とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:アダム・ドライヴァー



人気シリーズ 第8作 映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を映画館で観た。

反乱軍の戦士レイがファーストオーダーとの戦いのために、伝説のジェダイ ルーク・スカイウォーカーを探し当て、そこから新たな冒険が始まる。


映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」


満足度 評価】:★★★★★

私は、この「最後のジェダイ」が大好きである。

どんなに批判が多くても、私のその思いは変わらない。

それはなぜなのか。

その理由を書いてみた。

この記事の中にはネタバレがあります。映画をご覧になってからお読みください。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事


「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」予告編 動画

(原題:Star Wars:The Last Jedi)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年12月22日 映画館で観た感想を掲載。

・2018年11月24日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

・2019年12月20日 金曜ロードSHOW!での放送に合わせて加筆・修正。





キャスト&スタッフ



出演者

デイジー・リドリー
…(「ピーターラビット」(声の出演)、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」など)

ジョン・ボイエガ
…(「デトロイト」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」など)

アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「ローガン・ラッキー」、「パターソン」、「沈黙-サイレンス-」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「あなたを見送る7日間」など)

オスカー・アイザック
…(「サバービコン 仮面を被った街」、「The Promise/君への誓い」、「X-MEN:アポカリプス」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「ドライヴ」、「インサイド・ルーウィン・デイビス 名もなき男の歌」、「ワールド・オブ・ライズ」、「アレクサンドリア」、「アメリカン・ドリーマー 理想の代償」、「極悪の流儀」など)

マーク・ハミル
…(「ブリグズビー・ベア」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」、「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」、「スター・ウォーズ/エピソード6 ジェダイの帰還」など)

キャリー・フィッシャー
…(「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」、「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」、「スター・ウォーズ/エピソード6 ジェダイの帰還」など)

アンディ・サーキス
…(「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、<監督のみ>「ブレス しあわせの呼吸」など)

ドーナル・グリーソン
…(「グッバイ・クリストファー・ロビン」、「ピーターラビット」、「バリー・シール/アメリカをはめた男」、「レヴェナント/蘇りし者」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」、「FRANK-フランク-」、「不屈の男 アンブロークン」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「ブルックリン」など)

ローラ・ダーン
…(「ドリーム・ホーム 99%を操る男たち」「遠い空の向こうに」、「私に会うまでの1600キロ」、「きっと星のせいじゃない」、「ジュラシック・パーク」シリーズなど)

ベニチオ・デル・トロ
…(「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」、「ロープ 戦場の生命線」、「ボーダーライン」、「ガーディアンス・オブ・ギャラクシー」など)

〇ケリー・マリー・トラン



監督・脚本

ライアン・ジョンソン
…(ドラマシリーズ「ブレイキング・バッド」(第5シーズン)など)


2017年製作 アメリカ映画




あらすじ


スノーク最高指導者(アンディ・サーキス)率いるファーストオーダーに追い詰められつつある反乱軍は、伝説のジェダイの騎士 ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の助けを求め、レイア指揮官(キャリー・フィッシャー)は戦士レイ(デイジー・リドリー)をルークの元へと向かわせる。

その間、反乱軍は少ない兵力でファーストオーダーに立ち向かうが、まるで歯が立たず、逃げようにも追跡されてしまう。

そこで、ファーストオーダーの追跡装置を破壊しようと考えたフィン(ジョン・ボイエガ)は、整備士のローズ(ケリー・マリー・トラン)と共に、ファーストオーダーの戦艦に侵入する計画を立てるが、そのためには侵入コードを突破できるコードブレイカーが必要であることが分かり…。



映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」デイジー・リドリー



感想(ネタバレあり)


賛否両論別れた「最後のジェダイ」。私は絶賛派。


2回観た。この映画が大好きだと思った



いきなり始まったオープニングの戦闘シーンで、ポーがBB8と共にX-ウィングで戦う姿を観ると、その昔、R2-D2を乗せてXウィングで帝国軍に向かっていったルークのことを思い出し、

そのR2とルークの初めての出会いを思い出させるホログラムや、ヨーダが登場するサプライズもあり、すっかりポンコツになってしまったファルコン号が、今でもカッコ良く空を突き抜ける姿には胸が躍る。

それらのシーンには、様々な懐かしさも含め、これまでの「スター・ウォーズ」に対するオマージュを感じ、あぁやっぱりスター・ウォーズは良いなぁと感じる。



ところが公開後のファンの様子を見ると、その評価は賛否が真っ二つに割れていた

なぜなら、そうやってこれまでの「スター・ウォーズ」を受け継いだ部分よりも、今までの「常識」をぶち破った「見たことのないスター・ウォーズ」を描いた部分が多かったからだった

それはまさに、CMのナレーションにある通り「誰も知らないスター・ウォーズがここにある」の言葉通りなのだが、結果としてそれが多くのファンの反発を買うことになってしまった。



