スティーブ・カレル、トニ・コレット主演の映画「プールサイド・デイズ」をWOWOWで観た。
14歳の男の子が海辺の別荘地で過ごした夏休みを描く。
【満足度】:★★★★★
そもそも、この映画の存在を知らなかったんだけど、WOWOWの映画紹介番組「映画工房」で、斎藤工がこの映画のことを「すごく良い映画」って褒めてたのが、すごく気になって。
それで、早速見て見た。
いやーーーーーー、これ、本当にいい映画だったぁ。
私、大好き。こういう映画。
観終わった後に、スッキリ爽やかな気持ちになった。
本当に観て良かったし、全ての人におススメの映画。
◆「プールサイド・デイズ」DVD
ダンカンは、14歳。離婚した母親パム(トニ・コレット)と二人暮らし。
この夏休みは、母親の新しい恋人・トレント(スティーブ・カレル)と、彼の娘と一緒に彼の海辺の別荘で過ごすことに。
しかし、トレントが好きではないダンカンは、家に居場所がないと感じ、別荘の車庫にあった自転車に乗って、遠出をしてみる。
すると、そこには同じ年頃の子たちがたくさん遊びに来ているプールがあった。
なんとなく中に入り、プールに入るわけでもなく、ぼんやりと座っていたダンカンだったが、そこで監視員の仕事をしているオーウェン(サム・ロックウェル)と知り合う。

正直言って14歳という多感な時期の男の子の頭の中なんか、ちっとも分からないんだよね(笑)
どうせ、その実態は私の想像を遥かに超えているだろうから、知りたくもないしね(笑)
もう、まるで宇宙人よ。本当に。
だから、映画を観る前は、この映画の意図することが理解できるのかなってちょっと心配だったんだよね。
ところが、ところが、そんな心配は全く無用だったよ。
大人の人が観ても何の問題もない、むしろ、若い子からパワーをもらえる映画だった。

この映画の原題は、the way,way back(行く道、帰り道)
最初は別荘へ行く道で始まり、最後は別荘から帰る道で終わるお話。
その間に、主人公の男の子に友達ができて、その影響で逞しく成長するお話。
その友達というのが、サム・ロックウェル演じるオーウェン。
このオーウェンがね、本当に最高!!!なんだよね。
一見、すごく適当でいい加減そうな男なんだけど、しっかりと周りの人のことを見ていて、彼の周りにいる全ての人にさりげない優しさを見せることができる人。
本当に、こんな人が周りにいたらいいな!!楽しそうだな!!!って思える人なんだよね。

そんなオーウェンに多大なる影響を受けるダンカン。
まぁ、最初に言った通り、女には14歳の少年の脳みそなんて理解できないのよ。
だから、愛するママがダンカンに何を言っても、のれんに腕押しになってしまう。
ダンカンは、ママの気持ちは分かるんだけど、トレントを見てると許せなくなっちゃうんだよね。
そんな時!男の子に必要だったのは、理解してくれる男友達だったんだね!!
いつも奔放で適当でありながら、さりげない気配りをするオーウェンと知り合い、プールでバイトするようになって、ダンカンは自分に自信を持って行動できるようになる。
このダンカンの心の変化を見ていると、あぁ成長するっていうのは、素敵なことだなぁって思うんだよね。
だって、いつも暗い顔して背中を丸めていたダンカンが、女の子にウィンクするようになるんだからね(笑)

しかし、楽しい時間もひと夏の間だけのお話。
オーウェンとのお別れの時がやってくる。
この映画で、私が一番印象に残っているのは、このオーウェンとのお別れのシーン。
オーウェンが、初めてダンカンのママとトレントにご対面。
その時にさぁ、「あぁあなたがダンカンに3点と言った人ですね」って言いながら、スッとトレントとダンカンの間に入って、彼を守るそぶりを見せるんだよね。
もぉぉぉ、最後までオーウェンって、なんて良いヤツ!!!
いつもの間にか、外でそんなバディを作っていたダンカンにママもビックリ(笑)
そんなダンカンが逞しくて、ママはトレントとの別れを決心!
「周りを変えたいのなら、まずは自分から変わること」
そう。ダンカンという宇宙は、ダンカンを中心に周っている。
だから、ダンカンが変われば、みんなが変わる。
本当に最高のラストシーンだった。

