ヒュー・ボネヴィル主演の映画「英国総督 最後の家」を映画館で観た。

1947年、インドが英国から独立するという時代の流れに翻弄されてしまった人々を描く。



満足度 評価】:★★★★☆

インド独立時に最後の英国総督を務めたマウントバッテン卿の実話。

宗教的な対立からインドは分裂しパキスタンが建国。

なぜ人は仲良く暮らすことができないんだろうと考えさせられ、国同士のエゴに引き裂かれた人々に涙が溢れた

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『英国総督 最期の家』予告編 動画

(原題:Viceroy's House)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年9月8日 映画館にて鑑賞。

・2018年12月29日 感想を掲載。

・2019年3月2日 DVDが発売。

現在、一部公開劇場あり。詳しい上映劇場情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓
映画「英国総督 最後の家」


DVDで観る:「英国総督 最後の家」

英国総督 最後の家 [DVD]

新品価格
¥3,758から
(2018/12/29 16:00時点)



オリジナルサウンドトラック:「英国総督 最後の家」

英国総督 最後の家

新品価格
¥2,401から
(2018/12/29 16:04時点)





キャスト&スタッフ


出演者


〇ジリアン・アンダーソン

〇マニッシュ・ダヤル

〇フマー・クレイシー


〇タンヴィール・ガニー


〇ニーラジ・カビ

〇サイモン・キャロウ

…(「輝ける人生」など)

〇デンジル・スミス

〇リリー・トラヴァース

〇ジャズ・ディオール


監督

〇グリンダ・チャーダ


2017年製作 イギリス映画



英国総督最後の家




あらすじ

1947年、インドが英国から独立する年、ルイス・マウントバッテン卿は、最後の英国総督としてインドに赴任する。

インドが独立する際に、パキスタンをイスラム教徒の国としてインドから分離させるという話が湧き上がり、英国総督が暮らす家で働く500人の使用人たちも混乱する。

彼らの中には、イスラム教、ヒンズー教、シーク教、仏教などの信者が混在していたからだ。

そんな中、ヒンズー教信者のジート(マニッシュ・ダヤル)と、イスラム教信者のアーリア(フマー・クレイシー)が恋に落ち…。



英国総督最後の家2




感想(ネタばれあり)



英国総督 最後の家英国総督 最後の家 (2017)

【監督】グリンダ・チャーダ
【出演】ヒュー・ボネヴィル / ジリアン・アンダーソン / マニッシュ・ダヤル / フマー・クレイシー / マイケル・ガンボン / タンヴィール・ガニー / オム・プリ / ニーラジ・カビ / サイモン・キャロウ / デイヴィッド・ヘイマン / デンジル・スミス / リリー・トラヴァース / ジャズ・ディオール


★★★★ [80点]「イギリスのしたたかさに振り回されるインド」


正直、映画を見る前は、ポスターの暖色系の感じからして、もっとのほほんとした映画かと思った。

観始めたら、とんでもない。
しっかり社会派の映画だった。

人間って、どうして仲良くできないんだろう…と思いつつ、最後にはボロボロ泣いてしまった。



1947年。

インド独立の年、最後の英国総督として、マウントバッテン卿が赴任。

マウントバッテン卿は、インドを平和な状態で引き渡すために、イスラム教とヒンズー教の指導者と話し合いの場を持つが、宗教間の対立は激化するばかりで…。



時代的には、チャーチルが首相で、現エリザベス女王のお父さんのジョージ6世(「英国王のスピーチ」の王様)の頃なので、映画好きな人には、割と観やすい時代かと思った。


それまでインドを統治していたイギリスの総督 マウントバッテン卿は、平和な状態でインドを解放しようとするが、既に、国はイスラム教、ヒンズー教、シーク教で分裂状態だった。

そのため、イギリスはイスラム教の人たちが暮らす国、パキスタンを作る提案をする



パキスタンという国は、こうして作られたのか!

という、私にとっては、学びの映画だった



しかし、その裏には、イギリスが、利益を生み出すためのしたたかな試算があって、そのために、宗教間の対立をあえて放置していたという告発をした映画でもある。



その結果、多くの人々が、信仰する宗教によって住む場所を制限され、強制的に移住させられることになったのだ。



もしも、お互いの人種や宗教を尊重していれば、失わなくてもいい命がたくさんあったかと思うと、それだけで泣けてしまう。

ここで描かれている1組のカップルは、その分離と独立の運命に巻き込まれてしまう

彼らは、その時、引き裂かれた人々の象徴である



それは、明らかにイギリスの黒歴史であって、この時のパキスタン建国の経緯を思うと、「パキスタン人はイギリスに入国禁止」なんて言えないじゃないかと思ってしまった。



けれど、こういう黒歴史をそのまま映画化するところに、イギリスの懐の深さがあるのかもしれない

ちなみに、マウントバッテン卿の奥さんは、X-ファイルのスカリーなんだけど、エンドロールで名前観るまで気付かなかった!!


Posted by pharmacy_toe on 2018/09/11 with ぴあ映画生活




Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~




ゆるめの映画ネタはこちら→「とにかく映画が好きなんです」【別館】

映画のコラムやイベントに参加した話、音楽やご飯ネタなども掲載しています。

この【本館】よりも、もっとユルッとした裏アカです。

こちらも、ぜひ。
 ↓





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





DVDで観る:「英国総督 最後の家」

英国総督 最後の家 [DVD]

新品価格
¥3,758から
(2018/12/29 16:00時点)



オリジナルサウンドトラック:「英国総督 最後の家」

英国総督 最後の家

新品価格
¥2,401から
(2018/12/29 16:04時点)