しかし、私はまさにそんな「新生スター・ウォーズ」の部分が大好きで、新しい時代と、これまでの伝統が融合しているからこそ、この映画は面白いのだと感じた。



「スター・ウォーズ」は世相に流されない永遠の神話であり続けるべき。

という長年のファンの気持ちもわからなくもないけれど、あらゆる物事が変化していく時代の激流の中で、何も変わらずに踏みとどまることができるのか。

いつか時代に押し出される時がくるのなら、これまで時代を引っ張ってきた「スター・ウォーズ」だからこそ、率先して新しい世界観を見せていくべきではないのか。



そして、ここから新しい時代が幕を開ける。

それはとても素晴らしい幕開けだった



この感想文は、「私の『最後のジェダイ』が大好きな理由」である。



映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」マーク・ハミル



スカイウォーカー家の終焉にみる時代の流れ


この長い歴史を持つ「スター・ウォーズ」をこれまで支えていたのは、スカイウォーカー家の物語だった。

将来有望だったジェダイの騎士 アナキン・スカイウォーカーが暗黒面に落ちてダースベイダーとなり、代わりにその息子ルーク・スカイウォーカーがジェダイを引き継ぎ、娘レイアは姫として君臨する。



ところが、レイアの息子であり、ルークの甥であるカイロ・レンとスノークが率いるファーストオーダーにより、再び宇宙は暗黒面に支配されようとしていた。

カイロ・レンの師匠だったルークはカイロが暗黒面に落ちて以来、姿を消してしまう。

そこで、この『最後のジェダイ』では、その後姿を消してしまったルークを反乱軍に連れ戻し、宇宙に平和を取り戻そうとしていた。



この映画が公開されるまで、多くのファンが期待していたのは『レイはルークの娘説』だった。

カイロ・レンがダークサイドに落ちても、きっとレイがスカイウォーカー家の一員としてジェダイを復活させるに違いないと多くの人が希望を期待していた。



しかし、そんな妄想は見事に打ち破られる。

レイはスカイウォーカー家となんの縁もゆかりもない『ただの人』だったのだ。



一方で、カイロ・レンはレジェンドと言われる両親を持ち、「二世」という重圧に苦しみもがき、スノークにその苦しみを見透かされ、暗黒面へと落ちていく

そのことを自分の中で処理できずに、それを師匠であるルークのせいにして反抗を続け、「スカイウォーカー家の一員である」という呪縛から逃れるように、伝説の英雄である父・ハン・ソロを殺してしてしまう。



それで呪縛から逃れられたと思いきや、そうもいかず、「父を殺した」という思いが、その後も心を悩ませ続けている。

『最後のジェダイ』のカイロ・レンは憂鬱に囚われていた。



新たなフォースの使い手であるレイの登場により、心を乱されたカイロは、師匠であったスノークを殺し、レイと共にファーストオーダーでもジェダイでもない「新しい何か」を作り出そうとしていた。

ところが、そのレイにも突き放されてしまう。



そして、カイロのかつての師匠 ルークは、カイロをジェダイに育てられなかったことを後悔し続け、最後の仕事としてカイロと対決、反乱軍の生き残りたちの命を救い、姿を消してしまう。

ルークがカイロに最後に見せたかったのは「救うべき命の大切さ」である



ジェダイ界のエリートだったはずのカイロは、悪にもなり切れずジェダイにも戻れない

レジスタンスの希望だった伝説の騎士ルークは、その一生を終えてしまう。



ライトサイドにいて、最もジェダイとしての強いフォースを持っているのは「雑草出身」のレイのみとなった

これは、「スカイウォーカー家の崩壊」を示している



フォースとは、スカイウォーカー家だけが持つものではないのだ。

血統も何も関係のない奴隷の人たちにも備わっている。

それが示すのは、エリート制度の崩壊である。



素晴らしい血統や、学歴がなくても、たとえ貧しい家の出身でも、本人のやる気さえあれば、トップの座を勝ち取ることができる



かつてアメリカでは、ロイヤルファミリーといったらケネディ一家だった。

ケネディ一家の子供たちが何をするにも大騒ぎだった時期があった。



しかし現代では、ある特定の血統や一族が優遇されるようなことがあれば、批判の対象になってしまう。

トランプファミリーが批判されているのを見ればよくわかる。



アメリカからロイヤルファミリーが姿を消していくように、「スター・ウォーズ」からもスカイウォーカー家の血統が消えようとしていくのは自然な流れのように思う。



また、スカイウォーカー家の物語は、ジョージ・ルーカスと父の関係を表していると言われている。

その意味でも、このシリーズはジョージ・ルーカスの世界から脱却し、新たなフェーズに入ったのだと言える。

ジョージ・ルーカスの命に限りがあるように、永遠に続くものなど、どこにもないのだ。



映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」アダム・ドライバー



新しい時代を切り開く女性たち


「新生スター・ウォーズ」で、新しい時代を切り開いていくのは、元奴隷の子供たちと女性たちだった。

それもまた、私の心を熱くした。



前回のエピソード7でフォースが覚醒したレイは「ルークの娘だ」と言う大方の予想を裏切り「酒代のかわりに」捨てられ、奴隷として育てられた悲しい過去があったことが明らかになった



