドはそこで恋人(レイチェル・ワイズ)ができてしまう。

これね、分かる気がするんだけど、人って「恋愛しなさい」と言われた状況で、例えば、それこそ婚活パーティとかで、本当に気が合う人を見つけたりするのって、すごく難しいじゃない。

でも、目の前に独身者がいる中で「恋愛するな」と言われると、今度は、逆に目の前にいる人がとても愛おしく思えるもんだんだよね。

ロブスター3

人間の気持ちは、他人がコントロールできるものではない


それは、人間の気持ちは他人の権力などの力で制御できるものではないってことなんだよね。

この映画を観終わった後、なんとも言えない清々しい開放感があった。

それは、わずかこの映画が流れている2時間、上から「あぁしなさい。こうしなさい」と言われ続け、それが強迫観念のように迫ってきて、どんどん気持ちが萎縮していってた。

主人公のデヴィッドは、すごく追い詰められて、谷崎潤一郎の『春琴抄』のような運命をたどってしまうんだけど、人間の気持ちはそんな風に押さえつけてどうにかなるもんじゃないんだよね。

好きな人と同じ世界で生きていきたいから、僕はあなたと同じ世界に行きますという。

でも、あの『春琴抄』も、金持ちのお嬢さんと丁稚奉公の恋だったはずだから、自由が制限されていた時代の話だよね。

その世界の中から出てきて、映画を観終わった途端の開放感と言ったら(笑)

恋をするのも、どこへ行くにも、何を食べるのも自由ということの素晴らしさを体中で感じたよね。

ロブスター4


豪華な出演者


主人公のデヴィッドを演じるのは、コリン・ファレル

いや~、こんなに全くキレのない中年男まっしぐらのコリン・ファレルも中々観られないんじゃないかな(笑)

寡黙な中にも、でも実は芯が強い男、デヴィッドが良かったなぁ。

他の出演作には、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「ヴェロニカ・ゲリン」、「ジャスティス」、「ニューヨーク冬物語」、「クレイジー・ハート」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」など

そして、コリン・ファレルが独身の森へ行って恋に落ちるのが、レイチェル・ワイズ

なんでこんな美人が1人でこんな森にいるんだ!?なんて思うけど(笑)

凛として、意志の強そうで、筋の通った感じがとても良いね。

他の出演作には、「女王陛下のお気に入り」、「否定と肯定」「光をくれた人」「アレクサンドリア」「ニューオーリンズ・トライアル」「オズ はじまりの戦い」「ナイロビの蜂」「コンスタンティン」など。

そして、もう1人、この独身の森で冷酷なリーダーをするのが、レア・セドゥ

あの、ボンドガールを演じた色気やら美しさは全部封印して、「コイツ、まじムカつく!!」って女をシラーーッと演じてる。

最初は、「え?レア・セドゥだよね。本当にレア・セドゥ??」って思っちゃったよ(笑)

今回は、この「可愛くない」レア・セドゥがかなり良かった(笑)

他の出演作には「007/スペクター」、「美女と野獣」など


ロブスター5

自由な時代のありがたさを噛みしめる


独身は生きているだけで罪であると言われたら、私は罪人だし、45日間で恋人を見つけられる自信もない。

でも、もしかしたら、「火事場の馬鹿力」的に、生きたい一心で必死になってパートナーを見つけるのかもしれない。

ロブスターが100年も生き続けるなんて知らなかったように、世の中の見方を変えたら、知らないことがまだまだたくさんあるし、何が起こるか分からない。

大切なことは、今、すごく自由に生きられる時代にいて、他人の許可なく生きていけることができるということ。

だからこそ、自分の気持ちを大切にして生きていきたい。



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