スパイダーマンの宿敵ヴェノムを主人公にしたスピンオフ作品。
【満足度 評価】:★★★★☆
超楽しかった!
アクションは迫力満点、エディとヴェノムの負け犬コンビはボケとツッコミの一人漫才コンビみたいでかなり笑えたし、これまで観たことのない三枚目トムハの新しい一面が見られたし、見所満載で楽しかった!
続編も期待!
目次
- 予告編
- 更新履歴・販売情報
- キャスト&スタッフ
出演者
監督 - あらすじ
- 感想
『ヴェノム』予告編 動画
(原題:Venom)
更新履歴・公開、販売情報
・2018年11月3日 映画館にて鑑賞。
・2018年11月19日 感想を掲載。
・2019年7月6日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ
出演者
〇
トム・ハーディ監督
〇ルーベン・フライシャー
2018年 アメリカ映画

あらすじ
ライフ財団がホームレスを集めて人体実験をしていると聞いたジャーナリストのエディ(
トム・ハーディ)は、財団の科学者ドーラ(
ジェニー・スレイト)の手引きで財団に潜入。
そこで、実験の現場をしていると、「黒い何か」がエディの身体に入り寄生してしまう。
その時から、エディは今までにない力を感じ、その力を借りてそこから逃げ出すことに成功する。
しかし、その「黒い何か」はライフ財団のドレイク(
リズ・アーメッド)が宇宙から採取してきたものであり、取り戻すために、エディの行方を追う。

感想(ネタばれあり)
観る前:「ヴェノム」って暗い映画なのでは??
この「ヴェノム」とは、そもそもスパイダーマンの宿敵。
2007年に製作された
トビー・マグワイア版「スパイダーマン3」では、悪役として登場している。

この時のスパイダーマンは自分の中にあるダークサイドと葛藤するという話で、正義の人スパイダーマンに対し、自分の中のダークサイドをパワーにしたのが、ヴェノムという位置づけだった。
ヴェノムに対して、そんなイメージがあったから、観る前は「暗い映画」なんじゃないかと思っていた。
きっと、自分自身のダークサイドと葛藤しながら、「黒い何か」に寄生され、ダークサイドに打ち勝つことができずに飲み込まれてしまうという、アナキン・スカイウォーカーがダースベイダーになるような話なんだろうなと勝手に想像していた。
ポスタービジュアルの「最悪」という文字だって、まさにそんなキャラクターを感じさせたからだ。
ディズニー版MARVELにレンタルされている
トム・ホランド版「スパイダーマン」の能天気な雰囲気とは対照的なものになるんだろうと思っていた。

観た後:「ヴェノム」って笑えて超楽しい映画
ところが、蓋を開けてみると、私の予想とは全く正反対な、笑えるところのたくさんある楽しいアクション映画だった。
映画評論家の町山智浩さんが、この「ヴェノム」のことを「『ど根性ガエル』みたいだった」と言っていたけれど、まさに!そんな映画だった(笑)

ひろしこと、エディはフリーのジャーナリスト。
いつも「行き過ぎた」記事を書いては、訴訟問題になり出版社や新聞社を追い出される…。
そんな彼は、NYから追い出され心機一転サンフランシスコで働き始めるが、彼の恋人アン(
ミシェル・ウィリアムズ)が持っていた書類を盗み見して、ライフ財団の告発記事を書き、ライフ財団から訴えられるだけでなく、アンまでもライフ財団の顧問弁護士をクビにされてしまう。
結果、仕事も恋人も失うという最悪の事態に。
そんな、うだつの上がらないエディに「いつまでもウジウジしてんじゃねーよ」と背中を押すのが、彼に寄生した地球外生命体のヴェノムなのだ。
このヴェノムがまさに「ぴょん吉」的な役割で、恋人にフラれてウジウジしているエディをグイグイ引っ張っていく。
そんな二人を見ていると思わず笑ってしまうし、ヴェノムが「悪役」だっていうのも忘れて、つい応援してしまう。
エディをグイグイ引っ張るヴェノムは、ぴょん吉と同じく、親しみやすいキャラクターだ。
だからなのか、彼は、人間を食べて栄養素にしているという、ちょっと想像すると怖いキャラクターなんだけれど、この映画のヴェノムには「悪い奴らは全員ヴェノムに食われてしまえ!」と思ってしまう(笑)
後半には、エディとアンの間をとりもつキューピットの役割まで買って出たのには笑ってしまった。
いやーーヴェノム良い奴じゃん!!
これは、怖い映画でも、暗い映画でもなく、笑って楽しい映画なのだ。

エディとヴェノム ふたり揃って一人前
しかし、そんなヴェノムにも、うだつの上がらないエディと同じような過去があった。
地球外生命体のヴェノムは、生まれ故郷の星で「兵士」だったけれど、出来の悪い彼は、いつも上官から叱られているような「ダメ兵士」だった。
そこで、生まれ故郷から脱走して、新たな生活の地を求めて地球へやってきたのだ。
つまり、エディもヴェノムも、お互いに一人では戦えない「負け犬」で、二人が巡り合い、ようやく一人前になれたのだ。
この「ヴェノム」は、そんな二人のバディムービーでもあるのだ。
しかし、エディは見るからに「負け犬キャラ」だということは分かっていたけれど、まさか、ヴェノムも「負け犬」だとは思わなかった(笑)

MARVELの流れから、今後への期待
ヴェノムがこれほどまでに、笑えて楽しい映画になったのには、最近のMARVEL映画の流れを感じずにはいられない。
その中で、この「ヴェノム」だけがダークな路線でいくのは難しかったのだろう。
この雰囲気でいったら、
トム・ホランド版の「スパイダーマン」との共演も期待してしまう仕上がりだ。
ただ、その分、「この映画を、なぜ今描くのか」とか「エディやヴェノムの内面やバックグラウンド」などの描写が浅くて、全体的に楽しいだけの薄い仕上がりになってしまったのも事実。
そこは、今後の続編で肉付けしていってくれることを期待している。
(3部作製作予定)
負け犬と言われ続けた人が、人々を救うヒーローになるというと、まさに「スパイダーマン」がそうで、これは、そんな「スパイダーマン」の血筋を引く映画なんだと実感した。
というわけで、とても笑えてみんなが楽しめる作品になっているので、「怖い映画かも、暗い映画かも」と思って、敬遠している人は、是非、安心してこの作品を観て欲しい。
きっと、楽しい思いをして帰るに違いないと思う。
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