かつて、アナキン・スカイウォーカーも子供の頃は奴隷だった。

スカイウォーカー家の終焉と共に登場してきたレイは、ジェダイの遺志を継ぐものであり、新たな時代の希望となる。



そして、「最後のジェダイ」の新キャラクターとして登場するのが、整備士のローズだった。

彼女もまた、姉と共に幼い頃から鉱山でファーストオーダーに奴隷として働かされていた。

姉と共に反乱軍で働くことを夢見ながら、初めてフィンに会った時は「真のヒーローに会えた」と大喜びをする。



ローズにそんな過去があったからこそ、カジノ惑星カント・バイトで出会った少年テミリ・ブラックの気持ちがよくわかるのである。

テミリ・ブラックにとっては、ローズと出会ったことが希望となり、それが奴隷の子供たちへと広がっていく。



アジア系である彼女の起用が批判の元になっているが、私は彼女のキャラクターが大好きだった。

真面目で賢く優しい彼女は、とても愛らしいキャラクターだった。



ファーストオーダーと戦う反乱軍を指揮するのも女性たちだった。

レイア・オーガナに英雄・ホルド提督(ローラ・ダーン)。

ホルド提督が指揮官として最後まで反乱軍を守る姿は、何度見ても泣いてしまう



また、レイアも思った以上に活躍してくれて、どのシーンも涙出てしまう。

キャリー・フィッシャーが亡くなってしまったことで、これが最後のレイアになるかもしれないが、どの場面も風格が感じられ、ルークとの再会は特に、涙なくして観られない。



また、ファーストオーダーでストームトルーパーを指揮するキャプテン・ファズマも女性だった。



それぞれが自分自身と戦い、常にベストを尽くし、観る者を感動させる

まさに、新しい時代の幕開けを感じさせる活躍だった



これに対して、ポリティカル・コレクトネス(参照:Wikipedia ポリティカル・コレクトネス)に配慮しすぎだという反論も聞こえてくる。

そうだろうか。



2017年の映画界は女性たちの活躍が目立った年だった。

ワンダーウーマン」や「アトミック・ブロンド」などの、女性が主役のアクション映画や、「ドリーム」のように黒人女性たちの苦悩が描かれた作品が高く評価された。

それらのできごとに触発され、ハリウッドで活躍する女性たちが「男性たちから受けた性被害」について勇気を持って告発し、これまで権力者たちが多くの女性たちにパワハラ、セクハラを行っていたことが明らかになる。

それが一大ムーブメントとなって世界中に広がった年でもある。



その革命的な2017年に公開されたこの映画で、女性たちの活躍が描かれなかったら「時代遅れのスター・ウォーズ」として多くの人たちから批判されたに違いない

人種に関しても同じで、フィンやローズの活躍がなかったら「ホワイトウォッシュなスターウォーズ」だと言われることは目に見えている。



これは、今までのコアなファンだけを喜ばせる作品ではなく、「より多くの人々に愛される」作品を目指した結果だと言える。

それは、常に先頭に立って走らなければならない映画だからこその「改革」なのだ。

どの映画よりも「あるべき姿」を見せてこそ、常にトップを走っている映画なのだと言える。



映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」ケリー・マリー・トランとジョン・ボイエガ


40年の流れの中で変わっていく戦争のカタチ


そして、この「最後のジェダイ」の中で、最も感動し、最も印象的で心を打たれたのは戦争への考え方が変わったことだった。



一番最初にこの映画「スター・ウォーズ」が作られたのは1978年だった。

その頃、世界は冷戦にあり、民主主義と共産主義で真っ二つに割れていた。

「スターウォーズ」も時代を反映し、明らかに共産主義を意識した帝国軍(=悪)と、それに対抗する民主主義の反乱軍(=善)の対立はとてもわかりやすかった。



しかし、40年も経つと時代は変わり、ベルリンの壁は崩壊し、善悪の境界線も変わっていく。

アメリカでは911のテロが起こり、その後も欧米の各地でテロが発生。

「悪をなすテロリストは国内にいる」時代へと突入する。



この「最後のジェダイ」では、その構図を反映し「身内からの反乱」を描く

反乱軍では、オスカー・アイザック演じる「血の気の多い」戦闘員のボーが、ホルド提督に反乱を起こす。

さらに、ファーストオーダーではスノークの忠実な部下、カイロ・レンがクーデターを起こす。



その中で、ボーの反乱に対しホルド提督とレイアが「まったく、やんちゃで困っちゃうわね」ぐらいでおさめ、彼の失敗に対して「寛容さ」を示しているところがとても良かった。

体制に対して反旗を翻したり、抗議を行った人たちに対して寛容であるべきだというのが、そこから伝わってくるからだった。

多くの人たちからの「ボーの今回の行動は、稚拙すぎる」という批判を聞くけれど、彼の行動にはそれなりの意義があったと私は思う。



そして、今回、最も印象に残っているのは、ローズの「大事なことは、敵を憎むことよりも、愛する人を守ること」というセリフだった

これは何度聞いても涙があふれてしまう。



ボーやフィンの無謀な行動は、これまでのスター・ウォーズの戦い方を踏襲したものであり、今までの考え方からするとアリなのだろうと思う。



しかし、時代は変わった。

ひとりの無謀で命知らずのヒーローが生れることよりも、その無謀な作戦の結果、多くの犠牲を出してしまうことを嘆くべきなのである



欧米がこれまで多くの敵国を攻撃してきた結果、そこで暮らしていた国民たちが欧米各国を憎むようになり、「反乱分子のテロリスト」となって、各地に潜みテロを起こす時代になってしまった。

そこから学ぶべきは、思想の違う相手を憎んで攻撃することよりも、自分の仲間たちを愛し助けることなのである



正直、「スター・ウォーズ」がそんなメッセージを発信するとは思っていなかったので、かなりビックリした。



だからこそ、これは「誰も知らないスター・ウォーズ」なのだ

今までと180度方向転換していると言っても過言ではない。

しかし、10年後にこの「最後のジェダイ」を見返せば、きっと、「あれは自然な流れだったね」と思われる作品になっていると確信している



いつか世の中の流れにさからえない時がやってくるなら、自ら先頭を切って方向転換をしていく

たとえ、それが多くのコアなファンを失うような痛みを伴う結果になってしまっても

それが、トップを走り続ける「スター・ウォーズ」の役目であると自覚しているような作品だと思った



本当に最高だった。

私は、この方向転換を大歓迎したい



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スパイク・リー監督の映画「ブラック・クランズマン」を試写会で観た。