多感なダンカンの母親を演じるのは、トニ・コレット(「へレディタリー 継承」「おとなの恋には嘘がある」「しあわせはどこにある」「シックス・センス」「タミー/Tammy」「アンダーカバー」)
この人は、本当に大好きな女優さん。
どこが良いって、いつも自然体で、等身大のところ。
どこにでもいそうなアラフォー女を本当にそっくりそのまま自然に演じるの。
今回も、トレントの浮気を知ってしまったその瞬間。
取り乱すわけでもなく、平静を装うんだけど、心に反して顔は泣きそうになってるの。
うん。うん。あなたの気持ちはよく分かるよって、見ている女性はみんな思っているはず。
そして、そのトレントを演じるのは、スティーヴ・カレル(「30年後の同窓会」「カフェ・ソサエティ」「エンド・オブ・ザ・ワールド」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」)。
もう、このトレントが嫌な奴でさぁ、そんなトレントを自然に演じられてるスティーヴ・カレルってどうなの??って思うほど(笑)
今回、トニ・コレットとの共演は「リトル・ミス・サンシャイン」に続いて2回目。
なるほど、気心知れたトニ・コレットだから、嫌な役も思い切ってできるのかな??

そして、今回、なんと言っても最高だったのが、オーウェン演じるサム・ロックウェル(「ギャラクシー・クエスト」)。
ちょっとだらしない感じの役が良く似合うんだよねぇ。
そして、監督のナット・ファクソンは、これが監督デビュー作。
いや、最高のデビュー作になったよね。
今後の作品も期待大!!

十代から二十代の前半っていうのは、男女限らず、とても周りにいる人たちの影響を受けやすい年頃。
そんな彼らの姿は、大人の鏡でもあるから、大人が生活うまくいっていないと、子供も暗くなりがち。
そこへ登場したオーウェンは、元気で明るくポジティブで最高のお手本だった思う。
帰りの車の中、トレントの隣を抜けだしたママが寄り添ったダンカンは、いつもよりも逞しく、爽やかに見えた。
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14歳の男の子が海辺の別荘地で過ごした夏休みを描く。
【満足度】:★★★★★
そもそも、この映画の存在を知らなかったんだけど、WOWOWの映画紹介番組「映画工房」で、斎藤工がこの映画のことを「すごく良い映画」って褒めてたのが、すごく気になって。
それで、早速見て見た。
いやーーーーーー、これ、本当にいい映画だったぁ。
私、大好き。こういう映画。
観終わった後に、スッキリ爽やかな気持ちになった。
本当に観て良かったし、全ての人におススメの映画。
「プールサイド・デイズ」予告編 動画
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あらすじ
ダンカンは、14歳。離婚した母親パム(トニ・コレット)と二人暮らし。
この夏休みは、母親の新しい恋人・トレント(スティーブ・カレル)と、彼の娘と一緒に彼の海辺の別荘で過ごすことに。
しかし、トレントが好きではないダンカンは、家に居場所がないと感じ、別荘の車庫にあった自転車に乗って、遠出をしてみる。
すると、そこには同じ年頃の子たちがたくさん遊びに来ているプールがあった。
なんとなく中に入り、プールに入るわけでもなく、ぼんやりと座っていたダンカンだったが、そこで監視員の仕事をしているオーウェン(サム・ロックウェル)と知り合う。

感想(ネタバレあり) 14歳、多感な男子の頭の中なんて全く分からない
正直言って14歳という多感な時期の男の子の頭の中なんか、ちっとも分からないんだよね(笑)
どうせ、その実態は私の想像を遥かに超えているだろうから、知りたくもないしね(笑)
もう、まるで宇宙人よ。本当に。
だから、映画を観る前は、この映画の意図することが理解できるのかなってちょっと心配だったんだよね。
ところが、ところが、そんな心配は全く無用だったよ。
大人の人が観ても何の問題もない、むしろ、若い子からパワーをもらえる映画だった。

一人の友達との出会いが彼を成長させる
この映画の原題は、the way,way back(行く道、帰り道)
最初は別荘へ行く道で始まり、最後は別荘から帰る道で終わるお話。
その間に、主人公の男の子に友達ができて、その影響で逞しく成長するお話。
その友達というのが、サム・ロックウェル演じるオーウェン。
このオーウェンがね、本当に最高!!!なんだよね。
一見、すごく適当でいい加減そうな男なんだけど、しっかりと周りの人のことを見ていて、彼の周りにいる全ての人にさりげない優しさを見せることができる人。
本当に、こんな人が周りにいたらいいな!!楽しそうだな!!!って思える人なんだよね。

