ブルーノ・ガンツ主演の映画「ヒトラー~最期の12日間~」をNHK BSプレミアムで観た。

1945年4月のベルリン。地下要塞にこもっていたヒトラー。彼の秘書の視点から観た最期の12日間を描く。

満足度 評価】:★★★★☆

20世紀最悪の独裁者ヒトラーについて、その事実を描いたことにとても意義がある映画。

出演ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ、ユリアーネ・ケーラー、トーマス・クレッチマン

監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル 2004年製作 ドイツ・イタリア合作映画

「ヒトラー~最期の12日間~」予告編 動画

(原題:DER UNTERGANG /英題:DOWNFALL)




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あらすじ


特に熱心なナチ党員というわけでもない普通の女性トラウドゥルは、その好奇心から総帥ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)の秘書に応募し、採用される。

それ以来、彼女が見てきたヒトラーについて、ベルリンがソ連に侵攻されてから最後の12日間が描かれる。

ヒトラー最後の12日間

感想(ネタバレあり) ヒトラーの最期って??


この映画で描かれるのは、まるでドキュメンタリー映画のようにリアルなヒトラーとその周辺にいるナチの姿。

特に、首都ベルリンがソ連に侵攻されてから、親衛隊と共に地下の要塞に潜った後の、最期の12日間が描かれる。

個人的にそれ程興味がないこともあり、ヒトラーがどんな最期を遂げたのか、私は全く知らない。

昔、中学ぐらいだったか、学校の授業で習った時は、「その死は謎に包まれている」だの「未だに死体が見つからない」だのそんな風に習った記憶があり、「どこか遠くへ逃げたのではないか」と、私は思っていた。

だから、この映画を観る際は、その「謎の死」についてどのように描かれているのかが私の興味の中心だった。

しかし、この映画を観てみると、そこには約1㎞先までソ連に攻め入られ、今にもドイツが完全に敗戦することに気付き、苛立ち、慌て、ヒステリーを起こしながら親衛隊に当たらり散らしている、1人の中年男の姿があった。


ヒトラー最後の12日間4

恐怖心にかられる小心者か…


その姿を見ていると、ヒトラーという人は、えらく小心者で、ドイツ以外の他国の多くを脅威に感じ、そのため、自分たち以外の人種を全て抹殺するという極端な思想に走ってしまった男に見えた。

その一方で、女性や子供には部下や親衛隊たちには見せない優しさや温かさを見せる一面もある。

もしかして、その彼の中の「他国、他人種に対する恐れ」のようなものがなかったなら、もっと違う指導者になれたのかもしれないなとさえ、思ってしまった。

実際、彼の都市計画の素晴らしさは未だに評価され(代表的な物にアウトバーンがある)、この映画の中でも、都市計画に対する夢を語るシーンがある。

その素晴らしい才能をもっと上手に使えれば、世界はもっと平和だったのにと思うとすごく残念だ。

ヒトラー最後の12日間2


その勝手なプライドのせいで…


しかし、結局、彼の恐怖心から来る独裁政権と民族浄化計画により、多くの無実な人の命を奪う犯罪人へと変貌してしまった。

そして、この映画で最も心に残るのは、「最後まで、自分が降伏するなんてあり得ない」という、彼のつまらないプライドだった。

もう、その何カ月も前に「この戦争は負け戦だ」と気付いていたはずで、もしもその時に降伏をしていれば、助かった命がたくさんあったという事実が非常に残念だ。

私たちは、そんな彼の最期の姿を見て、

「どんなに恐れられている独裁者も、最期に追い詰められれば、ただの気の小さい小市民と全く変わらない姿になる」

と学ぶことになる。


ヒトラー最後の12日間5

どんなに人間的に描かれても同情できない


そして、残念ながら、本人がどんなに小心者であろうと、女性と子供に対してどんなに優しい一面を見せようとも、この男に同情することはできない。

なぜなら、私たちは彼がどんなに極悪非道な人間なのかを知っているからだ。

だから、私にとって、最大の謎だった「彼の死に方」を知ったところで、「あぁそんな感じだったのかぁ」と思うしかない。

それは、彼の死に対して、気の毒だとか、悲しいとかいう感情がわかないからだ。


ヒトラー最後の12日間3


後世に伝えるために意義のある映画


正直な気持ちを言えば、この映画を「良い映画だった」と言っていいのか考えてしまう。

この映画を評価することは、ヒトラーそのものを評価しているような気分になってしまうからだ。

私がそんな気分になってしまうほどに、この映画はリアルでドキュメンタリー映画を観ているような気分になってしまう映画だった。

だから、「20世紀で最悪の独裁者とその親衛隊の末路を描いた」として、この映画はリアルで素晴らしかった。

また、今後もこの悲しい出来事を二度と繰り返さないためにも、この独裁者の最期を後世の人々に残すためにも意義のある映画だったと思う。



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