黒人の刑事が白人の刑事と組んで白人至上主義団体 KKKに潜入捜査した実話を映画化。


映画「ブラック・クランズマン」



満足度 評価】:★★★★★

KKKに潜入した黒人の実話を映画化した社会派作品だけど、笑って楽しめる作品になっているところが良い。

そして気分が悪くなるような人種差別の実態が、過去に終わらず今も受け継がれている現実を描いているのが素晴らしいと思った。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事


『ブラック・クランズマン』予告編 動画

(原題:BlacKkKlansman



更新履歴・公開、販売情報

・2019年3月11日 試写会にて鑑賞。

・2019年4月15日 感想を掲載。




キャスト&スタッフ


出演者

〇ジョン・デヴィッド・ワシントン



〇コーリー・ホーキンス

〇ローラ・ハリアー

〇ライアン・エッゴールド

〇ヤスペル・ペーコネン


〇アシュリー・アトキンソン


監督

〇スパイク・リー


2018年製作 アメリカ映画



あらすじ

1979年、コロラド州コロラドスプリングスで初の黒人警官に採用されたロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、署内で特に重要ではない仕事ばかりを任されるが、それでも、めげずに仕事を続けた結果、捜査課に赴任することに。

そこで、ロンは、新聞に掲載されていた「白人至上主義団体 KKKメンバー募集」の広告を目にし、電話をかけ、面接のアポイントを取る。

しかし、もちろん、ロンがその場に行けば入団を拒否されるので、白人警察のフリップ(アダム・ドライヴァー)と組み、電話を担当するのはロン、現場に行くのはフリップと担当を分け、潜入捜査を開始するが…。



映画「ブラック・クランズマン」




感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


ブラック・クランズマン (2018)


★★★★★ [100点]「これは「過去のこと」ではない」


今年のアカデミー賞で監督と脚色を担当したスパイク・リーが脚色賞を受賞した作品。

社会派の作品だけれど、笑って楽しめるエンターテイメント作品だった。



コロラドスプリングスの警察に勤務するロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、1979年当時、勢力を拡大させていたKKKに潜入捜査することを思いつく。



しかし、黒人のロンが潜入できるはずもなく、白人の同僚フリップ(アダム・ドライヴァー)と組んで、電話はロン、実際に会うのはフリップという具合に、二人一組で潜入することに。

彼らの潜入はうまくいき、KKKの実態に迫るのだが…。



これは、アカデミー賞で作品賞を受賞した「グリーンブック」と対になっている作品。

グリーンブック」は、アメリカ国内の人種差別について、白人側の視点で描かれているのに対して、こちらは黒人の視点で描かれている。



この映画では、1970年代、南部のアメリカで、黒人たちがどんなに酷い目に遭っていたのかがとてもわかりやすく描かれている。



正直、KKKの人たちのあまりの口の悪さに、聞いてて気分が悪くなるシーンがたくさんあった。

しかし、それこそが真実なのだろうと思う。



なぜなら、この映画を製作している彼らが、日頃から浴びているであろう言葉の数々だからだ

酷い言葉を吐いた人間は、時間が経てばその言葉を忘れてしまうけど、言われた方は、決して忘れないのだ。



だから、もしも「グリーンブック」を観て、彼らの受けていた差別について、あまりピンと来なかった人は、この映画とセットにして観れば、腑に落ちることもいろいろあるだろうと思う



そして、この映画が素晴らしいと思ったのは、KKKがその当時行なっていたことを「過去のこと」として終わらせずに、現代にどうつながっているかを示しているところだ。

KKKが合言葉に使っている「America is first 」はトランプ政権が掲げるスローガンだし、KKK幹部を護衛するハーレイ集団は、トランプ支持層の代表格なのだ。

つまり、KKK は過去の出来事ではなく、現在も脈々と受け継がれていて、それが現在、トランプ政権を支えているのだ

スパイク・リーは、世の中が何も変わっていないどころか、彼らが再び勢力を拡大させようとしていることを危惧しているのだ。

グリーンブック」が作品賞を受賞したことにアメリカでは批判が噴出しているらしいが、その理由の一つが「アメリカの今を描けていない」ところにあるという。

この「ブラック・クランズマン」はその批判に対する模範解答のような作品になっている。



グリーンブック」が作品賞を受賞したと聞いて、スパイク・リーは、会場から立ち去ろうとしたらしいが、今日、この映画を観て、その気持ちが分かった気がする

グリーンブック」は、スパイク・リーからしたら、おとぎ話のような話なんだろう



その白人視点と、黒人視点の違いに、今のアメリカが見えるような気がする。

有色人種とユダヤ人のことを人と思わないKKKのメンバーには、本当に辟易してしまうけれど、忘れてはいけないのは、彼らのような人が本当に実在しているということ。

そういう人たちをどうしたら減らすことができるのかを、私たちは本気で考えるべきだということだと思った。


Posted by pharmacy_toe on 2019/04/15 with ぴあ映画生活





関連記事 人種差別について考える


〇「グリーンブック」



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ジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライヴァー主演の映画「パターソン」を映画館で観た。