悩める男子に必要だったのは、的確なアドバイスをくれる年上の友人
そんなオーウェンに多大なる影響を受けるダンカン。
まぁ、最初に言った通り、女には14歳の少年の脳みそなんて理解できないのよ。
だから、愛するママがダンカンに何を言っても、のれんに腕押しになってしまう。
ダンカンは、ママの気持ちは分かるんだけど、トレントを見てると許せなくなっちゃうんだよね。
そんな時!男の子に必要だったのは、理解してくれる男友達だったんだね!!
いつも奔放で適当でありながら、さりげない気配りをするオーウェンと知り合い、プールでバイトするようになって、ダンカンは自分に自信を持って行動できるようになる。
このダンカンの心の変化を見ていると、あぁ成長するっていうのは、素敵なことだなぁって思うんだよね。
だって、いつも暗い顔して背中を丸めていたダンカンが、女の子にウィンクするようになるんだからね(笑)

一番心に残るのは、ダンカンとのお別れのシーン
しかし、楽しい時間もひと夏の間だけのお話。
オーウェンとのお別れの時がやってくる。
この映画で、私が一番印象に残っているのは、このオーウェンとのお別れのシーン。
オーウェンが、初めてダンカンのママとトレントにご対面。
その時にさぁ、「あぁあなたがダンカンに3点と言った人ですね」って言いながら、スッとトレントとダンカンの間に入って、彼を守るそぶりを見せるんだよね。
もぉぉぉ、最後までオーウェンって、なんて良いヤツ!!!
いつもの間にか、外でそんなバディを作っていたダンカンにママもビックリ(笑)
そんなダンカンが逞しくて、ママはトレントとの別れを決心!
「周りを変えたいのなら、まずは自分から変わること」
そう。ダンカンという宇宙は、ダンカンを中心に周っている。
だから、ダンカンが変われば、みんなが変わる。
本当に最高のラストシーンだった。

「エターナル・サンシャイン」コンビが、ダメな大人の代表役
多感なダンカンの母親を演じるのは、トニ・コレット(「へレディタリー 継承」「おとなの恋には嘘がある」「しあわせはどこにある」「シックス・センス」「タミー/Tammy」「アンダーカバー」)
この人は、本当に大好きな女優さん。
どこが良いって、いつも自然体で、等身大のところ。
どこにでもいそうなアラフォー女を本当にそっくりそのまま自然に演じるの。
今回も、トレントの浮気を知ってしまったその瞬間。
取り乱すわけでもなく、平静を装うんだけど、心に反して顔は泣きそうになってるの。
うん。うん。あなたの気持ちはよく分かるよって、見ている女性はみんな思っているはず。
そして、そのトレントを演じるのは、スティーヴ・カレル(「30年後の同窓会」「カフェ・ソサエティ」「エンド・オブ・ザ・ワールド」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」)。
もう、このトレントが嫌な奴でさぁ、そんなトレントを自然に演じられてるスティーヴ・カレルってどうなの??って思うほど(笑)
今回、トニ・コレットとの共演は「リトル・ミス・サンシャイン」に続いて2回目。
なるほど、気心知れたトニ・コレットだから、嫌な役も思い切ってできるのかな??

ちょっとだらしない感じが良く似合うサム・ロックウェル
そして、今回、なんと言っても最高だったのが、オーウェン演じるサム・ロックウェル(「ギャラクシー・クエスト」)。
ちょっとだらしない感じの役が良く似合うんだよねぇ。
そして、監督のナット・ファクソンは、これが監督デビュー作。
いや、最高のデビュー作になったよね。
今後の作品も期待大!!

大人に影響を受けやすい年頃
十代から二十代の前半っていうのは、男女限らず、とても周りにいる人たちの影響を受けやすい年頃。
そんな彼らの姿は、大人の鏡でもあるから、大人が生活うまくいっていないと、子供も暗くなりがち。
そこへ登場したオーウェンは、元気で明るくポジティブで最高のお手本だった思う。
帰りの車の中、トレントの隣を抜けだしたママが寄り添ったダンカンは、いつもよりも逞しく、爽やかに見えた。
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