ニュージャージー州パターソンで暮らすバス運転手パターソンの日常を描く。


満足度 評価】:★★★★★

本当に素敵な映画だったので、一人でも多くの人に観て欲しい作品。



主人公のパターソンが送るシンプルな日常を観て、「これまで常に時間と成果に追われていた自分の生活は何だったんだろう」と思った。

どれだけ、日常生活の中に無駄が多いことか

雑然としている部屋を整理し、不要な物を捨てていくと、本当に大切なものだけが残っていくように

日々の無駄を削り取ることで、本当に大切なことが見えてくることを教えられた作品だった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「パターソン」予告編 動画

(原題:PATERSON)




更新履歴・公開、販売情報

・2017年12月13日 映画館にて鑑賞した感想を掲載。

・2018年10月28日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「ローガン・ラッキー」、「沈黙-サイレンス-」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「あなたを見送る7日間」など)

ゴルシフテ・ファラハニ
…(「ワールド・オブ・ライズ」、「マリリン&モナ 踊って、泣いて、輝いて」など)

〇バリー・シャバカ・ヘンリー

永瀬正敏
…(「パンク侍、斬られて候」、「蝶の眠り」、「禅と骨」、「あん」、「紙屋悦子の青春」など)



監督

〇ジム・ジャームッシュ


2016年 アメリカ映画



パターソン



あらすじ


ニュージャージー州パターソンで暮らすバス運転手のパターソン(アダム・ドライヴァー)。

朝起きると妻(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをし、シリアルを食べ、仕事へ向かう。

一日の勤務を終えて家に帰ると、夕飯を食べて、マーヴィンの散歩に行く。

散歩の帰りには、バーに立ち寄り、ビールを飲んで帰る。

そして、空いた時間には、大好きな詩を書く。

それが、パターソンのシンプルな日常だ。



パターソン5



感想(ネタバレあり)


「毎日同じことの繰り返し」は決して「退屈な生活」ではない


毎日同じことの繰り返しにうんざりし

「退屈だな」「何か良いことないかな」「何か新しいことを始めたいな」と思ったことはないだろうか

私の人生は、そんな思いの繰り返しだった。

これまで、常に新しい習い事を見つけては、日々の生活に彩を添えてきた。



そんな私からしたら、パターソンのシンプルすぎる毎日は、価値観を覆すぐらいの衝撃だった。

『同じことを繰り返す毎日』は、決して『退屈』なんかではない

パターソンの生活は、『退屈』なんかではなく、むしろ、『充実した日々』に思えた。

退屈と思われる日常の中には、小さな幸せがたくさん落ちている

今まで、そのことに気づかなかっただけだ。

それに比べて、私のこれまでの人生にはどれだけ無駄が多いことか



いつから『同じことの繰り返し』を『退屈』だと思うようになってしまったんだろうか

日々の小さなできごとに満足できず、まるでテレビドラマのように『ドラマチックな日々』を送れるとでも思っていたんだろうか。

これまで、どうでもいいことに必死になっていた自分が、とてもちっぽけに思えた。



そして、この映画を観終わった頃には、私もパターソンのようなシンプルな生活を送りたいと思うようになっていた。

では、どうすれば、生活から無駄をなくすことができるのか、パターソンの行動を振り返りながら考えようと思う。



パターソン4


小さな喜びを積み重ねて、次の幸せへとつなげていく生き方



この映画の中で大好きなエピソードがある。



カップケーキを作ることが大好きなパターソンの妻が、大量のカップケーキを焼き、フリーマーケットへ売りに行った時のこと。

どうやら、フリマでは大盛況だったらしい。

フリマから帰ってきた妻は、「今日は、300ドルも売れたのよ。お祝いに、ちょっと贅沢をしましょう」と言う。

その夜、2人は近所のモールへでかけ、外食をし、映画を観て帰ってくる。

そして、2人は「今夜は、とても素晴らしい夜だったわね」と語り合う。

さらに、「来週もカップケーキを売って、映画を観に行こう」と約束する。



なんて、素敵な生活なんだろうと思った。

フリマでカップケーキが売れたから、プチ贅沢をしたいと思う気持ちも、

外食をして映画を観ることがちょっとした贅沢だと思える気持ちも。



この時、「300ドルも売れたから、贅沢しましょう」と言った奥さんがとてもステキだなと思ったのだ。

もしも、私だったら、「材料費もあるし、売り上げ300ドルだったら儲けはいくらになるかな」「今後も続けても平気なか」「貯金しておこうかな」と考えてしまう。

なんて私はせこいんだ。

この映画で描かれる喜びや幸せとは、そんなせこい『損得勘定』の中にはない



「カップケーキを売ったら、ちょっと贅沢な暮らしをできる」ことを楽しみにするように

自分が作ったカップケーキを売る楽しみの他に、『売った後の楽しみを』付加させることで

楽しみが倍増し、「来週もやろう」という気持ちへとつながっていく。

そして、もしも、次も売れたら、「カップケーキ屋さんができるかも」という夢へとつながっていくかもしれない。



人生の喜びとは、そうやって小さな喜びを1つずつ積み重ねて、大きくしていくものなんだなということがよく分かる。

フリマのカップケーキの話は、『日々の小さな幸せの積み重ねが、心豊かな生活を作り出す』ことを示す良いエピソードだった。



パターソン2


人生は、もっとシンプルで良い。『詩』がこの映画で伝えるメッセージ



主人公のパターソンの趣味は「詩を書くこと」である。

真っ白いノートに、思いついた詩を書き留める。

時には、大好きなマッチのデザインのことだったり、何気ない日常のことや、愛する妻のことだったり。



文章の中にある、あらゆる無駄をそぎ落としたものが『詩』なのだとしたら

パターソンと、その妻、愛犬マーヴィンの生活は、『詩』そのもの



『詩』こそが、この映画の「人生はもっとシンプルで良い」というメッセージそのものである



そして、この映画の中で紹介されるのが、ニュージャージー州出身の作家、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズである。

永瀬正敏は、この映画の中でウィリアムズの熱心な読者を演じている。

パターソンにとって、永瀬との出会いの場面は、いつもの日常の中で起きたちょっとした驚きの瞬間である。



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それまで、愛犬マーヴィンに、ちょっと腹を立てていたパターソン。

頭を冷やすために散歩に出た先で、永瀬との出会い、笑顔を取り戻す。

その瞬間もまた、「何気ない日常がもたらした小さな幸せ」の瞬間である



パターソン3


日常の無駄を捨て、「本当に大切なもの」を探す時間の大切さ



私は、この映画「パターソン」を観て、物や行動に対する見方や考え方がちょっと変わったような気がする。

例えば、日頃している運動が、昨日よりも少し多くできたこととか

ブログのアクセス数が一週間前より少し良かったこととか

それまで、何とも思わなかったようなことを、楽しめるようになった。



つい、「棚からぼたもち」を期待して、刺激的でドラマチックな生活を求めてしまうけれど、

特に何もすることのない日常の中で、ある日突然、幸せが降りかかってくるようなことはない。

全ては、日々の積み重ねなのだ。



目の前にある小さな幸せに感謝する

その積み重ねが次へとつながっていく

そう考えたら、一日の生活の中にたくさんの幸せが落ちている。

そう思えるようになっただけでも、この映画「パターソン」に出会えて本当に良かったなと思った。



なぜ、つい刺激的で、ドラマチックな生活を求めてしまうのか。

私たちの身の回りには、無駄な情報が多すぎて、いろんなことに振り回されているんだなと思った。

パターソンのようにスマホもPCも手放せとは言わないし、パターソンの妻はスマホもPCもタブレットも使っている。

しかし、大量に入ってくる情報の中で、自分が本当に必要としているものだけを選択する目は必要なんだろうと思う。



それに、清貧が美しいわけではないけれど、不要な物や時間にあふれた贅沢すぎる生活が素晴らしいわけでもない。

しかし、無駄が多すぎると、その無駄の中に大切なものが埋もれてしまい、「本当に大切にすべきもの」を見失ってしまう

だから、常に心の中を整理し、無駄なものは捨てていくことが、「大切なものを見失わない」シンプルな生活を送るコツなのではと思う

時には立ち止まって、今、目の前にある幸せは何か、本当に大切にすべきものは何かを考え

それ以外のものは捨てていく時間をつくること。

その時間の大切さを、私はこの映画「パターソン」から教えられた



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アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「沈黙 -サイレンス-」を映画館で観た。

遠藤周作原作の小説「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化。

キリスト教が弾圧されていた日本へ、行方不明になった神父を探しに来た若きポルトガル人神父たちの苦悩を描く。


満足度 評価】:★★★★★

160分という上映時間に最初はビビっていたけれど、観始めたら映像から溢れ出る思いの強さに圧倒され、一切、長さを感じさせない作品だった。

かつての日本でキリシタンを弾圧していた時代があっても、現在は、思想や信仰が自由な世の中であることにただただ感謝する映画だった。

「沈黙 -サイレンス-」予告編 動画

(原題:SILENCE)




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キャスト&スタッフ


出演者

アンドリュー・ガーフィールド
…(「アンダー・ザ・シルバーレイク」、「ブレス しあわせの呼吸」、「ハクソー・リッジ」、「ドリームホーム 99%を操る男たち」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ、「ソーシャル・ネットワーク」、「大いなる陰謀」など)

アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「ローガン・ラッキー」、「パターソン」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「あなたを見送る7日間」など)

浅野忠信
…(「累-かさね-」、「パンク侍、斬られて候」、「幼な子われらに生まれ」、「父と暮らせば」、「座頭市」、「私の男」など)


塚本晋也
…(「斬、」、「シン・ゴジラ」など)

〇窪塚洋介

〇小松菜奈
…(「来る」、「バクマン。」など)

加瀬亮
…(「鈴木家の嘘」、「モリのいる場所」、「アウトレイジ ビヨンド」、「アウトレイジ」、「永遠の僕たち」、「硫黄島からの手紙」、「誰も知らない」、「それでも僕はやってない」など)

リーアム・ニーソン
…(「トレイン・ミッション」、「オペレーション・クロマイト」、「フライト・ゲーム」、「ラン・オールナイト」、「誘拐の掟」、「96時間」、「96時間 リベンジ」、「96時間/レクイエム」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」など)

監督・脚本

〇マーティン・スコセッシ
…(「ディパーテッド」、「グッド・フェローズ」、<製作総指揮>「ビニー/信じる男」など)

2016年製作 アメリカ、イタリア、メキシコ合作映画


沈黙サイレンス


あらすじ


17世紀初期の江戸時代。

ポルトガル教会が布教のために日本に派遣したフェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が行方不明になってしまう。

既に日本で棄教したという噂を聞きつけたフェレイラ神父の弟子、ロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とガルぺ神父(アダム・ドライヴァー)は、フェレイラ神父を救うために日本へと向かう。

しかし、日本ではキリスト教が禁止されている上に、信者たちを弾圧し、多くの信徒たちが幕府によって殺されていた。

日本に到着し、その現実を目の当たりにしたロドリゴとガルぺは、隠れキリシタンの日本人たちにかくまわれながらも、目の前で信徒たちが殺されていくことに心を痛めていた…。


沈黙サイレンス3


感想(ネタバレあり)


えぇーーーあの「沈黙」を映画化するのぉ…


正直なことを言うと、スコセッシ監督が遠藤周作の「沈黙」を映画化していると聞いた時、「げーーっ。うぇーーーっ。」と思った。

「沈黙」は読んだような気もするし、途中で挫折したような気もしていて、内容は覚えてなく、私の中では難しい小説の筆頭だった。

それを、外国人のスコセッシが監督するとなると、余計に難しくなるんじゃないかと思ったからだ。



さらに、出来上がった映画の上映時間を見たら160分だと言う。

「これは、私は最後まで寝ないでいられるのかな」と心配だった。

ところが、「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもの。

そんな心配は無用だった。



スコセッシが遠藤周作の「沈黙」を初めて読んだ時から28年かけて映画化したという念願のこの映画「沈黙-サイレンス-」は、彼が情熱を傾けて脚本にしただけあって、その熱い思いが心を強く打つ作品だった。

自身の生涯をかけて神父になったはずの若者たちが、「信仰とは一体何なのか」という思いに心を乱され揺れ動く。

彼らのその思いに時折涙を流しながら、ガッツリと見入ってしまったあっという間の160分だった。



沈黙サイレンス2



熱い使命感を持って日本へと向かった若き宣教師たち


私は、特にこれといって信仰している宗教はない。

そんな私にとって、「信仰」とは、「正しく生きるためのガイドブック」のようなものだと思っている。

道をハズレそうになったり、失敗したり、間違えを起こしたりした時に、心を落ち着かせるためにあるのが宗教なんだろうと思っている。



だから、「信仰心を持たない日本人は信用できない」と言う人が時々いるが、そういう人たちからしたら、「正しく生きるための指針」がない人は信じられないようだ。

はぁ。なるほどね。そういう考え方もあるんだねと思う。



この映画の主人公、若き2人の神父ロドリゴとガルぺにとって、「信仰」とは「迷える子羊を救うもの」だった。

どんなに苦境に立たされても、どんなに貧しい生活をしていても、信仰心さえあれば、その人は救われるという考え方。

だから、キリスト教にとって異教である仏教に弾圧されてしまい、苦境に立たされたフェレイラ神父こそ、彼らにとっては「救わなければならない」人だった。

その熱い使命感を持って、彼らは日本へと旅立ったのだ。



沈黙サイレンス4



誰も救うことができず、神の声も聞こえない現実


しかし、ポルトガルから遠く離れた極東の地、日本にたどり着き、現実を目にする。

すると、彼らの信じる「信仰」が揺らいでいってしまう。



彼らの目の前で、キリスト教の信徒たちが殺されているのだ。

それも、かなり残虐な方法で。

「信じる者は救われる」はずなのに。



神に救いを求めても、そこにあるのは「沈黙」のみ

私は、彼らの痛ましい姿を見て何度も涙が溢れた。



その中で、最も印象に残っているのは、窪塚洋介演じるキチジローだった。

彼はキリシタンだ。

しかし、命が惜しくて家族を裏切る。

そして、告解をして、再びキリシタンになる。

すると今度は村人を裏切る。

そして、告解をする。

その繰り返しだった。



私は、そんな彼の人間らしさにとても惹かれてしまった

人間は、清く正しく生きようとしても、そう簡単には生きられない

失敗もすれば、間違えも侵す

時にはキチジローのように、他人を裏切ることだってあるかもしれない。

たとえ、キリストに救いを求める信仰心があってもだ。



神父といえど、そんな彼の生き様を変えることも、彼を救うこともできない

それは、彼自身の問題だからだ。

どんなに腹が立っていても、キチジローを許すことが、彼を救う唯一の道だった。



沈黙サイレンス5



信仰とは命をかけて守るものではなく、生きてこそ寄り添うもの


表面的にはどんなに繕って、偽っていても神は全てをお見通しである

ロドリゴがたどり着いたのは、そんな境地だったのではと思った。



たとえ踏み絵をしても、口で「キリスト教を捨てた」と言っても、心に秘めた信仰心があれば神は許してくれる。

キリストのために命を捨てることよりも、嘘をついてでも生き抜くことの方がキリストは喜んでくれるとロドリゴは悟ったのではないかと思った。

それは、フェレイラにとっても同じく。



しかし、彼らが夢に見ていた「迷える子羊を救う」という神父としての布教の思いは、完全に挫折することとなった

大きな力の前では、どんなに必死になって神の助けを説いても、目の前にいる人すら助けることができない

そのロドリゴの無念に心を痛める作品だった。



信仰とは命をかけて守るものではなく、生きていてこそ、人の心に寄り添うものなんだと感じた作品だった。





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ジェイソン・べイトマン主演の映画「あなたを見送る7日間」をWOWOWで観た。

妻に浮気され、仕事も家庭も失った男が父の葬式で実家に帰宅し、7日間喪に服しながら、自分を取り戻していく話。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

家族だから我慢できないこともあるし、家族だから癒されることもある

良くも悪くも、基本は家族なんだなぁ。


「あなたを見送る7日間」予告編 動画

(原題:This Is Where I Leave You)






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キャスト&スタッフ


出演者

ジェイソン・ベイトマン
…(「ザ・ギフト」、「ズートピア」(声の出演)、「モンスター上司」、「ディス/コネクト」、「ファング一家の奇想天外な秘密」、「あなたを見送る7日間」、ドラマシリーズ「オザークへようこそ」(製作総指揮・主演)など)

ジェーン・フォンダ
…(「禁断のケミストリー」、「グランド・フィナーレ」など)

〇ティナ・フェイ

ローズ・バーン
…(「ピーターラビット」、「X-MEN:アポカリプス」、「インターンシップ」、「ネイバーズ」、「ANNIE/アニー」)

アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「ローガン・ラッキー」、「パターソン」、「沈黙-サイレンス-」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」)

コリー・ストール
…(「アントマン」、TVドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」)

監督

ショーン・レヴィ…(「ナイト・ミュージアム」、「ナイト・ミュージアム2」、「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」、「インターンシップ」など)


あらすじ


ラジオ局のプロデューサーをしていたジャド(ジェイソン・べイトマン)は、妻の誕生日にサプライズでケーキをプレゼントしようと早めに帰ると、妻は上司とベッドインしていた。

二人の浮気は、一年前からだったこを知る。

失意の中、実家から連絡があり、父が亡くなったことを知らされる。

葬式のため実家に帰ると、母(ジェーン・フォンダ)が「お父さんの遺言で7日間ユダヤ式の喪に服す」と言いだし…。

あなたを見送る7日間


感想(ネタバレあり)


人生が行き詰った時にお父さんがくれた時間

人生に行き詰った中年男が、父の葬式で実家に帰り、7日間過ごしながら自分を取り戻していく話。

主人公のジャドは、妻が自分の上司と浮気していることが発覚。

それがきっかけで、仕事も妻も失ってしまう。

人生の行き詰りにいる。

そのタイミングで、父が亡くなり、実家に帰ることになる。

これはお父さんからの、「ちょっと、ゆっくりと考える時間をつくりなよ」っていうプレゼントだよね。

なんだろうな。

家族といる時間って、他の人といる時とは違う時間が流れるもんね。

あなたを見送る7日間2

家族だから我慢できない、家族だからケンカもする


ジャドは4人兄弟。兄と弟と妹。

兄弟は、仲が良いわけではない。

でも、仲が悪いわけでもない。

なぜなら、それはお互いに我慢しないから。

他人だったら我慢できることも、兄弟だと我慢できない

だから、ケンカも殴り合いもしちゃう。

腹の中にたまっていることを、兄弟の前だから全部吐き出しちゃって、ケンカする。

実はそれ、ジャドにとっては最高のカウンセリングになっているよね。

実家に帰っている7日間の間に、奥さんとの間にあった問題が全部片付いちゃった。

口では、お互いにめんどくさいようなことを言っているけど、やっぱり兄弟だし、家族なんだよね。

そんな、家族の間のやりとりが居心地いいなぁと思いながら観ていた。

あなたを見送る7日間3

出演者は、ジェイソン・べイトマン、ローズ・バーン、ジェーン・フォンダ


主人公のジャドを演じるのは、ジェイソン・べイトマン

いかにも、アメリカの平均的な中年男っていう感じが良かった。

どこかで観ているんだろうけど、私の中でこれっていう印象がない…残念ながら。

他の出演作には、「モンスター上司」「ディス/コネクト」など

あなたを見送る7日間5


ジャドが地元で再会する女友達ペニーを演じるのは、ローズ・バーン

私が一番最初に彼女を知ったのは、グレン・クローズ主演のテレビドラマ「ダメージ」で、あの頃からすると、最近、本当にご活躍が目覚ましく。

いろんな映画でお見かけするよね。

コメディも、シリアスも両方いけるのがいいと思うんだよね。

今年は、「X-MEN:アポカリプス」と「ネイバーズ2」の公開が待機中で、これからもマスマス活躍するのでは。


あなたを見送る7日間4


そして、ジャドの母親を演じるのは、ジェーン・フォンダ

彼女は、この映画の中で豊胸手術を受けたことになっているけど、彼女自身も豊胸手術を受けたことがあるとか。

もうすぐ80歳になるとは思えない美貌で登場するジェーン・フォンダにとっては、自虐ネタなのかな??

ちょっとぶっ飛んでいて、下ネタが大好きなお母さん。

平然とこなすあたりは、さすが大女優。

もうすぐ「グランド・フィナーレ」が公開予定。まだまだ現役なんだな。


あなたを見送る7日間6


スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でカイロ・レンを演じたアダム・ドライヴァーがちょっとだらしない末っ子役を演じているのも見どころのうちの1つ。


あなたを見送る7日間7




家族と過ごす大切な時間


人生いろいろあるけど、家族だから話せるし、家族だからケンカもする。

そんな仲の良い家族を観ているとホッとするんだよね。

兄弟げんかも微笑ましくて良し。

大人になると、家族全員が集まる時間ってなかなか作れなくなっていくもの。

久しぶりの再会がお葬式なのはちょっと寂しいけど、お父さんが家族にプレゼントした時間。

有意義に過ごせたんじゃないかなと思う





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